「総合型選抜を検討しているものの、どんな対策をすればよいかわからない」
「総合型選抜の対策をするなら塾に通うべきか、独学がよいか悩む」
「総合型選抜の対策で塾に行く場合の選び方を知りたい」
このような悩みを抱えている受験生の方や保護者の方もいるかと思います。
総合型選抜は、書類選考や面接、小論文など、さまざまな選考を組み合わせて受験者を評価する入試方式です。
出願や選考の時期がほかの入試方式に比べて早いため、限られた時間の中で効率的に対策する必要があります。
そのため、総合型選抜の対策をするなら、塾に行くのがおすすめです。
本記事では、総合型選抜の対策のために塾に通うべき理由や、塾選びのポイント
について解説します。志望大学・学部に合った総合型選抜の対策を行い、合格を目指しましょう。
この記事の目次
総合型選抜とは?選考方法と利用するメリット
総合型選抜は2021年度から導入された入試方式のため、そもそもどのような入試なのか、詳しく知らない方もいるかもしれません。
ここでは、総合型選抜がどのような入試なのかを簡単に解説します。
- 総合型選抜とは
- 総合型選抜の選考方法
- 総合型選抜を利用するメリット
総合型選抜が具体的にどのような入試方式なのか、こちらで確認しておきましょう。
総合型選抜とは
総合型選抜とは、面接や小論文、学力試験など、さまざまな選考から受験者を総合的評価する入試方式です。総合型選抜では、大学・学部のアドミッション・ポリシーに合致していることが重要な基準となります。
アドミッション・ポリシーとは、大学の「入学者受け入れ方針」のことで、大学側がどのような人物を求めているかを反映したものです。例として、大阪大学と日本大学のアドミッション・ポリシーを見てみましょう。
【求める人材像】
(1)高等学校等における教育課程を修了し、もしくは同等の能力を身につけている人。
(2)幅広い自然科学の基礎知識と応用力に加え、広い視野と柔軟な発想力を持ち、その発想を伝える力を持ち合わせた人。
(3)自然科学に知的好奇心を持ち、自ら強く考察して真理を探究・発信することに喜びを感じる人。
(4)科学の素養を背景にして、国際社会に幅広く貢献したい人。
出典:大阪大学 各学部・研究科のアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)
国際関係学部では、日本大学の理念「自主創造」のもと、広く知識を世界にもとめる人材の育成を目的とします。本学部の目指す教育は、自らの価値を高め世界で活躍できるように、知りたいという好奇心、学びたいという探究心に応えます。
そこで得た問題解決能力及びコミュニケーション能力は、複雑化する国際社会において、文化の違いや利害関係を乗り越え、様々な人や組織の協働を促します。世界の多様な民族、言語、宗教、文化、社会、環境などをグローバルな視点で学びたい人を広く求めます。
将来、国際社会の様々な分野で活躍するために、海外留学経験や外国語運用能力、集団におけるリーダーシップやコミュニケーション能力の実践、スポーツ・文化活動の成果等、多彩な個性を持つ意欲の高い者を広く求めます。
上記2つの例を見てもわかるように、大学・学部によってアドミッション・ポリシーの書き方や内容は異なります。そのため、希望する大学・学部のアドミッション・ポリシーを読み込み、どのような人物を求めているのかを深く理解することが大切
です。
希望する大学・学部のアドミッション・ポリシーを理解し、求める人物像と合致していると見なされるような経験や、入学後に学びたいことをアピールできると、合格にグッと近づくでしょう。
総合型選抜の選考方法
総合型選抜は、さまざまな選考方法を組み合わせて受験者を総合的に評価するのが特徴です。主な選考方法を以下にまとめました。
主な選考方法 | 選考概要 | その他の特徴 |
書類選考 | 調査書・志望理由書・活動報告書などの提出書類に基づき評価する | 多くの総合型選抜で採用されている |
面接 | 提出書類に沿って受験生の人物像を直接確認する | 集団面接の場合もある 試験当日に課されることが多い |
プレゼンテーション | 与えられた問題やテーマに沿って自分の意見を伝える | 読解力と思考力が求められる スケッチブックやパワーポイントの使用が許可されている場合もある |
