「塾や予備校へ行かず、独学での大学受験対策はできるのだろうか」
「自分の場合は独学で合格できるのか、塾や予備校へ行った方が良いのか知りたい」
大学受験を控える高校生の中には、塾や予備校へ通う方も多くいます。とはいえ、費用面などさまざまな理由で、独学での受験対策を検討している方もいるでしょう。
塾や予備校に通わず、独学で大学受験対策を行うことも不可能ではありませんが、完全に自力で合格するのは難しいのが実際のところです。
今回は、独学での大学受験対策が難しい理由を解説するとともに、独学で受験対策が可能かどうかを判断する基準もお伝えします。


【結論】独学での大学受験対策は難しい!その理由は?

冒頭でもお伝えしたとおり、自分の力だけで大学受験対策をするのは難しいといえます。ここでは、独学での大学受験対策が困難である理由を6つ紹介します。
- 苦手科目・単元の克服が自力だと難しいから
- 効率の良い受験勉強の方法を自分で見つけるのが難しいから
- モチベーションの維持が難しいから
- スケジュールを立てたり管理したりするのが難しいから
- 受験戦略を自分で考えるのが難しいから
- 最新の受験情報を自分で集めるのが難しいから
以下、順番に見ていきましょう。
苦手科目・単元の克服が自力だと難しいから
志望校に合格するには、苦手な科目や単元の克服が必須です。苦手克服のためには、苦手になった原因や、そもそもどの単元が苦手なのかを把握する必要があります。
しかし、自分一人では苦手になった原因や理解できていない部分を特定するのが難しいことや、特定に時間がかかることがあります。得意な科目に勉強時間が偏り、苦手な科目は後回しにしてしまう方も多いでしょう。
また、苦手になった原因や単元を自力で特定できたとしても、克服のために必要な解説や指導を受ける機会がありません。そのため、苦手科目・単元の克服が難しいのです。
結果的にその科目の点数が伸びず、全体の足を引っ張る形になってしまい、受験当日までに合格ラインに達しないリスクがある
でしょう。
効率の良い受験勉強の方法を自分で見つけるのが難しいから
受験本番までに学習できる日数は限られています。時間を有効活用するためには、やみくもに勉強するのではなく、効率の良い学習法を早い段階で見つけることが重要です。
しかし、自分に合う効率的な学習方法は、一朝一夕で見つかるものではありません。手探りで学習しながら少しずつ改善を重ねる必要があります。
独学の場合は学習方法についての詳細なアドバイスを受けられないため、費やした時間のわりに点数が伸びなかったり、必要以上に時間を費やしてしまったりする
可能性があります。
モチベーションの維持が難しいから
塾や予備校には、励ましてくれる教師や共に頑張る仲間がいるため、モチベーションを保ちやすいというメリットがあります。授業の合間のちょっとした雑談が息抜きになったり、受験勉強に悩む仲間の姿を見て「今つらいのは自分だけではない」と勇気づけられたりすることもあるでしょう。
独学の場合も、学校に励まし合える同級生がいますが、生徒によって目標や進捗が異なります。その点、塾や予備校は志望校別・習熟度別のクラス編成になっていることが多く、同じ目標に向かって同じペースで学習できる仲間に出会えます。
切磋琢磨できる環境に身を置くことで、学習へのモチベーションをさらに高められるでしょう。
スケジュールを立てたり管理したりするのが難しいから
大学入試は出題範囲が広いため、受験当日までにすべての対策を終わらせるにはスケジュール管理が重要です。独学で受験勉強をする場合は、学習スケジュールも自分で一から考える必要があります。「どの科目にどれくらい時間を割くべきか」「優先順位をどうするか」を見極めるだけでも、多くの時間がかかるかもしれません。
学習スケジュールが適切でないと、受験当日までに必要な勉強内容をすべてカバーできない可能性
があります。また、適切な学習計画を立てられたとしても、自己管理できなければ予定通りに勉強が進まず、対策が間に合わないこともあるでしょう。
受験戦略を自分で考えるのが難しいから
独学の場合、合格の可能性を上げるための受験戦略を自分で考えるのが難しいというデメリットもあります。合格に向けた戦略を立てるには、適切な志望校選びや利用する入試方式・科目の検討を行う必要があり、この過程では受験に関するさまざまなノウハウが求められます。
また「得意科目を伸ばすべきか」「苦手科目の克服に重点を置くべきか」といった優先順位の見極めも重要です。
もちろん、得意科目と苦手科目の両方を強化するのがベストですが、受験当日までの時間は限られているため、慎重に戦略を立てなければなりません。独学では、焦りや不安があるなかで自分を客観的に捉えて判断するのが難しい場合もあるでしょう。
最新の受験情報を自分で集めるのが難しいから
独学での大学受験対策が難しい理由として、最新の受験情報を自分では入手しにくいことも挙げられます。大学によっては、受験科目数や試験方法(小論文の出題や面接の実施など)が変更されることもあります。
塾や予備校に通っていれば、入試制度の変更や志望校別の出題傾向などの情報を教師から直接入手できますが、独学の場合は情報収集も自分で行わなければなりません。
入試に関する最新情報を常に把握するのは難しいですが、情報の取りこぼしが対策の遅れにつながる可能性がある
ため注意が必要です。
トライのオンライン個別指導塾は独学では難しい大学受験対策を徹底サポート
ここまでに挙げたさまざまな理由からわかるように、独学での大学受験対策は様々な困難が伴います。そのため、効率良く対策をするには塾や予備校の活用がおすすめ
です。
トライのオンライン個別指導塾は完全マンツーマンであり、自分に合ったカリキュラムで学習できるため、周囲の目やペースを気にせず集中して受験勉強に取り組めます。

