「通信制高校に進学するデメリットはある?」
「通信制高校での学校生活で気を付ける点はある?」
「通信制高校にはどのようなメリットがあるか知りたい!」
通信制高校への進学・転校を考えているものの、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのかわからず、不安を抱えている方もいるでしょう。
通信制高校には、メリット・デメリットのどちらもあります。そこで、メリットだけでなくデメリットについても理解し、具体的な対策を知っておくことで学校生活を充実させられるでしょう。
本記事では、通信制高校のメリット・デメリットや具体的な対策について解説します。通信制高校への進学を検討している方
は、ぜひ本記事を参考にしてください。
この記事の目次
通信制高校に進学するデメリットと対策
通信制高校に進学するデメリットは、以下4つです。
- 自己管理やモチベーションの維持が必要になる
- 友達や教師とのコミュニケーションが限られる
- 大学受験対策が個人の努力に依存しがちになる
- 自主学習に適した環境づくりや家族のサポートが必要
ここでは、これらのデメリットと対策について詳しく解説します。デメリットを理解したうえで適切に対応することで、安心して通信制高校に進学できるでしょう。
1.自己管理やモチベーションの維持が必要になる
通信制高校は通学の頻度が少ないため、自己管理能力が重要です。自分自身で学習計画を立て実行したり、モチベーションを維持したりする必要があります。
自己管理が不十分だと学習が思うように進まないことや、途中で挫折する可能性があるため、自学自習のみで通信制高校を卒業するのは難しい場合もあるでしょう。
自学自習を効率よく進めるには、以下のポイントを意識するのがおすすめです。
- 目標を設定して具体的な学習計画を立てる
- 学習時間を決めてルーティン化する
- 学習サポートがある通信制高校を選ぶ
- 通信制高校サポート校を利用する
まずは、達成したい目標を設定し、どのように学習を進めていくか具体的な計画を立てましょう。
たとえば、「1ヶ月後にある数学のテストで合格点を取る」という目標を設定し、「1週間に◯時間勉強する」「◯曜日と◯曜日には練習問題を解く」などの計画を立てます。
手帳やスケジュール管理ができるアプリを活用し、目標や計画を視覚的に確認できるようにしておくと、効率的に学習を進められるでしょう。
学習時間をルーティン化するのも効果的です。通信制高校は決まった時間に学校に通う必要がないため、勉強時間が足りずに学習が遅れる可能性があります。
そのため、一日に学習する時間やタイミングを具体的に決め、学習を習慣化することが大切です。学習をルーティン化することで、無理なく続けやすくなります。学習するタイミングとしておすすめなのは以下のとおりです。
- 朝起きてすぐ
- お風呂のあと
- 昼食や夕食のあと
- 夜寝る前
毎日行うことに合わせて学習するタイミングを設定すると、学習が習慣化しやすくなるでしょう。
また、学習サポートがある通信制高校を選ぶのもおすすめ
です。定期的なカウンセリングや個別指導を受けることで、自己管理がしやすくなります。
通信制高校の学習サポートは、メールやビデオ通話といったオンライン指導が中心です。直接指導を受けたい場合は、後述の通信制高校サポート校を利用するとよいでしょう。
2.友達や教師とのコミュニケーションが限られる
友達や教師とのコミュニケーションの機会が限られるのも、通信制高校のデメリットの一つです。通信制高校は対面での授業が少ないため、全日制や定時制の高校と比べて友達や教師と直接交流する機会が少ないといえます。
このデメリットを解消するには、行事やイベントなどが多い通信制高校や通信制高校サポート校を選ぶのがおすすめ
です。
大人数が苦手な場合は、オンラインイベントや小規模なグループ活動に参加するのもおすすめですよ。
トライ式高等学院は参加自由なサークル活動や部活動が充実
参照:通信制高校・サポート校のトライ式高等学院。不登校・ひきこもりから大学進学!
