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中学生の受験勉強は何からすればいい?高校受験勉強のポイントとコツ

中学生の受験勉強は何からすればいい?高校受験勉強のポイントとコツ

「子どもが高校受験をする予定だけど、どこから手をつければいいかわからない」

「そもそも中学1年生から受験勉強をすべきなのか」

「受験勉強をできるだけスムーズに進めたい」

高校受験の範囲が広すぎるために、何から勉強すれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では高校受験勉強を控えた子どもの保護者に向けて、以下を解説します。

  • 中学生の受験勉強は何からすればいいか
  • 学年別の勉強アドバイス
  • 高校受験勉強をスムーズに進めるコツ

高校受験の勉強方法のイメージを具体的につかみ、子どもと一緒に志望校合格への第一歩を踏み出しましょう。

【高校受験】中学生の受験勉強は何からすればいい?

【高校受験】中学生の受験勉強は何からすればいい?

最初に、高校受験の対策は何から始めれば良いのかを紹介します。

以下の手順で受験勉強を進めていきましょう。

  • 高校受験の仕組みや流れを把握する
  • 志望校を決める
  • 志望校合格に必要な受験勉強を行う

一つずつ解説します。

1.高校受験の仕組み・流れを把握する

高校受験は、受験形式や私立・公立、地域など、学校によって仕組みや流れが異なります。これらを知っておくと、具体的にいつ何をすべきかが明確になるでしょう。

特に受験形式は一般入試と推薦入試があり、時期や流れが大きく異なります。2つの違いを早めに把握し、どちらの形式で受験するかを検討しましょう。

一般入試の仕組みや流れは以下のとおりです。

流れ内容時期
①募集要項の確認各高校が公表する募集要項にしたがって必要書類や試験科目、試験日程の内容をチェック10~12月
②願書提出志望校へ受験願書や調査書、成績証明書を提出する※必要書類は志望校によって異なるので、提出前に募集要項を再確認12~1月
③学力試験指定日に受験する高校で学力試験を受ける※試験科目は国語、数学、英語、理科、社会の学校が多い2〜3月
④面接指定日に受験する高校で面接試験を受ける※面接がない学校もある2〜3月
⑤合格発表試験後、指定日に合格発表が行われる※合否結果は学校の掲示板や公式Webサイトで発表することが多い3月

また、推薦入試の仕組みや流れは以下のとおりです。

流れ内容時期
①募集要項の確認推薦枠の人数や推薦基準を確認する9~11月
②推薦依頼中学校の担任や進路指導の先生に推薦を依頼する
※推薦を得るためには内申点や学校生活の実績を重視することが多い
10~12月
③願書提出推薦書や内申書などの必要書類とともに願書を提出する11~1月
④選考推薦入試では、学力試験、小論文、面接、実技試験(体育・芸術系)などが行われる※選考方法は学校によって異なる11~1月
⑤合格発表推薦入試の合否は一般入試より早い時期に発表する学校が多い・推薦入試で合格した場合、通常はその高校への入学が確定する1~3月

上記のとおり、一般入試は主に学力試験が中心ですが、推薦入試の多くは、学力試験に加えて面接や小論文、実技試験などが含まれます。

また一般入試は誰でも受験可能ですが、推薦入試は中学校からの推薦が必要です。そして、一般・推薦だけでなく、私立・公立、地域など、その学校特有の入試方法もあります。

受験形式を選ぶ際には、子どもの強みや志望校の入試傾向をよく理解し、最適な方法で受験準備を進めることが大切です。

2.志望校を決める

高校受験の仕組みと流れを把握したあとは、志望校を選定します。

上述のとおり高校受験の流れや仕組みは学校によって異なるため、本格的に受験勉強を始める前に志望校を決める、もしくはある程度絞り込んでおくことがおすすめです。

また、高校受験で志望校を決める際には、以下の3つのポイントを押さえた上で候補を絞り込みましょう。

①校風が子どもに合っているか
校風が自分に合っているかを確認するために、オープンキャンパスや学校説明会に参加し、子ども自身に学校の雰囲気を体感させてあげましょう。

