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浪人の成功率はどれくらい?成功率を高める6つのポイントを徹底解説

浪人の成功率はどれくらい?成功率を高める6つのポイントを徹底解説

「浪人の合格率がどれくらいなのか知りたい」

「合格率を上げる浪人の勉強法が知りたい」

「浪人するからには絶対に成功率を上げて合格したい」

大学受験で浪人した場合、合格率はどれくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から伝えると、浪人生の大学合格率は決して高くありません。しかし、その理由を知り対策を行うことで、合格率は十分に高められます。

本記事では浪人を成功させるために以下を解説します。

  • 浪人の成功率・合格率
  • 浪人の成功率を高める6つのポイント

浪人の1年間を充実させるためにも、成功率を高めるポイントを意識して志望校合格を目指しましょう。

浪人の成功率・合格率はどれくらい?

浪人の成功率・合格率はどれくらい?

まずは、浪人した場合の合格率を実際のデータで確認してみましょう。

  • 浪人生の大学合格率
  • 医学部の大学合格率

上記の2つに分けてご紹介します。

浪人生の大学合格率

以下の表は、2024年度の各大学の入試結果をもとに、浪人生(既卒生)と現役生の合格率のデータを比較したものです。

浪人合格率現役合格率
早稲田大学12.9%17.7%
慶應義塾大学24.6%29.0%
明治大学23.2%24.5%
※浪人生・現役生それぞれの志願者数と合格者数より算出
※小数第2位を四捨五入
参照:令和6(2024)年度 早稲田大学入学試験結果
   令和6(2024)年度 慶応義塾大学入学試験結果
   明治大学 学部別入学試験結果

早稲田大学・慶應義塾大学は浪人生より現役生の方が約5%合格率が高い結果になっています。

浪人生の大学合格率が現役生に比べてやや低いのは、学習環境の変化と精神的なプレッシャーが理由だと考えられます。

浪人生は学校のような日常的な指導やサポートを受けにくく、自己管理能力が問われます。予備校に通う場合でも、すべてを自分で計画・実行しなければならないため、モチベーションの維持が難しいのです。

また、浪人することで「再挑戦」のプレッシャーが増し、精神的に不安定になる場合があります。特に周囲の期待や再び失敗する恐怖がストレスとなり、学習に集中できないことも考えられます。

医学部の浪人合格率

以下の表は文部科学省の調査結果をもとに、浪人生(既卒生)と現役生の合格率のデータを比較したものです。

医学部の場合、2年以上の浪人生も多数のため、以下のように分類して表にまとめています。

  • 浪人合格率:1年浪人を含む浪人生全体の合格率
  • 一浪合格率:1年のみ浪人した人の合格率
浪人合格率一浪合格率現役合格率
平成30年度9.7%13.3%13.0%
平成29年度9.9%13.4%12.7%
※浪人生・現役生それぞれの志願者数と合格者数より算出
※小数第2位を四捨五入

参照:医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の結果速報について

医学部においても浪人生全体の合格率は現役生に比べて低いですが、一浪と現役生で比較すると、一浪の方が合格率がやや高いことがわかります。

つまり、2年目以降の浪人生の合格率が一気に下がっているのです。その理由はモチベーションの低下と学力の停滞が考えられます。

2年以上の浪人になると、学習へのモチベーションが低下する場合があります。浪人期間が長くなるほど精神的な疲弊や焦りが強くなり、集中力や学習の効率が低下するためです。

また、1年目の浪人で一定の成果が出せない場合、2年目以降も学力が思うように伸びないことが多くなります。特に医学部は高い学力が求められるため、学力の頭打ちは合格率に直結します。

浪人の成功率を高める6つのポイント

浪人の成功率を高める6つのポイント

前述のとおり、浪人の成功率は決して高くありません。

しかし、対策をきっちり練って実行することで、合格率は上がります。

  • 前年の結果をもとに学習計画を立てる
  • 志望校や入試方式を見直しあらためて受験戦略を立てる
  • 浪人を決めたらすぐに対策を始める
  • 予備校や塾を活用する
  • 規則正しい生活リズムを保つ
  • モチベーションを維持する