小論文 | 与えられたテーマに沿って自分の意見を論述する | 志望理由を述べる課題が出題されることもある 試験当日に課される場合が多い |
大学入学共通テスト | 大学入学共通テストによって受験者の基礎学力を測る | 国公立大学の総合型選抜で実施されることがある |
独自学科試験 | 大学独自の学科試験によって受験者の学力を測る | 口頭試問や実技試験が課される場合もある |
グループディスカッション | 与えられたテーマについて数名のグループで話し合う | コミュニケーション能力や建設的な議論への貢献度を評価される |
レポート提出 | レポートを書いて提出する | 与えられたテーマについて調べてまとめる模擬授業や課題図書の内容をまとめるタイプも |
総合型選抜は、大学が課すこれら複数の選考に対応する必要があります。また、出願時期が9月からと、ほかの入試方式に比べて早め
なのも特徴です。
そのため、総合型選抜での受験を検討している方は、早めに志望校を決定し、選考に向けて準備する必要があるでしょう。
総合型選抜を利用するメリット
大学入試で総合型選抜を利用するメリットは、次のとおりです。
- 自分の魅力を多角的にアピールできる
- 合格が早く決まりやすい
- 合格のチャンスが広がる
総合型選抜では、面接や小論文、グループディスカッションなど、複数の選考方法を組み合わせて受験者を評価するため、自分の魅力を多角的にアピールできます。総合型選抜では、大学側に「ぜひ、わが校で学んでほしい」と思ってもらうことが合格のカギです。
総合型選抜は、学力だけでなく、主体性や協調性など、数字には表れない自分の強みを存分にアピールできる選抜だといえるでしょう。
合格が早く決まりやすい
のも、総合型選抜のメリットの一つです。総合型選抜の合格発表は11月からとなっているため、一般選抜に比べて早く合否が決まります。
そのため、総合型選抜で合格できれば残りの学校生活を目いっぱい楽しんだり、大学で学ぶ分野の基礎知識を身につけたりと、時間を有意義に使えるでしょう。
また、総合型選抜は出願や選抜の時期が早いため、万が一不合格だった場合は一般選抜に挑戦できます。また、一般選抜と併願する形で先に総合型選抜を受けることで、受験当日の雰囲気に慣れることができるでしょう。
ただし、大学によっては専願のみとしている場合もあるため、志望校が併願可かどうかをあらかじめ確認するようにしてください。
総合型選抜対策は塾に通うのがおすすめ!その理由とは?
総合型選抜を検討している方の中には、入試対策は自分でもできるのか、塾に通ったほうがよいのか迷っている方もいるかと思います。
結論から述べると、総合型選抜の対策は独学でもできますが、合格の可能性をより高めるのであれば、塾に通うのがおすすめです。ここでは、総合型選抜の対策として塾に通ったほうがよい理由を3つ紹介します。
- 効率的に対策ができるから
- 総合型選抜合格に欠かせない自己分析の精度を上げられるから
- 志望大学・学部に合った対策ができるから
それぞれの理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
効率的に対策ができるから
塾に通うと、効率的に総合型選抜の対策ができます。
総合型選抜は、書類選考や面接、小論文など、さまざまな選考方法が用いられる入試方式です。独学での対策も可能ですが、プロ教師の視点からの添削や具体的なアドバイスを受けることで、より効率的に入試対策を進められるでしょう。
特に、面接や小論文がある場合、独学での対策には限界があります。総合型選抜に対応している塾であれば、面接や小論文の練習ができるため、より実践的な対策を行えるでしょう。
高校で総合型選抜の対策をするのは難しいことも
小論文の添削や面接の練習など、総合型選抜の対策を行っている高校もあります。しかし、高校での対策だけでは不十分であることも。高校だけで総合型選抜の対策をするのが難しい理由としては、以下2つが挙げられます。
- 高校の教師は総合型選抜対策のプロではない
- 対策に十分な時間が取れない
高校の教師は、あくまで高校で授業を行うのが仕事です。授業で扱う学習範囲には精通していますが、小論文や面接のプロではないため、的確なアドバイスを得られない可能性があるのです。
