• TOP
  • 学校生活
  • 通信制高校の学費目安は?費用を抑えるポイントも解説

通信制高校の学費目安は?費用を抑えるポイントも解説

通信制高校の学費目安は?費用を抑えるポイントも解説

「通信制高校の学費はどれくらい?」
「学費の負担を軽減する方法はある?」

通信制高校への入学を検討している方の中には、費用面の悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

通信制高校の学費は、公立・私立などの区分や通学形態、選択するコースなどによって大きく異なります。

そこで本記事では、通信制高校の学費の目安や費用を抑えるポイントを紹介します。

通信制高校の学費目安は?通信制高校サポート校の費用も解説

全日制高校と同じように、通信制高校にも公立の学校と私立の学校があり、それぞれ学費が異なります。

ここでは、公立の通信制高校および私立の通信制高校の学費の目安に加え、通信制高校サポート校の費用の目安も解説します。

【公立】通信制高校の学費目安

公立の通信制高校とは、都道府県によって設立・運営されている通信制の高校のことを指します。多くの場合、学校がある都道府県もしくは隣接する都道府県に住んでいる生徒のみ入学でき、入学時期は年に1回(4月)が一般的です。

通信制高校は年度途中の転入・編入が多く、生徒ごとに履修単位や学習量が異なるため、学費は年額ではなく1単位ごとに設定されていることが多いのが特徴です。

公立の通信制高校の学費は管轄する地方自治体ごとに異なりますが、1年間でかかる学費の目安は以下のとおりです。

項目費用の目安
入学金約500円
※初年度のみ
授業料1単位あたり約340円~360円
(年額約8,500円~9,000円)
教材費約10,000円~30,000円
その他諸経費約8,000円~9,000円
(生徒会費、後援会費、レポート提出時の郵便切手代など)

通信制高校を卒業するには、合計74単位以上を取得する必要があります。

3年での卒業を目指すとすると、1年間に取得すべき単位は25単位前後です。教材費や諸経費も含めると、1年間でかかる学費は合計25,000円~50,000円程度でしょう。

公立の通信制高校を利用するメリット

公立の通信制高校を利用する大きなメリットは、私立高校に比べて学費を安く抑えられることです。3年で卒業した場合、学費の合計が10万円以内に収まることもあり、経済的な負担を軽減できます。

また、公立の通信制高校には働きながら学ぶ生徒が多いため年齢層が幅広いのが特徴です。私立の通信制高校は15~17歳の生徒が全体の9割を占めているのに対し、公立には20歳以上の生徒が3割以上在籍しています(令和2年度のデータ)。

参考:文部科学省「高等学校通信教育の現状について」

【私立】通信制高校の学費目安

私立の通信制高校とは、民間の学校法人によって設置・運営されている高校のことです。多くの場合、学校がある都道府県以外に住んでいても入学でき、入学時期も年に複数回設けられています。

公立と同じく、私立の通信制高校の学費も1単位ごとに設定されているケースが多いです。私立の通信制高校の、1年間でかかる学費の目安は以下のとおりです。

項目費用の目安
入学金約30,000円~50,000円
授業料1単位あたり約7,000円~10,000円
(年額約175,000円~250,000円)
施設設備費約10,000円~40,000円
教材費約17,000円~30,000円
その他諸経費約5,000円~20,000円
(システム使用料・卒業諸費・模試代など)

語学やスポーツ、ファッションなどの専門的なコースを受講する場合、上記の費用に加えて別途受講料や実習費が発生することもあります。私立の通信制高校は、各種サポートや学習システムが充実している反面、公立と比べて学費が高くなります。

私立の通信制高校の学費は学校によって大きく異なりますが、1年間の大まかな目安は25単位取得する場合20万円〜100万円程度です。

私立の通信制高校を利用するメリット

私立の通信制高校の大きなメリットは、少人数制の指導やスクールカウンセラーの常駐など、サポート体制が充実している点です。学習面はもちろん精神面もフォローしてもらえるため、途中で挫折するリスクを軽減できます。

また、私立の通信制高校は学習システムが整っている点も魅力の一つです。

公立の通信高校は郵送でレポートを提出することがほとんどですが、私立の場合はインターネット上でレポートを提出できる学校が多くあります。郵送の手間が省けるため、時間を有効活用できるでしょう。

通信制高校サポート校の学費目安

通信制高校サポート校とは、通信制高校に通う生徒が3年間で卒業できるように支援を行う民間の教育機関です。学校教育法で定められた「高等学校」ではなく、勉強のサポートや精神面のケアをしてくれる塾や予備校のような存在です。

