「テストが近いのに子どものやる気が無さそうでハラハラする。」
「勉強するように注意しないと子どもが机に向かわない。」
「ゲームばかりで、いつになれば勉強モードに切り替わるのか心配。」
子どものやる気について悩みを抱える方も多いでしょう。普段の宿題やテストに加え、受験シーズンが近づくとさらに焦る場面が増えてきます。
しかし、子どものやる気は注意されて出てくるものではありません。思春期にあたる中高生は親からの指摘に対して嫌悪感を抱き、逆効果になる可能性
もあります。
本記事では、勉強のやる気が出ない理由とやる気の出し方・保ち方を解説します。やる気が出ない原因は学年・性格・学習環境などによって異なり、子どもに合った対処法の実践が必要です。
子どもの勉強のやる気に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
勉強のやる気が出ない7つの理由と出す方法
子どもが勉強のやる気を出せない理由は、主に以下の7つです。
- 勉強の目標・目的がない
- 必要な勉強量が把握できていない
- 勉強法が間違っている
- 環境が適していない
- 身体的または精神的な不調がある
- 成績がなかなか上がらない
- 勉強に明確な苦手意識がある
勉強のやる気が出ないことは珍しくありません。親が無理にやる気を出させようとすると、子どもにストレスやプレッシャーを感じさせ逆効果になる可能性もある
でしょう。
子どもの状況に合った適切な声かけのために、ぜひ参考にしてください。
1. 勉強の目標・目的がない
何のために勉強するのかわからない状態で机に向かっても、子どものやる気はいつまでも高まりません。
子どものやる気を引き出すには、勉強する目標・目的を設定する必要があります。まずは、以下を参考に最終ゴールとなる大きな目標を立てるよう促してみてください。
- 志望校に合格したい
- 医者や弁護士など憧れの職業に就きたい
- 就職活動で選択肢が広がるように高い学歴がほしい
また、将来の目標が定まらない場合でも「本当になりたい職業ができた時に諦めなくて済むように」「社会に出た時に役に立つように」など、勉強する目的を設定することも可能です。
大きな目標・目的を意識することで「なぜ自分は勉強をするのか」というポイントが明確になります
。そうすれば途中で挫折しそうになっても気持ちをリセットできるでしょう。
ただし、小さな目標も大切です。ひとつずつクリアすればやる気を途切らせることなく最終目標へ進んでいけるため、以下を例に目標設定してみてください。
- 参考書を10ページ解く
- 次の単語テストで満点を取る
- 平日は20分自主学習する
勉強の目標・目的に関しては、親の意見ではなく子ども自身が納得しなければなりません。
子ども自身が目標・目的を見つけられない場合は「将来なりたい職業について聞いてみる」「勉強しないと将来どうなるかイメージさせる」など、子どもに働きかけるのが効果的です。
2. 必要な勉強量が把握できていない
勉強する目標を設定しても、目標達成のためにどの程度の勉強が必要かわからなければ、子どものやる気が出ない
のも無理はないでしょう。
たとえば、志望校が決まっている場合「この学校に合格するためには、入試で何点取る必要がある」「入試でこの点数を取るためには、このレベルの問題が解ける必要がある」など、逆算的に考えるのが大切です。
志望校の偏差値に対してどれだけ現状の学力が不足しているかわかれば、子どもはおのずと勉強の必要性を理解し、やる気をもって打ち込んでくれるでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では担任の教育プランナーが一貫してサポート
現状の学力と目標とのギャップを正確に把握することは簡単ではありません。プロの力を借りたほうがスムーズにやる気を引き出せる場面は多いでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では、担当の教育プランナーが志望校や進路のサポートをおこなっています。一般的なオンライン塾では相談内容に応じて担当者が変わってしまうこともありますが、トライは一人の担当者が生徒を全面サポートします。
参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1
生徒一人ひとりの学力・環境・目標に応じた適切なアドバイスが受けられる
ため、子どものやる気がうまく引き出せない方は、ぜひご相談ください。
3. 勉強法が間違っている
せっかく机に向かっても、勉強法が間違っていたり自分に合っていないと、やる気は続きません。一度、子どもの勉強法が間違っていないかを確認して、間違った取り組み方であれば早い段階で正してあげましょう
。
間違った勉強法と効果的な勉強法の例は以下のとおりです。
間違った勉強法の例 | 効果的な勉強法の例 |
