「大学受験対策の塾費用はいくら?」
「高くなるケースや安く抑える方法を知りたい!」
大学受験対策の際には、多くのご家庭が塾選びに迷うものです。子どもに最適な塾を選びたいところですが、費用も気になるでしょう。
今回の記事では、高校生の塾費用について以下の3点を解説します。
- 高校生の塾にかかる費用目安
- 塾で必要な費用の内訳
- 塾の費用を抑える3つのコツ
塾の費用の目安や内訳を把握しておくと、実際に塾を選ぶ際に比較しやすくなります。
費用を抑えるコツも解説しますのでぜひ参考にしてください。
大学受験対策をする高校生の塾にかかる費用の目安
はじめに大学受験対策をする高校生の塾にかかる費用目安をご紹介します。
塾とひと言でいってもさまざまな形態があります。
- 集団塾
- 映像授業型予備校
- 個別指導塾
- 家庭教師
- オンライン家庭教師
ここでは、それぞれの特徴と費用の目安を解説します。
集団塾:10,000~30,000円/月
集団塾は、教室などで多くの生徒が同時に授業を受ける形式です。教師一人が多数の生徒に指導するため、個別指導塾などに比べると費用を抑えられます。
他の塾生と切磋琢磨してモチベーションを維持できる
のも魅力的。
ただし、生徒一人ひとりの理解度に合わせた細かなフォローは期待できないこともあるため、注意が必要です。
また、映像型予備校のように好きな時間に授業を受けられないため、自分の予定が合わない場合は通いづらいでしょう。
月謝はおおむね10,000円から30,000円程度です。
映像授業型予備校:70,000~100,000円/講座
映像授業型予備校は、教師の授業映像を視聴し受講する形式です。リアルタイムの映像授業ではなく、収録された授業を視聴して学習を進めます。
受講形式は、校舎で受講する通塾型と、スマホやパソコンなどで受講できるオンライン型があります。
通塾型では、教師やスタッフのサポートを受けられたり自習室が利用できたり、集団塾などと同じようなサポートを受けられます。
一方でオンライン型は、スタッフなどからのサポートを受けられないものの、場所を問わず受講できる点が特徴
です。
なお、費用は月謝ではなく受講講座あたりとなり、1講座70,000円〜100,000円が目安。また、入学金やサポート料金などが別途必要な場合があります。
個別指導塾:20,000~100,000円/月
個別指導塾は、生徒一人または少人数に対して教師が指導する形式。
生徒の理解度や進度に応じてカスタマイズされた学習カリキュラムで受験対策できる点が強み
です。
集団塾と比べると費用は高めですが、その分、一人ひとりに合った細やかな指導を受けられます。
月謝は20,000〜100,000円程度。個々に合わせたカリキュラムを組めることから、費用は人によって変動します。
家庭教師:10,000~80,000円/月
家庭教師は、自宅で個別指導を行います。個人に特化した指導を受けることができるほか、生徒一人ひとりのニーズに合った教師を選ぶことも可能
です。
授業料は教師の質や志望校のレベルに応じて変動します。
例えば、学生教師の場合は授業1コマ(90~120分)あたり2,000〜8,000円程度ですが、指導実績が豊富なプロ教師の場合は1コマあたり3,000〜35,000円と授業料に幅があります。
人気教師を指名したり難関大学対策をしたりする場合は、1コマの授業で10,000円以上になることも。
そのため、希望する教師や指導内容の授業料を事前に確認しておきましょう。
オンライン家庭教師:5,000~40,000円/月
オンライン家庭教師はインターネットを介した家庭教師サービスで、移動が不要であることから家や学校から家庭教師の授業が受けられます。
そのため、塾が近くにない場合でも受講できます。
また、全国各地にいる教師の授業を受けられるので、より自分の目標や志望校に合わせた指導を受けやすい点もメリットです。
特に、地方に住む生徒や部活や習い事で忙しい生徒にとっては、利便性が高くスケジュールも立てやすいので学習が進めやすいでしょう。
費用は月額5,000円〜40,000円程度が目安。なお、トライのオンライン個別指導塾は、月4回(1コマ60分)の受講で19,360円(税込)〜となっています。
大学受験対策の塾で必要な費用の内訳
塾では月々の授業料以外にも追加で費用が発生
します。費用の内訳も参考にして、塾の比較に活かしましょう。
入会金(入塾金):10,000~30,000円
入会金とは、塾に入会する際に必要となる費用のこと。塾によって料金が異なりますが、入会金の目安は10,000円〜30,000円です。