参加自由なサークル活動や行事で友達との思い出を作るなら、トライ式高等学院がおすすめです。トライ式高等学院は通信制高校サポート校として、通信制高校の卒業に必要な学習をサポートします。
トライ式高等学院は、全国123ヵ所とキャンパス数が多いのも特徴です。キャンパスごとにさまざまなサークル活動や部活動があるため、通信制高校に通いながら友達との思い出を作れる
でしょう。
オンラインでのイベントも開催しており、全国の仲間と交流を深めることもできます。
3.大学受験対策が個人の努力に依存しがちになる
大学受験を考えている場合、受験対策が生徒個人の取り組みに左右されるのも、通信制高校のデメリットの一つです。
通信制高校は、全日制高校のように定期的な進路指導を実施する体制が整っていない傾向にあります。これは、通学する機会が少ない分、自分で計画的に学習を進める必要があることも理由と言えるでしょう。
この理由から、通信制高校からの大学進学は難しい傾向にありますが、以下のポイントを意識する
ことで合格率を高められます。
- 予備校やオンラインの受験対策講座を利用する
- 進路指導が手厚い通信制高校を選ぶ
- 通信制高校サポート校を利用する
予備校やオンラインの受験対策講座では受験に特化した授業を受けられるため、通信制高校に通いながら受験対策をするのにおすすめです。自分に合った講座を選び、計画的に学習を進めることで、受験に向けて準備を整えられるでしょう。
また、進路指導のサポートが手厚い通信制高校を選ぶことも大切です。定期的な進路指導や個別の受験対策プランを提供してくれる学校を選べば、具体的な受験戦略を立てやすくなります。
通信制高校サポート校を利用するのも選択肢の一つです。通信制高校のカリキュラムや志望校に合わせて学習プランを提案してくれるため、目標に合わせて学習ができ、効率的に受験勉強を進められるでしょう。
トライ式高等学院では日頃の学習サポートから大学受験対策まで可能
参照:通信制高校・サポート校のトライ式高等学院。不登校・ひきこもりから大学進学!
トライ式高等学院では、進路に合わせて「特進科」「普通科」の2つのコースから選択できます。心身の調子を整えながら卒業を目指したい場合は「普通科」、大学進学を目指したい場合は「進学科」と、最適なプランで目標達成を実現できるでしょう。
また、トライ式高等学院では、「家庭教師のトライ」で長年にわたり培ってきたノウハウを活かし、難関大の合格者を多数輩出しています。
一般的な通信制高校の大学進学率が約24.1%なのに対し、トライ式高等学院の大学進学率は69.7%。医学部受験や難関大受験の専門チームと、選りすぐりのプロ講師が生徒の大学受験をサポートします。
参照:
学校基本調査 / 令和5年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校 卒業後の状況調査 卒業後の状況調査票(高等学校 通信制)
オープンキャンパス受付中!不登校からの大学進学を目指すならトライ|通信制高校・サポート校のトライ式高等学院
また、「通学」「在宅」「オンライン」の3つの中から自分に合った受講スタイルを選択できるのも、トライ式高等学院の特徴です。
登校頻度や登校時間、週の時間割、受講スタイルなどを生徒の目標や状況に合わせて提案するため、自分に合ったペースで学習を進められる
でしょう。
4.自主学習に適した環境づくりや家族のサポートが必要になる
通信制高校は自宅での学習が中心となるため、自主学習に適した環境づくりや家族のサポートが不可欠です。環境づくりや家族のサポートが不十分だと、学習に集中できなかったり、孤独感からモチベーションが低下したりする可能性があります。
自主学習に適した環境づくりのコツは、次のとおりです。
- 学習に集中できるスペースを作る
- 学習スペースには必要なものだけを置く
学習に集中できるスペース作りのポイントは、勉強専用の机と椅子を用意することです。
また、学習スペースに不要なものを置かないことも大切です。ゲームや漫画などが置いてあると、気が散って学習に集中できなくなる可能性があります。学習スペースは常に整頓し、必要なものだけを置くようにしてください。
また、家族ができるサポートとしては、主に以下が挙げられます。
- 学習中は邪魔をしない
- 学習の進捗を一緒に確認する
- アドバイスや励ましの言葉をかける
