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医学部の受験対策はいつから始めるべき?早めに始めるべき理由や勉強のポイント・進め方を解説

医学部の受験対策はいつから始めるべき?早めに始めるべき理由や勉強のポイント・進め方を解説

医学部受験は他学部と比べても難易度が高く、いつから受験勉強を始めたら良いのか迷う人も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、医学部受験の対策は高校1年生から始めるのがおすすめです。高校2年生や3年生から始める場合には、出遅れていることを認識して、挽回できるように受験対策を行っていく必要があります。

本記事では、医学部の特徴を踏まえたうえで、なぜ早めの受験対策が必要なのかを解説します。また、各学年に応じたおすすめの勉強法や、効果的な学習のポイントも合わせて紹介。

医学部の受験を考えている人はぜひ参考にしてください。

医学部の受験対策はいつから始めるべき?

医学部の受験対策はいつから始めるべき?

医学部受験の対策は、高校1年生から開始するのが一般的と言われています。

株式会社アクトが実施した調査でも、医学部合格者の中で最も多かったのが「高校1年生から受験勉強を開始した」という層でした。

参照:【学問に王道あり?】医学部受験経験者1,004人への調査で判明した受験勉強の方法・苦労と現役医学部受験生に必要な学習ツールとは…? | 株式会社アクトのプレスリリース

参照:【学問に王道あり?】医学部受験経験者1,004人への調査で判明した受験勉強の方法・苦労と現役医学部受験生に必要な学習ツールとは…? | 株式会社アクトのプレスリリース

高校2・3年生からでも医学部合格を目指すことも可能ですが、その場合はより効率的な勉強が必要です。いずれにせよ、計画的に学習を進めることが合格へのカギとなります。

高校1年生から受験勉強を始めると良い

医学部受験対策は、高校1年生から始めるのが理想です。その理由として、主に以下の2点が挙げられます。

  • 他の受験生に負けない勉強時間を確保できる
  • 基礎から応用まで無理なく段階的に学力を伸ばせる

多くの医学部受験生が、高校1年生から受験勉強を開始します。他の受験生に勉強量で負けないためにも、高校1年生から本格的な受験勉強を始めることをおすすめします。

また、医学部受験の競争相手には浪人生も多く含まれます。現役合格を果たすには、浪人生に負けない学力と経験値を蓄える必要があるのです。

医学部合格者は中高一貫校の出身者が多い

inter-eduの調査によると、2023年の医学部医学科合格者数ランキングトップ20は全て中高一貫校となっています。

参照:2023年 医学部医学科 合格者 高校別ランキング 合格数順 | インターエデュ

中高一貫校は学習進度が早く、中学3年生の段階で高校1年生レベルの内容を網羅していることも珍しくありません。つまり、大学受験に向けた準備を中学生のうちから始めています

学校によって異なるものの、中学生の時点で英語では英検準2級レベル(高校中級程度)、数学では数学ⅠAの範囲を学んでいることも。

そのため、受験対策も早期から始められ、医学部への合格に有利に働きます。

医学部合格者の多くが大学受験対策を早期から行える中高一貫校出身者であることからも、医学部受験の難易度の高さ、早期に受験対策を行う重要性が伺えるでしょう。

高校2・3年生から医学部を目指すのは遅すぎる?

一方で、高校2年生や3年生から医学部受験の対策を始めるのは、決して遅すぎるわけではありません。ただし、効率的かつ効果的な学習方法を見つけ、集中的に取り組む必要があります

