「小論文対策にはどのような勉強をしたらいいのか」
「文章を書くのが苦手だから、小論文は難しそう」
大学入試の小論文対策について、このような悩みを持つ受験生や保護者は多いでしょう。
自分の考えをまとめ、論理的に文章を構成する力は、一朝一夕で身につくものではありません。そこで、効果的な小論文対策としておすすめの方法が、塾に通うことです。
塾では、経験豊富な教師陣による志望校に合わせた丁寧な指導を受けられます。添削や個別アドバイスを通して、自分の弱点を克服し、効率の良い小論文対策ができるでしょう。
しかし、塾選びを誤ると期待した効果が得られない可能性もあります。受験成功のためには、ただやみくもに塾を選ぶのではなく、自分に合った塾を選ぶことが大切です。
本記事では、小論文対策に塾がおすすめの理由を詳しく解説するとともに、失敗しない塾の選び方についてもご紹介します。
この記事を読み終えれば、小論文対策で塾に通うべき理由がわかり、さらに失敗しない塾選びのポイントも理解できるでしょう。
志望校合格に向けて、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
小論文の出題傾向は大きく3つに分かれる
小論文といっても、大学入試の小論文の出題形式は、大学入試において多岐にわたります。小論文の出題傾向は大きく分けて次の3つのパターンがあります。
- テーマ型:指定された特定のテーマについて、自分の意見を述べる形式
- 課題文読解型:与えられた課題文を読み解き、その要約や自分の意見を書く形式
- 資料分析型:与えられた資料を読み込んで、その内容を分析・考察する形式
上記のように、小論文の出題傾向は大学によって異なるため、それに合わせた対策が必要です。
また、どのタイプの小論文であっても、自分の考えを論理的に展開し、説得力のある文章を書くことが求められます。
さらに、テーマに関する幅広い知識や情報を持つことも重要です。
日頃からさまざまな分野に興味を持ち知識を蓄積しておくことが、小論文対策には欠かせません。
志望校の出題傾向に合わせた効果的な対策を行うためには、塾で小論文対策を受けることがおすすめ
です。
次の見出しから、その詳しい理由について解説します。
小論文対策は塾に通うのがおすすめ!塾に通うべき3つの理由
大学入試において、小論文の対策を一人で行うのは難易度が高いものです。
そこでおすすめなのが、専門的な指導を受けられる塾に通うことです。
塾での小論文対策がおすすめの理由を、具体的な3つのポイントに絞って解説します。
- 自分で添削するのが難しいから
- 効率良く小論文対策ができるから
- 大学の傾向に合わせた対策ができるから
上記のように、大学入試の小論文対策において、塾に通うことには多くのメリットがあります。
小論文対策で塾に通うかどうか迷っている方や保護者の方は、これから紹介するそれぞれのポイントの解説を、ぜひ参考にしてください。
1.自分で添削するのが難しいから
小論文の上達には、添削が不可欠です。書いてみた文章を評価してもらうことで、次第に良い答案を書けるようになっていきます。
しかし、小論文を自分で添削することは非常に難しいことです。
小論文の基礎を勉強したり実際に小論文を書いたりなどは独学でもできますが、自分の書いた文章を客観的に添削し、評価することは容易ではありません。
一方、塾の教師は豊富な経験と知識を持っており、多くの生徒の小論文を添削しています。
そのため、生徒の文章の良い点や改善点を的確に指摘し、アドバイスをしてくれます。
さらに、塾の教師は小論文の書き方のコツや、頻出のテーマについても熟知しているので、効果的な指導が可能
です。
塾に通い、プロの視点かつ第三者的な視点から添削してもらうことで、独学で行うより自分の癖や弱点を把握でき、小論文の実力がより向上するでしょう。
高校での対策では不十分?