・答えを丸写ししている ・レベルが合っていない問題集を使っている ・間違えた問題をそのままにしている | ・友だちと教え合う ・予習・復習をバランス良くおこなう ・間違えた問題を記録してやり直す |
特に大切なのは、わからない箇所をそのままにしないことです。わからないまま次に進んでしまうと、いつまでも理解できず勉強がおもしろくなりません。答え合わせをする以外になぜ間違えたのかを確認することで「次は正解できる!」と成長の実感につながります。
また、勉強法の間違いを示したあとに複数の効果的な手段を提示して、子どもに選んでもらうのもやる気を引き出すのに効果的です。
「自分で勉強法を選んだ」という意識が自発的に勉強する理由になることもあるため、親子でじっくり話しながら決めてみてください。
4. 学習環境が適していない
勉強に適していない環境で子どもがやる気を発揮するのは困難です。騒音や邪魔が少なく、リラックスして勉強できるスペースを準備
しましょう。
勉強に適した道具や教材の用意も欠かせません。快適な机や椅子・必要な教材・参考書を準備して、学習環境を整えてみてください。集中できる環境が整っていれば、自然と学習効率が上がります。
また、子どもによってはリビングのほうが家族の目があることで、ほど良い緊張感をもちながら勉強に集中できる場合もあるでしょう。
それぞれの場所で勉強するメリット・デメリットを下記の表でまとめました。子どもが集中できる勉強場所を決める際の参考にしてください。
自室 | リビング | 図書館・自習室 | |
メリット | ・物音を気にせずに勉強しやすい ・自分のペースで学習を進めやすい | ・人の目がありサボりづらい ・保護者が子どもの相談に対応できる | ・物音が立たないように管理されている ・周囲も集中して学習や読書に励んでいる |
デメリット | ・保護者が子どもの相談に対応しにくい ・ゲームや漫画などの誘惑がある | ・テレビなどがついていると集中できない ・ダイニングテーブルが片付いていないと気が散りやすい | ・飲食できないことが多い ・休日や放課後は混雑しやすい |
5. 身体的または精神的な不調がある
身体的または精神的な不調があると勉強のやる気が出ないこともあります。不調を感じているようであれば、勉強より心身の健康を取り戻すことを優先しましょう。
身体的な不調の例には以下があげられます。
- 身体のだるさ
- 不眠
- 頭痛
- 食欲不振
- 下痢
- 便秘
疲れやストレスが原因で身体の不調が発生している場合はしばらく休めば改善することもありますが、長期間続く場合は病気の可能性もあるため、病院で診察を受けてみてください。
また、精神的な不調の例には以下があげられます。
- イライラ
- 不安
- やる気がでない
- パニックになりやすい
精神の不調は生活リズムの乱れなどが原因の可能性があります。SNSやゲームなどで夜更かしする子どもも多いため、異変を感じたら一度ゆっくり休める環境を整える必要
があります。
身体的・精神的な不調を予防するには、日ごろからバランスの良い食事を心がけることも大切です。特に「炭水化物・たんぱく質・ 脂質・ビタミン・ミネラル」は体の内側から調子を整えるといわれています。
また、テストや入試が近い時期は、集中力の高まるビタミンB1や鉄分、集中力に加え記憶力の高まるレシチンを意識的に摂取すると良いでしょう。
ビタミンB1:豚肉・玄米・うなぎなどに含まれる
鉄分:ブロッコリー・小松菜・レバーなどに含まれる
レシチン:大豆や卵黄などに含まれる
学習効率を少しでも高められるよう、日々の食事にバランス良く取り入れてみてください
睡眠不足や運動不足には要注意
睡眠や運動が不足した状態が続くと、以下のリスクが高まります。
睡眠不足 | ・ストレスの増加 ・集中力や認知機能の低下 ・免疫機能の低下 |
運動不足 | ・体力や筋力の低下 ・肥満 ・膝や腰の痛み |
特に、睡眠量が足りなくなると集中力が保てなくなり、勉強効率が上がりません
。
ベストな睡眠時間は人によって異なり、日中眠気を感じない程度を取るのが理想とされています。子どもに適切な睡眠時間が確保できるよう1日のスケジュールを見直してみましょう。
また、コンディションを整えるには適度な運動も重要です。
カリフォルニア州の小・中学生を対象におこなった体力と学力の相関関係の調査によると「運動能力が優れた子は学力テストの結果も同様に良い」との結果になりました。
参照:スポーツ庁 Web広報マガジン|運動ができるようになると、アタマもよくなる!? 専門家に聞く!子供の能力を引き出すためのメソッド
子どもにとってストレスにならない程度で、適度に運動を取り入れましょう。
6. 成績がなかなか上がらない
勉強を頑張っているのに成績がなかなか上がらなかった結果、やる気をなくしてしまうこともあります。その場合は、学習内容や勉強の取り組み方を根本から見直す必要があるでしょう。
まずは現状の学習内容を確認しましょう。あまりにも簡単すぎる・難しすぎることを勉強している場合は、学習内容の変更や計画の立て直しが必要になります。