家族のサポートを得るためには、学習時間やサポートしてほしいことを具体的に共有し、協力を求めることが大切です。これらのポイントを意識すれば、自宅での学習がより効果的になり、通信制高校での学びが充実する
でしょう。
通信制高校に進学するメリット
通信高校にはデメリットだけでなく、もちろんメリットもあります。
- 自分のペースで学習を進められる
- 時間に融通が利くため無理なく通学できる
- 個別指導やサポートが充実している学校もある
これら3つのメリットについて、以下で詳しく見ていきましょう。
1.自分のペースで学習を進められる
通信制高校は毎日通学する必要がなく、カリキュラムも自分で組み立てられるため、自分のペースで学習を進められます。
特に、不登校の経験がある生徒にとって、自分のペースで学習を進められることは大きなメリットです。通信制高校では、個々の進度に応じて柔軟にスケジュールを変更できます。
そのため、たとえば不登校期間中に学べなかった内容を、自分のペースで少しずつ学習することも可能です。
また、特定の教科や科目に苦手意識がある生徒でも、基礎から時間をかけてじっくり学び直す
ことで理解が深まり、徐々に勉強の遅れを取り戻せるでしょう。
通信制高校は、教科・科目の学習バランスも自分で決めることができます。特に受験科目数が少ない私立大学の受験であれば、受験科目の学習に多くの時間を割き、受験で使わない科目は単位を取れる程度の勉強にとどめることで、効率よく受験勉強を進められるでしょう。
学習の遅れを気にすることなく、自分のペースで学業に専念できるのが通信制高校の魅力のひとつです。
2.時間に融通が利くため無理なく通学できる
無理なく通学できるのも、通信制高校のメリットです。全日制や定時制の高校では、定められた登校時間やスケジュールに従う必要がありますが、通信制ではレポートやスクーリングなどで必要な単位数を取得すれば卒業できます。
そのため、働いている生徒やスポーツ・芸能活動を行っている生徒、家庭の事情で特定の時間にしか学習できない生徒でも無理なく卒業を目指せるでしょう。
学業とその他の活動を両立できる通信制高校の柔軟なスケジュール
は、多忙な生徒にとって大きなメリットになります。
また、起立性障害のように、朝早く起きて通学するのが難しい生徒にとっても、時間の融通が利く通信制高校は安心して学習できる環境です。自分の体調に合わせて学習時間を設定できるため、無理のない範囲で学習を続けられるでしょう。
3.個別指導やサポートが充実している学校もある
通信制高校の中には、個別指導やサポートが充実している学校も多く存在します。たとえば、学習の進捗に応じて個別に指導を受けられる通信制高校であれば、生徒一人ひとりのニーズに応じた対応を受けることが可能です。
また、オンラインでの相談や面談といった支援が充実している学校では、学習面だけでなく精神面のサポート
も受けられます。
こうしたサポートが充実している学校を選べば、過去にいじめや不登校の経験があり、通学に不安がある生徒でも安心して学校生活を送れるでしょう。
通信制高校サポート校を利用するのも◎
自学自習に自信がなく、具体的な学習計画の立て方や勉強方法について指導を受けたい場合は、通信制高校サポート校を利用するのがおすすめです。通信制高校サポート校を利用するメリットとしては、以下が挙げられます。
- 状況に応じて対面指導とオンライン指導が選べる
- 一人ひとりに合わせた学習カリキュラムを提案してもらえる
- 学習のモチベーションが高められる
通信制高校サポート校は、生徒の状況に応じて対面指導とオンライン指導を柔軟に選べるのが特徴です。体調や家庭の状況などに合わせてその都度適切なサポートを受けられる
ため、無理なく学習の理解を深められるでしょう。
また、通信制高校サポート校では、通信制高校の履修科目や取得単位数などに応じて、オリジナルの学習カリキュラムを提案してもらえます。
一人ひとりの状況に合わせた学習カリキュラムで個別指導を受けられることから、自学自習に自信がない生徒でも安心して学習を進められるでしょう。
その他、対面指導を選択すれば、同じ目標を持つ仲間と交流を深めることも可能です。自宅学習だとモチベーションの維持が難しい生徒でも、仲間と一緒に自分のペースで学習できます。
通信制高校に関するよくある質問
通信制高校に関するよくある質問をまとめました。
- 通信制高校はどのような子どもに向いている?
