受験勉強を本格的に始めるにあたって、「具体的に何から手をつければ良いのかわからない」と悩む高校生は多いのではないでしょうか。
本記事では、大学受験の勉強は何から始めるべきなのかを解説します。
さらに、学年ごとにおさえておきたい勉強法や、効率的に受験対策を進めるコツも紹介。
これを読めば、志望校合格に向けて今やるべきことが明確になるはずです。ぜひ最後までお読みください。
大学受験対策は何から始める?受験勉強に向けてまずやるべきこと
大学受験対策と聞くと、共通テストや志望校の過去問を解くイメージを持つ方もいるかもしれません。
受験直前期になればこれらの対策も必要ですが、まだ入試対策を始めたばかりで勉強の基礎や目的が固まっていないと、せっかく受験勉強に時間を費やしても十分な効果を得られない可能性があります。
そのため、まずは以下の5つに取り組むことをおすすめします。
- 勉強する習慣をつける
- 授業や定期テストを通じて基礎学力をつける
- 志望大学や学部・学科を決める
- 入試日程を確認して学習計画を立てる
- 模試を受けて学力や苦手分野を把握する
それぞれの取り組みの意味を理解し、本格的な受験対策に向けた下地を作ることが大切
です。具体的に何をするべきか、以下で詳しく解説します。
勉強する習慣をつける
受験勉強を始める上で、学習習慣がまだついていない場合は、まず勉強する習慣をつけるところから始めましょう。
とはいえ、いきなり長時間の勉強をするのは現実的ではありません。最初は1日30分でも良いので、集中して机に向かう時間を作りましょう。
徐々に勉強時間を伸ばしていけば、自然と勉強習慣がつくはずです。
具体的な学習時間の目安は学年によって異なります。目安として高校1・2年生の平均的な学習時間は1時間半、高校3年生は3時間ほど
です。
また、東進ハイスクールが難関大学を受験した844名の受験生を対象に行った調査では、難関大現役合格者の1日の平均勉強時間は6時間32分であることがわかります(学校の授業時間は除く)。
参照:難関大現役合格者 学校以外での勉強時間[高3]1日平均6時間32分!東進タイムズ
もちろん、いきなりこれだけの時間を勉強に充てるのは難しいもの。
そのため、部活動をしている高校1・2年生は1日2時間、部活引退前の高校3年生は3時間をひとまずの目標として、コツコツと時間を伸ばしながら勉強する習慣をつけていきましょう。
授業や定期テストを通じて基礎学力をつける
受験勉強をするにあたって基礎固めはとても重要です。まずは目の前の授業に集中し、定期テストに向けた対策を怠らないようにしましょう。
入試問題というと難問のイメージが先行しますが、実際には基礎・標準レベルの問題も数多く出題されます。
基礎力がしっかりとついていれば、初見の問題や応用問題が出たときでも、焦らずに解法を導き出せます。
そのため、授業や定期テストを通して、教科書の例題レベルの基礎的な問題を解けるような学力を身につけることが重要
です。
そのような地道な学習の積み重ねが本格的な受験勉強に取り組むための基礎となります。
志望大学や学部・学科を決める
受験勉強に本腰を入れる前に志望校や志望学部を決めておくことも重要です。
自分の興味・関心や将来の夢をよく考え、どの大学・学部で学びたいのかを具体的にイメージしましょう。
まだ志望校が定まらないのならオープンキャンパスに足を運んだり、資料請求をしたりして、情報収集を始めるのもおすすめです。
志望校や学部が明確になれば必要な受験科目や入試の出題傾向が見えてきます。そうすれば、学習計画も立てやすくなる
はずです。
また、目標とする大学が定まれば学習へのモチベーションも高まります。
「合格したらこんなことが学べる」「夢に近づける」と思えば、より意欲的に勉強できるようになる
でしょう。
入試日程を確認して学習計画を立てる
志望校が定まったら入試日程を確認し、学習計画を立てましょう。
共通テストの日程はもちろん、一般選抜、総合型選抜(旧AO入試)、学校推薦型選抜など、受験する可能性のあるすべての入試の日程を確認しておくと安心です。
入試方法ごとの入試日程の目安は、以下の表のとおりです。正確な入試日程は各大学のホームページや募集要項を確認したり、学校の先生に聞いたりしましょう。
入試方法 | 入試日程の目安 |
共通テスト | 1月中旬 |
一般選抜(私立大学) | 1月下旬から3月上旬 |
一般選抜(国公立大学) | 2月下旬から3月中旬 |
総合型選抜 | 9月以降 |
学校推薦型選抜 | 11月上旬から1月下旬 |
