• TOP
  • 塾の選び方
  • 発達障害の子どもに家庭教師がおすすめな理由や選び方を紹介

発達障害の子どもに家庭教師がおすすめな理由や選び方を紹介

発達障害の子どもに家庭教師がおすすめな理由や選び方を紹介

「子どものこだわりが強く、学校の授業形式では学習できない」

「個別指導塾に通っているけれど、周りの音や様子が気になって集中できない」

「字を書くことが極端に遅く、なかなか学習が進まなくて困っている」

発達障害の診断を持つ子どもや、診断は出ていないがグレーゾーンにいる子どもの学習支援にお悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。

本記事では、発達障害やグレーゾーンの子どもを持つ保護者に向けて、以下の内容について解説します。

  • 子どもが安心して勉強できる「家庭教師」という選択肢
  • 家庭教師で学習する3つのメリット
  • 発達障害の子どもに向けて、家庭教師がどのような指導を行うのか
  • 子どもと相性の良い家庭教師の選び方

家庭教師の指導方法は、LDやADHD、ASD、チック症といった「特性別」に解説しています。子どもの性格や特性にぴったり合う家庭教師を見つけ、勉強をサポートしましょう。

家庭教師なら発達障害の子どもでも安心して学習できる

家庭教師なら発達障害の子どもでも安心して学習できる

「こだわりの強さ」や「衝動性」「自閉」など、発達障害にはさまざまな特徴があります。お子さまが小さな頃から、友達とのトラブルや偏食などで悩んできた保護者の方もいるかもしれません。

しかし、学校生活では周りの子どもたちと同じように教室で授業を受けることが求められます。

  • 「授業を理解できているのか」
  • 「衝動的に行動してしまい、先生に怒られていないか」
  • 「そもそも授業中、ずっと椅子に座って学習できるのか」

普段の学習態度を見られない保護者の方としては、上記のように何かと心配なことも多いでしょう。

発達障害の子どもが勉強への苦手意識を克服し学力を上げるためには、周りのサポートが必要です。そのサポートは家族だけでなく、外部の専門家の手を借りるのもおすすめです。

外部の専門家として、家庭学習に精通する家庭教師がいます。

家庭教師は、子どもの特性やこだわりを事前に理解したうえで、様子を見ながらペースに合わせて丁寧に指導します。

保護者が子どもの学習の様子を確認できるだけでなく、保護者が持つ日々の悩みも授業後に相談できるので、この点も大きなメリットといえるでしょう。

具体的なメリットについては、次の章で詳しく説明します。

発達障害の子どもが家庭教師で学習する3つのメリット

発達障害の子どもが家庭教師で学習する3つのメリット

発達障害の子どもが家庭教師を利用するメリットは、大きく3つあります。

  • 子どものペースに合わせて指導してくれる
  • 集中しやすい環境で学習できる
  • 発達障害の特性に応じた学習方法を提案してくれる

それぞれ詳しく解説します。

1.子どものペースに合わせて指導してくれる

前述したとおり、ひと言で「発達障害」といっても特性はさまざま。

漢字の一画ずつに定規を使う子どもや字の識別に時間がかかる子ども、勉強中に別のことを思いついて意識がそちらに向いてしまう子どもなど、まさに十人十色です。

しかし、発達障害だからといって学力が低かったり、理解が遅かったりする子どもばかりではありません。

理解はしているけれども、字を書くのが丁寧過ぎて時間がかかる、他に注意が向いて勉強を中断するなど、特定の部分にこだわりや特性があるのです。

そのため、他の子と同じ課題を進めるのに時間がかかり、学校の授業や集団塾の進度についていけない状況に陥りやすくなります。

家庭教師は、子ども一人ひとりの特性を保護者の方から事前によく聞いておき、そのうえで様子を見ながら勉強を教えます。

無理強いしないことはもちろん、子どもの良いところやできたところをじっくり褒めて伸ばします。

2.集中しやすい環境で学習できる

発達障害の特性の中でも、以下のような特性を持つ子どもにとって自宅で学習できる家庭教師はおすすめです。

  • いつもと違う場所に行くと不安を感じて動けなくなる
  • 聴覚過敏のため、周りの音が気になり集中できない
  • 知らない人の多いところで気分が悪くなる
  • 教室にいる人や、物の配置が少しでも変わると気になって意識が逸れる

