2025/04/16

能開センターで偏差値が上がらない!原因と対策を解説

近畿圏南部地域を中心に展開する学習塾の能開センターは、中学受験をはじめ高校受験や大学受験を対象に、18府県に100校以上を構える塾です。1976年創業で、これまでに多くのお子さまを難関中学へと導いてきました。今回の記事では、能開センターで偏差値が上がらない場合の原因と、偏差値を上げるための対策についてご紹介します。

能開センターの合格実績

能開センターは近畿圏南部を中心に、大阪北部や兵庫、京都、滋賀にも教室を構える学習塾です。そのため合格者数も必然的に、大阪中央部から南大阪、奈良、和歌山の学校に多いという傾向があります。地域による合格者の数に偏りがある、つまり、得意な学校がはっきりしている塾と言えるでしょう。

合格実績を見てみると、清風南海、智辯学園など近畿圏南部の中学に特に強い塾であり、ここ数年、最難関校合格者も増加しています。

偏差値別に設けられている能開センターの授業について

能開センターの授業は偏差値別に設けられています。ここでコースについて見ていきましょう。

中学受験コースのふたつのゼミ

能開センターの中学受験コースは、本科ゼミと特設ゼミに分かれています。本科ゼミは、受験に必要な基礎や基本を徹底して身につけるための講座で、カリキュラム・テキスト・テストのオリジナル指導に基づき、入試に対応できる総合力をつけていきます。

一方、特設ゼミは各県の入試事情や一人ひとりの学習目的に応じて設置される講座です。選択制または選抜性となっており、本科ゼミと併せて受講します。志望校別対策講座などを追加で受講できるため、お子さまそれぞれの弱点克服や得意分野での実力アップが望めます。

一定の偏差値がないと受講できない特訓系

能開センターで開かれる特訓系講座は、「中学受験実力判定模試」または「到達度判定テスト」の成績をもとに選抜される資格制の講座です。各校から集結するライバルたちと切磋琢磨しながら、それぞれの志望校に向けて難易度の高い問題に挑戦できる力をつけることを目指して授業は行われます。授業の大半を難問の分析と解法の学習に充てるため、上位校合格のための力をつけることができるのではないでしょうか。

また、6年生になると難関校別の特訓講座も開講されます。学校別はもちろん、算数特訓、読解・語彙特訓、記述特訓など、重要なポイントを押さえた集中講座で受験に向けた実践的な内容に触れていきます。さらに一日で3科目もしくは4科目を学ぶ日曜実践では、基礎学力の向上と共に、集中力と競争意識を養うことができるようになっています。

能開センターで偏差値を把握できるテスト

ここでは、能開センターで受験できるテストについて紹介します。

中学受験実力判定模試

小学3、4、5年生では2ヶ月に1回、小学6年生ではさらに回数や頻度を増やして実施される模試です。学習指導要領に基づいて、幅広くかつ深い内容まで掘り下げて出題され、総合的な学力を診断できます。長年にわたって日本全国の中学入試を徹底分析してきた能開センターが、その研究に基づいて、全国の附属中学から難関私立中学まで「合格のために必ず解けて欲しい問題」などを配列よく出題しています。

全国の附属中学や有名私立中を目指す人が受ける模試のため、過去の受験者情報から正確な志望校判定が行えるのも特徴です。中学受験実力判定模試によって出された偏差値で自分の学習状況を振り返り、模試の間違いを通してさらなる学力定着に役立てることができるでしょう。

学力テスト/思考力診断テスト

能開センター主催で毎年、全国規模で開催される記述式のテストです。こちらも学習指導要領に基づく幅広い範囲から出題され、付け焼刃ではない学力と思考力を診断するテストになっています。

学力テストでは思考を重ねて解く応用問題や、表現力を問う記述式が出題され、現時点での実力と課題を明確にすることができます。

一方、思考力診断テストでは、知識を問わず自力で解き方を発見する問題が出されます。中学入試では昨今、知識問題や選択問題だけでなく、文章力や表現力も問う問題や多面的思考力、情報整理能力などを必要とする問題も増える傾向にあります。学力テスト/思考力診断テスト共に「いま自分がやり直すべき問題」を知ることができるので、弱点補強や得意分野を伸ばすために役立てましょう。得点はもちろん、偏差値や小問別の正解・不正解も確認できます。

最難関S模試

小学1年生から6年生を対象にした模試です。昨今、最難関中学の入試問題は「解法の暗記」で解くには限界がある状況です。最難関中学入試に見られるような「論理的な思考問題」を最難関S模試で経験しておくことで、最難関中学レベルに対応できる“本当の思考力”をつけることができます。

小6志望校別合格判定模試/小6志望校別模試/小4~5志望校別チャレンジテスト

灘、東大寺学園、大阪星光学院、四天王寺など、各県の中学校の入試問題傾向や難易度にあわせ、問題用紙や解答用紙まで本番そっくりの形式で行われる模擬試験です。入試当日の臨場感の中で試験を受けられるので、小学6年生にとっては入試本番の実践的なリハーサルとしても大きな役割を担っています。小学4、5年生にとっては、志望校を目指す受験生の中での現時点の偏差値を確認して、合格可能性を試すためのテストです。