学習計画を立てることで効率的に受験勉強を進めることができます。
入試日程から逆算して、何をいつまでに終わらせるべきかを考えましょう。
たとえば、1月中旬の共通テストを受験する場合、8月までに教科書の例題レベルの問題が解けるように基礎を固め、9月からは応用や演習を通じて模試で得点率70%を取れるように復習や演習に力を入れる、といった計画が考えられます。
学習計画を立てる際は学校の先生や塾の講師に相談するのも良い
でしょう。
プロの視点からアドバイスがもらえればより具体的で実現可能性の高いプランになるはずです。
このように、入試日程から逆算して学習計画を立てることで入試直前になって焦ることや、特定の教科の対策が終わらなかったということを防げます。
模試を受けて学力や苦手分野を把握する
模試は受験対策を進めて実力をつけてから受ければ良いと考えている人も多いかもしれません。
しかし、勉強を始める前の段階で模試を経験しておくことで、現時点での学力を客観的に把握し、学習計画の参考にできます。
また、得意分野・苦手分野の把握にも役立ちます。
自分の学力を正しく理解したうえで、苦手克服に力を入れたり得意分野をさらに伸ばしたりするなど、学習方針を決めやすくなるでしょう。
加えて、模試は本番の試験に近い形式で行われるため、特有の緊張感を味わうこともできます。
緊張感に慣れておけば、入試本番でも実力を存分に発揮できる
でしょう。
【学年別】志望校合格に向けてやるべき対策は?
志望校合格のためにやるべき勉強は、学年ごとに異なります。具体的には、以下のとおりです。
- 高校1年生~高校2年生:基礎固めを行う
- 高校3年生春~夏:基礎固めを完了させ、志望校対策を開始する
- 高校3年生秋~冬:演習問題や過去問を解き入試本番に向けて最後の仕上げを行う
各学年でやるべきことを理解し、効果的に受験勉強を進めましょう。
高校1年生~高校2年生:基礎固めを行う
高校1年生と2年生の期間は、受験勉強の土台となる基礎固めに力を入れます。
基礎をしっかりと固めることで、難易度の高い問題にも対応できる力が養われるからです。
特に、英語や数学は主要科目として入試で課される事が多いほか、今まで習ったことをベースに学習が進んでいく科目でもあり、基礎を入念に固めておくことが大切
です。
英単語・文法・語法の基本ルールや、計算・公式の使い方など、土台となる部分を完全に理解できている状態を目指しましょう。
また、この時期に苦手だと感じた分野は、早めに克服することが大切
です。応用問題や難問の対策でつまずかないよう、早い段階で苦手分野を克服しておきましょう。
高校1・2年生のうちに基礎固めと苦手克服に取り組むことで、志望校合格への第一歩を踏み出せます。
高校3年生春~夏:基礎固めを完了させ、志望校対策を開始する
高校3年生になったら、まずは基礎の総仕上げを行います。
数学の公式を正しく使えるか、英語の重要構文を網羅できているかなど、基礎知識が定着しているか確認することが大切です。
基礎固めと並行して、志望校対策にも少しずつ着手していきます。
まずは過去問を分析し、「合格最低点はどのくらいか」「頻出の問題形式・分野は何か」など、志望校の特徴をつかみましょう。
そして、出題傾向に適した問題集などで実践的な演習を進めていきます。
夏休みまでには基礎固めを一通り終え、志望校の傾向をふまえた学習計画や戦略を立てられている状態が理想
です。限られた時間を有効活用し、最後の追い込みに備えましょう。
医学部・難関大学受験生は前倒しで対策できると◎
医学部や難関大学を目指す受験生は、高校2年生から高校3年生の春までの間に高いレベルで基礎固めを完了させることが理想です。
そして高校3年生の春以降は、志望校の過去問分析や対策を開始
しましょう。
前倒しで対策を進められることで、得点を伸ばすための問題演習などにより多くの時間を費やせます。
高校3年生秋~冬:演習問題や過去問を解き入試本番に向けて最後の仕上げを行う
受験直前期の秋から冬は入試本番に向けて最後の仕上げを行いましょう。応用問題や演習を中心に学習を進め、実戦力をつけることが大切です。
共通テスト対策としては各科目の頻出分野に取りこぼしがないよう、過去問題や演習問題にも取り組むとよいでしょう。
加えて、二次試験や個別試験が課される大学を受ける受験生は、これらに向けた対策も求められます。
国公立大学を受験する場合は共通テストの対策と並行して二次試験の対策を、私立大学で共通テストが不要な場合は個別試験対策を進めましょう。
