「個別指導塾と集団塾のどちらを利用するか迷っている」
「子どもの性格や目的に合った塾を選びたい」
「塾選びで重視すべきポイントが知りたい」
塾を選ぶ際、上記のような悩みをもつ保護者の方もいるのではないでしょうか。
塾によって指導方法やカリキュラム、学習環境、費用などは異なるため、さまざまな視点から比較検討することが大切です。
本記事では、個別指導塾と集団塾の違いや、向いている子どもの特徴を解説します。どの塾にするか迷ったときの判断ポイントについても解説
していますので、塾選びでお困りの方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
個別指導塾と集団塾の5つの違い
個別指導塾と集団塾には、大きく分けて5つの違いがあります。
- 指導方法や講師が担当する生徒数
- 学習環境
- 質問のしやすさ
- カリキュラムの組み方
- 通塾にかかる費用
それぞれの違いを表にして、簡単にまとめました。
個別指導塾 | 集団塾 | |
指導方法・担当生徒数 | 一人ひとりに合わせた指導・1人または2~8人の少人数 | 学校と同じ講義形式・10人前後から数十人の大人数 |
学習環境 | 自分のペースでコツコツ学習できる | 仲間と切磋琢磨しながら勉強できる |
質問のしやすさ | 質問しやすい | 子どもによっては質問しづらい |
カリキュラム | 一人ひとりに合わせた専用カリキュラム | 塾が決めたカリキュラム |
費用(月額) | 25,000~80,000円 | 15,000~50,000円 |
個別指導塾と集団塾はそれぞれ特徴が異なるため、さまざまな視点から違いを比較することが大切です。
子どもの塾選びで迷っている方は、ぜひここで紹介する5つの違いを参考にしてみてください。
違い①指導方法や講師が担当する生徒数
個別指導塾と集団塾は、指導方法や講師1人あたりが担当する生徒数に違いがあります。
個別指導塾は講師1人に対して1人の生徒、または2~8人の少人数を一人ひとりの理解度に合わせて指導するのが特徴です。
一方、集団塾は学校と同じ講義形式の授業スタイルを採用しているのが特徴で、教室に10人前後~数十人の生徒を集め、1人の講師が授業を行います。
そのため、講師1人が担当する生徒数が少ない個別指導塾は、1対1で勉強を見てもらえる時間が長い
メリットがあります。
一方、生徒数が多い集団塾は、一人ひとりの学習にかけられる時間が個別指導塾に比べて短くなる可能性があるため注意しましょう。
違い②学習環境
個別指導塾と集団塾には、学習環境にも大きな違いがあります。
個別指導塾は、1人ずつ区切られた学習スペースや、小さめの教室で勉強に取り組みます。周りが気になって焦ってしまうタイプの子どもは、自分のペースでコツコツと学習を進められるでしょう。
一方、集団塾では大きな教室に生徒が集まり、一斉に同じ授業を受けます。仲間がいると頑張れるタイプの子どもは競争心が芽生えるため、モチベーションが上がりやすくなるでしょう。
子どもの性格によって合う合わないが分かれるため、やる気や学力の向上につながりそうな学習環境がおすすめ
です。
違い③質問のしやすさ
個別指導塾と集団塾は、講師とのコミュニケーションの取りやすさにも違いがあります。
個別指導塾は、1対1で指導を受けられる時間が比較的長く、講師にわからない部分を質問しやすいのが特徴です。
一方で、集団塾は講義形式のため、質問がある場合に積極的に手を挙げられる性格の子どもでないと質問しづらい傾向にあります。
効率的に学習を進めるためにはわからない部分をその都度質問し、疑問点を解消することが大切
です。質問がしやすい環境で学習したい場合は、個別指導塾を選ぶと良いでしょう。
どちらが合っているか迷う場合は体験授業を利用するのがおすすめ
個別指導塾と集団塾、どちらの学習環境が子どもに合っているかわからない場合は、体験授業の利用がおすすめです。