参照:オンライン個別指導の詳細について|トライのオンライン個別指導塾
わからないことはその場で質問できるため疑問や不安が残らず、ストレスなく学習を進められます。また、Zoomを用いて自宅で授業を受けられることから、家や学校の近くに塾がない場合でもすぐに学習を始められます。
さらに、トライのオンライン個別指導塾は「苦手な科目のみ」「独学での対策が難しいポイントのみ」といった限定的な受講も可能
です。短期間の受講にも対応しているため、独学の学習スタイルと組み合わせて授業を受けることもできます。
塾・予備校に通わず独学で大学受験対策できる?判断する5つのポイント

独学での大学受験が成功するかどうかは、現在の学力や環境などによって左右されます。ここでは「塾や予備校に通わず独学で大学受験対策ができるか」を判断するポイントを5つ紹介します。
- 基礎学力や自分で学習を進める力があるか
- 自己管理能力があるか
- 小論文・面接対策を十分にできるか
- 質問・相談できる人がいるか
- やる気・覚悟が十分にあるか
順番に詳しく説明していきます。
1.基礎学力や自分で学習を進める力があるか
独学で受験勉強を進めるためには、土台となる基礎学力が求められます。独学の場合は参考書や問題集を使った学習が中心になるため、そもそもの基礎学力がないと参考書や解説の内容をしっかり理解することが難しく、学習が進まない可能性があるためです。
また、独学の場合はわからないことをすぐに質問できる相手がいません。そのため、参考書や問題集の解説を理解する基礎学力だけでなく、自力で学習を進める能力も必要
です。
2.自己管理能力があるか
塾や予備校ではカリキュラム通りに授業が行われるため、「勉強せざるを得ない状況」を作り出せます。一方、自宅学習の場合はスマートフォンやテレビ、ゲームなどの誘惑が多く、欲求のコントロールが難しくなります。
つまり、自分で立てた学習計画通りに進めていける自己管理能力がなければ、十分な受験対策ができません。独学で大学受験対策をするためには、モチベーションを維持しながら学習を継続できる自己管理能力が求められるのです。
3.小論文・面接対策を十分にできるか
大学や学部、受験方式によっては、試験の一環として小論文や面接が課されることがあります。しかし、独学では小論文の出来栄えや面接での受け答えを客観的に評価することが難しいため、完成度を上げるためには第三者の添削やフィードバックが必要です。
学校で小論文や面接の対策を行っている場合もありますが、学校の先生が小論文や面接対策に詳しいとは限りません。また、志望校のレベルが上がれば対策もより高度な水準が求められます。「学校だけで十分な対策ができるのか」をしっかり検討・判断するようにしましょう。
4.質問・相談できる人がいるか
質問や悩みを気軽に相談できる相手がいるかどうかも、独学での大学受験が成功するかを左右します。学校の教師や身近な先輩など、疑問点を質問したり、学習の悩みを相談できたりする相手がいると精神的な負担が軽減します。
また、独学での受験勉強は孤独を感じやすいです。受験勉強をサポートをしてくれる家族や励まし合える友人がいれば、安心して学習に取り組めるでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では専任教師と教育プランナーが徹底サポート