同じ1対1形式の個別指導塾でも丁寧に勉強を教えてくれますが、学習場所が「塾の教室」のため、同じ教室内で他の生徒が勉強していることがほとんどです。

発達障害の特性を持つ子どもにとっては、この環境がストレスに感じて集中できない場合もあります。

それに対して家庭教師は、自宅で学習するため環境変化が少なく、周りに他の人がいないため、感覚刺激も少なくなります。そのため、塾よりも学習に集中できるでしょう。

家庭教師も最初の慣れない内は他人のため、緊張する子どももいます。

しかし、慣れてくると「いつもと同じ曜日と時間に」「いつもと同じ自宅の部屋で」「いつもと同じ先生と勉強する」ことに安心感を覚え、日常の一部として進めるようになるでしょう。

家庭教師が家に来ることが子どもの楽しみになれば、より集中して勉強に取り組め、学力向上も期待できますね。

3.発達障害の特性に応じた学習方法を提案してくれる

子どもの特性に応じた学習方法を提案できる点も、家庭教師の大きなメリットです。

家庭教師は、子どもの特性や得意なこと、苦手なこと、絶対に譲れないこだわりなどを事前に保護者からヒアリングしたうえで、ストレスなく学習できる方法を提案します。

もちろん、提案した学習方法が合わなければ別の方法を試して、最終的にはその子どもに最適な学習スタイルを確立させます。この点も家庭教師の大きな特徴です。

特性に合った方法で学習できれば、勉強への苦手意識が徐々に薄れてやる気が湧いてくる可能性もあります。定着した学習法を学校でも行えれば、学校の勉強も楽しくなるかもしれません。

家庭教師のトライでは担任の教師・教育プランナーがお子さま・保護者を徹底サポート

家庭教師のトライでは担任の教師・教育プランナーがお子さま・保護者を徹底サポート

家庭教師のトライでは、全国33万人の登録教師からお子さまに合った教師が専任で指導を行います。
万が一相性が合わない場合でも、無料で交代できるため安心です。

また、教師に加えて地域や受験などの情報に精通したトライ正社員の教育プランナーが担任としてつき、学習をサポートします。

お子さまの特性や学習状況に合わせたオーダーメイドのカリキュラムに沿って、完全マンツーマンの授業を受けられるため、発達障害のお子さまでもスムーズに学習を進めていただけます。

無料で資料をダウンロードする

【特性別】家庭教師は発達障害の子どもにどのような指導を行う?

では、具体的にはどのような指導を行うのでしょうか。発達障害の特性に触れながら詳しく説明します。

政策レポート(発達障害の理解のために)/厚生労働省

参照: 政策レポート(発達障害の理解のために)/厚生労働省

上の図は、発達障害のそれぞれの特性を簡単にまとめたものです。

図のとおり、障害ごとの特性が少しずつ重なっている場合が多いため、たとえ診断が出たとしても子どもによって目立つ症状は異なります。

これを踏まえて、家庭教師が発達障害やグレーゾーンの子どもを指導する際に大事にしているのは、以下の点です。

  • その子どもはどのようなことができて、何が苦手なのか
  • その子どもにどのような魅力があるのか

家庭教師は子ども本人に目を向けて、一人ひとりに合った指導・支援をします。これらは将来、子どもが「自分らしく」生きていくのに大切な力を養うことにもつながるでしょう。

以下、症状別の指導方法を説明します。ただし、実際の現場はあくまで子ども一人ひとりの特性に合わせて指導するため、参考程度にご覧ください。

LD(学習障害)丨苦手分野をカバーしながら得意分野を伸ばす指導を行う

学習障害(LD:Learning DisordersまたはLearning Disabilities)とは

全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論するなど特定の能力を学んだり行ったりすることが難しい状態をいいます。

参照: 発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン

たとえば、書くことが苦手な子どもの場合、板書を写すのに多くの時間と労力がかかるなど「書く」ことに集中しすぎて、授業内容がわからなくなる状況に陥りやすい傾向があります。