両方の体験授業に参加し、雰囲気を確認したり、子どもに感想を聞いたりして合う方を選びましょう。
体験授業の際に確認したいポイントは次のとおりです。
- 教室や生徒の雰囲気
- 宿題の有無と量
- 授業の進め方
- 講師の教え方
また、体験授業の講師が気に入ったとしても、入塾後に同じ講師が担当になるとは限りません。
そのため、体験授業の講師が入塾後も担当してくれるのかを事前に確認しておくと安心
です。
違い④カリキュラムの組み方
個別指導塾と集団塾は、カリキュラムの組み方にも違いがあります。
個別指導塾は、生徒一人ひとりに合わせたオリジナルのカリキュラムを組み、定期的に見直しや修正を行います。
そのため、授業スピードについていけなくなる心配をせずに、自分のペースで勉強に取り組めるでしょう。
一方、集団塾では、学力向上や受験対策に必要な勉強内容をもとに、塾が決めたカリキュラムに沿って授業を行います。
一人ひとりに合わせたカリキュラムではないものの、志望校や目的、習熟度に沿って組まれるため、自分に合っていれば効率的に学力を伸ばせる
でしょう。
個別教室のトライでは教室長が学習を徹底サポート
参照:《公式》個別教室のトライ – 完全マンツーマンの個別指導塾・学習塾
個別教室のトライは、教室長が子どもの学習を徹底的にサポートします。
子どもの目標や学力、学習状況などをもとに一人ひとりに合わせた専用のカリキュラムを作成するため、自分のペースで学習を進められます。
また、カリキュラムや授業など塾に関することだけでなく、子どものやる気やモチベーション、進路の相談などさまざまな悩みの相談も可能です。
学校では話しづらいことも気軽に相談できるため、安心して学習に専念できる
でしょう。
違い⑤通塾にかかる費用
個別指導塾と集団塾は、かかる費用にも違いがあります。
通塾にかかる1ヵ月の費用目安を学年ごとにまとめました。
個別指導塾 | 集団塾 | |
小学生 | 25,000~50,000円 | 15,000~40,000円 |
中学生 | 35,000~70,000円 | 20,000~50,000円 |
高校生 | 40,000~80,000円 | 30,000~50,000円 |
一般的には、集団塾より個別指導塾の方が費用が高い傾向にあります。なぜなら、個別指導塾は講師1人が少人数を指導する分、どうしても人件費がかかってしまうためです。
ただし、個別指導塾は費用が割高な分、生徒一人ひとりに合わせた質の高い指導が受けられます。費用と指導効果のバランスを意識して選べば、納得のいく塾に通える
でしょう。
一方、集団塾は個別指導塾より費用を抑えられますが、科目が増えると費用が高くなる点に注意が必要です。
個別指導塾・集団塾どちらを選ぶべき?向いている子の特徴
個別指導塾と集団塾の違いはわかったものの、どちらが子どもに向いているのかわからない場合もあるでしょう。
ここでは、個別指導塾と集団塾に向いている子どもの特徴をそれぞれ解説します。
- 個別指導塾|自分のペースでじっくり学習したい子ども
- 集団塾|他の生徒から刺激を受けながら学習したい子ども
それぞれの特徴を把握し、子どもに合った塾選びの参考にしてください。
個別指導塾|自分のペースでじっくり学習したい子ども
個別指導塾に向いている子どもの特徴を、具体例として以下にまとめました。
- 学習習慣をつけたい
- 学校の授業についていけない
- 学校の授業より先に勉強を進めたい
- 特定の教科・科目を重点的に勉強したい
- 大勢の前でわからない部分を質問するのが苦手
個別指導塾は、自分のペースでコツコツ学習を進めたい子どもに向いています。
生徒一人ひとりの性格や目標、学力に合わせてカリキュラムを組んでくれるため「苦手な数学の文章問題を克服したい」「得意な英語の先取り学習を進めたい」などの要望にも柔軟に対応してくれるでしょう。
生徒の学習ペースに沿って指導してもらえるのも魅力で、学習習慣をつけたい子どもや授業についていけない子どもも安心して学習に集中できます。
