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指定校推薦の小論文を書くコツとは?構成のポイントを解説

指定校推薦の小論文を書くコツとは?構成のポイントを解説

「指定校推薦とはどのようなものなのか知りたい」
「指定校推薦で課される小論文が不安」
指定校推薦を希望している方の中には、上記のような悩みを抱えている方も多いでしょう。

指定校推薦は、学内選考をクリアすれば基本的に合格する制度ですが、最後の関門である小論文の出来次第で結果が左右されることもあるのです。

この記事では、指定校推薦の小論文を書くためのコツや、構成のポイントについて詳しく解説します。

よくある質問に答えつつ、効率的な対策方法もまとめているので、指定校推薦の小論文対策を効率的に進めたい方はぜひ最後までご覧ください。

指定校推薦とは?

指定校推薦とは?

まず、指定校推薦とはどのような仕組みの入試なのかを確認しておきましょう。

  • 指定校推薦とは
  • 指定校推薦の受験スケジュール
  • 指定校推薦で評価されるポイント

以上の3つの視点から指定校推薦の特徴をまとめるので、ぜひチェックしてみてください。

指定校推薦とは

指定校推薦は学校推薦型選抜の一種です。各大学から高校ごとに割り当てられた推薦枠に対し、校内で選ばれた生徒が推薦されます。

学内選考に合格し、推薦を受けることができれば、基本的にその大学への入学が保証されます。そのため、指定校推薦を目指す場合は「学内選考をクリアすること」が合格への最重要なステップだといえるでしょう。

ただし注意したいのが、高校ごとに推薦枠を持っている大学が異なる点です。推薦枠は高校と大学の間で事前に決めるため、推薦枠を割り振られていない大学を指定校推薦で受けることはできません。

指定校推薦の受験スケジュール

指定校推薦は、一般入試より早い時期に行われるのが一般的です。スケジュールの一例を以下に示すので、参考にしてみてください。

学内選考(7〜10月)
学内で指定校推薦の候補者を選抜します。学内選考では、学業の成績や出席状況、課外活動への参加状況を見るケースがほとんどです。特に成績が重要で、評定平均の値が選考突破のカギを握ります。

大学への出願・入試(10月~)
学内選考を突破した生徒は、願書や推薦書を準備して大学に出願します。その後、大学による書類審査や面接、小論文試験が行われるため、準備を整えて臨みましょう。

合格発表(12〜1月)
大学から入試の結果が通知され、合格だった場合には入学手続きを行います。指定校推薦は一般入試より早い時期に合否がわかるため、早めに進路を決めたい受験生に向いている入試制度だといえるでしょう。

入試は早く終わるものの、その分学内選考を突破できるように早い段階から準備する必要があります。普段の学校生活から努力しておくことが、指定校の推薦枠獲得には欠かせません。

指定校推薦で評価されるポイント

指定校推薦を受けるにあたり、最大のポイントとなる「学内選考」。学内選考で評価されるポイントは以下のとおりです。

▼学内選考でのポイント

評定平均を上げる
評定平均とは、学業成績の「評定」を高校3年生の1学期(2期制であれば前期)の分まで合計し、平均化した数値を指します。指定校推薦を受けるには、評定平均が一定の基準を満たしている必要があります。

課外活動や部活動に参加する
部活動や生徒会活動、ボランティア活動などへの積極的な参加が評価されます。

出席日数を確認しておく
欠席や遅刻が少ないことが評価される場合もあります。指定校推薦では、成績だけでなく「学校生活を規律正しく送っていること」が重視されるためです。

これら3点は学内選考の段階で重視されるだけでなく、大学側が出願書類を審査する際の評価基準にもなります。

▼大学出願の際のポイント

評定の基準値を確認する
学内選考の基準とは別に、大学側でも評定平均の基準値が定められています。この基準値は大学や学部によって異なるため、志望校の募集要項を確認しておきましょう。加えて大学側からは、調査書や推薦書などの出願書類、小論文や面接といった試験科目での評価も加味されるため、それぞれ対策が必要です。

出願書類を用意しておく
出願書類も大学や学部によって異なります。なかには、高校生活の中での活動をポートフォリオ形式でまとめたり、事前に課題作文の提出を求められたりする場合もあるため注意が必要です。志望校が決まったら、なるべく早く準備をスタートしましょう。

試験科目を確認し対策をスタートする
多くの大学で実施される試験の内容は以下のとおりです。

・書類選考
・面接
・小論文

大学や学部によっては、プレゼンテーションやグループディスカッション、実技試験を行うこともあります。ご自身の志望校の試験科目を必ず確認してください。

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トライのオンライン個別指導塾「定期テスト・内申点対策コース」では、学校のカリキュラムに沿った指導を行います。そのため、一人ひとりの苦手科目・単元に合わせ、効率的に学習を進められるのです。