高校によっては、教師が放課後に小論文の添削をしてくれる場合もあります。しかし、高校の教師による対策だけでは不十分な場合も多いのが現状です。
まず、高校の教師は各教科の専門家であり、必ずしも小論文の専門家ではありません。
もちろん生徒同士でアドバイスし合うよりは効果的ですが、きめ細かい添削や実践的な面接練習ができる教師は進学校でさえも限られています。
さらに、小論文の出題傾向は大学や学部によって大きく異なります。先ほどお伝えしたように、テーマ型・課題型・資料分析型など、さまざまな形式があり、それぞれに適した対策が必要です。
高校の教師は多忙なため、各大学の最新の入試トレンドまで常に把握しておくことは難しいかもしれません。
効果的に対策を進めたい場合、小論文対策に詳しい塾や予備校の専門的なサポートを受けることが合格への近道
となるでしょう。
2.効率良く小論文対策ができるから
塾に通うことで、効率良く小論文対策ができるメリットがあります。
塾では、経験豊富な教師陣が提供する受験生一人ひとりのレベルや目標に合わせた学習プランを受けられ、添削を通じて弱点を克服できるため、短期間で実力をつけやすくなります。
大学受験では小論文だけでなく、他の試験科目の準備も欠かせません。
志望校によって異なりますが、学校推薦型入試や総合型選抜では面接対策、一般選抜では他の教科の試験準備が求められることが一般的です。
そのため、限られた受験準備期間で志望校に合格するためには、小論文の準備に過度に時間をかけることなく、全体の学習を効率良く進める必要
があります。
そこで、塾の小論文対策を活用すれば、効率的に小論文の書き方やコツを身につけられるのです。
さらに、定期的な添削指導を受けることで自分の弱点がわかり、重点的に克服することができます。
受験当日までの限られた時間の中で学習を進めるには、塾に通って受験のプロの指導を受けることが、より効率的な方法だといえるでしょう。
3.大学の傾向に合わせた対策ができるから
先述のとおり、大学や学部によって小論文の出題傾向は異なります。
たとえば、社会問題について論じさせる大学もあれば、文学的な題材を出題する大学もあるでしょう。志望校の過去問で傾向を把握し、それに合った対策が必要です。
しかし、受験生が個人で各大学の傾向を分析するのは難しいものです。
その点、塾は長年の指導経験やデータの蓄積があるため、各大学の小論文の特徴を熟知しています。そのため、受験生の志望校に合わせて、効果的な対策を立てられるのです。
塾で小論文対策を受ければ、限られた時間の中で、合格に直結する力を効率的に身につけられるでしょう。
受験学部に応じた専門知識が求められることも
特定の学部や難関大学では、志望学部に関連した専門知識(用語や社会的状況)が問われることもあります。たとえば、医学部なら医療問題、法学部なら法律や憲法に関する知識などです。
しかし、高校の授業だけでこうした専門知識を十分に蓄えることは、難しいでしょう。
塾なら、受験学部に特化した小論文対策を行ってくれます。大学の過去問や出題傾向を分析し、必要な専門知識を効率的に学ぶことが可能です。
こうした志望学部に合わせた小論文対策のサポートが受けられることも、塾に通うべき理由のひとつといえるでしょう。
小論文対策の塾選びで失敗しない選び方5つ
先述のとおり、大学入試の小論文の準備は、適切な指導が受けられる塾を選ぶことで、より効果的に進められます。
しかし、塾がありすぎて、どの塾を選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこでこの章では、小論文対策の塾選びで失敗しないための5つのポイントをご紹介します。
具体的には、次の5つのポイントを意識して選ぶと良いでしょう。
- 添削以外にも必要な対策ができる指導内容か
- 志望大学・学部に対応した対策ができるか
- 添削の回数や期限は十分か
- マンツーマン指導が受けられるか
- 指導実績・合格実績が十分か
これらのポイントを基準にして塾を選ぶことで、より質の高い指導を受けられます。
それぞれのポイントを詳しく解説しますので、自分に合う塾を見つけるための参考にしてください。
1.添削以外にも必要な対策ができる指導内容か
小論文対策においては、単に添削指導を受けるだけでは不十分です。
小論文対策のサービスを選ぶ際には、小論文の基本的な書き方を学べるか、志望校の出題傾向に基づいた対策を提供しているかなど、添削以外のサポートが充実しているかも確認しましょう。
また、小論文指導だけではなく、志望校の選定や受験スケジュールの策定など、受験プロセス全体にわたるサポートが受けられると、より安心して勉強を進められます。
そのため、生徒の志望校レベルに応じた指導内容が行われるか、進路や入試全般についての相談が可能かどうかもあわせて確認すると良いでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では担任の教育プランナーが合格まで一貫してサポート