また、個別指導塾は集団塾に比べて講師とのコミュニケーションが取りやすい
のも特徴です。そのため、大勢の前で質問するのが苦手な子どもでも、わからない部分を気軽に聞けるでしょう。
個別教室のトライは完全1対1の個別指導塾
参照:《公式》個別教室のトライ – 完全マンツーマンの個別指導塾・学習塾
個別教室のトライは、完全1対1で授業を行っている個別指導塾です。
専任制を採用しているため毎回講師が変わる心配もなく、子どもの目標や理解度に合わせた最適な授業を受けられます。
厳しい採用基準をクリアした指導力の高い講師がマンツーマンで指導
するため、「効率的に学力を伸ばしたい」「わからない部分を徹底的になくしたい」と思っている方におすすめです。
家庭教師|個別指導なら家庭教師という選択肢も
個別指導を検討する場合、家庭教師も選択肢の一つとして挙げられます。
家庭教師のメリットは次のとおりです。
- 自宅で学習できる
- 通塾しなくて良い
- 完全1対1で学習できる
- 自宅での学習習慣がつく
通塾の必要がなく、自宅で学習できるのは家庭教師の大きなメリットといえます。
そのため、「塾に通う時間を短縮したい」「子どもが夜遅くに帰ってくるのが心配」といった悩みを抱えている方におすすめです。
また、慣れた場所で学習できるため、環境の変化に弱い子どもや、自宅の方が集中できる子ども
にも向いています。
集団塾|他の生徒から刺激を受けながら学習したい子ども
集団塾に向いている子どもの特徴を具体例として以下にまとめました。
- 競争心が強い
- 勉強に前向きで自主学習ができる
- 学校の授業に十分ついていける
- わからない部分を積極的に質問できる
集団塾は、負けず嫌いで仲間と一緒に勉強することがモチベーションになる子どもに向いています。
他の生徒と切磋琢磨できるため、お互いに高め合いながら学力を伸ばせるでしょう。
また、集団塾は大人数を1人の講師が指導するため、一人ひとりに対して丁寧に対応しづらい面があります。
そのため、自主的に学習できる子どもや、わからない部分を積極的に質問できる子どもの方が向いている
といえるでしょう。
【学年別】個別指導塾・集団塾どちらが良いか迷ったときの判断ポイント
個別指導塾と集団塾の特徴や、おすすめの人はわかったものの、実際にどちらを選べば良いか判断に迷うこともあるでしょう。
個別指導塾と集団塾でどちらが良いか迷ったときの判断ポイントは、次のとおりです。
- 小学生|楽しく勉強に取り組める環境か
- 中学生|定期テスト対策・志望校対策が十分にできるか
- 高校生|大学受験に向けた進路・学習指導は充実しているか
それぞれの判断ポイントについて、以下で詳しく解説します。
小学生|通塾する目的に合っているか
学校の授業対策として塾に通う場合は、楽しく勉強できる環境が整っている方を選びましょう。
具体的な判断ポイントは次のとおりです。
- わかりやすく教えてくれるか
- 学習習慣をつけられるような指導をしてくれるか
- 子どもと講師の相性は良さそうか
小学生は他の学年に比べて集中力が続かず、すぐに勉強に飽きてしまう傾向にあります。
しかし、「勉強が楽しい」と思えれば勉強に対するモチベーションが上がるため、スムーズに学習を進められるでしょう。
そのため、友達と一緒に勉強するのが好きな子どもは集団塾、人と話しながら楽しく学ぶのが好きな子どもは個別指導塾がおすすめ
です。
また、難関中学受験の対策として塾に通う場合は、受験データが豊富な大手の集団塾をおすすめします。ただし、大人数が苦手、積極的に発言するのが苦手といった子どもの場合、集団塾でストレスを感じる可能性もあります。
その場合は、1対1または少人数で丁寧に対応してくれる個別指導塾を選びましょう。
中学生|定期テスト対策・志望校対策が十分にできるか
中学生の場合は、定期テスト対策ができるかを確認したうえで塾を選ぶのがおすすめです。