高校2年生から対策を始める場合は、高校3年生に進級するまでに共通テストの問題を8割ほど正解できる実力をつけることを目標にすると良いでしょう。

そのくらいの学力があれば、医学部への合格も現実味を帯びてきます。得意科目の強化にも力を注ぎ、確実に得点源を作っておきたいところです。

高校3年生から本腰を入れる場合はさらにハードルが上がります。まずは学校の授業を十分に理解し基礎を固めたうえで、志望校対策にも取り組みましょう。

そのためには、ただ勉強時間を増やすだけではなく、綿密な学習計画を立てるなど学習の質を高めることが大切です。

医学部受験の特徴は?受験対策を早く始めるべき理由

ここまで解説してきたように、医学部受験の対策を始めるのは早ければ早いほど有利だと言えます。

その理由を医学部受験の特徴から考えてみましょう。大きく分けると、以下の4点が挙げられます。

  1. 受験生のレベルが高い
  2. 浪人生もライバルになる
  3. 入試問題のレベルが高い傾向がある
  4. 大学毎に入試の傾向が全く違う

順に解説していきます。

受験生のレベルが高い

医学部は他の学部に比べて求められる学力が高く、受験生のレベルも高い傾向です。

医学部では高度な専門知識を学ぶため、入試の難易度が高く設定されています。入試では、高校で学ぶ基礎的な内容に加え、その理解や応用力を問われる難易度の高い問題も課されます。

また、医学部は定員数が他の学部と比べて少なく、倍率が高いことが多いです。倍率の高い入試を勝ち抜くべく、医学部の受験生は入念な受験勉強を行い、高いレベルの学力を備えています。

加えて、医学部の受験生は、そもそもの学力が高く医学部を目指していたり、医師になる明確な目的意識のうえで高いモチベーションを持っていたりすることもあります。

そのため、医学部の受験生は総じてレベルが高いことが多いのです。

浪人生もライバルになる

医学部を受験する場合、現役生のみならず、浪人生もライバルになります。

文部科学省が2018年に行った「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査」によると、現役受験者の合格率は、男性で15%、女性で11%であり現役合格が狭き門であることが伺えます。

参照:「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の結果速報について」文部科学省

浪人生は現役生より膨大な勉強量を積み重ねているほか、過去に受験や模試を経験するなど経験値が高いため、高い学力を持っています。

強力なライバルである浪人生と競い、狭き門である現役合格を目指すためにも、早期から計画的な受験対策を開始することをおすすめします。

入試問題のレベルが高い傾向がある

先述の通り、医学部の入試問題は、国公立・私立問わず非常に難易度が高いです。

国公立の医学部の場合、共通テストの6教科8科目の受験が必須条件で、得点率80%以上が必要なことが多いです。共通テストの結果次第では2次試験に進めないこともあります。

一方、私立の医学部は共通テストを課さない大学がほとんどです。ただし、私立の医学部入試で課される独自の問題は、国公立より難易度が高いことも。

また、国公立・私立ともに、医学部が実施する2次試験の難易度は非常に高く、さらに医学部ならではの特有の問題が出題されることも多いです。

具体的には、英語で医療関係の英文が出題されたり、化学や生物といった理科科目でも医療に関連した問題が出されたりします。そのため、医学部受験対策には、広範な知識と応用力が必要です。

面接・小論文の対策も必要

医学部の入試では、学力試験に加えて面接や小論文が課されるのが一般的です。

面接や小論文を実施する目的は、受験生の人間性や将来の医師としての適性を見極めるためです。国公立や私立を問わず、以下4つのような資質が評価されます。

  • 倫理観
  • コミュニケーション能力
  • 志望動機
  • 将来の医師像

面接では、倫理観やコミュニケーション能力、将来の医師像などが問われます。医療問題に対する見解を問われることも多く、十分な知識を持ったうえで自身の考えをまとめておきましょう。

また、大学によってはMMIという形式の面接を実施します。MMIとは「Multiple Mini Interview」の略であり、日本語の意味は「複数の課題を用いた短時間の面接」のことです。