上記6つのポイントを詳しく解説します。

前年の結果をもとに学習計画を立てる

浪人から志望校に合格するには、前年の入試で不合格になった原因を把握した上で学習計画を立てることが重要です。

まず、前年の試験結果を分析し、自分の得意分野と苦手分野を明確に把握しましょう。苦手分野を強化するための具体的な目標や、学習内容を設定するためです。

また、前年の反省点を活かしてより効率的な勉強法や生活ルーティンを取り入れることで、学習の質も上げられます。

このように、前年の結果をもとにした計画的なアプローチが、浪人生の合格率を上げる重要な鍵となります。

模試の結果を活用しながら学習計画を調整すると◎

浪人中は定期的に模試を受けて自分の実力や得意・苦手を把握し、細かい部分まで学習計画を調整すると良いでしょう。

また、実際の試験と同じ環境で模試を繰り返し受けることで、受験本番の緊張を和らげる効果もあります。

志望校や入試方式を見直し、あらためて受験戦略を立てる

浪人をする際は、前年度の結果を踏まえ、あらためて志望校や入試方式を検討しましょう。

受験戦略を見直すと受験を有利に進められたり、志望校が本当に自分に合っているかを考え直せたりするためです。

また、浪人をする期間を1年まで、2年までなどと決めておくことも大切です。前述した医学部のデータのとおり、浪人期間を延ばしても合格率が上がらない傾向にあります。このことは、医学部以外の浪人でも言えるでしょう。

そのため、自分が決めた期間で受験勉強に集中し、モチベーションを高めて受験本番に臨むことをおすすめします。

トライのオンライン個別指導塾では専任教師と教育プランナーが志望校合格に向けてサポート

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トライのオンライン個別指導塾では、専任教師と担任の教育プランナーが学習を完全サポートします。

学習カリキュラムの作成・見直しから勉強方法のアドバイス、進路相談・志望校選びなど受験に関するあらゆる悩みを相談可能です。

浪人生が不安に感じやすいポイントも理解しサポートするため、浪人生にとって心強い味方になるでしょう。

浪人を決めたらすぐに対策を始める

浪人を決めたら、前年の入試が終了しても間を空けずに勉強を続けましょう。理由は以下の3点です。

  • 間を空けずに引き続き勉強した方が学習効果が高まる
  • 早い段階で受験計画を立てられる
  • モチベーションを下げることなく受験勉強が始められる

先述したとおり、現役時の悔しさを忘れる前に再び受験勉強を始めるメリットは非常に大きいといえます。浪人を決めたら、できるだけ早めに対策を立てて勉強しましょう。

予備校や塾を活用する

予備校や塾を上手に活用することで、浪人の成功率が上がります。

  • 専門の講師による質の高い授業
  • 最新の入試情報や出題傾向を共有
  • 定期的な模試で自分の学力を把握

上記のような充実のサポートがあるため、志望校に特化した学習が可能です。

また、予備校や塾には同じ目標を持つ仲間が集まっており、互いに刺激を受けながら学習を続けられる環境が整っています。

モチベーションの維持が難しい浪人生にとって、仲間の存在は常にやる気を引き出してくれる貴重な存在です。

これらを最大限に活用することで、浪人生活を有意義に過ごせるほか、志望校合格に向けた確実なステップを踏めるでしょう。

トライのオンライン個別指導塾では全国から自分にピッタリの教師を選べる

トライのオンライン個別指導塾では全国から自分にピッタリの教師を選べる

トライのオンライン個別指導塾では全国に多数の教師が在籍しており、自宅や勉強部屋で指導を受けられます。

そのため、志望校に在籍している・在籍していた教師、志望校や利用する入試形式の合格実績・指導実績がある教師など、全国から自分にピッタリの教師を選べます。

規則正しい生活リズムを保つ

浪人生は学校に通う必要がないため、生活リズムが乱れてしまう場合があります。

生活リズムが崩れると受験勉強の時間が確保できない・集中できない状態になったり、体調を崩したりするため、規則正しい生活を意識することが大切です。

毎日同じ時間に起き、食事や勉強時間を一定に保つだけで以下のようなメリットがあります。

  • 身体と心の健康を維持しやすくなる
  • 集中力を高め、学習効率を向上させる
  • ストレスの軽減

特に夜更かしや不規則な睡眠は避け、十分な休息を取り、安定した学習環境を整えましょう。

モチベーションを維持する

浪人生は前年までの受験勉強に加え、さらに長い期間受験勉強に取り組む必要があります。

また、学校に通う必要がなく時間を自由に使える分、さまざまな誘惑が目につくこともあるかもしれません。

現役生よりモチベーションの維持が難しいため、浪人期間を乗り切る工夫が必要です。

たとえば、以下がおすすめです。

  • 目標を明確に設定する:志望校合格を具体的な目標として常に意識し、定期的に確認する。
  • 細かい学習計画を立てる:月ごとや週ごとの学習計画を立て、達成感を得られるようにする。
  • 進捗を可視化する:学習内容をリスト化し、進捗を目に見える形で管理する。
  • 定期的にリフレッシュタイムを作る:適度な休憩や趣味の時間を取り入れ、リフレッシュすることで集中力を保つ。
  • 仲間や家族からのサポートを受ける:同じ志を持つ仲間や家族とコミュニケーションを取り、励まし合う。
  • 模試やテストを活用する:定期的に模試を受け、成績向上を確認することでモチベーションを高める。

