文系の高校2年生には「受験勉強をどうすればいい?」「受験に必要な科目は?」と悩む方もいるでしょう。
今回は文系の高校2年生が受験に向けて押さえておきたいことを、次の3点を中心に解説します。
- 文系受験の特徴と科目の選び方
- 文系の高校2年生がすべき受験勉強
- 文系の高校2年生が勉強以外にやるべきこと
文系の高校2年生は、早めに受験勉強の計画を立てて、行動に移すことが大切です。
本記事を通じて、文系の高校2年生がやるべき受験対策の理解を深めていきましょう。
この記事の目次
文系受験の特徴・科目の選び方は?高校2年生から対策すべき?
まずは、文系受験の特徴や科目選びについて解説します。文系受験の理解を深めて、早めに準備に取りかかりましょう。
文系受験と理系受験の違いは「受験科目」
文系受験と理系受験の主な違いは、受験科目
です。それぞれの受験の違いを表にまとめました。
【国公立大学】
文理 | 共通テストの科目 | 2次試験の科目 |
文系 | 外国語 数学ⅠA/ⅡBC 国語 地歴公民(2科目選択) 理科基礎 | 外国語 数学 国語 地歴から2~3教科選択 |
理系 | 外国語 数学ⅠA/ⅡBC 国語 地歴公民(1科目選択) 理科(2科目選択) | 外国語 数学 国語 理科(物理、化学、生物)から2~3教科選択 |
【私立大学】
文理 | 共通テストの科目 | 2次試験の科目 |
文系 | 外国語 国語 地理歴史/公民/数学(選択) | 大学ごとに異なる |
理系 | 外国語 数学 理科 | 大学ごとに異なる |
上表のように、文系と理系では受験科目に違いがあります。詳しい情報は受験大学の受験要項などで確認しましょう。
文系受験は高校2年生から対策を開始することで合格に近づける
文系受験は高校2年生のうちから対策を開始すると、より合格に近づけます。
たとえば、英語は基礎から段階的に学ぶ必要がある「積み上げ科目」であり、早い段階からの対策が重要です。
文系受験では英語の配点比率を高く設定している大学もあるため、高校2年生の段階から対策を開始すると良いでしょう。
また、文系受験では地歴公民が必要になることが多く、用語の理解を問われる問題も多い傾向があります。
地歴公民は暗記する内容が多いため、高校2年生から学習を進めておくことで、高校3年生で受験勉強が本格化してからも焦らずに取り組めるでしょう。
高校2年生で基礎を固めたうえで高校3年生で演習問題に取り組めば、応用力を高めることも可能
です。
トライのオンライン個別指導塾なら定期テスト対策から入試対策まで様々なコースから選べる
参照:高校生のオンライン個別指導プラン – トライのオンライン個別指導塾
トライのオンライン個別指導なら定期テストから入試対策までさまざまなコースから選べます。
高校生に向けて、次のようなコースを提供しています。
- 定期テスト対策コース
- 大学入試対策コース
- 内部進学・推薦対策コース
- 総合型入試対策コース
- 難関大学入試対策コース
- 歯薬獣対策コース
- 医学部対策コース など
受験対策では、志望校の入試傾向に合った勉強をすることが重要
です。
トライのオンライン個別指導塾では受験する大学に合わせてコースを選べるため、効率的な受験対策ができます。
志望校が決まっていない場合など、受講するコースに迷う場合は、お気軽にご相談ください。
大学受験に向けて文系の高校2年生がやるべきこと6つ
大学受験に向けて、文系の高校生2年生がやるべきことを6点解説します。
- 志望大学を決める
- 受験勉強のスケジュールを立てる
- 学校の授業をしっかり受ける
- 苦手分野は早めに克服する
- 模試・過去問で実力・学力を把握する
- 長時間の勉強に耐える力をつける
それぞれの内容を確認し、受験対策をしていきましょう。
1.志望大学を決める
まずは、志望大学を決めましょう。高校2年生の段階で志望大学を決定できれば、志望校に合わせた対策を早い段階で進められるからです。
志望大学を絞れない場合であっても、志望する学部やレベルなどを決めておくと、受験対策を効率的に行えます。
志望校や志望する学部が決まれば、長期間にわたる受験勉強のモチベーションも維持できる