MMIではある特定のシチュエーションが示され、その状況でどのように考えるか・どのように行動するかを短時間でプレゼンテーションします。

例えば、「友人が試験中、カンニングさせて欲しいと言ってきました。あなたはどうしますか?」といった問いに対し意見を述べるようなプレゼンテーションも。

問いに対する意見によって、受験生の倫理観や視野の広さ、伝えにくいことを伝える能力などを測る意図があります。

医学部に入学することは医師になることに直結します。受験生はMMIを通じて、命を扱う医師の仕事において重要な、学力では測れない能力を評価されます。

そのため、東邦大学、東京慈恵会医科大学、藤田医科大学など、MMIが実施される大学を受験する場合はMMIに特化した対策を行う必要があります。

小論文も同様に、医療関連の倫理・社会問題に対する見解を論じる必要があります。自分の意見を論理的に展開する力を試されるため、事前の準備と練習が不可欠です。

面接や小論文では、専門的な知識だけでなく、社会的な視野や人間性も問われるため、総合的な対策が必要です。

大学毎に入試の傾向が全く違う

医学部の入試問題は難易度が高いうえに、大学ごとに出題傾向が大きく異なるのが特徴です。

前提として、国公立大学は共通テストの6教科8科目の受験が必須です。共通テストの最終的な配点は大学によって異なりますが、少なからず合否に影響があるため、全教科で苦手を作らないようにしましょう。

私立大学は国公立大学と比べ受験に必要な教科・科目は少ない傾向にあります。教科・科目が少ない分、特定の教科で他の受験生と差をつける得点力が大切です。

また、国公立大学・私立大学を問わず、二次試験の出題傾向は大学によって様々です。

ある大学では、中難度の問題をミスなく、そして全教科満遍なく得点することが求められる一方、特定の教科における高難度の問題で得点できるかが合否の分かれ目になることも。

徳島大学では、二次試験が英語・数学のみでそれぞれ配点比率が50%となっているため(2024年現在)、合格には英語・数学での得点力が求められます。

医学部受験は自分に合った志望校選び、そして志望校に合った受験対策が極めて大切です。

医学部合格を目指す受験勉強の5つのポイント

医学部合格を目指す受験勉強の5つのポイント

医学部合格のための勉強法には、おさえておくべきポイントがいくつかあります。具体的には以下の5点です。

  1. 志望校を早期に絞り込む
  2. 学習スケジュールを立てて必要な対策を進める
  3. 基礎固めをぬかりなく行う
  4. 英語・数学を強化する
  5. 医学部専用コース・合格実績がある塾や予備校を活用する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

1.志望校を早期に絞り込む

医学部受験では志望校を早期に絞り込むことが重要です。なぜなら先述の通り、医学部入試は大学によって傾向が全く異なるからです。

また、大学によっては受験で選択できる科目が限られていることがあります。例えば、名古屋市立大学医学部の二次試験の理科で利用できる科目は化学と物理となっており、生物を選択することができません。

そのため、志望校を決めたうえで対策を進めなければ、選択科目などで後々後悔する可能性があります。

医学部受験はレベルの高い受験生、さらに受験経験がある浪人生もライバルになる高倍率・高難度の試験です。

そのなかで合格を勝ち取るためには、ただやみくもに勉強することは得策とは言えません。志望校を早期に絞り込み、志望校に合わせた効率的な学習を行うことが合格のカギとなります。

志望校を選ぶポイントは?

志望校を絞り込む際、検討するべきポイントは以下の4つです。

  • 難易度・出題傾向があっているか
  • 興味がある分野を学習できるか 
  • 立地に問題がないか
  • 学費に問題がないか

志望校は1つに絞るのではなく、難易度・出題傾向に合わせて3〜4校に絞ることを意識します。実際には10校ほど併願する場合もありますが、まずは3〜4校ほど志望校の目途がついているとよいでしょう。

まずは合格難易度から、チャレンジ校(1校)・現実的な志望校(1〜2校)・安全校(1〜2校)を考えます。

その際、必要な受験科目、出題傾向・求められる科目ごとの学力が比較的共通しており、かつ自分の強みと合っている大学を選ぶことがポイントです。

また、目指す診療科に関する分野を学習できる大学や、興味のある研究分野に強い大学を選びましょう。

医学部によって、それぞれ強みのある診療科や研究分野が異なります。興味がある診療科や研究が盛んな大学を志望校に選ぶことで、目標の実現に近づくほか、受験勉強においても高いモチベーションを保てるでしょう。

しかし、現実的な問題として立地・学費を考慮する必要があります。家から通える範囲が良い、このエリアの大学が良い、などの希望がある場合は大学の立地から志望校を考えましょう。

学費については第一に国公立大学、私立大学で大きく異なります。国公立大学医学部は6年間の学費が約350万円である一方、私立大学医学部は6年間で数千万単位の学費がかかります。

