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通信制高校のスクーリングとは?頻度や内容、3つの形態について解説

通信制高校のスクーリングとは?頻度や内容、3つの形態について解説

自学自習が基本の通信制高校において、登校日として定められている「スクーリング」がどのようなものか、気になる方もいるのではないでしょうか。

スクーリングは、通信制高校の卒業に必要な単位を取得するために欠かせない要件の一つです。

本記事では、通信制高校におけるスクーリングの位置づけや形態、内容について詳しく解説します。

通信制高校への進学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

通信制高校のスクーリングの3つの形態

通信制高校のスクーリングの3つの形態

スクーリングは、通信制高校を卒業するために必要な単位を取得する際に、欠かせない要件です。

具体的な卒業要件とスクーリングの関係について解説します。

スクーリングは通信制高校の卒業要件の一つ

通信制高校におけるスクーリングとは、生徒が学校やスクーリング会場に登校し、教師から対面で指導を受けることを指します。学習指導要領における正式な呼び方は「面接指導」です。

単位を取得するために必要なスクーリングの単位時間は、学習指導要領の基準をもとに各学校で適切に定められたものです。1コマ50分程度に設定されていることが多いでしょう。

学習指導要領が定める、各科目において1単位を取得するのに必要なスクーリングの単位時間は、次のとおりです。

科目スクーリングの単位時間
国語、地理歴史、公民および数学に属する科目1
理科に属する科目4
保健体育に属する科目のうち
「体育」
5
保健体育に属する科目のうち
「保健」
1
芸術および外国語に属する科目4
家庭および情報に属する科目並びに専門教科・科目各教科・科目の必要に応じて2〜8

引用:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)

たとえば、数学Ⅰを3単位取得するのであれば、必要なスクーリングは3単位時間です。スクーリングへの出席などによって卒業に必要な単位を取得した上で、他の卒業要件も満たせば、高校卒業資格を取得できます。

通信制高校の卒業要件

通信制高校の卒業要件は3つあります。各卒業要件の内容を以下の表にまとめました。

卒業要件概要
36ヶ月以上の在籍卒業するためには36ヶ月以上の在籍が必要。
74単位以上の取得必修科目を含む74単位以上の取得が必要。
単位は次の3つを行うことで取得できる。
①スクーリング:指定された登校日に学校で授業を受ける。
②レポート:学校から出される課題に取り組み、添削指導を受ける。
③テスト:単位認定のために行われる試験
30単位時間以上の特別活動ホームルームやクラブ活動、体験活動や体育祭などの授業以外の学校行事に参加する必要がある。
スクーリングの際に合わせて実施されることが多い。

スクーリングは、卒業要件のうち74単位以上の単位取得を満たすために必要です。

通信制高校のスクーリングの頻度・日数

通信制高校のスクーリング日数や頻度は学校やコースによって異なります。週1〜5回と全日制高校と同程度の学校もあれば、月に数回や年間5日程度の学校もあります。

体調が悪く通学が難しい場合や学業以外の活動が忙しい場合は、スクーリング日数が少ない方が通いやすいでしょう。

反対に、定期的に学校で授業を受けたい場合や学校生活を楽しみたい場合は、スクーリング日数の多い学校が適しています。

通信制高校を選ぶ際は、自分に合ったスクーリング日数を選べるか確認すると良いでしょう。

スクーリングが行われる時間帯は?

スクーリングの時間帯も学校やコースによって異なります。朝から夕方まで全日制高校と同じように授業を行う学校もあれば、午前中・午後だけといった半日授業を行う学校などさまざまです。

午後や午前中の少し遅い時間から授業が開始される学校を選択すれば、通勤ラッシュを避けられるため、パニック障害などで人混みが苦手な方でも無理なく通学できます。

また、起立性調節障害などで朝起きられなかったり、午前中体調が優れなかったりする場合でも通いやすいでしょう。

登校・下校時間は自由!トライ式高等学院の1週間の流れ

参照:通信制高校で大学進学|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院

トライ式高等学院は通信制高校での学びを支える通信制高校サポート校です。通信制高校サポート校では、卒業に向けた学習サポートはもちろん、精神面でのフォローや大学・進路支援などさまざまなサポートを受けられます。

スクーリング時のフォローも可能なので、実際に学校や会場に向かえるか不安な方もご安心ください。

安心して高校卒業を目指したい方・大学進学を目指したい方には、トライ式高等学院がおすすめです。

通信制高校のスクーリングの内容

通信制高校のスクーリングの内容も学校やコースによって異なります。

授業では、レポートの添削内容について教師からフィードバックを受けたり、学習を進める上でわからなかった点を教師に質問したりできます。少人数授業を実施している学校であれば、より細やかな指導を受けられるでしょう。