いずれの場合も過去問を活用して出題傾向に慣れ、試験中の時間配分や解答のコツをつかみましょう。
入試本番を想定して、問題を解くスピード感も養う必要があります。
また、この段階で基礎固めができているか不安を感じる分野が出てくるかもしれません。そんな時は一度、基礎固めに立ち返って見直すことも必要です。
入試が近づくにつれて精神的なプレッシャーもかかってくるはず。
入試までの限られた時間をうまく活用し、自信を持って試験に臨めるよう、あきらめずに勉強を継続する強い意志が大切
です。
大学受験対策を効率よく行う8つのコツ
受験対策を行うにあたって、効率的な方法を理解しておくと学習の質を高められます。ここでは、受験生が意識すべき8つのコツを紹介します。
- 基礎固め・苦手分野の克服に優先して取り組む
- 短期的な目標と学習計画を立てる
- 勉強のサイクルを作り生活リズムに組み込む
- インプットとアウトプットをバランスよく行う
- 1つの参考書を抜け漏れが無くなるまで解く
- 勉強時間より理解度を重視する
- モチベーションを維持できるよう工夫する
- 塾や予備校を活用する
まずは自分に合いそうなものや取り組みやすいものから選び、少しずつ日々の受験勉強に取り入れていきましょう。
基礎固め・苦手分野の克服に優先して取り組む
志望校のレベルに関わらず、基礎学力の充実と苦手分野の克服は最優先事項です。十分な基礎力があって初めて、難易度の高い演習問題や入試問題に対応できます。
基礎力が不十分なまま、応用問題ばかりに手を出すのは得策とは言えません。
基礎が固まっていない状態では応用問題に対応できないため、入試本番で高得点を取ることが難しくなってしまいます。
また、苦手分野の克服を後回しにするのも避けたいところです。
もし後回しにしてしまうと、勉強を進めるにつれて苦手分野が増えてしまい、入試直前になって対策が間に合わない、という事態になりかねません。
また、本番で対策が不十分な苦手分野から出題されると、得点につなげることが難しいでしょう。
そのため、少しでも早い段階で基礎を固め、苦手分野を克服することが何より大切です。演習問題や過去問に取り組む前に優先して取り組むように
しましょう。
短期的な目標と学習計画を立てる
大きな目標である「志望校合格」だけでなく、短期的な目標や学習計画を設定することも大切です。
1週間や1ヶ月単位の細かい目標と学習計画を設定し、学習を進めましょう。
「1週間で英語の基礎問題集を1周する」「今月中に数学の三角関数を完璧にする」など、具体的な目標を立てることで、やるべき勉強が明確になります。
漠然と勉強するよりも、目的意識を持って計画的に進めることで、勉強の効率を高められるのです。
短期的な目標を一つずつクリアしていくことで、モチベーション維持にもつながります。小さな成功体験の積み重ねが志望校合格への原動力になる
ことでしょう。
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トライの「DAILY TRY」は、目標達成に向けて生徒一人ひとりに合わせて使える学習管理システムです。
長期的な目標「ゴール」の設定はもちろん、ゴールを達成するための短期的・中期的な目標を教師とともに立てることで、迷わず合格を目指せます。
学習計画に変更があった場合も、柔軟に調整することが可能です。
また、日々の学習内容や教師からのフィードバックなどをいつでも振り返られるため、自分の成長を実感しながら効率の良い復習を行えます。
目標や学習計画の設定が苦手な人は、トライのDAILY TRYを活用してみるのも良い
でしょう。
勉強のサイクルを作り生活リズムに組み込む
規則正しい勉強習慣をつけるためには、「勉強のサイクル」を作ることが大切です。
勉強のサイクルとは、1日や1週間の中で、いつ・どのくらい勉強に取り組むかを決めたルーティーンのこと。
「毎日帰宅後に2時間勉強する」、「学校がない日は朝9時から勉強する」など、具体的にルーティーンを設定し取り組みましょう。できることから始め、継続することが大切です。
継続することで勉強が習慣化し、自然と学習時間も確保できるようになります。
また、勉強サイクルを生活リズムに組み込むことも大切
です。
たとえば、朝食後の30分間は英単語を暗記する、入浴後の1時間で数学の問題を5問以上解くなど、時間帯とやるべきことを決めて、日々の生活に取り入れましょう。
勉強のサイクルを生活リズムに組み込むことで、集中力がアップするだけでなく、記憶の定着にもつながります。
勉強を生活の一部として捉え、継続して学習に取り組める環境を整えましょう。