私立大学の学費は、最も安い国際医療福祉大学で約1,850万円、最も高い川崎医療福祉大学では約4,550万円です。

参照:
学生納付金|成田キャンパス|国際医療福祉大学 医学部・成田看護学部・成田保健医療学部
学納金|入試情報|川崎医科大学

学費に加え、寄付金などの費用が必要になることもあるため、事前の確認が必要です。

保護者や学校、塾の先生と相談しながら、早い段階で志望校選びを行いましょう。

地域枠を利用して医学部受験する手も

医学部受験においては、地域枠を利用するかどうかも志望校選択における重要なポイントです。

地域枠受験は合格のハードルが下がるほか、奨学金が貸与・給付されるなど、受験生にとって嬉しいメリットがあります。

一方で、卒業後は研修医の期間を含め約9年間、指定の自治体で勤務する必要がある点に注意が必要です。また、受験者や家族がその自治体に居住経験があることや、合格した際は入学を確約することなど、様々な条件があります。

条件や卒業後のキャリアを踏まえて、地域枠を利用するか検討すると良いでしょう。

2.学習スケジュールを立てて必要な対策を進める

医学部受験は対策すべき範囲が広く難易度も高いため、学習スケジュールを立て、その時々にやるべきことを明確にする必要があります。

国公立の医学部では、共通テストの対策に加え、二次試験の対策など、さまざまな準備が必要です。

また、私立の医学部でも、独自の入試問題に対応できるよう、十分に対策しておく必要があります。

そのため、長期的な視点で学習計画を立てることが重要です。合格から逆算して、いつ何をすべきかを明確にしましょう。

例えば高校3年生の春から過去問演習に取り組みたいなら、それまでに基礎固めを終えている必要があります。

高校2年生の秋頃までには基礎レベルの問題が網羅されている教材を少なくとも2周して同様の問題は必ず解けるようにするなど、具体的な目標を決めて受験勉強を進めると良いでしょう。

学習スケジュールややるべきことが明確になっていれば、日々の受験勉強に目的意識を持って取り組めます。

必要に応じて学校や塾の教師と相談しながら、現実的かつ効率的な学習スケジュールを立てましょう。

トライのオンライン個別指導塾では担任の教育プランナーが合格まで一貫してサポート

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トライのオンライン個別指導塾では教師の指導に加えて、専任の教育プランナーが学習を一貫してサポートします。

教育プランナーとの定期的な学習面談を通じて、生徒が直面している問題や不安に対して、気軽に相談できる安心のサポート体制を提供。

医学部受験対策の進め方や学習スケジュールが分からない場合も、豊富なノウハウを活かして生徒一人ひとりに適したサポートを受けられます。

参照:オンラインの個別指導ならトライのオンライン個別指導塾

3.基礎固めをぬかりなく行う

医学部受験では基礎学力が土台となるため、基礎固めは入念に行いましょう。

ここでいう基礎固めとは、単なる公式や用語の丸暗記ではありません。根本にある原理原則をきちんと理解し、それを応用問題にも活かせる力を養うことを意味します。

難易度の高い問題に対応できるようになるには、基礎の理解が必要不可欠です。十分に基礎固めを行ったうえで応用問題や過去問に取り組むことで、結果として効率の良い対策ができるでしょう。

また、入試では基礎問題をミスなく素早く解く能力も合否に影響します。基礎問題でもおろそかにせず、確実に得点できるよう知識を定着させましょう。

4.英語・数学を強化する

英語と数学は医学部の受験のみならず、医師としてのキャリアを支える土台になる教科です。そのため、どちらも十分に強化しておく必要があります。

英語は、単語・熟語・文法・読解と、あらゆる分野の習熟が求められます。志望校の傾向に沿って、十分な対策を行いましょう。

また、医師を目指すにあたって、英語で書かれていることが多い医学論文を読みこなす力がなければ、最新の医療知識を吸収することができません。

数学では、初歩的な方程式から高度な問題解決能力まで求められます。

また、数学の知識は医療統計や新薬の開発など様々な臨床の場面で役立つスキルです。そのため、データの分析・活用能力を磨いておくことも医師を目指すにあたって大切だと言えるでしょう。