通信制高校サポート校を利用する場合、通信制高校の学費に加えて通信制高校サポート校の学費がかかります。通信制高校サポート校の学費の目安は、以下のとおりです。

項目費用の目安
入学金約5万円~10万円
授業料(年額)約50万円〜100万円

上記の他、施設使用料や制服代、タブレット代などがかかることもあります。通信制高校サポート校は、私立の通信制高校と同時に入学するのが一般的です。また、サポート校の授業料に通信制高校の学費が含まれていることもあります。

学費が高くても私立通信制高校や通信制高校サポート校を利用するメリット

私立の通信制高校や通信制高校サポート校を利用すると、公立の通信制高校に通うよりも費用が高くなりますが、その分サポートが充実している点がメリットです。

通信制高校は自主学習が基本となるため、自律心や自己管理能力が求められます。学習習慣がなかったり、自宅にいると怠けてしまったりする生徒の場合、卒業に必要な単位を取得できずに途中で退学してしまうことも少なくありません。

その点、私立の通信制高校や通信制高校サポート校なら学習面の指導や精神面のケアをしてくれるため、3年間で卒業できる可能性を高められます。

また、公立の通信制高校に通いながら大学進学を目指す場合、塾や予備校を併用することも珍しくありません。この場合、公立の通信制高校の学費に加えて塾や予備校の授業料もかかります。

一方、大学進学に向けたサポートが充実している私立の通信制高校や通信制高校サポート校を利用すれば、塾や予備校に通わなくても十分に受験準備や対策ができるでしょう。そのため、結果として公立を選ぶよりも費用を抑えられる可能性があります。

「トライ式高等学院」は「家庭教師のトライ」の学習ノウハウを凝縮した通信制サポート校

「トライ式高等学院」は、通信制高校に通う生徒が3年間で卒業できるように支援する通信制高校サポート校です。完全マンツーマンの授業には「家庭教師のトライ」の学習ノウハウが凝縮されており、生徒が希望する進路に応じてオーダーメイドの学習計画を提供します。

授業は通学型・在宅型・オンライン型の3つのスタイルから自由に選択でき、途中で変更も可能です。

トライ式高等学院では、一人ひとりの体調や目標、希望に合わせて授業のスタイルを選べるため無理なく学習を進められ、99.2%と高い卒業率を達成しています。学習支援やモチベーションの管理はもちろん、メンタルサポートも充実しており、プロのカウンセラーに悩みを相談することも可能です。

3年間でしっかり通信制高校を卒業したい方や、プロ講師によるマンツーマン授業で無理なく学習を進めたい方は、トライ式高等学院をぜひご検討ください。

通信制高校の学費を抑える5つのポイント

通信制高校には入学金や授業料、教材代など、さまざまな費用がかかります。特に私立の通信制高校は学費が比較的高いため、少しでも負担を軽減したいですよね。

そこで、通信制高校の学費を抑える5つのポイントを紹介します。

  1. 目的に合った通信制高校・通信制高校サポート校を選ぶ
  2. 高等学校就学支援金を利用する
  3. 地方自治体などの助成金制度を利用する
  4. 奨学金を取得する
  5. 特待生を目指す

以下でそれぞれ詳しく解説します。

1.目的に合った通信制高校・通信制高校サポート校を選ぶ

自分に合わない通信制高校を選ぶと学習意欲が低下し、必要な単位を取得できずに中途退学してしまうリスクがあります。他の通信制高校に編入・転入する場合は新たに入学金がかかるため、費用負担が大きくなってしまいます。

そのため「卒業に向けてしっかりとしたサポートを受けたい」「大学進学を目指したい」など、自分の目的に合う通信制高校もしくは通信制高校サポート校を選ぶことが大切です。

特に大学進学を目指す場合は、大学受験のためのサポートが充実している通信制高校・通信制高校サポート校を選ぶことで、別途予備校や塾に通わなくても大学進学を目指せる可能性が高まります。

高い大学進学率・合格実績を誇るトライ式高等学院では大学受験対策も可能

トライ式高等学院は、通信制高校に通う生徒の学習や精神面の支援を行う通信制高校サポート校です。

「家庭教師のトライ」で長年にわたり培ってきた受験対策のノウハウを基に、受験対策専門のプロによる指導で大学合格を目指せるのが、トライ式高等学院ならではの強みです。

一般的な通信制高校の大学進学率が24.1%なのに対し、トライ式高等学院は進学率69.8%を誇ります。

参照:トライ式高等学院で志望校合格を実現|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院
学校基本調査 / 令和5年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校 卒業後の状況調査 卒業後の状況調査票(高等学校 通信制)

