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受験対策に個別指導塾はやめた方が良い?よくある失敗と選び方

受験対策に個別指導塾はやめた方が良い?よくある失敗と選び方

「個別指導塾は高いって聞くけど実際どうなの?」
「せっかく個別指導塾に通っても受験で失敗したらどうしよう。」

受験を控えた子どもを持つ保護者は、個別指導塾について上記のような悩みを持つことも多いでしょう。

個別指導塾では1人〜最大8人の生徒に1人の教師がつき、それぞれのペースで学習を進めます。

集団塾とは違い「個に合わせた指導」をしてもらえるのがメリットです。しかし、さまざまな要因で理想の成果が得られないケースも少なくありません。

そこで本記事では、個別指導塾でのよくある失敗パターンや、失敗を避けられる塾の選び方を解説します。子どもにあった個別指導塾を選べるよう、ぜひ参考にしてください。

個別指導塾選びで失敗するパターン

個別指導塾選びで失敗するパターン

ひとくちに「個別指導塾」といっても、教師の指導力や授業環境などはさまざまです。個別指導塾選びで失敗しないよう、次の7つのパターンに気をつけましょう。

  1. 教師の指導力が低い
  2. 子どもと教師の相性が悪い
  3. 指導人数が多いと個別指導のメリットが得られにくい
  4. 担当教師が毎回変わり授業効率が悪い
  5. 目標に応じたコースではない
  6. 授業が高額で必要な授業数を受講できていない
  7. 競争心や焦りが湧かない

1.教師の指導力が低い

担当になった教師の指導力が低く、成績が思うように伸びないケースがあります。個別指導は多くの教師が必要となる性質上、指導力にムラが出てしまうためです。

集団塾では教師1人が30人ほどの生徒を担当するのに対して、個別指導塾では教師1人が1人〜最大8人の生徒を担当します。

そのため、人材の確保が優先されてしまい、「質より量」の採用になってしまうことがあります。

しかし、子どもを志望校合格へ導いてもらうには、十分な指導力を持つ教師を選ぶ必要があります。教師の指導力を見極める際は、以下のポイントに注目すると良いでしょう。

  • 生徒の強み・弱点を見極める力
  • 学力を向上させるための戦略を練る力
  • 生徒のやる気を引き出す力
  • わかりやすく解説する力
  • 理解させる力

体験授業で上記のような能力を持つ教師がいるか確認するほか、高い採用基準を設けていたり、採用後も定期的な研修を行ったりしている塾を選ぶと安心です。

2.子どもと教師の相性が悪い

教師との相性が悪いと、成績も上がりづらく、モチベーションが下がる要因にもなります。

ただし、子どもと仲良く過ごせているからといって、それが「相性の良い教師」とは限らない点にも注意しましょう。

【相性の良い教師とは】

  • 子どものやる気を引き出してくれる
  • 生徒から尊敬される
  • 生徒が教師に質問しやすい

個別指導塾での授業は、集団塾と比べて教師との距離が近くなります。そのため、相性の良し悪しが生徒の学力に大きな影響を及ぼします。

教師との相性が悪いと、子どもはうまく関係性を構築できず、「質問しづらい」「授業がわかりづらいけど怒られそうで言えない」とストレスが溜まってしまいます。

その状況が続くと、勉強へのやる気を失いかねないので、子どもと教師との相性が心配な方は体験授業を受け、入塾後も教師交代の相談に乗ってくれる個別指導塾を選ぶと良いでしょう。

また、子どもと年齢の近い教師の方が相性が良い場合は、学生教師を選ぶのがおすすめです。

学生教師は生徒と年齢が近いため打ち解けやすいメリットがあるほか、実体験に基づいた指導も期待できるでしょう。

3.指導人数が多いと個別指導のメリットが得られにくい

個別指導塾では、マンツーマンではなく1人の教師が2〜8人を指導する授業形式もあるため、「個に合わせた丁寧な指導」という個別指導のメリットが得られにくい可能性があります。

教師が複数の生徒を同時に担当する場合、それぞれで違う科目を教えていたり、異なる学年に指導したりすることもあるでしょう。

教師が担当する生徒数が多いほど授業料は低くなる傾向にありますが、担当する生徒数が多すぎると次のような弊害が起こり得ます。

  • 学力の差により公平に授業を受けられない
  • 教師の負担が増えて授業の質の担保が難しい
  • 教師がついていない時間が長く、実質的に自習と質問対応のみとなってしまう