英語と数学はどちらも知識の積み重ねが重要な教科です。一朝一夕で身につくようなものではないため、早い段階から対策を進め、着実に得点力をつけていく必要があります。

5.医学部専用コース・合格実績がある塾や予備校を活用する

医学部受験では高度な学力や応用力が必要とされるため、学校の授業だけでは対策しきれないこともあります。

そこで、より専門的な指導を受けるために、医学部専用コースや医学部の合格実績がある塾や予備校を活用すると良いでしょう。

医学部受験に特化した塾やコースでは、豊富なノウハウを活かした医学部合格に向けて必要な指導やサポートを受けられます。

なかでも個別指導形式の塾であれば、一人ひとりの志望校や学力に合わせたカリキュラムで、適切な指導を受けることが可能です。

塾を選ぶ際は、教師や教材のレベルはもちろん、自分に合ったコースやカリキュラムが用意されているかどうかをしっかりチェックしましょう。

医学部専門の最高品質の授業なら全国どこでも受けられる「トライ式医学部予備校」

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参照:《公式》トライ式医学部予備校│全国どこでも受けられる、医学部専門の最高品質の授業

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また、全国各地に在籍する現役医学部制のコーチングによって、最適な学習方法を導き出し、効果的に学習を進められます。

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【学年別】医学部合格にむけてやるべき受験対策

【学年別】医学部合格にむけてやるべき受験対策

医学部を志望する場合、受験勉強の開始時期はできるだけ早い方が良いことは前述のとおりです。

各学年で行うべき対策は以下のとおりです。

  • 中学生:日々の授業をしっかり理解する&先取りして学習する
  • 高校1年生:自分に合った学習習慣をつける&徹底して基礎固めを行う
  • 高校2年生:苦手分野を克服&演習問題にも取り組む
  • 高校3年生:応用問題・過去問で入試に向けて追い込みをする

やるべきことを明確にし、効率的に受験勉強を行いましょう。

中学生:日々の授業をしっかり理解する&先取りして学習する

中学生では、日々の授業をしっかり理解したうえで、次年度以降の学習内容を先取りして学習することを意識しましょう。

中学生の時に日々の授業をしっかり理解せず疎かにしてしまうと、いざ受験勉強を始めようと思った時に大きな遅れが生じてしまいます。

医学部を目指すのであれば、最低限日々の授業はしっかり理解し、学内テストでも高得点を目指すようにしましょう。

また、次年度以降の学習内容を先取りして学習することも大切です。

中学2年生であれば中学3年生の学習内容、中学3年生であれば高校1年生の学習内容を先取りして学習しましょう。

中高一貫校は学校のカリキュラムで次年度以降の学習内容を先取りしていることがほとんどです。そのため、日々の授業をしっかり理解することを意識すれば自然と先取りした学習ができます。

中高一貫校でない場合は高校受験が控えています。高校受験が控えている場合は先取り学習だけではなく、高校受験の勉強としっかり向き合うことも大切です。

高校受験で医学部進学実績のある高校に入ることで医学部合格に近づくでしょう。

高校1年生:自分に合った学習習慣をつける&徹底して基礎固めを行う

高校1年生では、自分に合った学習習慣を確立し、徹底して基礎固めを行うことが医学部受験を成功させるためのカギとなります。

医学部合格には可能な限り早く、自分に合った学習習慣をつけることが大切です。

朝、早起きして勉強することが得意な人もいれば、夜に勉強することが得意な人もいます。自分の生活リズムや塾・部活動の状況などを踏まえていつ勉強時間を確保するのか模索しましょう。

また、自宅や教室、図書館、塾の自習室など、集中できる勉強場所を見つけることも大切です。

高校1年生で自分に合った学習習慣を確立すると、高校2・3年生と時間が経つにつれて周囲と差がついていきます。

また、高校1年生のうちに基礎力をしっかりとつけましょう。基礎力がつくと、高校2・3年生で行う対策の理解を深めやすくなるため、より効率的に学習できるようになります。

加えて、基礎固めが疎かにならない範囲で予習や先取り学習も実施できると良いでしょう。学校の授業内容に対する理解が深まるうえに、早めに受験教科の学習を終えられるため、受験においても有利に働きます。