入会金は入会時にのみ発生する費用ですが、抑えたい方はキャンペーン情報を随時確認しましょう。キャンペーンを利用すれば、初期費用を大幅に節約できます。
キャンペーンは特別講習や進級の時期に実施されることが多いため、利用したい方は公式サイトなどで確認しましょう。
授業料:月々20,000~100,000円
授業料には「月謝制」と「コマ制」があります。
月謝制とは、月間に授業を受ける回数が決まっていて、その回数分の授業料を毎月支払う制度のこと。
コマ制とは、授業の回数や科目を選び、その都度授業料を支払う制度です。
月謝制の場合は、毎月の授業料が一定になりますが、コマ制の場合は、授業を受けた回数や科目によって授業料が変動します。
どちらを選択するかは、学習目的や予算によって決めましょう。
夏期講習や冬期講習などの特別講習料が別途必要になることも
塾によっては季節ごとの特別講習が実施されており、毎月の授業料とは別に費用が発生する場合があります。
特別講習は、夏休みや冬休みなどの長期の休みを使って、独自のカリキュラムでじっくりと学習を進める講習のことを指します。
長期休み中に集中して学習できる半面、授業料が高額になるケースがあるので、事前に確認しておきましょう。
特別講習の費用は塾によっても異なりますが、50,000円〜200,000円程度です。
また、塾によって、特別講習は任意参加か強制参加かが異なります。
任意参加の場合は、必要性などに応じて参加するかどうかを決められますが、強制参加の場合は、塾に入ると同時に特別講習への参加が決まります。
入塾前に、塾がどのように特別講習を実施しているかも確認しておきましょう
。
教材費:0~30,000円
教材費とは、塾で使用するテキストや問題集などの費用です。初回授業の前に必要な教材を購入します。
ただし、数ヶ月ごとに新しい教材に切り替わる場合もあるので事前確認が必要。
家庭教師では、手持ちの教材を使用することができるので教材費を抑えられる場合もあります。
教材費に関しては「事前に説明を受けていなかった」「高額な請求がされた」といったトラブルになることも考えられます。
事前に教材費を確認する、授業で使う実物の教材を見せてもらうなどしてトラブルを未然に防ぐことも大切です。
トライのオンライン個別指導塾なら指定教材なし&無料教材を利用できる
トライのオンライン個別指導塾では使用する教材は指定されていません。そのため、自由に選ぶことができます。
実際に、学校のワークや教科書、志望校の過去問を使用して授業を受けている生徒が多いです。希望する教材がない場合はトライの無料教材の利用も可能です。
また、トライのオンライン個別指導塾では、無料の教材以外にも、無料もしくは安価なオプションサービスも提供
しています。
参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1
教材費を抑えつつ最適な教材を利用して学習を進められるのが、トライのオンライン個別指導塾の魅力です。
模試費用:0円~10,000円/回
模試費用とは、塾で実施する模擬試験の費用です。特に受験生は定期的に模試を受けるため、回数に応じて費用が高くなります。
模試は学力や志望校のレベルを把握するために有効な手段
ですが、回数が多すぎると精神的・経済的に負担になることも。
そのため、必要な回数や模試の種類を見極めることが大切です。
塾によっては、授業料に模試費用が含まれていたり、模試の受験の有無を選べたりする場合もあります。
模試の受験方法についても、事前に確認しましょう。
維持管理費・管理サポート費:0~5,000円/月
維持管理費・管理サポート費とは、塾の施設や設備の維持管理、生徒の学習管理、進路指導などのサポートにかかる費用です。
集団塾や個別指導塾では月々1,000円〜2,000円程度が目安ですが、家庭教師の場合は4,000円〜5,000円程度の場合があります。
維持管理費・管理サポート費が授業料に含まれていれば、別途支払う必要はありません。
支払いの有無や費用は塾によって異なるため、入塾前に確認しておきましょう。
大学受験対策の塾の費用を抑える3つのコツ
大学受験対策の塾に通う際はさまざまな費用がかかりますが、できるだけ費用を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、塾の費用を抑える3つの方法を解説します。以下の方法を把握して、無理なく塾の費用を抑えましょう。
- 志望校や学力に合ったカリキュラム・コースを選ぶ
- 受講する科目数を絞る