こういった子どもに家庭教師はまず、「つまずきの要因」を確認してから指導方針を立てます

  • 文字を思い出せない
  • 細かい部分を書き間違える
  • 同じ音の漢字や形が似ているアルファベットと間違える

その要因に応じて、以下のような指導を行い、苦手分野をカバーしながら全体の学習を進めていきます

  • 文字の意味を伝えてイメージづける
  • 文章や文字のなぞり書き

また、以下のようなデジタル教材の機能を活用して、子どもに合った学習を展開します。

  • 読み上げ機能
  • 文字の拡大表示機能
  • フリガナ機能
  • デジタルカメラ

「書く」以外に、聞く・話す・読む・計算する・推論することなどを苦手とする子どもにも、同様のプロセスで指導の方針を立てて学習を進めます。

ADHD(注意欠如・多動性障害)丨子どもの集中力に応じた指導を行う

注意欠陥多動性障害(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)とは

「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」などを特徴とする発達障害です。

参照: 発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン

学校生活でのよくある困りごとは、以下があります。

  • 何回言っても、なくしものや忘れ物が多い
  • 先生の話に集中できない
  • 提出物の期限を守れない

ADHDの子どもは外部からのちょっとした刺激を受けやすいため、つい意識が別の方へ向きやすくなります。

そこで家庭教師は、一人ひとりに合わせて集中できる時間をベースに学習計画を立てます

  • ひとつのものに集中できる時間は何分間くらいか
  • 興味のあることや好きなこと、好きな教科について

また、学習計画は子ども本人にも共有して見通しを持たせます。

  • どのような内容の学習を
  • どのような方法で
  • どれくらいの時間勉強するか

これらを大きな紙に書いて、子どもからよく見えるところに貼っておき、忘れるたびに紙を指さして指示します。

すると、子ども自身が学習の見通しがわかることで集中力が上がり、落ち着いて学習に取り組めるようになるでしょう。

ASD(自閉症スペクトラム症)丨言葉や文章の理解度を高める指導を行う

ASD(自閉症スペクトラム症:Autism Spectrum Disorder)とは

コミュニケーション能力や社会性に関連する脳の領域に関係する発達障害の総称です。
自閉症やアスペルガー症候群などが複合した発達障害であるため、このように呼ばれています。

自閉症は、「言葉の発達の遅れ」「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、こだわり」などの特徴を持つ発達障害です。
また、アスペルガー症候群は広い意味での「自閉症」に含まれる発達障害で、「コミュニケーションの障害」「対人関係・社会性の障害」「パターン化した行動、興味・関心のかたより」があります。
自閉症のように、幼児期に言葉の発達の遅れがないため、障害があることがわかりにくい傾向がありますが、成長とともに不器用さが表れることが特徴です。

参照: 発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン

たとえば、文を読んで理解することが苦手な自閉症の子どもの場合、国語の読解問題で登場人物のあいまいな心情が理解しづらかったり、算数の文章題で正しく立式できなかったりする困りごとが挙げられます。

その結果、テストで点が取れないこともあります。

自閉症の子どもは、長い文章や抽象的な文章の理解が苦手です。しかし、一方で以下のような内容の理解は比較的得意であるケースもあります。

  • 箇条書きのように短く簡潔な文章
  • 具体的な内容の文章
  • 事実を表現した文章

そのうえで家庭教師は、子どもを観察しながら一人ひとりのつまずき要因を探します
例としては、次のようなポイントです。

  • 間違って理解している言葉がないか
  • どのように文章を読んで解答しているか
  • 大事なところに線を引けるか

要因がわかったら、以下のような対策を立てて学習を進めていきます。

  • 難しい言葉は、何度も意味を確認する
  • 単純な絵や例、具体物を用いて、問題の内容をわかりやすくする

また、ASDの子どもは好きなことに対するこだわりや知識も、人一倍強い傾向があります。

家庭教師は、上記のように文章を理解させることを大切にしながら、子どもの好みに絡めて楽しく学習を進められる方法も模索してくれます。

トゥレット症・吃音|話すことに自信を持たせる指導を行う

トゥレット症候群(TS:Tourette’s Syndrome)とは

多種類の運動チック(突然に起こる素早い運動の繰り返し)と一つ以上の音声チック(運動チックと同様の特徴を持つ発声)が1年以上にわたり続く重いチック障害です。このような運動や発声を、本人はそうするつもりがないのに行ってしまうのが特徴です。