学力レベルの異なる生徒に教える場合、教師は学力が低い方につきっきりになることもあるでしょう。そのため、子どもによっては、必要なときに質問できない場合があります。

また、教師にとっても生徒数が多過ぎると指導しづらくなります。特に、数学の問題は質問を受けるたびにプロセスを遡り、悩みの原因箇所を特定しなければなりません。

マンツーマン授業なら生徒が解いている過程を教師が常に把握できるため、複数の生徒を同時に指導するより効率的かつ正確な解説を受けられます

4.担当教師が毎回変わり授業効率が悪い

教師が毎回変わる場合にも注意が必要です。

個別指導塾では、生徒一人ひとりに決まった教師を割り当てることが難しく、シフトに入っている教師が指導を担当する塾も珍しくありません。

ただ不明点を教えるだけなら問題ありませんが、指導する教師が毎回変わると生徒の学力の全容を把握するのに時間がかかり、授業効率が低下する場合があります。

決まった教師が授業を担当する担任制であれば、以下のように効率的なステップで授業を進められるでしょう。

最初の授業・生徒の理解度や知識レベルを見極める
・性格やタイプを見極める
 例:十分に説明を聞いてから問題を解きたいタイプ
  :説明より先に問題を解きながら学びたいタイプ
2回目以降の授業・生徒の理解度に合わせた問題を出題する
・生徒の性格に合わせた声かけをおこなう

たとえば、中学1年生の英語学習初期に学ぶ「be動詞(is, am, are)」をひとつとっても、生徒の知識レベルはさまざまです。

  1. be動詞が何なのかわからない
  2. 文のなかでどのように使うかわからない
  3. 文が複雑になると間違える
  4. 完璧に使いこなせる

どのレベルに該当するかでやるべき問題や説明の仕方が変わるため、教師は最初に生徒の知識レベルの見極めに時間を費やします。

毎回担当教師が変わると、授業のたびに上記のプロセスを繰り返すことになり、授業効率が下がる要因となるので注意しましょう

トライのオンライン個別指導塾なら専任の教師が一貫して指導

トライのオンライン個別指導塾では、専任の教師が生徒を手厚くサポートします。

授業ごとに教師が変わる心配がなく、生徒一人ひとりに合った最適な授業を受けられるため、「個別指導塾で成績が上がらなかった」「個別指導塾なのに子どもに合った授業を受けられなかった」という方にもおすすめです。

また、教育プランナーによる学習面談が定期的に実施されるため、教師に相談しづらいことも相談できます。志望校や進路に関する相談にも、教育のプロとして最適なアドバイスを受けられますよ。

参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

トライのオンライン個別指導塾

5.目標に応じたコースではない

個別指導塾は、自分に合ったコースを選択できます。

幅広い目的に対応している一方、自身の目的や学力に合っていないコースを選んだり、コースを取りすぎたりしてしまう方もいるでしょう。

自身の目的や学力に合っていないコースを選んでしまうと、学習範囲が不十分になったり、授業スピードについていけない可能性があります。

また科目数を増やしすぎると本来力を入れるべき単元が疎かになることも少なくありません。

単純に疲労が蓄積してモチベーションが下がってしまうことを避けるため、本来の目標を再確認しつつ、子どもと教師を交えてコースを決めてみてください

6.授業が高額で適切な授業数を受講できていない

個別指導塾の授業料は、集団学習などの一般的な塾より割高な傾向にあります。授業料を抑えるために必要なコースや科目を削ってしまうと、合格というゴールは遠のくでしょう。

文部科学省が行った調査によると、学習塾にかける費用は10,000〜30,000円程度でした。

小学校(6年生)中学校(3年生)高校(3年生)
公立155,013円 / 年
12,917円 / 月
389,861円 / 年
32,488円 / 月
170,790円 / 年
14,232円 / 月
私立405,057円 / 年
33,754円 / 月
219,276円 / 年
18,273円 / 月
225,035円 / 年
18,752円 / 月

参照:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査

また、夏期・冬期などの季節講習に参加する場合、さらに数万円以上の追加コストがかかります。子どもが必要な科目やコースを受けられるよう、あらかじめ年間必要コストを塾に問い合わせておくのがおすすめです。

7.競争心や焦りが湧かない

個別指導塾では、基本的に自分のペースで学習を進めるため、お互いを高め合えるような仲間との関係性は構築しづらいでしょう。

ライバルがいることでやる気が出たり、友達との学び合いでモチベーションを保てる子どもにとっては、個別指導塾よりも集団塾の方が適している可能性もあります。

塾を決める前に、まずは子どもの性格が個別学習に向いているかを確認し、必要に応じて集団学習も検討しましょう。

失敗しない!個別指導塾の選び方

失敗しない!個別指導塾の選び方

個別指導塾を選ぶ際は、以下6つのポイントに注意する必要があります。

  1. 教師の採用や研修について確認する
  2. 一人の教師が担当する生徒の人数を確認する
  3. 体験授業でほかの生徒の様子を観察する
  4. 子どもの目標にあったコース・カリキュラムか確認する
  5. サポート体制を確認する
  6. 年間でかかる費用を確認する