- キャンペーンや割引制度を活用する
1.志望校や学力に合ったカリキュラム・コースを選ぶ
志望校や学力に合ったカリキュラム・コースを選ぶことで、効率よく受験対策を進められるため、結果として費用を抑えられます。
カリキュラムやコースが適していないと、必要な対策を十分にできなかったり理解の定着につながらなかったりするため、授業を追加するなど費用がかさむ可能性があります。
また、志望校の受験に必要ない分野やすでに対策できている単元などがカリキュラムやコースに含まれていると、不要な授業に費用がかかることになるでしょう。
そのため、志望校合格に必要な対策ができるか、学力に合った対策ができるかどうかを見極めたうえでカリキュラムやコースを選ぶことが大切
です。
費用を抑えられるほか、時間の面でも効率よく受験対策を進められるでしょう。
オンライン家庭教師や訪問型家庭教師、個別指導塾では、必要に応じて柔軟に授業を組み合わせられるため志望校合格に向けて効率的に学習できます。
受講する内容だけではなく、自分の都合に合わせて学習計画を立てられる点もメリットです。
年間費用を事前に把握しておくと安心
一見、授業料が安く見えても年間でかかる費用が高額になる場合があります。
具体的には、このようなケースが挙げられます。
- 授業料が安くても授業時間が短い場合
- 受講必須の講習が多い場合
- 入塾金や教材費、維持管理費・管理サポートが高額な場合 など
さまざまな要因で費用が割高になるので、事前に総合的な費用を確認しておきましょう。
2.受講する科目数を絞る
受講する科目を絞ると必要な授業数が少なくなり費用を抑えられます
。
たとえば、苦手な科目に絞って受講すれば、費用を抑えるだけではなく効率的な学習にもつながります。
また、自主学習が難しい科目に絞って受講するのもおすすめです。
授業数だけでなく、受講する科目数によって授業料が変わる塾もあるため、必要な科目を選びましょう。
受験に必要な科目を事前に把握しておくと◎
受験に必要な科目を事前に把握しておくと、不要な科目を受講することなく費用を抑えられます。
大学によって受験に必要な科目は異なるため「受験に必要そう」とやみくもに受講するのではなく、必要な科目に絞りましょう。
受験に必要な科目は、大学の公式サイトなどで確認が可能。また、塾の担当者や教師に相談すると、詳しく教えてくれます。
必要な科目を早い段階で把握しておくことで、余計な授業を受けずに済むため得意分野の強化や弱点克服に集中できます。
効率的な受験対策にもつながるため、受験科目の事前確認は大切
です。
3.キャンペーンや割引制度を活用する
塾の費用を抑えたいときは、キャンペーンや割引制度を積極的に活用しましょう。
塾によっては、入塾者が多い学期始めにキャンペーンを行っていたり、家族割(兄弟割)などの割引制度を設けていたりします。
キャンペーンや割引制度の有無や内容は時期によって異なるため、常に情報を集めておきましょう。
成績が良ければ特待生制度を利用する手も
塾によっては、成績が良いと特待生制度を利用できる場合があります。特待生制度とは、成績や模試の結果などに応じて、授業料や教材費などを減免してもらえる制度です。
ただし、特待生制度の利用は学力や成績が優れていることが前提であり、誰もが簡単に特待生となれるわけではありません。
特待生制度の有無も含めて、適用条件などを事前に確認しておきましょう。
大学受験対策の塾に関するよくある質問
入塾を検討する際、費用以外にも気になる点があるのではないでしょうか。
そこで、塾を選ぶ際に重要なポイントを、よくある質問をもとに解説します。
- Q.塾にはいつから通うべき?
- Q.塾に通うメリット・デメリットは?
- Q.塾を選ぶとき、費用以外に確認すべきことは?
- Q.大学受験対策の塾の費用が高くなるケースは?
Q.塾にはいつから通うべき?
塾に通い始める最適な時期は、子どもの実力や志望校によって異なります
。
難関大学を志望している場合や受験科目が多い場合は、早めに対策を開始することで単元の抜けや漏れがなく、志望校合格に必要な対策ができるでしょう。
一方、志望校の難易度と実力にあまり差がない場合や私立の文系学部など科目数が少ない場合は、短期集中で受験対策を検討するのも有効です。
個人差はありますが、高校2年生の夏休みから塾に通うのがおすすめです。
高校2年生の夏休みから受験勉強を始めると、受験までに約1年半の時間があります。 これだけの時間があれば、基礎知識の定着や応用力の向上、模試の受験や志望校の絞り込みも十分に行えるでしょう。
Q.塾に通うメリット・デメリットは?