また、総合型選抜では志望する学部の分野に関する知識も必要になりますが、法、経済、文学、科学、医療など多岐に渡るため、教師の持つ知識が不十分な可能性も考えられます。
総合型選抜の対策は放課後や空き時間に行う場合が多く、対策自体に十分な時間が取れない可能性も考えられるでしょう。
よって、高校で総合型選抜の対策ができる場合でも、総合型選抜に対応している塾に通うほうが志望校の合格により近づける
といえます。
総合型選抜合格に欠かせない自己分析の精度を上げられるから
自己分析の精度を上げられるのも、塾で総合型選抜の対策をしたほうがよい理由の一つです。
総合型選抜では、大学や学部のアドミッション・ポリシーに合わせて将来の目標や学ぶ目的、自分の強みを言語化し、具体的に伝えることが求められます。ただし、自己分析だけでは自分の長所や短所を十分に把握できなかったり、うまく言語化できなかったりすることもあるでしょう。
一方の塾では、総合型選抜に詳しい講師がサポートしてくれるため、自己分析の精度を高められ、自分についてより深く理解する
ことにつながります。また、志望校のアドミッション・ポリシーに沿った形での自己アピールができるようアドバイスを受けることで、合格に近づけるでしょう。
志望大学・学部に合った対策ができるから
志望大学・学部に合った対策を効率的に行えるのも、塾に通ったほうがよい理由の一つです。
総合型選抜は、大学や学部によって選考方法や出題パターンなどが異なります。したがって、独学では対策に充てる時間が足りなかったり、対策の方向性がズレたりする可能性があるでしょう。
その点、総合型選抜に関するノウハウが豊富な塾は、どのような対策が必要か、どのように対策を進めていけばよいか
を具体的にアドバイスしてくれます。総合型選抜は出願・選抜の時期が早いため、限られた時間の中で効率的に対策できるのは塾のメリットといえるでしょう。
総合型選抜対策塾の失敗しない選び方
総合型選抜は大学・学部によって必要な対策が異なるため、志望校合格の可能性を高めたいのであれば、総合型選抜に対応している塾に通うのがおすすめです。とはいえ、塾の選び方がわからずお困りの方もいるでしょう。
ここでは、塾選びで失敗したくない方向けに、総合型選抜の対策塾を選ぶ際に意識したいポイントを3つ紹介します。
- マンツーマン指導をしてもらえるか
- 志望大学・学部の合格実績・指導実績があるか
- サポート体制が充実しているか
それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
マンツーマン指導をしてもらえるか
まず確認したいポイントは、マンツーマン指導を行っているかです。総合型選抜の対策では、志望大学・学部の傾向に合わせて、志望理由書や小論文の添削を受けたり、面接の練習をしたりする必要があります。
ただし、志望理由書や小論文、面接には決まった回答があるわけではありません。集団指導での対策は難しいため、受験生一人ひとりを丁寧に見てくれるマンツーマン指導がおすすめと言えるでしょう。
また、マンツーマン指導では、志望大学・学部の傾向や、自分の得意・不得意に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを組んでもらえます。よって、自分に合った方法で効率的に総合型選抜の対策を進められる
でしょう。
志望大学・学部の合格実績・指導実績があるか
志望する大学・学部の合格実績や指導実績があるかどうかも、塾選びのポイントの一つです。
総合型選抜では、志望大学・学部に合った対策が必要となります。志望大学や学部の合格・指導実績がある塾を選ぶことで、以下のような情報を得られるでしょう。
- 出題傾向や評価基準
- 過去の合格者の体験談や効率的な準備方法
- 志望大学・学部への合格に必要な知識
総合型選抜を有利に進め、合格を勝ち取りたい方は、志望大学や学部の合格実績・指導実績が豊富な塾を選ぶことをおすすめします。
総合型選抜の合格実績・指導実績があるかを要チェック
検討している塾に志望大学・学部の合格実績や指導実績があっても、それが総合型選抜の実績でなければ、思っているような指導効果が得られない可能性があります。