中学生の定期テストは、教師によって問題に癖がある場合も考えられるため、通学している学校の傾向に合わせたテスト対策をしてくれる塾を選びましょう。
また、受験対策として塾を利用する場合は、地元高校の受験情報をしっかり把握したうえで対策を行う必要があります。
そのため、地元高校の受験に対応している塾を選ぶと、効率的に受験勉強を進められる
でしょう。
高校生|大学受験に向けた進路・学習指導は充実しているか
高校生の場合は、大学受験に向けた進路・学習指導が充実しているかで塾を選ぶと良いでしょう。
難関大学を志望している高校生の中には、1年生から受験対策をしている生徒もいるため、志望校合格を見据えた質の高い進路・学習指導を受ける
必要があります。
次のような進路指導や学習指導を行っている塾であれば、安心して受験対策ができるでしょう。
- 進路について気軽に相談できる
- さまざまな大学の受験データが揃っている
- 特定の教科・科目を重点的に学習できる
- 先取り学習に対応している
- 小論文など特殊な受験形式にも対応している
たとえば、受験科目の基礎がある程度身についている状態であれば、各教科の学力をまんべんなく伸ばせる集団塾がおすすめです。
一方、科目によって点数にかなり差がある場合は、生徒に合わせたカリキュラムで学べる個別塾で、効率的に学力を伸ばすのが良いでしょう。
個別指導塾と集団塾に関するよくある質問
最後に、個別指導塾と集団塾に関するよくある質問と回答を紹介します。
- 個別指導塾と集団塾を併用しても良い?
- 自宅・学校付近に塾がない場合はどうしたら良い?
同じような疑問をお持ちの方は、紹介する回答をぜひ参考にしてみてください。
個別指導塾と集団塾を併用しても良い?
結論から述べると、個別指導塾と集団塾の併用は可能です。
ただし、併用する場合は次のような点に注意する必要があります。
- 通塾にかかる費用が高くなる
- 指導方法が違うと混乱が起きやすい
- 精神的にストレスを抱える可能性がある
個別指導塾と集団塾で指導方法が異なる場合、どちらで教わった内容を覚えれば良いのかわからず、混乱する可能性があるため注意しましょう。
また、個別指導塾と集団塾の併用によって授業数や宿題が多くなることもあります。
併用を検討している場合は、次のような使い方がおすすめです。
- 集団塾で学習した内容を個別指導塾で定着させる
- 集団塾でついていけない苦手科目を個別指導塾で丁寧に指導してもらう
このように、それぞれの塾の特徴を活かせるような使い方をすれば、効率的に学習を進められる
でしょう。
自宅・学校付近に塾がない場合はどうしたら良い?
自宅や学校から遠い塾を選ぶと通塾時間が長くなるため、勉強時間が減ったり、体力的に疲弊したりする可能性があります。
そのため、遠くの塾に通わせる場合は、通塾時間を有効活用できるように工夫したり、公共交通機関で通いやすい立地の塾を選んだりしましょう。
また、自宅で授業を受けられる「オンライン個別指導塾」の利用も選択肢の一つです。
トライのオンライン個別指導塾は、担当講師と1対1で学習を進められる他、担任として教育プランナーが子どもをサポートします。
子どもの性格や目標、学力に合わせたオーダーメイドのカリキュラムで学習できる
ため、自宅や学校の近くに塾がない方は、ぜひ一度ご検討ください。
まとめ
本記事では、個別指導塾と集団塾の違いや向いている子どもの特徴、迷ったときの判断ポイントを解説しました。
個別指導塾に向いている子どもの特徴は、次のとおりです。
- 学習習慣をつけたい
- 学校の授業についていけない
- 学校の授業より先に勉強を進めたい
- 特定の教科・科目を重点的に勉強したい
- 大勢の前でわからない部分を質問するのが苦手
また、次のような特徴がある子どもは、集団塾に向いています。
- 競争心が強い
- 勉強に前向きで自主学習ができる
- 学校の授業に十分ついていける
- わからない部分を積極的に質問できる
それぞれの塾の特徴をしっかり理解したうえで、子どもに合った塾を選び
ましょう。