高校受験を控えた子どもをもつ保護者のなかには「冬期講習を利用するべき?」「中学生の冬期講習はどう選べばいい?」と悩む方もいるでしょう。
今回は中学生の冬期講習について、次の3点を詳しく解説します。
- 冬期講習の授業内容や目的
- 冬期講習の実施期間や申し込み期間、費用目安
- 冬期講習の選び方
中学生の冬期講習は、学年によって目的や授業内容、費用が異なります。
特に受験生にとっては、受験直前の長期休暇で集中して勉強できる重要な機会になるため、塾やコースは慎重に選びたいところです。
本記事を通じて、中学生の冬期講習について理解を深めましょう。
この記事の目次
中学生向け冬期講習の授業内容・目的
冬期講習の目的は学年ごとに異なります。まずは中学生向けの冬期講習の授業内容や目的を確認しましょう。
また、塾の形態によっても特徴が異なります。
例えば、集団塾は重要事項をおさえるカリキュラムに沿った指導、個別指導塾では生徒のレベルや得意・苦手に合わせた指導が特徴
です。
目的に応じて、集団塾と個別指導塾のどちらを利用するかを検討しましょう。
中学1年生・中学2年生は「予習・復習が目的」
中学1年生と中学2年生の冬期講習は、学校で習う内容の予習と復習が目的です。
1学期と2学期の授業内容について冬期講習で復習を行い、理解の定着を目指します。
また、3学期で学ぶ内容を冬期講習で予習することで、それ以降の授業がスムーズに理解できるでしょう。
中学3年生は「受験の直前対策が目的」
中学3年生の冬期講習は、受験の直前対策が目的です。そのため、冬期講習では入試に特化した問題演習や対策授業が行われます。
高校入試は1月から本格的にスタートするため、冬期講習で最後の追い込みを行うことで、入試に向けて効率よく対策を進められるでしょう。
入試の時期から逆算すると冬期講習で過去問や予想問題の演習などより実践的な対策を行うことが望ましいです。
また、冬期講習は苦手な科目や単元を克服する最後のチャンス
でもあります。
目的にあった冬期講習を選び、入試に向けて必要な対策を行いましょう。
中学生向け冬期講習の実施期間・申し込み期間・費用
中学生向けの冬期講習を受講するにあたり、実施期間や申し込み期間、さらに費用を事前に確認しておきましょう。
それぞれの塾が実施する冬期講習の概要を正確に把握すると、事前準備がしやすくなります。
冬期講習の実施時期は12月下旬~1月上旬頃
中学生向けの冬期講習は、一般的に12月下旬から1月上旬にかけて
行われます。ただし、塾によっては12月上旬から冬期講習がスタートする場合も。
実施期間は塾によって異なるため、スケジュールに合った冬期講習を選べるよう複数の塾を比較しましょう。
正月三が日の実施は塾によって異なる
正月三が日にも講習が行われるかどうかは、塾によって異なります。
また、塾によっては、年末年始に通常の冬期講習と異なる特訓授業を行うこともあります。
そのため、家族旅行や帰省などの予定がある際は、冬期講習や特訓授業の日程を事前に確認し、参加できるかどうか検討してみましょう。
冬期講習の申し込みは11月下旬~12月中旬頃
冬期講習の申し込みは、通常11月下旬から12月中旬にかけて行われます。
なお、申し込み期間も塾によって異なり、12月上旬から冬期講習がスタートする場合は申し込み期間も前倒しになるでしょう。
冬期講習の受講を考えている場合は早めに情報を収集し、申し込みを完了しましょう。申し込みが遅れると、希望する講習が満席になる可能性もあるためです。
中学生の冬期講習の費用目安
中学生の冬期講習の費用目安は、学年や塾の形態によって異なります。冬期講習の費用目安は以下の通りです。
学年 | 集団塾 | 家庭教師・個別指導塾 |
中学校1年・2年 | 2万円~4万円程度 | 3万円~6万円程度 |
中学校3年 | 5万円~8万円程度 | 8万円~10万円程度 |
集団塾では、冬期講習のカリキュラムが講習・コースごとに決まっており、多くの生徒がつまづきやすいポイントや入試の出題傾向などを中心に学習が可能です。
一方、家庭教師や個別指導塾では、個々の目的や学力に合わせてカリキュラムを組むことができ、効率よく対策できます。
なお、冬期講習の期間中に模擬試験や年末年始の特訓授業を受ける場合は、トータルで必要な費用も確認しておきましょう。