塾に通うメリットとデメリットの一例をまとめました。
メリット | デメリット |
・効率よく受験対策ができる受験勉強以外にもさまざまなサポートを受けられる(進路相談や学習管理など) ・モチベーションを維持できる(周りに生徒がいるため) ・塾の教材や自習室などを活用できる | ・費用がかかる ・時間的、体力的に負担がかかる(塾が学校や自宅から遠い場合) |
上の表のように、塾に通うメリットはデメリットより多いもの。塾の費用は、先述した「費用を抑えるコツ」を参考に抑えることが可能です。
また、時間的・体力的な負担が気になる場合は、オンライン家庭教師を検討してみてください。
オンライン家庭教師であれば、通塾せず自宅などで受講できるほか、スケジュールを柔軟に組めるため、負担を軽減できます。
Q.塾を選ぶとき、費用以外に確認すべきことは?
塾を選ぶときは費用以外にも「受験情報」を持ち合わせているかも大事です。
「受験は情報戦」という言葉があるように、受験の戦略を立てる上で最新の受験情報は欠かせません。
しかし、自分で必要な情報を集めようとすると、時間がかかったり難しかったりするものです。
そのため、塾が最新の受験情報を十分に持っているかを事前に確認する必要があります。
最新の受験情報とは、大学の入試日程や出題傾向、入試制度の変更、入試問題の分析、入試難易度の推移、合格ラインの予想などです。
また、受験情報に基づいて志望校選定や入試方法の決定、受験スケジュールの検討などのサポート体制が十分であるかも確認しておきましょう。
さまざまなサポートがあれば安心して受験対策が進められます。
トライのオンライン個別指導塾では担任の教育プランナーが学習をサポート
トライのオンライン個別指導塾では、授業を担当する教師以外に「教育プランナー」が担任としてつきます。
大学受験についてさまざまな面から手厚いサポートを受けることが可能です。
参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1
一般的なオンライン指導では、担当者がバラバラで家庭や子どもとの意思疎通が取りにくい場合があります。
しかし、トライは専任の教育プランナーが対応するため、二人三脚で受験をサポートします。
定期的な面談をはじめ、教師には言いづらいことでも気軽に相談できます。
大学受験に関して抱える不安を解消でき、勉強に集中できるでしょう。
Q.大学受験対策の塾の費用が高くなるケースは?
大学受験対策の塾で費用が高くなるケースがいくつかあります。
たとえば、国公立大学や難関大学を志望している場合は、試験問題や傾向に合わせた対策が必要となり、必要な授業数が増える可能性があります。
国公立大学の入試では、共通テストで英語・数学・国語・理科・社会の5教科を受験する必要があることが多いです。
また、2025年度入試から新しく追加された科目である「情報Ⅰ」も多くの大学が必須としています。
加えて、国公立大学や難関大学の二次試験では、難易度の高い小論文や教科横断の総合問題などが課される場合もあります。
特に総合問題の形式は大学によってさまざまで、英語の長文を読んで小論文を書かせるものや、論文の中の表やグラフを数学・理科・社会の知識をもとに読解させるものなどがあります。
これらの科目や試験形式に対応できる塾は、授業料が高い傾向にあります。
また、志望校の偏差値と実力に差がある場合は、志望校に合格するために学力を大幅に上げる必要があります。
結果として授業数が増えて、費用が高くなる
ことが考えられます。
まとめ
この記事では、大学受験の塾の費用について、目安や内訳、費用を抑えるコツなどを解説しました。
ポイントは以下の3つです。
- 塾の形態によって授業料が異なり、授業料以外にもさまざまな費用がかかる
- 費用を抑えるために、授業料が安い塾を選び受験科目を絞ることがコツ
- オンライン家庭教師も費用を抑えたいときの選択肢のひとつ
さまざまな塾の形態のなかでも、オンライン家庭教師は費用が比較的安いうえ、自宅で自分のペースで学習できます
。
費用だけでなく塾の特徴なども加味して、適切な塾を選びましょう。