塾を選ぶ際は、「志望大学・学部の総合型選抜での合格実績や指導実績」があるかを特にチェックするようにしましょう。総合型選抜の合格実績・指導実績がある塾を選べば、合格の可能性を大きく高められます。
サポート体制が充実しているか
求めているサポートを受けられるかどうかも、総合型選抜の対策塾を選ぶうえで大切なポイントです。口コミなどで評判が良くても、そもそも必要としているサポートを受けられないのであれば、自分にとって効果的な対策ができる塾とは言えません。
サポート体制の例は以下のとおりです。
- 学習計画の作成や見直し
- 志望校の入試に関する情報提供
- 志望理由書や小論文の添削
- 面接やグループワーク、プレゼンテーションの練習
志望する大学・学部によって、総合型選抜の対策に必要なサポートは異なります。塾を選ぶ際は、自分に必要なサポートは何かを考え、それらを受けられるかを一つの目安にするとよいでしょう。
総合型選抜対策ならトライのオンライン個別指導塾がおすすめ
総合型選抜の対策のために通塾を検討している方は、トライのオンライン個別指導塾がおすすめです。トライのオンライン個別指導塾は、以下3つの強みで受験生の志望校合格をサポートします。
- 全国から選べる専任教師が完全マンツーマンで指導
- 「総合型選抜・推薦入試対策」コースで志望大学に合わせた対策が可能
- 担任の教育プランナーが学習や受験を徹底サポート
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
全国から選べる専任教師が完全マンツーマンで指導
トライのオンライン個別指導塾は、全国多数の教師の中から生徒に合う教師を選抜します。教師は専任制で完全マンツーマン指導のため、自分のペースでじっくりと理解を深められるのが魅力です。
また、希望に合う教師の紹介にも対応しており、例として次のような教師の授業を受けられます。
- 志望大学に通っている
- 総合型選抜の合格実績・指導実績がある
- 教師自身が総合型選抜に合格した経験がある
志望大学や総合型選抜に精通している教師がサポートする
ことで、合格に向けて効率的に対策を進められるでしょう。
「総合型選抜・推薦入試対策」コースで志望大学に合わせた対策が可能
参照:高校生のオンライン個別指導プラン – トライのオンライン個別指導塾
トライのオンライン個別指導塾にはさまざまなコースがあり、生徒一人ひとりに合わせたコースと個別指導で目標の達成をサポートします。
なかでも「総合型選抜・推薦入試対策」コースでは、志望大学に合わせた小論文の添削や志望理由書の書き方の指導、面接練習などが可能です。
総合型選抜で重視されるポイントを押さえて丁寧に指導するため、「何から始めればよいかわからない」「志望学部に関する知識があまりない」という方でも安心して学習を進められる
でしょう。
担任の教育プランナーが学習や受験を徹底サポート
トライのオンライン個別指導塾では、教師とは別に担任の教育プランナーがつき、学習や受験を徹底サポートします。サポートの例を以下にまとめました。
- 学習計画の作成・見直し
- 学習方法のアドバイス
- 進路・受験の情報提供
- 進路相談・志望校選びのアドバイス
- 定期的に学習面談を実施
ほかにも、LINE窓口を設置しているなど、教育プランナーに学習や受験の悩みを気軽に相談できる体制
が整っています。そのため、サポート体制が充実している塾をお探しの方にも、トライのオンライン個別指導塾がおすすめです。
まとめ
本記事では、総合型選抜の対策で塾に通ったほうがよい理由や、塾選びのポイントについて解説しました。
総合型選抜の対策は独学でも可能です。しかし、以下のような理由から、効率的に対策するのであれば塾に通ったほうがよいといえるでしょう。
- 効率的に対策ができるから
- 総合型選抜合格に欠かせない自己分析の精度を上げられるから
- 志望大学・学部に合った対策ができるから
また、総合型選抜の対策として塾に通う場合は、以下のポイントを意識して塾を選ぶのがおすすめです。
- マンツーマン指導をしてもらえるか
- 志望大学・学部の合格実績・指導実績があるか
- サポート体制が充実しているか
これらのポイントを押さえて塾を選ぶことで、志望大学・学部の選抜傾向に沿った、効果的な総合型選抜対策ができます。自分に合った塾で効率的に入試対策を行い、志望校合格を勝ち取りましょう。