トライのオンライン個別指導塾なら自分に合った冬期講習を受けられる
トライのオンライン個別指導塾では、個々の目的や学力に合った冬期講習を提供しています。
子どもにあったカリキュラムを完全マンツーマンで指導を受けられる
ため、効率よく学習を進められます。
そのため、「苦手分野に絞って復習・予習を行いたい」「志望校にあった入試対策を行いたい」という方におすすめです。
ここでは、トライのオンライン個別指導塾の特徴や費用について解説します。
教育プランナーと相談しながら受講科目や回数を柔軟に決められる
トライのオンライン個別指導塾では、教師とは別に担任の教育プランナーがつきます。
集団塾では、冬期講習のカリキュラムが決められていることが多い傾向です。
一方で、家庭教師や個別指導塾では子どもの状況に合わせてカリキュラムを組めますが、受講科目や受講回数を自分で検討する必要があります。
トライのオンライン個別指導塾では、担任の教育プランナーと相談しながら受講科目や受講回数を柔軟に決めることができます。
そのため、目的や学力に合ったカリキュラムで、冬期講習の期間を活用して効率よく学習を進められる
でしょう。
費用は28,908円(税込)から
トライのオンライン個別指導塾の冬期講習は、28,908円(税込)から。冬期講習のみ受講したり、受講回数を増やしたりすることも可能です。
なお、費用は受講するコースによって異なるため、担当者による学習面談・プランニングを行ったうえで、最適な料金プランを提案します
。
ご予算に合わせて調整することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
中学生向け冬期講習の選び方
冬期講習を有効活用するために、塾やコースは慎重に選びたいところ。
ここでは、冬期講習を選ぶ際のポイントを3つ解説します。
- カリキュラムやレベルが合っているか確認する
- 通塾が負担にならないか確認する
- 複数の塾や予備校で比較・検討する
カリキュラムやレベルが合っているか確認する
まずはカリキュラムやレベルが子どもに合っているか確認しましょう。
そのためには冬期講習を受講する目的を明確にする必要があります。「予習・復習」「基礎固め」「受験対策」など、目的を明確にしてください。
また、受講する授業とレベルや進度が合っていないと、適切な効果を見込めません。
特に、冬期講習だけを受講する際は、授業のレベルや学習進度が合わないことも予想されます。
授業レベルや学習進度が子どもと合っているか不安な場合は、塾の教師や担当スタッフへ相談すると安心
です。
冬期講習に費やす費用や時間に見合う効果を得られそうか判断しましょう。
通塾が負担にならないか確認する
次に通塾が負担にならないか確認しましょう。冬期講習は冬の寒い時期に連日行われるため、通塾の負担が増えるためです。
移動手段や時間帯によっては通勤・通学ラッシュと重なり、通塾に負担を感じてしまう場合も。
また、降雪や道路の凍結などの天候による影響も考慮に入れ、子どもが心身ともに無理なく通える塾を選ぶことが重要
です。
オンライン家庭教師なら通塾の負担を軽減できる
冬期講習の塾選びにおいて、オンライン家庭教師を利用すれば通塾の負担を軽減できます。
塾が自宅から遠いなど通塾が難しい場合や、通塾の負担を少しでも減らしたい場合は、オンライン家庭教師の利用を検討しましょう。
複数の塾や予備校で比較・検討する
子どもに合う冬期講習を選ぶために、複数の塾や予備校を比較・検討しましょう。塾によって、費用やカリキュラムが異なるためです。
まずは冬期講習を受講する目的や費用などをベースに絞り込み、候補となる塾を詳しく比較します。
カリキュラム、費用はもちろんのこと、授業形態、塾の特徴なども細かく比較しましょう。
また、すでに塾に通っていても、他の塾で冬期講習を受講するのも手段のひとつです。
普段通っている塾だからといってそのまま冬期講習を受けるのではなく、受講の目的に合っているかをベースに決めることが大切
です。
冬期講習を機会にさまざまな塾を比較・検討してみましょう。
個別授業か集団授業のどちらがよいかも検討する
冬期講習を受ける塾を検討する際は、個別指導と集団指導のどちらを利用するかも検討しましょう。