また、計画の見直しに加えて、苦手科目や難しい分野に集中的に取り組む時間
も設けてみてください。独学で取り組むのが難しい場合は、マンツーマンで授業が受けられる個別指導塾の検討もおすすめです。
7. 勉強に明確な苦手意識がある
勉強に苦手意識がある子どもは「自分は勉強が苦手だから」「どうせやってもわからないから」と投げやりになってしまう傾向にあります。
苦手意識を克服するのは簡単ではありません。しかし、得意な科目や理解できる範囲から取り組んで「わかる」「できる」といった成功体験が増えれば、勉強への苦手意識を緩和できるでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では完全マンツーマン指導をオンラインで受けられる
勉強に苦手意識がある子どもには、マンツーマン形式の個別指導塾がおすすめです。苦手科目を重点的に鍛えたり、子どもに合わせて勉強のペースを調整したりでき、苦手を克服するきっかけになる可能性もあります。
トライのオンライン個別指導塾は完全マンツーマンで、生徒が理解するまで繰り返し教えます。さらに、教師が教えた内容を、生徒が教師に説明する「ダイアログ学習法」を採用
しているため、あやふやなまま授業が進んでしまうこともありません。
参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1
苦手科目を克服できれば勉強に対するやる気アップにもつながります。ぜひお気軽にご相談ください。
勉強のやる気を維持するおすすめの方法10選
せっかく勉強のやる気が出ても、それがすぐに途切れてしまっては成績アップを目指せません。やる気を維持するための方法は以下の10項目です。
- 自分の好きと勉強をつなげる
- 音楽を聴きながら勉強する
- 友達と勝負する・励まし合う
- やる気を引き出すコンテンツや名言を探す
- SNSや学習記録アプリを活用する
- 勉強に対する報酬を用意する
- いつもと違う環境で勉強する
- お気に入りの文房具やフレグランスを使う
- 好きな教科から勉強をはじめる
- ポモドーロ・テクニックを取り入れる
どの方法もすぐに実践できるので、子どものやる気が続かないときにすすめてみてください。
1. 自分の好きと勉強をつなげる
好きなことや興味のある分野と勉強が結びつけば、自然とやる気もキープしやすくなります。子どもの好きなことや趣味と関連付けて学習を取り入れると良いでしょう。
具体例としては以下のとおりです。
- 音楽が好き→洋楽を聞いて歌詞に出てくる単語を覚える
- 漫画が好き→日本史や世界史を扱った漫画を読む
- YouTubeが好き→教育系YouTuberの動画で学ぶ
工夫次第で学習の幅は広がります。興味や勉強法を起点に考えすぎると、勉強する科目のバランスやスケジュールに支障がでる場合もありますが、学習への取っかかりとして利用するのは効果的
です。
2. 音楽を聴きながら勉強する
音楽は集中力の向上や気分をリラックスさせる効果があります。子どもが自分に合ったBGMを選んで勉強中に聴くことで、やる気を維持しながら机に向かえるでしょう。
勉強中に聴く音楽は、集中を阻害しないジャンルや曲であることが大切です。特に、歌詞がないクラシックやヒーリングミュージックは効果的とされています。
ポップスなど歌詞の多い曲は集中力を妨げるリスクもあるので、勉強をはじめる前のモチベーションアップ程度に留め、勉強中は避けましょう。
勉強の前に聴く曲を決め、気持ちを切り替えるきっかけにするのもおすすめ
です。
3. 友だちと勝負する・励まし合う
友だちと勉強で勝負したり励まし合ったりすることも、勉強のやる気を維持する効果があります。
「あの子に負けたくない」という競争心が勉強のやる気につながります。また、友だちと互いに励まし合うことで仲間意識が芽生え「あの子が頑張るなら自分も」とやる気が高まることがあります。
学校や塾のテスト前に勉強会を開き、友達と勉強しながら励まし合うのも効果的です。仲間意識が形成され、友達との連帯感から自発的に勉強に取り組む姿勢が身につくでしょう。
4. やる気を引き出すコンテンツや名言を探す
やる気を維持するには、意欲を奮い立たせる名言なども効果的です。自己啓発や勉強に関する本もおすすめですが、子どもがとらえやすく印象に残りやすいのは学習系のYouTubeチャンネルなどでしょう。
成功者のストーリーや挑戦のエピソードを知り自己投影することで、ポジティブな影響を受けやすくなります。
また、有名な人物や成功者の名言には、やる気につながるパワーや励ましのメッセージが込められています。子どもの価値観や目標に合う言葉があれば伝えてみてください。
5. SNSや学習記録アプリを活用する
SNSや学習記録アプリも、勉強のやる気を維持するうえで有効なツールです。特に、勉強仲間や同じ志望校を目指している同級生がいない場合は、SNSやアプリで仲間を作ると励まし合え、やる気アップにつながるでしょう。