- 通信制高校・全日制高校・定時制高校の違いは?
- 通信制高校を卒業すれば高卒資格を得られる?
各質問について、以下で詳しく見ていきましょう。
通信制高校はどのような人に向いている?
通信制高校は、次のような特徴を持つ人に向いています。
- 自分のペースで学習を進めたい人
- 特定の理由で通学が困難な人
- 学業とアルバイトや趣味を両立させたい人
毎日通学する必要がない通信制高校は、自分のペースで学習を進めたい人におすすめです。卒業要件を満たせば、いつ・どこで・どのように学習してもよく、自分に合ったスタイルで学習できます。
また、病気や家庭の事情など、特定の理由で毎日の通学が難しい人にも通信制高校が向いています。通信制高校には以下のようなサポート制度があるため、学業と生活のバランスを保ちやすくなる
でしょう。
- オンライン授業:インターネットを利用して自宅で授業を受けられる
- 個別サポート:個別の学習計画の作成や日々の学習についてサポートを受けられる
- 在宅試験:自宅でテストが受けられる
その他、学業とアルバイトや趣味を両立させたい人にも通信制高校は向いています。学習スタイルを柔軟に変えられることから自由な時間を確保しやすく、自分の興味や関心を追求しながら学業を続けられるでしょう。
通信制高校・全日制高校・定時制高校の違いは?
通信制高校・全日制高校・定時制高校の違いを下表にまとめました。
通信制高校 | 全日制高校 | 定時制高校 | |
授業形態 | 自宅学習 オンライン授業 | 対面授業 | 対面授業 |
登校頻度 | 年間約20日 (学校によって異なる) | 週5日 | 週5日 |
授業時間 | 午前・午後のどちらか (1日3時間程度) | 朝から夕方 (1日5~8時間) | 「夜間制」「昼間二部制」「三部制」のいずれか (1日4時間~) |
学習ペース | 自分に合ったペース | 学校のカリキュラム通り | 学校のカリキュラム通り |
各学校の基本的な違いを理解することで、自分に合った学習環境を選べるようになります。それぞれの特性を理解し、適切な学校を選びましょう。
通信制高校を卒業すれば高卒資格を得られる?
通信制高校を卒業すれば、全日制や定時制と同様に高校卒業資格を得られます。通信制高校を卒業するには、以下の卒業要件を満たす必要があります。
- 36ヶ月以上の在籍
- 74単位以上の取得
- 30単位時間以上の特別活動への参加
在籍期間に関しては、編入・転入の場合、以前在籍していた高校の在籍期間も加算することができます。
通信制高校の卒業要件は、全日制や定時制と比べて難しくない
といえます。しかし、通信制高校は通学の頻度が少ない分、自分で計画を立てて学習を進めなければなりません。見通しをもって計画的に取り組みましょう。
まとめ
本記事では、通信制高校のメリット・デメリットや具体的な対策について解説しました。
記事内で紹介した通信制高校のメリットとデメリットは、次のとおりです。
自己管理やモチベーションの維持が必要になる
友達や教師とのコミュニケーションが限られる
大学受験対策が個人の努力に依存しがちになる
自主学習に適した環境づくりや家族のサポートが必要になる
自分のペースで学習を進められる
時間に融通が利くため無理なく通学できる
個別指導やサポートが充実している学校もある
通信制高校への進学を検討する際は、メリットだけでなくデメリットについても知っておく必要があります。
デメリットとそれらの具体的な対策を知っていれば、通信制高校での学校生活がより充実したものとなる
でしょう。