トライのオンライン個別指導塾は、生徒一人ひとりに合わせた授業で、オンライン授業満足度No.1の評価を受けています。
教師だけでなく教育プランナーも担任として生徒を全面的にサポートし、目標達成に向けて一緒に取り組むことが強みです。
教育プランナーはトライの正社員で、地域や受験情報に精通しています。
定期的に学習面談を行い、学習計画や志望校選定などのアドバイスや、学習に対する不安や悩みなど、教師に言いづらいことでも気軽に相談できる環境
です。
学校の授業への取り組み方や宿題の進め方などに関しても、教師と教育プランナーの手厚いサポートを受けられます。
2.志望大学・学部に対応した対策ができるか
志望大学や学部に対応した小論文対策ができる塾を選ぶことが重要です。
先述のとおり、大学や学部によって、求められる小論文の傾向や特徴が異なるためです。志望校に精通した教師陣や、過去の出題傾向を踏まえたカリキュラムを用意している塾を選びましょう。
また、添削指導では、志望先の特徴を理解したうえで適切なアドバイスを得られるかどうかも確認が必要です。
志望先に特化した対策を行うことが、合格への近道となるでしょう。
3.添削の回数や期限は十分か
小論文対策の塾選びで重要なポイントのひとつが、添削の回数とその期限です。
塾によっては、添削サービスに回数や期限制限が設けられている場合があります。
添削指導の回数や期限に制限が設けられていると、せっかく塾に通っても対策が不十分になってしまう恐れがあります。なぜなら、小論文の書き方は一朝一夕に身につくものではないからです。
何度も書き、繰り返し添削を受けることで、初めて小論文は上達します。
そのため、添削の回数や期限が十分な塾を選ぶことで、より多くのフィードバックを得られ、自分の弱点を改善しやすくなる
でしょう。
受験までの限られた期間で効率良く小論文の力を伸ばすためには、適切な添削回数と期限が設定されている塾、もしくは必要に応じて追加の添削を申し込める塾を選ぶことが大切です。
4.マンツーマン指導が受けられるか
小論文対策の塾選びにおいて、マンツーマン指導が受けられるかどうかは重要な判断材料のひとつです。
文章には書き手の癖や特徴がよく表れるため、添削ポイントも生徒によって異なります。添削された答案を一人で読み解くのではなく、ポイントごとに教師に解説してもらうことで、効果的なスキルアップが期待できます。
また、生徒の質問にも丁寧に答えてもらえるため、疑問点をその場で解消できることもメリットです。
一方で、マンツーマン指導の場合、教師の質によって指導内容に差が出るため、教師の選定には注意が必要です。
塾選びの際は、マンツーマン指導の有無だけでなく、教師の経験や実績もしっかりとチェックしましょう。
5.指導実績・合格実績が十分か
小論文対策の塾選びにおいて、指導実績・合格実績も重要な判断材料です。信頼できる塾かどうかを見極めるためにも、これまでの指導実績と合格実績を確認しましょう。
豊富な指導経験と合格実績を誇る塾は教師の質が高く、小論文対策のノウハウを十分に持っている他、志望校の出題傾向を熟知しているため、安心して指導を受けられます。
具体的な大学名や人数、合格率などのデータがあれば、塾の指導力をより客観的に評価できます。
また、自分が志望する大学の合格実績があるかどうかも確認すべきポイントです。合格実績が豊富な塾であれば、適切な指導方針やカリキュラムが期待できます。
指導実績や合格実績は、Webサイトやパンフレットに掲載されていることがあります。事前にチェックしておくと良いでしょう。
トライのオンライン個別指導塾では小論文対策授業をマンツーマンで受けられる
小論文の対策を行うなら、トライのオンライン個別指導塾がおすすめです。トライのオンライン個別指導塾では、生徒一人ひとりの学習スタイルに合わせた環境が用意されています。
まず、生徒一人に対して専任の教師がマンツーマンで授業を行います。生徒それぞれの長所や苦手分野をしっかりと把握しているため、つまずきポイントを的確に特定し、きめ細かなフォローが可能です。
カリキュラムや学習ペースも生徒の要望に合わせて柔軟に対応できるので、無理なく確実に力を伸ばせます。
さらに、小論文対策プランが設けられているため、志望大学に合わせた小論文対策を効率良く進められます。生徒一人ひとりのレベルに合わせて、効率的で実践的な指導を行えるのが特徴です。
このように、トライのオンライン個別指導塾には、大学ごとの小論文対策カリキュラムが組み合わさった、合格へと導く学習環境
が整っています。
参照:高校生のオンライン個別指導プラン – トライのオンライン個別指導塾
小論文対策の塾の利用に関するよくある質問
最後に、小論文対策の塾の利用に関するよくある質問とその回答をご紹介します。
- 小論文対策の塾はいつから通うべき?