さらに在校生や卒業生の話を聞くことで、パンフレットだけでは得られない学校のリアルな情報をつかむことができます。

②やりたい勉強や部活動などができるか
候補の高校が力を入れている分野と子どもの興味がマッチしているかどうかも重要です。

  • 大学進学率
  • 卒業生の進学先
  • 特定の資格試験の合格実績
  • 各部活動の成績
  • 学科や専攻(英語科、音楽科、体育科など)

上記の点をチェックしておきましょう。

③学力のレベルが合っているか
子どもの学力レベルと、候補の高校の学力レベルが合っているかも確認しておきましょう。

受験勉強を一生懸命に頑張って合格できたとしても、入学後の授業のペースが早く、ついていくのに通塾や長時間の自習が必要な場合もあります。

部活動や習い事を希望したい場合は両立ができそうかの確認をしておくと安心して受験に臨めるでしょう。

3.志望校合格に必要な受験勉強を行う

志望校が決まったら、合格に必要な受験勉強に取り組みます。志望校合格に必要な学力、入試傾向、出題科目などを踏まえて必要な対策を考えましょう。

また、学力試験の他にも面接や小論文が課される学校の場合、これらの対策も必要です。志望校によって傾向はさまざまなので、塾や中学校の先生と相談しながら受験勉強を進めましょう。

これから紹介する勉強のポイントも参考にしてください。

【学年別】高校受験に向けた勉強のポイント

【学年別】高校受験に向けた勉強のポイント

高校受験に向けた勉強のポイントを学年別で紹介します。

  • 中学1年生:基礎学力を固める
  • 中学2年生:基礎学力の向上と受験準備
  • 中学3年生:夏から受験勉強が本格化

各学年で何を勉強するべきなのか、具体的にイメージしておきましょう。

中学1年生|基礎学力を固める

中学1年生で学習する内容は中学3年間で勉強する内容の基礎であり、高校受験に必要な知識の基礎でもあります。そのため、中学1年生では基礎学力の定着と学習習慣の確立が最重要事項となります。

具体的には以下の2つのポイントを押さえましょう。

①基礎学力の定着
各科目で押さえてほしい学習のポイントは以下の通りです。 

  • 国語:読書習慣をつけ、文法や漢字をしっかり学ぶ。
  • 数学:計算力と基本公式の理解を深め、問題を解いて基礎力を養う。
  • 英語:基本的な単語や文法を学び、リスニングやスピーキングの練習も行う。
  • 理科:用語や公式の学習とともに、実験や観察の理解を深める。
  • 社会:地理は地図を見て場所を確認する。歴史は出来事が起きた時代がいつかを意識する。

②学習習慣の確立
長時間でなくてもいいので、毎日の家庭学習時間を決めて規則正しく勉強する習慣をつけましょう。

詳しくは「高校受験勉強をスムーズに進める4つのコツ」で後述しています。

中学2年生|基礎学力の向上と受験準備

中学2年生では、1年生から引き続き授業をしっかりと受け、理解が曖昧な箇所や苦手な箇所を克服していきましょう。

基礎学力の向上に必要な項目は、上述したとおりです。

ただし、中学2年生は学年も上がって勉強が難しくなる上に、部活動の練習などで勉強時間があまり取れなくなることも多いです。子どもが負担を抱えないよう、勉強との両立を保護者が適切にサポートする必要があります。