同年代のコミュニティに参加し、学習の進捗を積極的に発信するのもおすすめです。「不特定多数に見られている」と思うとサボりにくくなり、良いプレッシャーを得られます。
また、学習時間や内容・理解度などを記録できる学習記録アプリは、グラフで可視化することで成長の度合いをより明確な解像度で実感可能
です。
定期的な目標設定や学習の振り返りなどのサポートが受けられるアプリもあるので、勉強内容のアップデートにも役立ちます。
6. 勉強に対する報酬を用意する
勉強が習慣づくまでは、勉強に取り組んだ子どもにちょっとした報酬(ご褒美)を与えるのも一つの手段です。たとえば、以下のような報酬が考えられます。
- 宿題を終わらせたら、お菓子をあげる
- 計算ドリルを3ページ進めたら、好きなアニメを1話見せる
- 1時間の勉強を1週間続けたら、お小遣いをあげる
報酬を与える条件は、子どもが頑張れば必ず達成できるものにすることがポイントです。定期テストの点数や順位など、頑張っても達成できるかわからないような目標を条件にすると、やる気が出にくくなります。
実際には子どもの好きなことを提案するか、話し合って決めるのがおすすめです。ただし、毎回報酬を用意していると、直接的な目的がないと頑張れなくなってしまうので注意しましょう。
7. いつもと違う環境で勉強してみる
勉強する環境を変えると、子どもの気が引き締まりやる気を保ちやすくなります。
勉強に適した場所としては、静かで集中しやすい学校の教室・図書館・カフェなど
があります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
学校の教室 | 図書館 | カフェ | |
メリット | ・勉強に励む仲間やライバルに触発されてモチベーションが上がる ・質問があればすぐ教師に聞ける | ・物音が制限されている ・周囲も集中している | ・気分転換になる ・友だちと相談しながら取り組める |
デメリット | ・人数が多いと騒がしくなりやすい ・周囲の進捗が気になって集中しづらいことがある | ・飲食禁止の図書館が多い ・休日は混雑しやすい | ・勉強をOKしていないお店があるため事前に確認が必要 ・周囲の音が気になって集中しにくいことがある |
おすすめの状況 | ・苦手科目を勉強する時・テストが近い時 | ・静かな空間を確保したい時 ・一人で学習したい時 | ・気分転換したい時 ・友だちと相談しながら進めたい時 |
自宅学習に身が入らない時は勉強場所を変えてみると、良いリフレッシュになりやる気アップにつながるでしょう。
8. お気に入りの文房具やフレグランスを使う
お気に入りのキャラクターや好きなデザインの文房具を使うことで、勉強のやる気が出ない時に机へ向かうきっかけになるでしょう。
また、好きな香りのルームフレグランスや香水を取り入れれば、気持ちが落ち込みがちなテスト前や、部活後の身体的に疲れている時もリラックスした状態を保てます。
香り選びに迷った際は、すっきりとしたペパーミント、あるいは爽やかなオレンジ・スイートの香りがおすすめです。
なお、日本アロマ環境協会が小学校6年生の児童38名を対象におこなった実験では、ペパーミントやオレンジ・スイートの香りを嗅いだあとのほうが、通常時より計算ミスが減少した
との結果が出ています。
参照: (公社) 日本アロマ環境協会 | アロマを楽しむ | アロマの研究・調査 | アロマサイエンス研究所 | ペパーミント/オレンジ・スイート精油の香りが小学生の計算ミスとストレス軽減に寄与
参照: (公社) 日本アロマ環境協会 | アロマを楽しむ | アロマの研究・調査 | アロマサイエンス研究所 | ペパーミント/オレンジ・スイート精油の香りが小学生の計算ミスとストレス軽減に寄与
また、香りを嗅いだ時の気分について、ペパーミントでは「集中している、頭がスッキリ、元気がある」、オレンジ・スイートは「イライラしていない、やる気がある、不安でない」などの回答が寄せられました。
9. 好きな教科から勉強をはじめる
やる気を維持するためには、好きな教科から取り組むのも効果的です。
苦手教科からはじめると、解けない問題ばかりで思うように進められず、すぐにやる気を失う可能性があります。しかし、スムーズに回答できる好きな教科からスタートすれば、良い気分を維持したまま苦手教科に取り組めるでしょう。
10. ポモドーロ・テクニックを取り入れる
ポモドーロ・テクニックとは、集中と休憩を短時間で交互に取り入れて管理する方法です。25分の勉強と5分の休憩を4セットおこなったあと、長い休憩(15〜30分)を取ります。
5分程度の休憩時間も挟めるため、こまめにリフレッシュし疲労感も蓄積されにくくなります。
ポモドーロ・テクニックを取り入れると、疲労を蓄積せずに集中力を維持できるでしょう。タイマーがあれば簡単にはじめられるため、ぜひ実践してみてください。
勉強のやる気に関するよくある質問
最後に、勉強のやる気に関連するよくある質問に回答します。
Q.やる気がない子どもを塾に通わせれば改善する?