志望校合格に導いてくれる個別指導塾を見つけるためにも、ぜひ参考にしてください。

1.教師の採用や研修について確認する

先ほど触れたとおり、個別指導塾は採用基準が甘くなりやすく、教師全体の指導力が低い塾も少なくありません。

成績向上や志望校合格といった目標を達成するには、学習効率を高める指導やノウハウが必要となるため、検討中の塾における教師の採用や研修についてしっかり確認しましょう

指導力の高い教師であれば、以下のようなポイントを押さえた上で、良質な授業を提供してくれます。

  • 子どものやる気を引き出すような接し方・雰囲気づくりを徹底する
  • 生徒がどこでつまずいているか見つけだし、苦手の原因から克服させる
  • 小さな成功体験を積み重ねさせることで学習への自信を持たせる

反対に、「生徒の理解度を確認せず、一方的に解説する」「生徒に必要以上の駄目出しを行う」などの指導方法の場合は教師の指導力に問題がある可能性があるため注意が必要です。

もし、教師の品質を見極められないときは、問い合わせや体験授業などの段階で「教師の採用方法」についてたずねてみるのも良いでしょう。判断基準は「教師の指導力が低い」で解説した項目を参考にしてみてください。

加えて、教師の指導力に自信がある塾は、公式サイトで教師を紹介していることがほとんどです。検討している個別指導塾の公式サイトで、教師の指導力について記載されているかもチェックするのがおすすめです。

トライのオンライン個別指導塾には厳しい基準をクリアした教師が在籍

トライのオンライン個別指導塾では、厳しい基準のもと教師の採用を行っています

トライの教師になるには、学力テストをクリアし、社員との面接もクリアしなければなりません。また、採用後はオンライン指導でも成績を上げる授業ができるよう、トレーニングを実施しています。

トライのオンライン個別指導塾には、ワンランク上の合格実績や指導実績を持った一流教師も在籍しているため、質の高い授業を受けられる点がメリットです。

参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

参照:《公式》トライのオンライン個別指導塾│授業満足度No.1

トライのオンライン個別指導塾

2.1人の教師が担当する生徒の人数を確認する

個別指導塾によって、1人の教師が担当する人数は異なります。基本的にはマンツーマンか2〜4人を受け持つスタイルがほとんどです。

マンツーマンなら教師が付きっきりで指導してくれますが、2人なら対応できる時間は1/2、3人なら1/3と減少します。

同時に対応する生徒数が増えるに連れて、塾の費用は下がる傾向にありますが、同時に教師が対応してくれる時間が減るため、1人の教師が生徒を受け持ちすぎていないか確認しましょう。

また、塾の内部で十分な引継ぎが行われず、シフトに入っている教師が指導する場合、学習効率が低下するリスクがあります。

志望校の難易度に対して子どもの学力に不足を感じるなら、できる限りマンツーマンで同じ教師が担当してくれる塾を検討した方が良いでしょう。

塾によってはページ数しか引き継がないことも

もし、担任制でない個別指導塾を検討する場合は、教師同士の引継ぎの内容をチェックするのがおすすめです。ここでは、良い例と悪い例をそれぞれ紹介します。

良い例:上記の内容+生徒の間違いのパターン・課題点・生徒が話してくれた悩み
悪い例:時間・担当の名前・その日に取り組んだワークのページ数のみ

ただし、一般的に教師が授業を終えて次の授業が始まるまで、正味10分程度しか余裕がないのが実情です。

数名の生徒を一括指導している塾であれば、学習を進めたページ数を全員分記入するだけで手一杯になり、良い例のような引き継ぎを書く時間はなかなか確保できません。

学習効率を高めたいなら、マンツーマン形式か、引継ぎがしっかりしている1対2形式の検討をおすすめします。

3.体験授業でほかの生徒の様子を観察する

体験授業は指導内容を直接確認できるため、塾選びにおいては必要不可欠といっても過言ではありません。

しかし、さまざまな事情から参加しない保護者も多く、子どもの意見のみで入塾を決めた結果、理想の成果が得られなかった家庭も少なくありません。

もちろん、子どもの感想も大切な判断材料ですが、体験学習だけ優秀な教師が担当する塾も存在します。したがって、基本的には保護者も体験授業に出席し、教室の雰囲気やほかの生徒の様子を確認しましょう。