また、目指す高校の難易度によっては、2年生の終わり頃から本格的に勉強を始めた方が良い場合もあります。スタート時期は、塾や学校の先生と相談しながら決めましょう。

中学3年生|夏から受験勉強が本格化

中学3年生では、特に部活動引退後の夏から受験勉強が本格化します。3年間の学習内容を総復習し基礎を固めたうえで、演習問題や過去問にも取り組みましょう。

具体的には、以下の4つのポイントを押さえることが大切です。

①計画的な勉強
月ごとの学習計画を立て、各教科の勉強をバランスよく進めましょう。計画を立てないと得意科目ばかり勉強してしまったり、入試直前に時間が足らなくなったりすることがあります。

苦手科目の学習に疲れたら息抜きとして得意科目の演習に取り組むなど、勉強へのモチベーションを上げる工夫をするのもおすすめです。

②基礎の総復習(主に夏休み前まで)

基礎にじっくり取りかかれるのは、中学3年生の1学期までです。中学1・2年生から続けていた基礎の定着の総まとめを行いましょう。

教科書や問題集で各単元の最後にある「まとめ問題」を解いて基礎の定着を確認するのがおすすめです。

③過去問演習(夏以降)
志望校の過去問を繰り返し解き、志望校の出題傾向を把握しましょう。時間配分や解答のコツも身につけておくと、冷静な気持ちで入試本番にも臨めます。

また、定期的に模試を受けて実力を客観的に評価し、結果を分析して弱点を補強しておくと、より合格に近づけます。模試を通して試験に慣れておきましょう。

④子どものメンタルケア
十分な睡眠と適度な休息を取り、ストレスを管理してあげましょう。たまに外出したり、勉強を休んだりと、子どもに合わせたリラックス方法を見つけ、メンタル面でも万全を整えておくことが大切です。

また、中学3年生から受験勉強を始める場合の対策は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

高校受験勉強をスムーズに進める4つのコツ

高校受験勉強をスムーズに進める4つのコツ

中学生活を楽しく過ごしながら受験勉強もスムーズに進めるコツを4つ紹介します。

  • 早めに勉強を習慣化する
  • 学校の授業やテストにきちんと取り組む
  • 基礎固めや苦手克服は優先的に行う
  • 学習スケジュールを立てる

一つずつ具体的に解説します。

1.早めに勉強を習慣化する

学習習慣は一朝一夕でつくものではありません。中学1年生の早い段階から習慣づけておくと、受験勉強もスムーズに進めることができるでしょう。

また、勉強に集中できる環境づくりも大切です。机に向かっていても、部屋が散らかっていたり、机の上に勉強と関係ないものがあったりして勉強に集中できなければ、せっかく習慣づけても効果は薄れてしまいます。

普段から整理整頓を心がけ、常に勉強に集中できる環境にしておきましょう。

2.学校の授業やテストにきちんと取り組む

高校入試で出される問題は、基本的に中学校の授業で習った内容の演習問題です。そのため、学校の授業やテストにきちんと取り組み理解することが大切だといえます。

具体的には、宿題や予習・復習を計画的に行い、学習内容の定着も意識します。そのうえで、定期テストで自分の学力を客観的に把握し、結果を分析して弱点を改善していきましょう。

以下の記事では、定期テストの対策方法を詳しく紹介しています。

高校入試の合否には内申点も関係することが多い

高校入試では、中学の成績や出欠数が記載された「調査書」を受験校に提出します。

高校入試の合否には、内申点が影響することが多いため、受験に必要な学力をつけるだけでなく、学校の授業や定期テストにもきちんと取り組み、内申点を高める必要があります。

内申点が記載される科目は主教科だけでなく、体育や家庭といった副教科も含まれます。副教科は定期テストだけでなく実技も内申点に入るので、副教科だからといっておろそかにしないよう授業に取り組みましょう。

内申点について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。

トライのオンライン個別指導塾なら定期テスト対策から入試対策までさまざまなコースから選べる

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  • 公立・私立高校受験対策コース
  • 定期テスト/内申点対策コース
  • 苦手科目克服コース
  • 推薦入試対策コース