参照:オンラインの個別指導塾ならトライのオンライン個別指導塾
トライのオンライン個別指導塾では、専任講師による指導はもちろん、正社員の教育プランナーが学習カリキュラムの作成・見直しから、進路相談・志望校選びに至るまで、受験対策を徹底サポートします。
定期的な面談を通して学習の進捗を確認し、必要に応じて学習プランの見直しにも柔軟に対応します。また、LINE窓口から気軽に教育プランナーに相談できるため、受験の悩みや不安を一人で抱え込む心配もありません。
5.やる気・覚悟が十分にあるか
これまで4つのポイントを解説してきましたが、独学での大学受験が成功するかどうかは、最終的にやる気と覚悟にかかっています。
独学での大学受験勉強は孤独であるだけでなく、学習が思うように進まなかったり、成績が伸び悩んだりという壁にも幾度となくぶつかるでしょう。
こうした壁で挫折しないためには、自分の力だけで困難を切り抜ける強い精神力、そして「何が何でも絶対にやり切って見せる」という大きな覚悟が必要なため、本当に一人で乗り越えられるかを自分に問いかけてみましょう。
大学受験対策に関するよくある質問

最後に、大学受験対策に関してよくある質問に回答します。
- 大学受験対策の塾・予備校にかかる費用は?
- 大学受験対策はいつから始めるべき?
以下、それぞれの質問にお答えします。
大学受験対策の塾・予備校にかかる費用は?
大学受験対策の塾や予備校にかかる費用の目安は、以下のとおりです。
- 集団塾:10,000~30,000円/月
- 映像授業型予備校:70,000~100,000円/講座
- 個別指導塾:20,000~100,000円/月
月々の授業料以外にも、入会金(入塾金)や授業料、教材費、模試費用、維持管理費・管理サポート費などがかかる場合があります。個別指導塾は集団塾に比べると費用が高めですが、一人ひとりの志望大学や学力に合わせた細やかな指導を受けられる
点がメリットです。
大学受験対策はいつから始めるべき?
多くの人が大学受験対策を始めるのは高校3年生ですが、開始した時点での学力や志望校の難易度によっては、受験までに対策が間に合わない可能性があります。
そのため、時間や気持ちに余裕をもって学習を進めたい場合は、高校1・2年生のうちから受験対策を開始するのがおすすめです。早い段階で基礎を固めることができれば、問題演習や過去問に多くの時間を費やせるようになり、スムーズに実践力が身に付きます。
まとめ

塾や予備校に通わず、独学で大学受験対策をするのは不可能ではありませんが、困難な理由がいくつもあることを知っておく必要があります。
ポイントは、以下の3つです。
- 独学での大学受験対策は苦手科目の克服やモチベーションの維持が難しい
- 小論文や面接対策を自力で行うには限界がある
- 独学で受験を突破するには基礎学力や自己管理能力、周囲のサポートが必須
独学で大学受験を成功させるには、強い精神力と覚悟が必要です。教師のサポートを受けながら効率良く受験勉強を進めたい方は、塾や予備校の活用も検討してみましょう。