普段は低品質な授業を行っている場合、「生徒の手遊びが激しい」「教師の態度が悪い」「教師の髪色・服装が乱れている」といった特徴が見つかります。

一方で、検討中のすべての塾の体験授業を受けようとすると、子どもや保護者の負担が増え、塾選び自体に疲れてしまうこともあります。

資料や口コミなどで候補を絞った上で体験授業を申し込みましょう

4.子どもの目標にあったコース・カリキュラムか確認する

個別指導塾では、生徒一人ひとりの目標・学力・性格に応じたさまざまなコースやカリキュラムが用意されています。

コースやカリキュラムについて塾から提案があった際は、子どもの目標に合っているか、子どもの学力や性格に適しているか、しっかり確認しましょう

目標の具体例としては、次のようなものがあります。

  • 本格的な受験対策の前に基礎学力をつけたい
  • 内申点や評定のために学校の成績を上げたい
  • 苦手科目を克服したい
  • 大学入学共通テストの対策をしたい
  • 難関校の試験問題の対策をしたい

上記に加え、本人の希望や受けたい科目、予算なども考慮して、総合的な観点から受講するコースやカリキュラムを選びましょう

選ぶのが難しい場合は、塾の教師やスタッフに相談してみてください。

5.サポート体制を確認する

個別指導塾を選ぶ上では、サポート体制の品質も重要なポイントです。

入塾前は問題なくても、実際に通い始めてから「授業が合わない」「教師を変えてほしい」といった悩みを抱える可能性があります。

そういった場面で、個別指導塾がどの程度サポートしてくれるかをチェックしましょう。

  • 担当教師を変更してほしいとき
  • コースを変更したいとき
  • 受験や進路について情報を知りたいとき

最低でも上記の3パターンで適切なサポートが受けられる塾なら、通い始めたあともスムーズに学習が進められます。

また、塾長が教室に常駐しているかどうかもサポート体制の品質においては重要な観点です。事前説明の段階で忘れずに確認しておくのがおすすめです。

6.年間でかかる費用を確認する

個別指導塾の料金を確認する際は、つい毎月の授業料だけに注目してしまいがちです。

ただし、通年では授業料以外の費用も発生するため、年間の費用も把握して、学習費を確保しておかなければなりません

授業料以外の具体的な費用は以下のとおりです。

  • 入会費
  • 季節講習費用(夏期講習など)
  • 教材費
  • 管理費
  • 試験費
  • 諸経費

上記のほかに、通塾にかかる交通費が発生することがあります。

料金相場は選ぶ塾や授業時間などにより大幅に異なりますが、文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、学習塾費に支出している家庭の年支出額の平均は、私立小学校や公立・私立の中学校、公立高校で年間30万円台、私立高校では年間40万円台となっています。

参照 :文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」

参照 :文部科学省「令和3年度子供の学習費調査

また、難関校を目指す場合は、高品質な指導が必要となるため、その分授業料も高額になります。目標達成までしっかり学習を継続できるよう、無理のない通塾計画を立てましょう

個別指導塾で成績を上げるにはどうすれば良い?

個別指導塾で成績を上げるにはどうすれば良い?

個別指導塾を利用してより成績を伸ばしたいなら、次の方法を実践するのがおすすめです。

  • 教師と目標を共有する
  • 授業数を調整する
  • 理解できない問題は積極的に質問する
  • 効率よく自主学習できるよう塾を活用する
  • 教師と友達感覚で接さないよう注意する
  • 効果が出ない場合は教師交代・転塾を検討する

ぼんやりと授業に受け身で参加していても、十分な効果は得られません。少しでも学習効率を高められるよう、ぜひ参考にしてください。

教師と目標を共有する

個別指導塾に通う際は、まず目標を明確にしてきちんと教師に共有しましょう。

「公立高校入試の過去問で平均60点だから80点台を目指したい」「数学の文章問題が苦手なので克服したい」「英語の文法を1から復習したい」など、具体的に示した方が教師も理解しやすくなります。

目標を共有すれば教師は生徒の現状学力を分析し、明確な戦略を立てることが可能です。

効率的に指導できるだけでなく、目標達成に向けて生徒とともに悩み、喜べる理想の関係性ができ、モチベーションアップにもつながるでしょう。

授業数を調整する

個別指導塾で成績を上げるには、授業数が適切であることも重要です。授業数が多すぎない・少なすぎないよう調整しましょう

授業数が多すぎると、通塾することが負担になりかえって集中して学習できなくなる場合があります。自主学習の時間を十分に確保できなくなる場合もあるでしょう。

部活動や習い事をしている場合も、無理なく両立できるスケジュールになるよう授業数を調整する必要があります。

一方、授業数が少なく必要な指導を受け切れていない場合もあります。

「基礎が理解できていない」「苦手科目・分野を克服できていない」のような傾向がある場合は、授業数を多くするかどうか検討すると良いでしょう。

個別指導塾は教師と生徒の距離が近いため、教師が子どもの理解度や進捗を十分に把握できるのが特徴です。そのため、授業数が適切か判断が難しい場合は教師や塾の担当者に相談することをおすすめします。