でしょう。
志望校を決めるときは、大学のオープンキャンパスに参加したり資料請求をしたりするのがおすすめです。
また、学校の進路課などにも相談すると、さまざまな大学や学部の情報を得られるでしょう。
受験に使う科目を決められると◎
志望校だけでなく、受験で使う科目も早い段階で決められると良い
でしょう。
共通テストでは、受験科目を選択する必要があります。2次試験でも、大学によっては受験科目を選べます。
対策を進めたものの受験で利用しなかった、という事態にならないよう、受験で利用する科目は早めに決めておきましょう。
2.受験勉強のスケジュールを立てる
志望大学を決めた後は、受験勉強のスケジュールを立てます。やみくもに受験勉強を進めるのではなく、長期的な計画を立てて学習を進めると、効率的にかつ網羅的に学習できるからです。
年単位、月単位の長期的な目標を立てて受験勉強の全体像を組み立てつつ、直近の週単位や日単位の目標を決めると、モチベーションを保ちながら、必要な対策を進められます。
トライのオンライン個別指導塾なら担任の教育プランナーに進路・受験相談できる
トライのオンライン個別指導塾では、教師の他に教育プランナーが担当としてつきます。
そのため、志望校決定から受験勉強のスケジュール立てまで、一貫したサポートを受けることが可能です。
最新の入試情報を元にした適切なアドバイスを提供できる教育プランナーは、受験対策を進めていくなかで心強い存在
です。
受験に関することだけでなく、教師に直接相談しにくいことも、教育プランナーに気軽に相談できますよ。
3.学校の授業をしっかり受ける
受験対策では、学校の授業をしっかり受けることも大切です。
共通テストでは基本的に学校で習う範囲から出題されます。また、2次試験で出題される応用問題を解くために必要な基礎知識は学校の授業でも学べます。
そのため、日頃の授業を基本を固めきる心意気で取り組み、課題や定期テストにも励むこと
が、受験対策につながります。
受験勉強ばかりで学校の授業をおろそかにしないよう、注意して取り組みましょう。
4.苦手分野は早めに克服する
苦手分野を早めに克服することも大事です。
苦手分野を放置すると、それ以降の学習の理解が深まらないだけではなく、受験勉強が本格化する高校3年生になってから苦手分野を克服する必要が生じるためです。
そのため、苦手分野には早めに取り組み、克服に努めましょう。
苦手分野は自分で解決できないことも多いため、学校の教師に質問したり、個別に指導を受けられる家庭教師や個別指導塾で重点的に取り組んだりすることをおすすめ
します。
5.模試・過去問で実力・学力を把握する
高校2年生の段階で模試を受けたり過去問を解いたりすることで、受験問題の傾向を把握できるほか、自分の実力・学力を客観的に把握できます。
高校2年生の段階では、模試や過去問を思うように解くことが出来ないかもしれません。しかし、問題が解けなくても落ち込む必要はありません。
高校2年生で模試や過去問で模試や過去問を解く理由は、自分の実力・学力を把握するため
です。
苦手分野や理解できていない分野を把握し、受験勉強を進めるなかで重点的に取り組みましょう。
6.長時間の勉強に耐える力をつける
高校2年生から受験勉強を始め、長時間の勉強に耐える力をつけていきましょう。
受験間近になれば毎日数時間、難関大学を志望するならば毎日10時間以上の勉強が必要になることもあるからです。
ただし、高校2年生の段階でいきなり毎日長時間の勉強をするのは難しいもの。
そのため、まずは勉強の習慣をつけ、徐々に勉強時間を伸ばしていくこと
を目指しましょう。
高校2年生で勉強時間はどれくらい必要?
高校2年生でどれくらいの勉強時間が必要なのか気になる人もいるでしょう。
ARINA株式会社の調査によると、高校2年生の1日の平均勉強時間は81.6分となっています。
しかし、この勉強時間のデータはあくまで平均的なものであり、自分の実力や志望校のレベルによって必要な勉強時間が異なります。
大学受験に向けた勉強時間は、高校2年生で平日3時間程度、休日5〜7時間程度を目安とすると良い
でしょう。
【科目別】文系の高校2年生がやるべき受験勉強とは?