移動時間などのスキマ時間も活用する
電車やバスでの移動中など、日常のスキマ時間を有効活用するのもおすすめです。
通学中に英単語を覚えたり、就寝前の15分で1日の復習をしたりするなど、空き時間を少しずつ勉強に充てることを習慣にしていきしましょう。
短い時間でも、毎日積み重ねることが大切
です。時間をうまく活用し、勉強時間を効果的に増やしましょう。
インプットとアウトプットをバランスよく行う
新しい知識を「インプット」することは確かに重要ですが、学んだ内容を「アウトプット」することも忘れてはいけません。
授業や参考書で得た知識を実際に使い、問題を解いたり人に説明したりすることで、知識の定着度は格段に上がります。
また、アウトプットの過程で理解が不十分だった部分や苦手分野が明らかになり、学習計画の見直しや苦手分野の克服につながることもあるでしょう。
ただ机に向かって知識を詰め込むだけでなく、その知識を使って考える習慣をつけることが大切です。
そのため、インプットとアウトプットのバランスを取ることは、実力を伸ばすための秘訣の1つと言えます。
書いて覚えたり音読して覚えたりするなど、さまざまな角度からアプローチすることを意識しながら、受験勉強を進めましょう。
1つの参考書を抜け漏れが無くなるまで解く
複数の参考書に手をつけるのではなく1つの参考書を繰り返し解くことが、学習効率を高めるコツの1つです。
同じ参考書を反復演習することで、学習した内容を思い出しやすくなり、知識の定着も早く深くなるでしょう。
また、使用する参考書を厳選することで同じ教材ですぐに復習できます。
1度理解した内容なら、思い出すにもさほど時間はかからないはず。スムーズに思い出せるため、学習効率を高められるでしょう。
勉強時間だけでなく理解度も重視する
勉強時間の長さだけを追求しても、必ずしも望む結果は得られません。
受験勉強において重要なのは、勉強時間に加え、学習した内容をどれだけ正確に理解できているかです。入試では、理解した知識を正しく活用できるかが試されます。
表面的な知識だけでは、初見の問題や応用問題が出た時に対応できません。本質的な理解があって初めて、どのような問題にも対応できるようになるのです。
そのため、ただ机に向かう時間を増やすだけでなく、1つの事柄をきっちりと理解することに重きを置くことが大切
です。
たとえば、わからない箇所をそのままにせず、学校の先生や友達に頼って解決することは、理解度を重視した学習だといえるでしょう。
理解度を重視することで、長期的な知識の定着にもつながります。
モチベーションを維持できるよう工夫する
受験勉強は長期戦です。そのため、モチベーションをいかに保ち続けられるかが合格へのカギとなります。
集中力が続かない、やる気が出ないと感じたら、以下のような工夫をしてみると良いでしょう。
- 机の上を整理整頓する
- 集中できる勉強場所を確保する
- 得意な科目から取り組む
- 書く、声に出すなど体を動かしながら勉強する
- 明確な目標や計画を設定する
- 適度な休憩を取り入れる
自分に合った勉強法を探りつつ、メンタル面のコントロールにも気を配り、モチベーションを高く保ちましょう。
塾や予備校を活用する
塾や予備校は、受験生にとって心強い味方となります。
志望校に特化した受験対策や、苦手分野克服のための目標・計画設定など、専門家による手厚いサポートを受けられるのは塾や予備校を利用する大きなメリットです。
学習面でのアドバイスはもちろん、最新の入試情報をいち早くキャッチできるのも、塾・予備校ならではの強みと言えるでしょう。
志望校合格のためにも、塾や予備校を適切に活用することをおすすめ
します。
トライのオンライン個別指導塾なら自分に合ったコースで受験対策ができる
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定期テスト対策から難関大学の受験対策まで、志望校や学力に合ったカリキュラムで勉強をサポート。
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また、厳しい選考と採用後の継続的な研修により、教師の高い指導スキルを維持しています。個別指導ならではの双方向型指導で、生徒の理解度や特性に合わせた指導が可能
です。
大学受験対策なら、トライのオンライン個別指導塾にお任せください。
大学受験対策に関するよくある質問
最後に、大学受験対策に関するよくある質問を解説します。
- 大学受験対策はいつから始めれば間に合う?