基礎固めを行いつつ予習や先取り学習を進めることで、長期的に受験勉強の負担を軽減しつつ、効率良く進められるでしょう。

高校2年生:苦手分野を克服&演習問題にも取り組む

高校2年生では、苦手分野の克服や演習問題への取り組みに重点をおきましょう。

特に英語や数学に苦手意識がある場合、徹底的に復習を行い克服することが大切です。

苦手分野を後回しにしていると、受験直前になって足を引っ張られる恐れがあります。得意教科を伸ばすのことも大切ですが、並行して苦手克服にも取り組みましょう。

また、演習問題にも積極的に取り組みます。実際の入試問題に近い形式の問題を解くことで、実戦感覚を養えるためです。

入試本番に向けて時間を意識するなど、スピード感を高めておくことも大切です。

高校2年生の段階で苦手分野を克服しながら演習問題に取り組むことで、知識の定着を図りつつ、実践力を高めましょう。

高校3年生:応用問題・過去問で入試に向けて追い込みをする

高校3年生になると、医学部受験の追い込み期間に入ります。

高校3年生では、実際の入試と同様の問題に対応できる実力をつけることが求められます。

そのため、応用問題や過去問を活用した徹底的な演習が不可欠です。過去問を通じて、出題傾向とレベルを把握し、試験本番での対応力を高めましょう。

さらに、予想問題にも積極的に取り組むことで、新しい問題形式や思考力を要する問題にも柔軟に対応できるようになります。

また、苦手分野の復習も欠かせません。過去に解けなかった問題や理解が浅い分野を見直すことで、全体の得点力を向上させることが可能です。どの分野が出題されても確実に得点できるように、知識と演習力の定着に注力しましょう。

受験が近づくと追い込み学習のために徹夜で学習する受験生もいますが、翌日の集中力や記憶力に悪影響を与えるためおすすめできません。受験当日は朝から試験が始まるため、早寝早起きのリズムをつけ、朝からきちんと頭が働くようにしましょう。

小論文・面接対策も必要

高校3年生では小論文・面接対策も忘れてはいけません。

医学部受験では、ほとんどの大学で小論文・面接が課されます。小論文・面接は点数化され、合否に大きな影響を与えることも。

独学の対策が難しい小論文・面接対策ですが、医学部受験の場合は特に独学での対策の難しさが顕著になります。医学部受験の小論文・面接は、しばしば医学用語や医学的なシチュエーションを理解することが求められる独特な試験だからです。

そのため、医学受験の小論文・面接対策を行う際は、実績のあるプロに依頼すると良いでしょう。

なお、小論文・面接対策はもちろん大切ですが、時間をかけすぎることで筆記試験の対策が疎かになるのは避けたいもの。実績のあるプロの力を借りながら、効率よく小論文・面接対策を行いましょう。

まとめ

まとめ

医学部の受験勉強は高校1年生から始めるのが理想的ですが、高校2・3年生からのスタートでも遅すぎるということはありません。肝心なのは、いかに効率的かつ集中的に学習を進められるかという点です。

医学部受験の特徴として、受験生のレベルの高さや受験難易度の高さが挙げられます。また入試問題自体の難易度も相当なもの。二次試験に加え、面接・小論文など多岐にわたる試験をクリアしなければなりません。

だからこそ綿密な計画を立て、早い段階から受験対策に取りかかることが何より大切だと言えるでしょう。

医学部合格に向けた勉強では、以下の5点がポイントとなります。

  1. 志望校を早期に絞り込む
  2. 学習スケジュールを立てて必要な対策を進める
  3. 基礎固めをぬかりなく行う
  4. 英語・数学を強化する
  5. 医学部専用コース・合格実績がある塾や予備校を活用する

学年別でやるべきこととしては、高校1年生は学習習慣の確立・基礎固め、高校2年生は苦手克服や演習問題です。受験が迫る高校3年生は、応用問題や過去問を用いて入試に向けて追い込みを行います。

難関中の難関とも言える医学部受験。しかし努力を積み重ねていけば、合格に近づくことができるでしょう。