「個別指導塾と家庭教師は何が違う?」
「個別指導塾や家庭教師はどのような子どもに向いている?」
「個別指導を行う授業形式にはどのようなものがある?」
個別指導を行う塾やサービスを探している方の中には、上記のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。そこで、今回の記事では以下3点を中心に解説します。
- 個別指導塾と家庭教師の違い
- 個別指導塾と家庭教師それぞれに向いている子どもの特徴
- 個別指導を受けられる授業形式
本記事を通して個別指導塾と家庭教師それぞれの特徴について知り、子どもに合った授業形式を選びましょう。
この記事の目次
個別指導塾と家庭教師の5つの違い
個別指導塾と家庭教師の授業形式は似ていますが、実はさまざまな違いがあります。主な違いは以下の5つです。
- 授業の進め方
- 在籍している講師の数
- 授業を受ける環境
- 受験・進路に関する情報量
- 通塾・利用にかかる費用
子どもの性格や学力、目標設定を考慮して、より合っているほうを選びましょう。
1.授業の進め方
個別指導塾と家庭教師では、基本的にどちらも子どもに合ったカリキュラムに沿って学習できますが、授業の進め方に違いがあります。
個別指導塾では、塾の基本カリキュラムや教材をベースに組まれたカリキュラム
で授業が行われます。
カリキュラムをどれくらい調整できるかは塾によって異なり、子どもに最適なペースで進められない場合もあります。
ただし、生徒の得意不得意を考慮した「完全オーダーメイドカリキュラム」
を提供してくれる塾もあるため、判断ポイントの一つとして押さえておくとよいでしょう。
家庭教師は、子ども一人ひとりの理解度に合わせたマンツーマン指導
を行います。そのため、得意不得意に合わせた柔軟なカリキュラム設定や進度調整が可能です。また、使用する教材もカリキュラムに合わせて選択できます。
個別指導塾は必ずしも1対1の指導とは限らない
個別指導塾によっては、必ずしも1対1の指導ではないことに注意しましょう。「個別指導」には、講師1人が1コマ当たり2〜8人の生徒を受け持つ場合も含まれます。
1人の講師が複数人の生徒に対応する場合の例を以下に示します。
- 1人ずつ区切られたブースで学習する生徒を講師が巡回して指導する
- ブース内の複数の生徒を順番に指導する
- 小さめの教室で少人数を一斉指導する
子どもに合った指導方法で学べるか、契約前に確認しておくとよいでしょう。
個別教室のトライは完全1対1の個別指導塾
参照:《公式》個別教室のトライ – 完全マンツーマンの個別指導塾・学習塾
せっかく個別指導塾に通うなら、完全1対1で子どもに合った指導を受けさせたいとお考えの方へ。個別教室のトライなら、完全1対1の個別指導を受けられます。
また、専任制を採用しているため、毎回同じ講師が学習をサポート
。理解度・習熟度に合わせた授業を受けることができて安心です。
2.在籍している講師の数
個別指導塾と家庭教師では、在籍している講師の数に違いがあります。
個別指導塾は、家庭教師に比べると講師の数が少ない傾向にあります。しかし、各教科・科目に精通した講師が在籍していることもあり、専門性の高い授業を期待できる
でしょう。
一方の家庭教師は、個別指導塾は教室に在籍している講師から選ぶことになりますが、家庭教師は比較的広いエリアから講師を探すことがでます
。そのため、子どもに合った教師と出会える可能性も高いでしょう。
ただし、遠方の家庭教師に依頼すると交通費が高くなる場合があるため注意が必要です。
子どもに合った講師を選ぶには体験授業の利用がおすすめ
子どもに合った講師を選ぶには、契約前に体験授業を受けるのがおすすめです。
体験授業を通して、以下の点をチェックしましょう。
- 子どもに合ったペースで授業が進められているか
- 講師とスムーズにコミュニケーションが取れているか
- 講師に質問しやすい雰囲気か
- 子どもが楽しみながら学べているか
講師との距離が近い個別指導塾や家庭教師では、講師との相性が特に重要
です。事前に体験授業を受け、相性が良さそうかを確認しておきましょう。
3.授業を受ける環境
個別指導塾と家庭教師とでは、授業を受ける環境にも違いがあります。
個別指導塾 | ・自習スペースなど集中できる環境が整っている ・教室で授業を受けるため気持ちの切り替えができる ・教室に他の生徒がいるため緊張感を持って学習できる |