学校の成績を着実に向上させることができるため、指定校推薦のための学内選考でも有利になります。

学内選考の突破と指定校推薦での合格には、日々の努力と計画的な学習が欠かせません。トライのオンライン個別指導塾を活用して、成績アップを目指しましょう。

指定校推薦の小論文で押さえておくべき構成のポイント

指定校推薦の小論文で押さえておくべき構成のポイント

指定校推薦の小論文は、「序論」「本論」「結論」の構成が基本となります。構成を理解し、それぞれの部分で何を書くべきかを押さえることで、説得力のある小論文を仕上げることができるでしょう。

  • 序論|問題提起とテーマ設定
  • 本論|具体例の提示と考察
  • 結論|まとめと提案

序論・本論・結論それぞれの役割を理解し、バランスの取れた構成で論を展開することが、小論文で高い評価を得るための大切なポイントといえます。

以下で、各構成部分の書き方を詳しく見ていきましょう。

序論|テーマ設定と問題提起

序論では、与えられたテーマを整理し、問題提起を行います。そのテーマが社会で注目されている背景や、なぜそのテーマが重要なのかを整理したうえで、具体的な問題提起を簡潔に述べるようにしましょう。

テーマ設定
まず冒頭で、小論文のテーマについて述べます。テーマにおける社会的背景や重要性を簡潔に説明してください。

問題提起
テーマに関する具体的な問題提起を行います。例として「日本の少子化問題に対して教育制度が果たす役割について」というテーマであれば、「なぜ少子化が進行しているのか」「教育制度はどのような影響を及ぼしているのか」というように問いを深めていき、具体的な疑問に落とし込みましょう。

序論はあくまで本論の導入部分であるため、小論文全体の約15~20%を目安に書きます。800文字の小論文であれば、120~160文字程度が適切でしょう。

本論|具体例や根拠に基づいた主張

本論は小論文の核心部分であり、提起した問題について掘り下げて論じていきます。具体的なデータや事例をいくつか挙げ、それらを根拠に自分の主張を述べていくのがコツです。 

論点の整理
各論点を整理し、どのように論を展開していくのかを記載します。

主張の展開
序論で行った問題提起に対する自分の主張を示します。主張を支える具体的な根拠を提示し、論理的に説明していきましょう。

具体例
主張を裏付けるための具体例を挙げます。主張に説得力を持たせるために、可能であれば客観的な事実や情報を盛り込むとよいでしょう。

反論への対応
反論を予測し、それに対する意見をあらかじめ提示することで、自分の主張を強められます。

本論はある程度の文量が求められ、小論文全体の約60〜70%を占めることが一般的です。800文字の小論文であれば、480〜560文字程度を目安に書き進めましょう。

結論|まとめと提案

結論では、本論で論じた内容を振り返りつつ、問題提起に対する自分の意見を改めて述べます。単なる要約ではなく、主張を踏まえた上での新しい提案や、今後の展望を加えることで、説得力のある結びにできます。

まとめ
本論で展開した内容を簡潔にまとめ、論点を再確認します。

結論の提示
序論で提示した問題に対する最終的な結論を述べます。自分の考えを明確に示し、結びとします。

今後の課題、提案
結論に続いて、今後の課題や提案を述べます。

結論は小論文全体の約15〜20%を目安に書きます。800文字の小論文であれば、120〜160文字程度が望ましい分量だといえるでしょう。

指定校推薦の小論文のコツ

指定校推薦の小論文のコツ

指定校推薦は、学内選考をクリアしていれば基本的には合格できる制度です。

しかし、そうはいっても「小論文を書くことに苦手意識があり、試験が心配」「なかなかうまく書けない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで、指定校推薦の小論文を書くうえで役立つコツを以下の3つにまとめました。

  • 小論文で出題されやすいトピックを押さえる
  • 小論文のルールを把握する
  • 小論文の添削を受ける

難しく思われがちな小論文ですが、コツを知ることでスムーズに書くことができるでしょう。

小論文で出題されやすいトピックを押さえる

小論文では時事問題や社会問題がよく取り上げられますが、なかでも環境問題、情報社会などは頻出のテーマです。その時々の世相を反映した出題もあるでしょう。

  • 環境問題:地球温暖化、再生可能エネルギー、プラスチックごみ問題など
  • インターネット関連:SNSの影響、インターネット依存、サイバーセキュリティなど
  • 日本文化:伝統文化の継承、和食の世界遺産登録、外国人観光客と日本文化の接触など
  • ジェンダー問題:ジェンダー平等、LGBTQ+の権利、職場のジェンダーバランスなど
  • 時事問題:新型コロナウィルスの影響、リモートワークの普及など

頻出トピックについては、日頃から関心を持ってニュースなどをチェックし、自分なりの考えを整理しておきましょう。

出題が予想されるテーマについてあらかじめ考えておくことで、本番でも自分の意見をしっかりと主張することができます。

小論文のルールを把握する

小論文を書く際には、以下のようなルールを把握しておくことが重要です。

字数制限を守る
小論文には、必ず字数制限が設定されています。課題文の指示をよく読み、指定された字数の上限と下限を把握しつつ書くことが大切です。

段落分けを適切に行う
小論文では、意味のまとまりごとに段落を分ける必要があります。段落内の内容のつながりにも気をつけ、飛躍のない流れを心がけましょう。

主語と述語をはっきりさせる
一文が長くなると、何について述べているのかがわかりにくくなる場合があります。 常に「主語は何か」「述語は何か」を意識しながら、一文をなるべく短くまとめることを意識しましょう。