上記を参考に、できそうなことから始めてみましょう。

勉強に集中できる場所を確保する

前述したように、浪人生はさまざまな誘惑に打ち勝つ必要があります。

具体的な対策には、誘惑を断ち切り、勉強に集中できる場所をいくつか確保することがあげられます。しかし、現役生の時に学校の自習室を利用していた場合は勉強場所が1つ減ることになります。

そのため、予備校や塾、図書館を活用したり、自宅を集中できる環境に整えたりすることが大切です。

浪人に関するよくある質問

浪人に関するよくある質問

Q.浪人に失敗する人の特徴は?

浪人に失敗する人は以下のような特徴があります。

  • 学習計画が不十分:具体的な目標や計画を立てず、ただ漫然と勉強を続けている。
  • 自己管理ができない:勉強時間や生活リズムを自分で管理できず、不規則な生活を送っている。
  • モチベーションが低下している:目標に対する情熱や意欲を維持できず、途中で諦めている。
  • ストレスの管理ができない:精神的なプレッシャーに押しつぶされ、学習に集中できなくなっている。
  • 他人と比較しすぎる:他人の進捗や成功に焦り、自分のペースを見失っている。
  • サポートを求めない:予備校や家庭のサポートを十分に活用せず、自分一人で抱え込んでいる。
  • 過去の失敗を引きずる:前回の失敗に囚われ、前向きな気持ちで再挑戦できていない。

浪人に不安を感じる人でも、前述した「浪人の成功率を高める6つのポイント」を押さえれば、成功の可能性が上がります。

失敗しないよう、予備校の環境を最大限活用してみましょう。

Q.仮面浪人は難しい?

大学に籍を置いた状態で大学受験勉強をする(浪人する)ことを、仮面浪人と言います。

一般的に、仮面浪人は以下3つの理由から難しいとされています。

①時間管理の困難さ

仮面浪人では大学の授業や課題、試験と受験勉強を並行して行うため、時間のやりくりが難しくなります。受験勉強に十分な時間を割けず、疎かになる可能性があります。

②精神的な負担

大学生活と受験勉強を両立することは、精神的にも大きなストレスを伴います。大学での新しい環境に適応しながら次の受験に備える必要があり、精神的な疲労が蓄積しやすいためです。

③モチベーションの維持

仮面浪人をする理由が明確で、強い意志がなければ、大学生活の楽しさに惑わされて現状への妥協が生じやすくなります。

このような理由から仮面浪人は難しい選択肢であり、成功するためには高度な自己管理能力と強い意志が求められます。

Q.宅浪(自宅浪人)は難しい?

仮面浪人と同様、宅浪(自宅浪人)も難しいとされます。その理由は以下の4つです。

①自己管理の難しさ

自宅での勉強は、学校や予備校のような明確なスケジュールや、管理・監督する仕組みがありません。そのため、自分自身で学習計画を立てて時間を管理することが必要です。これができないと、計画がずれて学習が進まなくなることもあります。

②モチベーションの維持

自宅では他の受験生との競争意識が薄れてしまうため、モチベーションを維持しにくい場合があります。また、周囲に励ましや支援が少ないため、精神的に孤独を感じることもあるでしょう。

③環境の整備不足

自宅では、学習に集中できる環境を整えるのが難しい場合があります。家族の干渉や家庭内の騒音、勉強以外の余計なものが視界に入ってしまうなど、集中を妨げる要素が多くなるためです。

④情報不足

自宅学習だけでは、最新の受験情報や進路に関するアドバイスを受けにくく、自己判断に頼ることが多くなります。

宅浪は特に自己管理能力や集中力が求められるため、難易度が高いとされています。したがって浪人の合格率は、予備校や塾を活用した方が高まると言えます。

まとめ

まとめ

本記事では、浪人の成功率・合格率と、浪人の成功率を高める以下6つのポイントを紹介しました。

  • 前年の結果をもとに学習計画を立てる
  • 志望校や入試方式を見直しあらためて受験戦略を立てる
  • 浪人を決めたらすぐに対策を始める
  • 予備校や塾を活用する
  • 規則正しい生活リズムを保つ
  • モチベーションを維持する

これらのポイントをきっちり押さえることで、個人の合格率を上げることが可能です。

貴重な浪人の1年間を充実させるためにも、塾や予備校を最大限活用し、合格率を上げましょう。本記事で紹介したポイントを参考に、学力とモチベーションを高め続け、念願の志望校合格を目指してくださいね。