家庭教師 | ・慣れた環境である自宅で学習できる ・周囲の目を気にすることなく自分のペースで学習できる ・マンツーマン指導のためいつでもすぐに質問ができる |
子どもの性格などから、どちらが適しているかを検討しましょう。
4.受験・進路に関する情報量
個別指導塾と家庭教師では、受験に関する情報量に違いがあります。
個別指導塾は、多くの生徒を指導してきた実績から、受験・進路情報を豊富に持っています
。子どもの学力や希望に合った学校を提案してくれたり、志望校合格に向けた的確な指導を受けられたりするでしょう。
また、個別指導塾には教師以外に塾長という存在もいるため、講師以外にも授業の進度や学習方法などについて相談しやすい
環境です。
一方の家庭教師の場合、相談できる相手が教師だけになりがちですが、教師によって持っている情報量に差がある場合があります。家庭教師から受験・進路についての情報がほしい場合は、以下のような対応を取るとよいでしょう。
- 契約前に会社や教師に志望校や進路希望を伝える
- 志望校の合格実績・指導実績がある教師を選ぶ
受験や進路に関する情報を自分で集めるのは難しい場合もあります。そのため、個別指導塾・家庭教師いずれの場合でも、情報量の多い塾や教師を選ぶと安心です。
個別教室のトライ・家庭教師のトライでは教育プランナーが学習をサポート
参照:《公式》個別教室のトライ – 完全マンツーマンの個別指導塾・学習塾
トライでは、学校の授業に関することから受験・進路に関することまで、正社員の教育プランナーが一人ひとりに合った学習サポートを行います。
家庭教師・個別教室のどちらを選んでも学習相談ができるため、受験・進路に関する情報量が不足する心配はありません。
目標や得意・苦手科目に合わせた専用カリキュラムも作成。授業スタート後も、定期的な面談でカリキュラムを見直すことができるため安心です。
▼家庭教師のトライについて詳しく見る
▼個別教室のトライについて詳しくみる
5.通塾・利用にかかる費用
個別指導塾と家庭教師は、通塾やサービス利用にかかる費用にも違いがあります。
個別指導塾と家庭教師の費用目安は以下のとおりです。
個別指導塾(1対1) | 個別指導塾(1対複数人) | 家庭教師 | |
小学生 | 約12,000~20,000円 | 約8,000~16,000円 | 約8,000~80,000円 |
中学生 | 約16,000~28,000円 | 約12,000~20,000円 | 約12,000~20,000円 |
高校生 | 約20,000~36,000円 | 約16,000~28,000円 | 約8,000~140,000円 |
他にも、教材費や模試代が別途かかる
場合があります。また、家庭教師の場合は教師の往復の交通費、個別指導塾であれば塾に通う際の交通費や施設維持費が発生します。
長期休暇中に講習を受ける場合には講習費が別途必要になるため、事前に確認しておくと安心です。
個別指導塾と家庭教師に向いている子どもの特徴は?他の選択肢も紹介
個別指導を行う授業形式を希望しているものの、個別指導塾と家庭教師のどちらを選ぶべきか悩む方もいるのではないでしょうか。
そこで、個別指導塾と家庭教師は、それぞれどのような子どもに向いているのかを解説します。
また、同様に個別指導を受けられるオンライン家庭教師、集団塾との併用など、さまざまな選択肢についても解説しますので、ぜひご参考にしてください。
個別指導塾が向いている子どもの特徴
個別指導塾は子どもが通塾して学習を進める点が大きな強みです。塾長やスタッフ、講師から声かけをしてもらえるため、モチベーションを保ちやすいでしょう。
学習日以外にも勉強できる自習室を用意している塾もあり、学力アップをサポートしてくれます。
そんな個別指導塾が向いている子どもには、以下のような特徴が挙げられるでしょう。
★自宅では勉強に集中できない
自宅では集中力が途切れがちな子どもには個別指導塾がおすすめです。自宅とは異なる環境で勉強に専念することができます。
★他の生徒から適度な刺激を受けたい
個別指導塾では周りに他の生徒もいるため、適度に刺激を受けながら学習を進めることができます。
家庭教師が向いている子どもの特徴