参照: 発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン

吃音(Stuttering)とは

音の繰り返し・ひき伸ばし・言葉を出せずに間があいてしまうなど、一般に「どもる」といわれる話し方の障害です。幼児・児童期に出始めるタイプ(発達性吃音)がほとんどで、大半は自然に症状が消失したり軽くなったりします

参照: 発達障害って、なんだろう? | 政府広報オンライン

学校生活での困りごとは、以下のようなものがあります。

  • 本読みの場面などで吃音が出て、うまく話せない
  • 吃音でつまってしまい、なかなか声が出てこない
  • 友達にからかわれる

トゥレット症・吃音の特徴を持つ子どもに対して大切にすべきなのは、会話のテンポを気にしないこと。

吃音で言葉が出てこない時は、なにも言わずに笑顔でゆっくり待ち、子どもが話している内容に耳を傾けます

ただし、子どもの様子に合わせて、音読などの際は以下のような配慮を行います。

  • 家庭教師と一緒に読み上げる
  • 他の言葉に言い換えてもいい(正しく読もうとしなくていい)

こうすることで、子どもは「話す」ことに対して、自信が持てるようになります。

発達障害の子どもを安心して任せられる家庭教師の選び方

発達障害の子どもを安心して任せられる家庭教師の選び方

発達障害の子どもを任せる家庭教師を選ぶポイントは、以下の2つです。

  • 発達障害の子どもの指導経験がある教師は在籍しているか
  • 教師との相性が良いか・教師の交代が可能か

それぞれ詳しく説明します。

発達障害の子どもの指導経験がある教師は在籍しているか

家庭教師を選ぶ際は、発達障害の子どもの指導経験がある教師が在籍しているかを必ず確認しましょう。指導力が高くても、発達障害の特徴を理解していなければ、子どもに合った指導ができない可能性があります。

さまざまな子どもに教えた経験がある教師であれば、保護者が子どもの特性について相談した時、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

発達障害の子どもの指導経験がある教師を選ぶほうが、特性に合わせたコミュニケーションが取れ、子ども自身が安心して学習できるといえます。

家庭教師のトライでは発達障害を正しく理解した教師が学習を徹底サポート

家庭教師のトライでは発達障害を正しく理解した教師が学習を徹底サポート

家庭教師のトライでは、発達障害を正しく理解した教師が子どもの症状や状況に合わせて指導します。

具体的には、以下のような手厚いサポートが受けられます。

  • 子どもの症状や状況、性格に合わせて、オーダーメイドでカリキュラムを作成。
  • 不安を自信に変えて、勉強が楽しくなる授業を実施。
  • 正社員である「教育プランナー」に目標や進路の相談が可能。

発達障害を持つお子さまの学習に関して不安を持っている方は、家庭教師のトライにお気軽にご相談ください。

無料で資料をダウンロードする

教師との相性が良いか・教師の交代が可能か

発達障害の子どもの指導で大切なことは、子どもと相性の良い教師が担当すること。

そして、その教師が粘り強く向き合うことです。

相性が合わなかった時のために、教師の交代に応じてくれるかどうか、事前に会社の公式サイトなどで確認しておくと安心です。

まとめ

まとめ

本記事では、発達障害の子どもが家庭教師を利用するメリットや指導方法、家庭教師選びのポイントについて解説しました。

発達障害の子どもが家庭教師で学習するメリットは以下の3つです。

  • 子どものペースに合わせて指導してくれる
  • 集中しやすい環境で学習できる
  • 発達障害の特性に応じた学習方法を提案してくれる

また、特性別での指導方法は以下のとおりです。

  • LD(学習障害)丨苦手分野をカバーしながら得意分野を伸ばす指導を行う
  • ADHD(注意欠如・多動性障害)丨子どもの集中力に応じた指導を行う
  • ASD(自閉症スペクトラム症)丨言葉や文章の理解度を高める指導を行う
  • トゥレット症・吃音|話すことに自信を持たせる指導を行う

さらに、発達障害の子どもを安心して任せられる家庭教師の選び方も押さえておきましょう。

  • 発達障害の子どもの指導経験がある教師は在籍しているか
  • 教師との相性が良いか・教師の交代が可能か

子どもの学びのペースに合った教師と出会うことで、学習に関する悩みや不安をサポートしてもらえます。本記事でご紹介したポイントを参考に、家庭教師を探してみてください。