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3.基礎固めや苦手克服は優先的に行う

受験勉強を始めると、ついつい演習問題や過去問に着手したくなりがちですが、当然ながら応用は基礎の延長線上にあります。まずは基礎固めから優先的に取り組みましょう。

また、苦手科目を伸ばすのには時間がかかります。「苦手と感じる」「理解が難しい」と思った時には決して放置せず、早めに対策するよう意識しましょう。

4.学習スケジュールを立てる

受験勉強は中学校の定期テスト対策とは違い、長期にわたって取り組む必要があります。

事前に学習スケジュールを立てて見通しを持つことで、入試本番に向けて十分に対策できたりモチベーションを維持しやすくなったりします。

さらに、計画を立てる際はざっくりとした長期的なスケジュールだけでなく、1ヶ月・1週間などの短い期間のスケジュールも立てましょう。

  • 次の定期テストに向けた学習スケジュール
  • 今月の学習スケジュール
  • 今週の学習スケジュール

小さな目標を達成し続けることで、結果的に大きな目標も達成しやすくなります。

スケジュールの立て方は以下の記事で詳しく解説しています。

トライのオンライン個別指導塾では担任の教育プランナーが一貫してサポート

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授業内容や教師の交代希望に関しても相談できるため、お子さま、そして保護者の方にとっても心強い味方になるでしょう。

高校受験勉強によくある質問

高校受験勉強によくある質問

最後に、高校受験に関するよくある質問をまとめました。

Q.高校受験勉強はいつから始める?

高校受験に向けた勉強を始める時期は個人差がありますが、一般的には中学3年生の1学期~夏休みから本格的に取り組み始めるのがおすすめです。

中学1年生:基礎学力を固める。
中学2年生:目標とする高校を探し始め、勉強計画を立てる。現在の学力を把握する。
中学3年生:受験直前の仕上げの時期。苦手科目や弱点分野を重点的に克服する。


ただし、受験勉強を始める時期はあくまで目安であり、生徒の学力や目標によって異なります。早めに始めることで、余裕を持って学習に取り組むことができるでしょう。

Q.高校受験に向けて塾はいつから通うべき?

必要な通塾時期は子どもの学力や志望校によって異なります

基礎固めから塾で取り組みたい場合は中学2年生から通塾の必要があり、受験の過去問対策をしたい場合は中学3年生からの通塾で十分だからです。

一般的なデータを見ると、文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」では中学3年生から学習塾費が高くなっていることがわかります。

対象学年学習塾費の平均(公立)学習塾費の平均(私立)
中学1年生156,032円126,795円
中学2年生203,859円181,436円
中学3年生389,861円219,276円

参照: 「令和3年度子供の学習費調査 2.調査結果の概要:表6 学年別補助学習費」文部科学省

中学3年生で塾に通い始めたり、もともと塾に通っていた生徒が受験に向けて授業数や講習を追加したりしている可能性が考えられるでしょう。

以下の記事では、さらに詳しい通塾時期について解説していますので、参考にしてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では中学生の受験勉強の手順や、勉強のポイントとコツについて解説しました。

中学受験の受験勉強ですべき手順は以下の3点です。

  1. 高校受験の仕組み・流れを把握する
  2. 志望校を決める
  3. 志望校合格に必要な受験勉強を行う

また、学年別の勉強ポイントは以下のとおりです。

  • 中学1年生|基礎学力を固める
  • 中学2年生|基礎学力の向上と受験準備
  • 中学3年生|夏から受験勉強が本格化

さらに、受験勉強をスムーズに進めるコツは以下の4点です。

  • 早めに勉強を習慣化する
  • 学校の授業やテストにきちんと取り組む
  • 基礎固めや苦手克服は優先的に行う
  • 学習スケジュールを立てる

高校受験に合格するカギは、コツコツと長期的に勉強できるかどうかです。

本記事で紹介した内容をもとに子どもに合った志望校を見つけ、適切で無理のない受験対策を行いましょう。