体育の授業ではスクーリング会場内や近隣施設で体を動かすレクリエーションを行い、家庭科の授業では裁縫や調理実習に取り組みます。

授業も基本的にはアットホームな雰囲気の中で行われるため、教師や他の生徒と気軽に交流することも可能です。

メディアを使った学習によってスクーリング時間の免除が行われることも

テレビやラジオなどを使った学習を学校が取り入れている場合、その教科・科目におけるスクーリングの時間数を10分の6まで免除できると学習指導要領に定められています。

複数のメディアを指導計画に取り入れる場合も、それぞれ各メディアごとにそれぞれ10分の6まで免除できます。なお、免除する時間数は合わせて最大10分の8まで免除可能です。

学校によってはこの規定を活用してスクーリングをメディア学習に置き換え、生徒の負担を軽減しています。

課外活動や部活動への参加ができる場合も

学校によって異なりますが、スクーリングの際に課外活動や部活動にも参加できる場合があります。遠足や農業見学、職業体験など内容もさまざまです。

部活動も学校または近隣の施設を借りるなどして、運動部・文化部がそれぞれ活動しています。部活動の種類も学校によるので、入学を希望している学校がある場合は事前にパンフレットやホームページなどで確認してみましょう。

また、課外活動や部活動は各科目の単位認定には基本的に直接関係しないため、多くの場合は任意参加です。学外の活動で忙しい場合や人付き合いに不安やストレスを感じる場合は、無理に参加する必要はありません。

トライ式高等学院では参加自由なサークル活動や部活動が充実

参照:学校生活を知る | 通信制高校ならトライ式高等学院

トライ式高等学院は、参加自由な課外活動や部活動が充実しています。全国124ヶ所あるキャンパスそれぞれで、体育祭や文化祭、遠足やバーベキューなど、生徒同士が交流するきっかけとなるイベントを実施しています。

部活動もサッカー部やバスケットボール部、軽音楽部などがあり、仲間と青春の1ページに残る思い出を作れるでしょう。

また、オンラインによる全国規模の新歓イベントや、ゲームを通じた交流イベントが地域単位でも実施されており、住んでいる場所を問わず気の合う友達を見つけられます。

勉強はもちろん、学校生活も充実させたい方はトライ式高等学院にご相談ください。

通信制高校のスクーリングの3つの形態

次に、通信制高校のスクーリング形態について解説します。通信制高校のスクーリングは登校日数や頻度によって次の主に3つに分類されます。

通信制高校のスクーリングの3つの形態
  • 通学型
  • 集中型
  • 合宿型

それぞれ順番に見ていきましょう。

通学型|週1〜5日の登校

通学型のスクーリングにおける登校日は、1週間に1〜5日程度です。この形態は「登校型」とも呼ばれます。

通学型の学校ではほぼ毎日授業が行われており、生徒は自分が受講する教科に応じて規定のスクーリング回数を満たすように登校します。定期的に教師に質問して疑問点を解消したい方や、友人と交流したい方に向いているでしょう。

反対に、アルバイトなど学業以外の活動に力を入れたい方は、次に紹介する集中型や合宿型が適しています。

集中型|年に5〜10日程度集中して登校

集中型では、スクーリングを一定期間にまとめて受講します。通学型より登校回数が少ないので、学業以外の活動や体調面の理由から、毎日の登校が難しい方に適しています。

集中型では、年に2〜3度の集中期間のうちに合計5〜10日程度登校するのが一般的で、通学にかかる費用も極力抑えることが可能です。

対面授業を受けられる機会が少ないので、日々の学習を自宅でしっかり進めたり、通信制高校サポート校などの支援を受けたりしながら取り組むと良いでしょう。

合宿型|年間1~2回の合宿に参加

合宿型では、登校日を最小限に抑えるために3泊4日程度の合宿を年に1〜2回行い、スクーリングを実施します。集中型以上に登校日が少ないため、学校以外の時間を自分の取り組みたいことに充てることが可能です。

合宿はゴールデンウィークや夏季・冬季に行われることが多く、学校施設や提携する宿泊施設へ泊まりに行きます。

学校によって宿泊先が異なり、北海道や沖縄などのリゾート地へ行って旅行気分を味わったり、キャンプ場など大自然の中に泊まってレクリエーションを通して友達との絆を深めたりできます。