家庭教師は、完全マンツーマン指導を受けられる点に大きなメリットがあります。講師が自宅に訪問して授業をするため、塾に通うのが難しい場合にぴったりです。
そんな家庭教師サービスが向いている子どもには、以下のような特徴が挙げられるでしょう。
★周囲の目を気にせず安心して勉強したい
人目を気にせず、自宅でリラックスした状態で学習できるのが家庭教師のメリットの一つです。内向的な子どもや周りの視線が気になりがちな子どもでも、落ち着いて勉強に取り組めるでしょう。
★自宅周辺に塾がない、通塾が難しい環境にある
自宅の近くに塾がない場合や、交通の便が悪く通塾が難しい環境にある子どもにも家庭教師がおすすめです。移動の手間がかからないため、時間を有効活用できます。
★部活動や習い事で忙しく、通塾する時間が作れない
部活動や習い事で忙しく塾に通う時間が作れない子どもでも、家庭教師なら自宅で効率良く学習できます。柔軟な時間設定が可能なため、多忙なスケジュールとうまく両立できるでしょう。教師とのスケジュールが合えば、多くの塾が休みである日曜日や、早朝・深夜帯などに受講することもできます。
オンライン家庭教師という選択肢も
近年、オンラインでの個別指導が注目を集めています。オンライン個別指導塾やオンライン家庭教師でも、対面の授業形式と同様に、1対1の密な指導を受けることが可能です。
★スケジュール調整がしやすい
オンライン個別指導塾・オンライン家庭教師の最大のメリットは、場所や時間を選ばずに授業を受けられる点です。自宅にいながら授業が受けられるうえ、スケジュールも柔軟に調整可能です。部活動や習い事で忙しい子どもでも、無理なく学習を続けられます。
★全国の講師から子どもに合う講師を選びたい
対面形式の個別指導塾や家庭教師の場合、住まいの立地や環境によって講師選びに制限が出てしまいます。一方のオンライン形式であれば、子どもに合う講師を全国から選ぶことができます。
★対面よりも費用を抑えられる
オンライン形式の場合、対面指導に比べて費用が安い傾向があります。また、自宅で授業を受けられるため交通費が発生せず、授業料以外の費用も抑えられるでしょう。デジタル教材を活用したり、スクリーンに書き込みながら学んだりと、オンラインならではの効率的な授業も期待できます。
★内向的な子どもに向いている
内向的で対面のコミュニケーションが苦手な子どもでも、オンライン式なら自宅のリラックスした環境で授業を受けられます。とはいえ、画面を通して1対1の指導を受けることになるため、適度な緊張感も保つことができるでしょう。
トライのオンライン個別指導塾なら費用を抑えつつ質の高い授業を受けられる
トライのオンライン個別指導塾なら、入会金と授業料以外の費用は必要ありません。自分の使用している教材や学校のワークを使って授業を行うことができるので、教材費も不要です。
参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1
また、トライのオンライン個別指導塾では、教師の採用時に学力試験のほか、社員との面接も実施しており、厳しい基準をクリアした質の高い教師だけがトライの教師として授業をしています。
費用を抑えながら質の高い指導を受けたい方は、ぜひトライのオンライン個別指導塾をご検討ください。
集団塾と個別指導塾・家庭教師を併用するのも◎
集団塾と個別指導・家庭教師を上手に組み合わせることで、集団授業と個別指導双方のメリットを最大限に引き出せます。
集団塾の強みは、年間を通してカリキュラムに沿った体系的な指導を受けられる点にあります。基礎から応用までを着実に学べるため、学力の定着を期待できるでしょう。
ただし、科目によって理解度に差ができたり、授業のスピードが速くてついていけなくなったりするデメリットもあるので、注意が必要です。
一方、個別指導塾や家庭教師は、一人ひとりの理解度に合わせて丁寧に指導してくれます。
集団授業で理解が追いつかなかった分野について、個別に重点指導を受けることが可能です。個別指導による細かいフォローで、苦手分野を着実に克服できます。
体系的な基礎学力の定着と苦手分野の重点指導を両立させる
ことで、効率よく学力アップを目指せるでしょう。
ただし、併用する場合は子どもの負担にならないよう気を付ける必要があります。子どもの様子を見守り、適切な学習量になるよう調整してください。
個別指導塾と家庭教師に関するよくある質問
授業のペースは週何回がよい?