個別指導では教師1人が1〜8人の生徒を担当し一人ひとりに授業を行うため、丁寧な指導を受けられます。
そのため、マンツーマン指導でじっくり授業を受けたい場合や、苦手分野を集中的に勉強したい場合などにおすすめです。
一方、集団授業はライバルとなる多くの同級生と授業を受けるため、競争心をもって授業に臨めるほか、同級生と教えあうこともできます。
同級生と一緒に授業を受けることでモチベーションが上がる場合や、網羅的に学習を進めたい場合などに向いています。
中学生が冬期講習を受けるメリット
冬期講習はさまざまな観点から受講するメリットがあります。主なメリットは以下の3点です。
- 短期間で授業の予習・復習ができる
- 高校受験対策を効率的にできる
- 入塾前の体験授業としてもおすすめ
それぞれ詳しく解説します。
短期間で授業の予習・復習ができる
中学校1年生・2年生で冬期講習を受講することで、短期間で予習と復習ができます。
冬期講習は学校の授業がない冬休みの期間に行われるため、1学期や2学期の学習内容を総復習できる絶好の機会です。
冬休みの期間で総復習ができれば、新学期に苦手な単元を持ち越しません。
また、3学期の学習内容を予習することで、新しい学期で学習する単元にも余裕を持って取り組めます。
冬期講習で予習することで、学校の授業の理解度も高まる
でしょう。学校の授業が復習となり、宿題や塾の授業で定着させる好循環も生まれます。
高校受験対策を効率的にできる
受験生(中学3年生)が冬期講習を受講すると高校受験対策を効率的に進められます。
志望校の過去問や類似した問題の演習のほか、必要に応じて面接練習なども含めて集中的に取り組めるため
です。
特に受験情報を豊富に持っている塾で冬期講習を受講すれば、志望校の出題傾向に合わせた対策も可能でしょう。
入塾前の体験授業としてもおすすめ
冬期講習は入塾前の体験授業としてもおすすめです。
入塾を検討している塾がある場合は、冬期講習を体験授業として利用すると、塾の特徴や雰囲気などを確認できます。
通常の体験授業はカリキュラムの一部しか受講できませんが、冬期講習であれば、まとまった期間においてすべてのカリキュラムの受講が可能です。
そのため、塾選びの判断材料として、冬期講習を利用するのも良い
でしょう。
冬期講習に関するよくある質問
最後に、冬期講習に関するよくある質問を解説します。事前に確認して、冬期講習の利用を検討する際にぜひご活用ください。
Q.冬期講習の注意点はある?
冬期講習で冬休み期間中に多くの時間を勉強に費やす場合、子供にとって心身の負担増加やストレスの原因となる
ことがあります。
冬期講習の期間中は子どもの様子に注意し、必要に応じて保護者がストレス緩和などに取り組みましょう。
また、塾で多くの授業を受けると、自分で勉強する時間を取りづらくなります。子どもが自分で学習する時間を確保できる予定を組む点も意識してみてください。
その他にも、バランスの取れたスケジュール調整も重要です。
休んだ場合の授業の振替制度やフォロー制度がある塾を選ぶとスケジュール調整がしやすいでしょう。
個別指導塾であれば、子どもに合わせた授業回数にできるため、無理なく受講できます。
Q.冬期講習はどのような子どもにおすすめ?
冬期講習は、1学期や2学期の学習内容で不安を抱えている子どもや、3学期の授業内容の予習を希望する子どもにおすすめです。
また、一人で勉強することが苦手な子どもや、少しでも点数を伸ばしたい受験生にも適しています。
他にも学習習慣をつけたい場合、保護者や家族が忙しくて子どもの勉強をフォローできない場合も、冬期講習を通じて効果を得られるでしょう。
まとめ
今回は中学生の冬期講習について、授業内容や目的、選び方などを解説しました。あらためて3つのポイントを振り返ります。
- 冬期講習は、予習や復習(中学校1年生・2年生)、受験対策(中学校3年生)が目的
- 冬期講習の受講期間や申し込み期間、費用目安を事前に確認する
- カリキュラムやレベルが子どもに合っている冬期講習を選ぶ
中学生の冬期講習は、子どもの目的に合わせて選ぶことがポイントです。
保護者と子どもで話し合うほか、不明点があれば塾に相談し、効果が期待できる冬期講習を選んでください。
この記事を参考にし、子どもに合う冬期講習を選びましょう。