ただし、合宿型では宿泊費や交通費などが別途発生する点に注意が必要です。

トライ式高等学院は状況に合わせて学習スタイルを変更できる

参照:通信制高校で大学進学|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院

トライ式高等学院の場合、スクーリングは「集中型」となります。年に2~3度設けられたスクーリング期間の中で、合計10日程度参加します。

スクーリング期間以外の期間は、トライのキャンパスへの通学やオンライン学習など、状況に合わせた学習スタイルの選択が可能です。

自分だけで学習を進めるのは簡単なことではありません。トライ式高等学院では、オンライン・オフライン問わず、状況に合わせた学習支援を行います。

通学型

全国に124ヶ所あるキャンパスから通いやすいキャンパスを選択し、友達と交流を深めながら学習を進められます。通学日数は1〜5日の中で自由に設定でき、登校時間・下校時間も柔軟に決められます。

在宅型

ご自宅に講師やカウンセラーが訪問して、学習面だけでなくメンタル面もサポートします。通学にハードルを感じているけれど、一人ではなかなか学習が進められないという方でも安心して学習を進められるコースです。

オンライン型

オンライン上での個別指導を中心に、自分のペースで効率的に学習が進められるコースです。学業以外の活動で忙しい方でも、スキマ時間などを活用して着実に高校卒業や大学進学を目指して勉強できます。

これら3つの通学スタイルから状況に合わせて選択でき、どの通学スタイルでもすべての学校行事やイベントへの参加が自由です。

通信制高校での学習に不安がある方は、卒業や進学を力強くサポートするトライ式高等学院の利用を、ぜひご検討ください。

通信制高校のスクーリングに関するよくある質問

最後に、通信制高校のスクーリングに関するよくある質問を3つ紹介します。スクーリングの実施場所や遅刻・欠席した場合の取り扱い、服装について解説するので、同じような疑問を感じている方は参考にしてください。

  • スクーリングはどこで行われる?
  • スクーリングに遅刻・欠席した場合はどうなる?
  • スクーリングに行く際の服装は?

それぞれ順番に見ていきましょう。

Q.スクーリングはどこで行われる?

スクーリングは、在籍する通信制高校または指定会場で実施されます。スクーリングの実施場所は学校によって異なりますが、おおむね次のとおりです。

スクーリング形態実施場所
通学型在籍している通信制高校または指定会場で行う。
集中型・合宿型在籍している通信制高校または指定会場でスクーリングを行う。
地方に校舎がある場合など、合宿形式でスクーリングが実施される場合もある。

また、学校によってはスクーリングへのハードルを少しでも下げるために、少人数制や親子参加などの形態を取っています。

入学を検討している通信制高校がどのようなスクーリング形態か、事前に確認しておきましょう。

Q.スクーリングに遅刻・欠席した場合はどうなる?

スクーリングは単位取得に必要な要件のため、遅刻・欠席してしまうと卒業に影響を及ぼす可能性があります。無理のない程度で、なるべく遅刻・欠席せずスクーリングに出席しましょう。

単位の認定は学校が行うため、出席日数・時間に関する基準も学校によって異なります。

学校によっては、事情に応じて補講を用意してくれたり、メディアによる学習をスクーリングに代替してくれたりする場合があります。柔軟な対応を行っている学校もあるので、まずは相談してみましょう。

Q.スクーリングに行く際の服装は?

スクーリングに行く際の服装は、学校によって異なります。コースや科目、学校行事によっても適した服装があるので、学校の指示に従って選びましょう。一般的には次のとおりです。

  • 授業を受ける場合

日常的に登校する通学型では、制服着用を推奨している場合が多いようです。集中型や合宿型など年間数日しか通学しない場合は服装の指定がないことが多く、制服・私服のどちらを着用してもかまいません。

  • 入学式や卒業式に参加する場合

制服やスーツなどの正装で参加することが推奨されます。

  • 体育や家庭科などの授業に出席する場合

学校から動きやすい服装を指定されることもあり、ジャージなどの服装で登校するのが無難です。

制服や指定カバンのある学校では、登校時の服装を考えなくて良い反面、入学時に購入費用が発生します。事前に確認しておきましょう。

まとめ

まとめ

この記事では、通信制高校におけるスクーリングの定義や、その形態、実施される場所などについて解説しました。

スクーリングは、単位を取得するための要件に定められており、規定回数の授業に出席しなければ卒業要件を満たせません。

しかし、多くの通信制高校では、少しでもスクーリングの負担を軽減できるよう、さまざまな工夫がなされています。

状況に合わせた通信制高校や通信制高校サポート校を選択し、無理のないペースで学習を進めましょう。