理解できない問題は積極的に質問する

生徒数が多い集団学習塾の場合、自分のタイミングで質問できないことがあります。そのため、理解できなかった部分がそのままになってしまい、学習効率が落ちることが考えられます。

一方、個別指導塾は子どもの聞きたいタイミングで質問できるため、不明点を残さずカリキュラムが進められます。

また、すぐ質問できる環境であれば、教師も生徒の理解度を把握しやすく効率的に指導できるでしょう。

学校や自主学習でわからなかった問題をまとめて、個別指導塾で質問するのも効果的な活用方法です。

効率よく自主学習できるよう塾を活用する

成績を伸ばすには、自主学習の時間も欠かせません。ただし、やみくもに勉強時間を長くするより、いかに効率的に学習するかの方が大切です。

例えば、塾の教師にお願いして、子どもに合った宿題を出してもらうことは効果的な方法です。

以下のようにリクエストすれば、教師は子どもの学力・目標を考慮して宿題を用意してくれるため、参考書や教科書だけで勉強するより質の高い自主学習ができます。

  • 間違えた問題の類似問題を宿題にしてもらう
  • 伸ばしたい単元の問題を宿題にしてもらう

集団学習塾では宿題をカスタマイズできない事が多いため、個別指導塾ならではのメリットと言えるでしょう。

教師と友達感覚で接さないよう注意する

教師と子どもの相性が良ければ、学習にも好影響が期待できます。しかし、「メリハリをつける」「教師に敬意を持って接する」などの注意が必要です。

個別指導塾は教師との距離感が近いのが魅力ですが、距離が近すぎてしまうと兄弟や友人のような関係になってしまうことがあります。

子どもの気が緩みすぎると、無駄なおしゃべりで学習が進まない、メリハリのある授業が行えない、という結果に。

基本的には、保護者と教師が一丸となって、子どもの意識を改善することが必要です。もし教師が注意してもなかなか生徒の気が引き締まらないようなら、威厳のある社会人の教師に変更してもらうのも良いでしょう。

教師交代・転塾を検討する

教師の指導方針や考え方が子どもと合わず、求める学習効果が得られない場合は、できる限り早く教師の交代を検討しましょう。

個別指導塾には多くの教師が在籍しているため、相性が悪い教師がいても不思議ではありません。

だからといって「こちらが合わせれば良い」「教師が正しい」と我慢してしまうと、子どもの貴重な時間と授業料がもったいなくなってしまいます。

合わない教師の授業を受け続けていると、勉強そのものに嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。そのため、少しでも教師の質に疑問を感じたときは、相談することをおすすめします。

担当の教師に直接言い出しにくい場合は、教室長や塾のスタッフなどに相談しましょう。

ただし、次のような塾では、教師を交代しても問題が解決しない可能性があるので、転塾も視野に入れた方が良いでしょう。

  • 採用基準が甘くほかの教師の指導力も期待できない
  • 生徒一人ひとりをサポートする体制が整っていない

教師交代と転塾のいずれも相応の手続きや手間が発生しますが、子どもの目標を達成するためにも、早い段階で決断するのがおすすめです。

まとめ

まとめ

個別指導塾には「きめ細やかな指導を受けられる」「自分のペースで学習できる」といったメリットがある一方、以下のパターンに当てはまる場合は、失敗のリスクが高まるでしょう。

  • 教師の指導力が低い
  • 子どもと教師の相性が悪い
  • 指導人数が多いと個別指導のメリットが得られにくい
  • 担当教師が毎回変わり授業効率が悪い
  • 目標に応じたコースではない
  • 授業が高額で必要な授業数を受講できていない
  • 競争心や焦りが湧かない

上記を避けつつ、教師の指導力やサポート体制、費用をもとに総合的に判断することが、良質な個別指導塾を見つける近道です。

しかし、「マンツーマンが良い」「プロ教師に教わりたい」といった希望が多いと、どうしても費用がかさんでしまいます。

教師の質を保ちつつ費用を抑えたい場合は、オンライン形式の個別指導も選択肢として検討すると良いでしょう。