Q.勉強のやる気が出ないのは親が原因の場合もある?
Q.1日に何時間勉強すれば良い?
Q. やる気がない子どもを塾に通わせれば改善する?
塾に通って勉強のやる気が出るかは、子どもの状況に左右されます。やる気が出ない子どもの主なパターンは以下2とおりです。
①そもそも勉強を頑張りたいと思っていない
②「何から勉強すれば良いかわからない」「いつかやろうと思っているが先延ばしにしている」などの理由
子どもが①のパターンに当てはまる場合、やみくもに塾に通わせても状況は変わらない可能性が高いでしょう。まずは勉強する目標・目的を子どもが納得する必要があります。学校や個別指導の塾で学習相談を受け、なぜ勉強のやる気が出ないのかを明確にするのも有効です。
一方、②のパターンは根本的にやる気がないわけではありません。そのため、子どもが勉強をはじめられない理由を解消
してあげれば、改善する期待が持てます。
周りが勉強に励んでいる環境に身を置き、教師が勉強の仕方を指導する
ことで、見違えるようにやる気を出しはじめる子どももいます。まずは子どもとよく話して、やる気が出せない理由を聞いてみてください。
Q. 勉強のやる気が出ないのは親が原因の場合もある?
親が勉強のやる気を阻害する要因となる可能性もあります。
たとえば、親からの過度なプレッシャーや期待・成績が落ちた際のあからさまな落胆・進路選択の押しつけは、子どもへの大きな負荷になるでしょう。
一方で、親の関心・関与が不十分な場合も、子どもが目の前の学習に真剣に取り組まない原因です。あまり放任主義になり過ぎないよう、適度な距離感を意識する必要
があります。
子どものやる気低下にはさまざまな要因が関係していますので、もし、親が適切にサポートしても子どものやる気が上がらない時は、学校や塾の教師へ相談したり、塾に通うことを検討したりするのもおすすめです。
Q. 1日に何時間勉強すれば良い?
1日に必要な勉強時間は実力や理解度・志望校の難易度によって異なるため、学習を進めるなかで程よい水準を決めると良いでしょう。
大切なのは勉強時間の「量」と「質」です。すべての子どもにとって「質の良い勉強時間の確保」は最重要課題と言えます。
ダラダラと2時間勉強するより、20分ほどの短時間でも集中したほうが成果に結びつく可能性もあるため、集中と休憩を短時間で交互に取り入れて管理するポモドーロ・テクニックも参考にしながら実践してみてください。
まとめ
今回お伝えした「やる気の出ない理由と出し方や保ち方」のポイントは、以下の3つです。
やる気の出ない理由 | 出し方・保ち方 |
目標がなくダラダラと勉強している | 小さな目標と大きな目標をたてる |
正しい勉強法がわからず、成績が上がらない | 自分の勉強法を見直し、必要に応じて周囲に相談する |
心身の状態や環境が勉強に適していない | やみくもに机に向かうより、コンディションを整えることを優先する |
勉強のやる気がない子どもを見ると、不安を感じ、つい口を出したくなります。
しかし、感情まかせに「勉強しなさい」と注意するのではなく、まずは冷静にやる気が出ない原因を理解することが重要です。必要な対策を子どもと話し合いましょう。
子どものやる気をアップさせるには保護者のサポートも効果的
なので、ぜひ本記事を参考に取り組んでみてください。