文体は「である」調に統一する
小論文の文体は、基本的に「である」調で統一します。口語表現や略語、感嘆符などは避け、堅めの文章表現で記述してください。

誤字脱字に気をつける
書き終わったあとは時間の許す限り見直しをして、誤字脱字がないかチェックします。漢字の使い分けや、送り仮名の表記なども改めて確認しましょう。

基本的なルールを自然に守れるようにしておけば、文章の書き方に迷うことなく、内容に集中して書き進められるでしょう。

小論文の添削を受ける

小論文の基礎を勉強したり、実際に小論文を書いたりすることは独学でもできるでしょう。しかし、自分で書いた小論文を客観的に見直す・添削することはなかなか難しいものです。

そこで、第三者かつプロの視点で添削してもらうことで、自分の癖や弱点を把握でき、小論文が書きやすくなります。

たとえば、以下のようなポイントで添削してもらえば、小論文の力を効率良く伸ばせるでしょう。

  • 書き手の意図が伝わっているか
  • 論理の飛躍はないか
  • 的確な表現になっているか

プロからアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった課題を改善することができます。 

トライのオンライン個別指導塾では小論文対策授業をマンツーマンで受けられる

トライのオンライン個別指導塾では小論文対策授業をマンツーマンで受けられる

参考:高校生のオンライン個別指導プラン – トライのオンライン個別指導塾 (try-online.jp)

小論文対策には、一人ひとりの力に合わせた丁寧な指導が欠かせません。 

トライのオンライン個別指導塾なら、プロ教師による完全マンツーマンの授業を受けられます。担任制だからこそ、目標に合わせて授業を組み立てられるのが強みです。

小論文対策プランでは、記述力向上トレーニングから実践的な演習まで、徹底的なサポートを受けられます。指定校推薦で重視されるポイントを踏まえた効率的な小論文対策ができるでしょう。

指定校推薦の小論文に関するよくある質問

指定校推薦の小論文に関するよくある質問

最後に、指定校推薦の小論文に関して多くの受験生から寄せられる質問に回答します。

  • Q.小論文対策はいつから始める?
  • Q.小論文対策は塾に通って行うべき?
  • Q.指定校推薦で不合格になることはある?

指定校推薦の小論文について理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

Q.小論文対策はいつから始める?

一般的に、小論文対策は本番の2〜3か月程度前から始めるのがおすすめです。

ただし、小論文が苦手な場合や志望校の小論文難易度が高い場合は、早めに対策をスタートさせるとよいでしょう。小論文を書く力を着実につけるためには、ある程度の時間をかけて練習する必要があるためです。

早めに動き始めることで、自分の強みを最大限に活かして文章を書くスキルをつける時間を確保できます。週に1回のペースで小論文を書き、添削指導を受けながら実力をつけていくのが理想です。

Q.小論文対策は塾に通って行うべき?

小論文対策は、書いた文章を客観的に評価してもらうことが何より重要です。しかし、自分で添削するのはハードルが高く、限界があります。

効率的に実力を伸ばすには、塾に通って指導や添削を受けるのがおすすめです。 小論文の書き方指導に定評のある塾なら、体系立てて基礎から教えてもらえます。

言葉選びの工夫やより良い表現の提案など、具体的なアドバイスがもらえるのも強みです。

Q.指定校推薦で不合格になることはある?

既述のとおり、指定校推薦は学内選考をクリアしていれば基本的に不合格になることはありません。しかし、指定校推薦であったとしても、以下の点には注意しましょう。

小論文の内容が評価基準に達していない場合
小論文のテーマに対する理解が浅かったり、論理的な展開が不十分だったりすると、評価が低くなります。

医学部などの高倍率学部を受ける場合
医学部などの一部学部・学科は倍率が非常に高く、学内選考をクリアしても不合格となる場合があります。

せっかく学内選考を勝ち抜いても、小論文で不合格になってしまっては元も子もありません。学内選考に通過したからといって気を抜かず、合格ラインに達する小論文を書くことが最低限押さえておくべきポイントです。 

まとめ

まとめ

この記事では、指定校推薦の仕組みと、小論文対策の方法をまとめました。指定校推薦の仕組みと特徴は以下のとおりです。

  • 指定校推薦は学校推薦型選抜の一種で、高校の学内選考が合否を大きく左右する
  • 小論文試験は形式的なものが多いが、合格ラインに達する実力は必要

指定校推薦の小論文対策で重要なのは、以下のポイントです。

  • 出題傾向を分析し、トピックに関する知識や自分の意見をまとめておく
  • 実戦的な演習を重ねつつ、客観的な添削指導を受けることで弱点を克服する
  • マンツーマンの指導が受けられる塾や予備校を活用するのも有効

小論文では、知識やテクニックだけでなく思考力が問われます。そのため、ルールを理解し、出題傾向を押さえ、自分の力で考えを述べる訓練を重ねることが何より大切です。

塾のサポートを活用しながら、確実に力をつけましょう。