能開センターに通っていても偏差値が上がらない原因

能開センターで頑張っていても、偏差値が上がらない原因は何でしょうか。ここでその原因を見ていきましょう。

家庭学習が「ただこなすだけ」になっている

例えば授業で理解があいまいな問題に直面してもなかなか質問できず、消化不良のまま自宅へ持ち帰っていませんか。宿題をひとりで進められず、ただただ時間ばかりが経ってしまってはいませんか。

能開センターでは「復習と反復」を徹底しながらカリキュラムが進められています。家庭学習を「ただこなすだけ」にならないよう、しっかりと理解を深め、考える力をつけていくことが大切ですが、まだ小学生のお子さまひとりで向き合うのは少し難しいかもしれません。しっかり勉強しているのに偏差値が上がらない場合は、家庭学習で「復習と反復」がしっかり行えていない可能性があります。

「暗記型学習」になっていて応用問題が解けない

中学受験において、一つでも多くの物事を暗記するのはとても大切です。しかし暗記するだけになってしまい、いざ問題を解こうとしても太刀打ちできないケースがあります。大切なのは「知識を詰め込む学習」ではなく、「考える力を培う」ための学習です。多彩な問題が出題される中学受験において偏差値をアップさせるためには、ひとつの物事だけでなく柔軟に考えを広げることが必須となるでしょう。暗記型学習ばかりするクセがついているお子さまは、なるべく早めに学習法をシフトチェンジしたいところです。それができるとおのずと、偏差値アップが望めるのではないでしょうか。

テストの見直しが不十分

お子さまは塾で毎週行われているテストの見直しを、完璧に行えているでしょうか。能開センターは復習を大切にする塾で、間違えた原因を突き止め、根本的な課題をクリアにすることで合格への道を進めていきます。偏差値がなかなか上がらないお子さまは、テストの見直しが足りていないケースが多く見られます。

能開センターで偏差値を上げるための対策

ここからは、能開センターで偏差値を上げるための対策について確認しましょう。

スーパー講師 中学受験映像講座を受ける

能開センターには日々の授業を自宅で復習する際に活用できる、有料の映像講座を展開しています。通常の授業をそのまま録画したものではなく、自宅でパソコンなどを使って勉強することを前提に、板書も見やすく撮影・編集された動画です。重要ポイントを絞った内容で構成されていて復習しやすい動画になっているので、家庭学習の方法に悩んでいるお子さまや、習った内容をより定着させて偏差値アップにつなげたいお子さまは、検討してみてはいかがでしょうか。

習ったその日に動画配信されるため、学習内容を定着させやすい

スーパー講師 中学受験映像講座は、能開ゼミのカレンダーに合わせて、授業を受けたその日に配信されます。授業内容の記憶が新しいうちに復習できるので、より効果的な学習が期待できます。

また、「基本レベルから重要事項に絞って解説する授業」がテーマになっているので、知識を再度整理したい場合や、より項目立てて理解したい場合などにも使えます。偏差値がなかなか上がらない場合に通常授業と併用することで、より理解度を高めて成績アップにつなげられるでしょう。

いつでも何度でも自分のペースで学習できる

スーパー講師 中学受験映像講座は自宅で動画を見るスタイルなので、お子さま自身のペースで学習が進められます。少しわかりにくかった問題や応用問題にチャレンジした際も、つまずいた箇所を何度でも繰り返し受講できるので、苦手なテーマを克服したり生み出したりしない学習にも活用できます。

実力テストや公開模試の前後には重要問題や弱点内容に絞ってもう一度復習できるので、知識の整理や弱点補強もスムーズに行えるのではないでしょうか。試験前に取り組むことで偏差値アップに貢献できることはもちろん、試験後には解けなかった問題や苦手なテーマの復習がすぐに行えるので、実力を着実に伸ばしていけそうです。

テストの見直しを徹底的に行う

能開センターのテストの得点や偏差値などの成績資料、採点済みの答案は、テスト実施後3~5日後にスマートフォンまたはパソコンで確認することができます。総合得点はもちろん、全国の受験者における順位、偏差値、志望校の合格の可能性なども知ることができます。

また、単に解答だけが配布されるのではなく、詳細な解答・解説が掲載された冊子によってスムーズに復習することができます。能開センターでは「ひとりで復習できないテストは時間の無駄」と考えられています。そのため、科目別の偏差値分布や成績推移、科目ごとに自分の今の位置をビジュアルで確かめることができるようになっているので、お子さまでも理解しやすいのではないでしょうか。今回間違えた問題は二度と間違えないぞ、という気持ちで理解を深めながら見直しすることが、偏差値を上げるためにはとても大切です。

まとめ

能開センターで偏差値がなかなか上がらない場合の原因と対策についてご紹介しました。努力をしていても偏差値に結びつかないと、お子さまも保護者様も気持ちが上がらないことでしょう。能開センターでは学習面はもちろん、お子さまの精神面にも注意を払ってくれているので、個別に面談や電話で相談してみるのもよいかもしれません。また、お子さま一人ひとりに向き合う個別指導という選択肢も考えられます。集団授業で理解しきれなかった部分を個別指導で補うことで、知識の定着を促し、偏差値アップを目指せます。自分のペースで学習を進めることで、より効果的な受験対策につながるでしょう。志望校合格というゴールを迎えるその日まで、できることを頑張ってください。

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