2024年度入試では2,658名が合格を掴み取り、難関国公立・私立大学にも多数の生徒を送り出しました。

キャンパスは全国に123ヶ所あり、オンライン授業にも対応しています。トライ式高等学院に興味がある方は、無料の資料請求やオープンキャンパスをぜひご利用ください。

2.高等学校就学支援金を利用する

高等学校就学支援金を利用すれば、通信制高校の学費を大幅に抑えられる可能性があります。

高等学校就学支援金とは、国公立・私立を問わず、高等学校などに通う生徒(世帯年収910万円未満の世帯)の授業料の一部または全額を国が負担してくれる制度です。

通信制高校の場合、支給限度額は以下のとおりです。

項目公立私立
定額授業料の場合月額520円月額9,900円
単位制授業料の場合1単位336円
(通算74単位・年間30単位まで)
1単位4,812円
(通算74単位・年間30単位まで)

世帯所得や学校の種類によっては、加算支給される場合もあります。支給限度額や支給期間の詳細や手続き方法などは、文部科学省のWebサイトに掲載されている最新情報をご覧ください。

参照:文部科学省「高等学校等就学支援金制度

3.地方自治体などの助成金制度を利用する

高等学校就学支援金と併せて、地方自治体が設けている助成金制度を利用できる場合もあります。

たとえば東京都では、授業料の一部を助成してもらえる「私立高等学校等授業料軽減助成金」を所得制限なしで利用可能です。私立の通信制高校に通う都内在住の生徒は、国の「就学支援金」と東京都の「授業料軽減助成金」を合わせて年額265,000円を上限に授業料を助成してもらえます。

助成金制度の内容は地方自治体によって異なるため、お住まいの都道府県のWebサイトをご確認ください。

4.奨学金を取得する

国や地方自治体、通信制高校の奨学金制度を利用できる場合もあります。

たとえば文部科学省では、通信制高校に通う生活保護受給世帯・非課税世帯を対象に、授業料以外の教育費負担を軽減する「高校生等奨学給付金」の制度を設けています。

国の補助基準は下記のとおりです。

世帯の種類公立通信制高校の給付額私立通信制高校の給付額
生活保護受給世帯年額3万2,300円年額5万2,600円
非課税世帯年額5万500円年額5万2,100円

参照:文部科学省「高校生等への修学支援

奨学金制度の詳細は各都道府県によって異なるため、要件や給付額、手続き方法については高校生等奨学給付金のお問合せ先一覧からお住まいの都道府県にお問い合わせください。

5.特待生を目指す

通信制高校によっては、スポーツや学業で優秀な成績を収めていると特待生制度を利用でき、学費の一部を免除してもらえることがあります。

学校によって特待生制度の内容や条件が異なるため、特待生を目指したい方は検討している高校に問い合わせてみましょう。

通信制高校の学費に関するよくある質問

最後に、通信制高校に関してよくある質問に回答します。

Q.全日制高校と通信制高校はどちらが安い?

文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」によると、全日制高校の学校教育費(年額)は公立が30.9万円、私立が75万円です。

前述のとおり、通信制高校の学費は公立が年間約2.5万円〜5万円、私立が約20万円〜100万円のため、通信制高校のほうが学費が安い傾向があります。

参考:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査

Q.スクーリングの頻度によって学費は変動する?

通信制高校のスクーリングとは、学校やスクーリング会場に登校し、対面で指導を受けることです。

スクーリングは教員から直接授業を受けたり、個別に相談したりする機会であり、頻度が高いほど学費も上がるのが一般的です。

まとめ

通信制高校の学費は公立・私立の区分やコース、スクーリングの日数によって異なります。私立の通信制高校は公立に比べて学費が高いものの、国や地方自治体の助成金や奨学金制度、特待生制度などを利用することで負担を軽減できます。

ポイントは以下の3つです。

  • 公立の場合、1年間の学費は約25,000円~50,000円
  • 私立はコースやスクーリングの日数による変動が大きく、学費の目安は年間約20万円~100万円程度
  • 3年間でしっかり卒業するためには、通信制高校サポート校の利用がおすすめ

私立の通信制高校や通信制高校サポート校は公立の通信制高校に比べて学費が高いものの、学習面・精神面で手厚いサポートが受けられるメリットがあります。

学費の安さだけでなくサポート内容や学びやすさ、大学進学率なども考慮し、目的に合う通信制高校をじっくり選びましょう。