- 大学受験に向けて塾・予備校にはいつから通うべき?
大学受験対策はいつから始めれば間に合う?
受験勉強の開始時期に正解はなく、実力や志望校のレベルによって異なります。一般的には、高校3年生から受験勉強を本格的に始める人が多いです。
学校法人 河合塾が2023年に行った「新課程入試と受験勉強に関する意識調査」によると、大学入試に向けて勉強を始めている高校生の割合は1年生で17.6%、2年生で37.4%、3年生で88.1%でした。
こうしたデータを見る限り、遅くとも高校3年生からは受験勉強を始めたいところ。しかし、目指す大学の難易度や学習進度により、早めに対策を始めることが望ましい場合も
あります。
肝心なのは、合格までのロードマップをしっかりと描き、計画的に勉強を進めていくことです。焦ることなく、着実に学力をつけていきましょう。
難関大・国公立を目指す場合は早めにスタートすると◎
難関私立大学や国公立大学を狙うなら、できる限り早くから受験勉強に取り組む必要があります。
レベルの高い問題を解くためには、基礎力はもちろん、幅広い応用力が求められます。そのため、基礎を固めたうえで早い段階から多くの問題に触れ、時間をかけて応用力を鍛えることが理想です。
特に国公立大学の受験生は、共通テストの科目数が多いため対策に時間がかかります。また、二次試験は科目数が少ないものの、必要科目の広範な知識が必要です。
そのため、早期に準備を始め各教科の理解を深めておけば、直前期の追い込みもスムーズに進められる
でしょう。
大学受験に向けて塾・予備校にはいつから通うべき?
学力や志望校のレベルによって異なりますが、高校2年生の秋〜高校3年生の春を目途に通い始めれば、高校3年生の夏頃までに基礎固めが完了し、過去問や応用問題の演習に費やす時間を確保できるでしょう。
ただし、国公立大学や難関大学・学部を受験する場合は、対策範囲が広いことやより深い理解が求められることから、高校1年生〜高校2年生の夏頃などできるだけ早めに通塾を開始することをおすすめ
します。
早期から受験対策を始めることで学習内容の定着や苦手克服にも役立つほか、受験本番の自信にもつながるでしょう。
まとめ
受験勉強スタートにあたって何から始めればいいのか、学年別の対策や効率の良い受験勉強法などをご紹介しました。
受験勉強を始めるにあたって、大切なポイントは以下の通りです。
- 土台となる基礎力を早めにつける
- 効率の良い勉強習慣を確立する
- 目標となる志望校を定め、逆算して学習計画を立てる
- 学年ごと・時期ごとに、やるべき勉強の優先順位をつける
- 塾や予備校などの力も借りながら戦略的に勉強を進める
志望校のレベルに関係なく、基礎学力をつけることは必要不可欠です。そのため、早めに受験勉強を開始し、基礎固めを行いましょう。
そのうえで、志望校の出題傾向や独自の問題に対応できるよう演習問題や過去問題の取り組みに時間を費やすと、本番での得点力を高められます。
受験勉強はマラソンのようなもの。長い道のりにも感じられますが、一歩ずつ確実に前に進んでいけば目標に到達できる
でしょう。