- 小論文対策の塾を選ぶ際にやっておくべきことは?
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。塾選びで失敗しないためのヒントが満載ですので、ぜひ参考にしてください。
Q.小論文対策の塾はいつから通うべき?
小論文対策の塾に通い始めるおすすめの時期は、志望する大学や学部、学習状況によって異なります。一般的に小論文の準備には2〜3ヶ月程度の期間を確保しておくと良いでしょう。
特に、小論文が苦手な場合や志望校の小論文の難易度が高いと感じる場合は、早めの対策をおすすめします。
なぜなら、小論文では文章力・論理的思考力・表現力といった多くの能力が求められ、これらの能力を向上させるためには、十分な時間と実践が必要だからです。
早期から小論文対策をしておくことで、試験直前に慌てることなく、余裕を持って準備を進められるでしょう。
また、大学・学部や受験形式によっては、出願時に志望理由書を提出する必要があります。
志望理由書は大学のアドミッション・ポリシーと自身の強みや大学で学びたいことを踏まえて書く必要があるため、志望校の研究や自己分析が求められます。
志望理由書をまだ書いていない場合、志望校の研究や自己分析の結果として志望校が変わる可能性もあります。
そのため、志望理由書が必要な形式で受験する場合は、早めに塾に通い始めて志望校について相談することで、志望校に向けた小論文対策をよりスムーズに進められるでしょう。
ただし、先述のとおり大学受験では小論文だけでなく、他の科目の対策も欠かせません。小論文の対策に集中しすぎて、他の対策がおろそかにならないよう注意が必要
です。
自分の学力や目標に合わせて、計画的に塾を活用していきましょう。
Q.小論文対策の塾を検討する前にやっておくべきことは?
小論文対策の塾を検討する前には、以下2つのポイントを意識すると良いでしょう。
- 志望校の出題傾向や入試時期を把握する
- 複数の塾を見て比較する
1.志望校の出題傾向や入試時期を把握する
志望校の入試で小論文が課される場合、その大学の小論文の出題傾向や入試の時期を調べましょう。
出題傾向を知ることで、どのような対策が必要かわかるからです。また、入試時期がわかれば、塾に通う適切な時期も判断できます。
2.複数の塾を見て比較する
志望校の情報がわかったら、複数の塾の情報を集め、比較検討します。塾のWebサイトやパンフレットなどで、指導内容や教師陣・料金・実績などを確認しましょう。
候補の塾が絞れたら、説明会や体験授業を活用して、雰囲気なども確かめることをおすすめします。
このように、小論文対策の塾を検討する前には、事前の下準備を怠らず、じっくりと比較検討することが大切です。適切な塾を選べば、着実に小論文対策を進められるでしょう。
まとめ
本記事では、小論文対策に塾がおすすめの理由や失敗しない塾の選び方についてご紹介しました。
大学入試で求められる小論文対策は、自力だけでは難しいものです。
そこで効果的な方法として、塾に通うことをおすすめします。塾に通うことがおすすめの具体的な理由は、次の3つです。
- 自分で添削するのが難しいから
- 効率良く小論文対策ができるから
- 大学の傾向に合わせた対策ができるから
上記のように、塾に通い小論文対策を行うことは、経験豊富な教師から適切な指導を受けられることや志望校の出題傾向に合わせた対策ができるなど、多くのメリットがあります。
しかし、塾選びを誤ると思うような効果が得られない可能性もあります。以下の、失敗しない塾選びの5つのポイントを意識して選びましょう。
- 添削以外にも必要な対策ができる指導内容か
- 志望大学・学部に対応した対策ができるか
- 添削の回数や期限は十分か
- マンツーマン指導が受けられるか
- 指導実績・合格実績が十分か
このように、塾を選ぶ際は、指導内容・志望校への対応力・添削の手厚さ・マンツーマン指導の有無・実績と合格実績など、さまざまな観点から比較検討する必要があります。
塾に通うタイミングは個人差がありますが、小論文の準備には2〜3ヶ月程度の期間を確保しておくと良いでしょう。
早めに通えば、十分な時間を確保して着実に実力をつけられます。また、志望理由書が必要な場合は、早めの対策がさらに重要です。
小論文対策は、塾に通うことで効率的に実践的な指導を受けられます。自分に合った塾を見つけ、確かな小論文の力をつけましょう。
塾選びから始まる合格への第一歩を、ぜひ踏み出してください。