目標や現在の学力によっても異なりますが、おすすめは週2回程度です。
週1回では学習の連続性が保ちにくく、反対に週3回以上となると子どもの負担が大きくなりがちです。週2回程度の授業が、無理なく継続的な学習を保てるペースといえるでしょう。
ただし、これはあくまでも目安の回数です。苦手を克服したい場合は、科目につき週1〜2回の授業が必要な場合もあるでしょう。
定期テスト前や長期休み、受験前など、勉強に集中すべきタイミングでは、通常よりも授業回数を増やす場合も多いです。
一方、行事やイベントで忙しい期間は、回数を減らしたほうが負担が少なく集中して学べる場合もあります
。
授業のペースに悩んだら、まずは講師に相談してみてください。
教材は自分で用意する必要がある?
教材は、手持ちの教材を使う場合と新しく教材を用意する場合があります。どちらを選ぶかは、費用や目的に合わせて検討する必要があるため、契約時または指導開始時に塾長や講師と相談しましょう。
▼手持ちの教材を使う場合
学校や塾で使用している教科書や市販の問題集、ドリル、参考書などを利用するタイプのサービスです。既に手元にある教材を活用するため、新たな購入費用がかかりません
。
学校で使用している教材を利用すれば、学校の補習や定期テスト対策に効果的です。授業の復習や苦手分野の克服に即した学習ができるでしょう。
集団塾に通塾している場合は、塾で使用している教材を利用するのもおすすめです。集団塾で理解ができなかった、授業のスピードが速くてついていけなかった科目や単元があった場合、個別指導塾や家庭教師でサポートを受けるのもよいでしょう。
▼新しく教材を用意する場合
新しく教材を用意する場合、目標に合わせて選んだ教材でカリキュラムを組むことになります。そのため、受験対策や苦手克服など、一人ひとりのゴールに合わせて学習を進めることができる
でしょう。
また、塾や講師が指定しているオリジナル教材を購入することもあります。オリジナル教材は、専門家によって子どもの学力に合わせて作成されているほか、学力アップを目指した工夫が施されていることが多いのが特徴です。
しかしその分、市販の教材に比べてコストが高くなる可能性もあります。受講料とは別に高額な教材費がかかるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
オリジナル教材の購入を勧められた際は、子どもに合った教材なのか、費用に見合った内容なのかを見極めることが大切です。
まとめ
今回の記事では、個別指導塾と家庭教師の違いについて解説しました。
重要な3つのポイントを振り返りましょう。
- 個別指導塾と家庭教師にはそれぞれに特徴があるため、どちらが子どもに合うかを検討する必要がある
- 利用を検討する際にはまずは体験授業を受け、相性の良い講師がいるかを確認する
- 子どもが目指す学力レベル、心身の負担、費用面など、サービスを総合的に見て判断する
子どもに合った学習サービスを選んで、効率良く成績アップを目指しましょう。