受験勉強を始める際、何から始めていいかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで、文系受験で重要な英語と国語、そして地歴公民のうち私立大学の受験で必要になることが多い日本史・世界史において、高校2年生で勉強すべき内容を解説します。
英語
英語の受験対策を進める際は、以下の4つの項目を勉強する必要があります。
- 英単語・熟語
- 文法
- 長文読解
- 英作文
- リスニング
まず、英単語・熟語を暗記することが大切です。
ただ暗記するだけでなく文章の中での使い方も併せて理解しておくと、文法問題や長文読解問題にも応用できる実力をつけられるでしょう。
文法を勉強する際は、基本的な構造から複雑な文型までしっかり理解したうえで、文法問題に対応できるよう演習を行うのが効果的
です。
長文読解を勉強する際は、さまざまなトピックの文章に触れて長文に慣れつつ、読解力と速読力を高めると良い
でしょう。
英作文は、「和文英訳」と「自由英作文」の2種類があります。
いずれも「英単語・熟語」「文法」「長文読解」を習得したうえで演習問題に取り組む
ことで、効率よく対策できるでしょう。
リスニングでは、英語の音声からスムーズに内容を理解することが求められます。
リスニング問題に繰り返し取り組み英語の音声に対する抵抗をなくしつつ、理解スピードを上げることを意識
しましょう。
理解スピードを上げるには、聞いた英語を書き取るディクテーションや、音読も効果的です。
英検の取得を目指すのも◎
大学受験に向けて、英検の取得を目指すのもおすすめです。
英検は「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を試す試験となっており、取得に向けて学習することで総合的な英語力を高められるでしょう。
※4級・5級スピーキングテストの受験は任意です。
また、英検を取得していることで、大学受験の際に以下のようなメリットがあります。
- 英検利用入試に出願できる
- 入試の得点に換算・加点されることがある
- 英語の試験が免除されることがある
受験で評価される条件は、大学や学科によって異なるため事前に確認しておきましょう。
英検を受験で利用したい場合は、目安として2級以上を取得しておくことがおすすめ
です。
国語
国語は主に現代文・古文・漢文の3分野に分かれます。
共通テストでは3分野すべて課されますが、私立大学の入試では漢文が出題されることは少なく、現代文だけで受験できる大学もあります。必要な科目を必ず確認しましょう。
国語では、「現代文で安定して得点できる読解力をつける」「古文・漢文の重要事項の暗記を終わらせる」事を意識することが大切です。
現代文は「高得点をとるにはセンスが必要」「文章との相性で得点が安定しない」と思われがちですが、正しい読み方を学べば得点を安定させることができます。
文章の主旨や論点を正確に把握する読解力をつけることが大切
です。演習問題に繰り返し取り組み、読解力を高めるトレーニングを行います。
また、日頃から主旨や論点を文章を正確に把握することを意識しながら新聞などの活字に触れることで、様々な問題に対応できるようになるでしょう。
古文では、まず基本的な文法と語彙を理解する必要
があります。文法と語彙が理解できたら、現代文と同様に演習問題で読解力を高めましょう。
また、漢文では句法を理解することが不可欠です。
暗記が必要な項目は少ないですが、句法が理解できていないと問題を解くのは難しいため、句法の学習にはしっかり取り組むことをおすすめ
します。
日本史・世界史
歴史の勉強では、まず歴史全体の大枠の流れを捉えたうえで、年表や重要人物、出来事を暗記しましょう。
暗記をする際は、歴史的背景や原因・結果を理解し、大きな歴史の流れの中での位置付けを把握することが大切です。
また、時代ごとの特徴や文化、政治的変動を総合的にとらえ、歴史的事象のつながりを理解すると、暗記しやすいでしょう。
日本史・世界史の出題方法は、選択問題や記述問題、資料問題とさまざまです。
そのため、ある程度暗記ができたら、志望校の出題傾向に適した演習問題にも取り組むことが大切
です。
また、日本史・世界史は履修範囲が広いため、学校によっては履修完了が3年生の秋以降になることもあります。
余裕を持って受験勉強を進めたいなら、学校の授業に先行して予習を進めておくと良いでしょう。
まとめ
今回は高校2年生の文系の受験勉強について解説しました。
重要なポイントは以下の3点です。
- 文系と理系で受験科目や受験学部が異なる
- 高校2年生から受験対策をすることで合格に近づける
- 科目ごとにポイントを押さえることで効率的に受験対策ができる
文系受験を考える高校2年生の受験勉強は、志望校や受験学部を早めに決めて、学習計画を立てることがポイントです。
自分で志望校や受験学部を決めたり学習計画を立てたりするのが難しい場合は、塾や予備校への利用も検討しつつ、早い段階から受験対策を進めましょう。