創設40年以上の歴史をもつ京進トップシグマは、京都府、滋賀県を中心に、大阪府、奈良県、愛知県で校舎を展開している中学受験の学習塾です。「一人ひとりを大切に」を基本理念に、受験指導が進められています。今回は、京進トップシグマで成績が上がらず、クラス落ちしそうな場合の原因と対策についてご紹介します。
京進トップシグマが大切にしている学習ポイント
京進トップシグマならではの学習ポイントがあります。ここで詳しく見ていきましょう。
脳科学理論に基づいた学習法を導入
京進トップシグマでは、テレビ番組やメディアでも活躍する研究者、東京大学の池谷裕二教授を「脳のアドバイザー」として迎え、脳科学理論の研究結果を活かした学習法を導入しています。「暗記の勉強はいつすれば良いか」「何から始めれば良いか」など脳科学に基づく学習法で、勉強した内容の記憶の長期化を図り、効率の良い勉強法を身につけられるように鍛えるというものです。
「リーチングメソッド」という脳科学の研究を踏まえたオリジナルの学習システムによって、脳の前頭前皮質や海馬、扁桃体の性質を活用しながら学力向上に取り組んでいきます。知識を効率よく定着させられるタイミングで復習や暗記を行うため、学んだ内容を長期間覚えておくためにも役立つ勉強法だと言われています。
四谷大塚のメインテキストを用いた授業
京進トップシグマは、【中学受験のパイオニア】と言われている学習塾の四谷大塚と提携し、授業の教材も四谷大塚の「予習シリーズ」を採用しています。「予習シリーズ」は図版が全てカラー刷りで、特に理科や社会では写真や図がふんだんに使われており、原理や原則の知識を詰め込むのではなく“イメージしながら理解を深められる”教材になっています。解説も詳しく掲載されているので、自宅で学習を進める際にもお子さま自身で理解しながら取り組むことができます。
お子さまたちが勉強に集中できる独自体制
京進トップシグマでは、お子さま自らが学ぶ姿勢を確立して志望校への合格を掴めるように、「褒める指導」や遊ぶように学べる「楽しい授業」を意識しています。クラスは完全担任制、かつ適正人数で構成されているので、一人ひとりに的確な指導が行われます。
また学力や志望校に応じた学習方法の指導を行い、よりハイレベルな志望校を目指したい場合には、自宅学習のやり方を丁寧に教えてくれます。さらに中学受験コースは、全ての学年が19時までに授業を終える時間割になっています。無茶なスケジュールでお子さまの生活のリズムを壊すことなく、自宅で宿題にじっくり取り組めるようにするためです。京進トップシグマでは、宿題は「追われる」ものではなく「じっくり考えて定着を図るもの」と考えられているので、早めの授業終了によって家庭での学習時間をしっかりキープすることができるでしょう。
志望校合格だけをゴールにしない
京進トップシグマの中学受験コースでは前述の通り、自ら学ぶ力を鍛え、有名中学から難関中学までの入試を突破できる「確かな実力の養成」を目指しています。学力を最大限まで伸ばし、より高い目標設定を行い、感動の志望校合格を叶える経験を通して、“人としても大きく成長できること”を目標にしています。単なる勉強だけでなく、自立できる人を育てて夢の実現をサポートする学習塾として、トータル的な成長が望めるのではないでしょうか。
京進トップシグマのクラス編成とクラス分けについて
京進トップシグマでは地域ごとや志望校に合わせたクラスを開講しており、灘中やラ・サール中などへの合格を見据えた全国難関中学対策クラスから、有名私立中学受験クラス、公立中高一貫校対策クラスなどでさらに実践力を鍛えていきます。具体的にどのようなクラスがあるかご紹介しましょう。
全国難関中学対策クラス
小学5年生と6年生を対象にした、灘中、開成中、ラ・サール中への合格を見据えた最高レベルのクラスです。全国の難関中学合格や関西トップクラスの東大寺学園中、洛南高校附属中や洛星中、西大和学園中への合格を目指していきます。高度な問題を次々に解き、どのような問題にも対応できる実践力を確かなものにし、万全の体制を整えて合格へと仕上げていきます。
有名中学対策クラス
小学4年生、5年生、6年生を対象に、同志社系や立命館系をはじめとする有名私立中学、公立中高一貫校に対応しているクラスです。小学4年生で中学受験の基礎となる単元を学習し、5年生では入試で狙われるポイントをすべてマスターします。そのうえで6年生では、志望校合格を確実にするための応用力を磨いていきます。基礎から応用まで無理なく学べる、京進トップシグマ独自のカリキュラムと指導システムになっています。
地域限定の対策クラスもある
京進トップシグマは地域密着型の進学塾でもあるため、地域ごとに近隣の難関中に合わせた対策クラスを設けています。京都府と奈良県では、小学6年生を対象にした公立中高一貫校対策講座が、また滋賀県では県立中学の守山中、水口東中、河瀬中の合格を目指した対策指導が行われています。愛知県では、難関中である東海、滝、南山女子対策クラスや、明和高校附属中の合格を目指した対策指導を行う講座もあります。
京進トップシグマのクラス分けについて
多彩なクラスや講座が用意されている京進トップシグマですが、受講資格の基準について明確な発表は行われていません。偏差値が1回でもクリアすると上のクラスに上がれることや、2回連続クリアできなければクラス落ちするというケースもあります。いずれにせよ、一つひとつのテストを大切にすることは必須でしょう。
京進トップシグマでクラス落ちしてしまう原因
京進トップシグマでクラス落ちしてしまう原因は何でしょうか。ここからは、その原因を追求していきます。
目標が明確でなくやる気が出ない
お子さまが京進トップシグマでクラス落ちをしてしまいそうな場合は、まず目標がブレてしまっている可能性があります。
京進トップシグマでは四谷大塚の教材を用いた授業が進められますが、カラフルで豊富な図版や詳しい解説が含まれる「予習シリーズ」の内容を十分に消化するためには、明確な目標意識が必要です。特に理科や社会では、イメージしながら理解を深めることが求められますが、モチベーションが低いとこの過程がおろそかになりがちです。
京進の「リーチングメソッド」という脳科学に基づく学習サイクルを効果的に活用するためにも、長期的な志望校合格という目標だけでなく、週実テストでの合格など、より身近な目標を設定することが重要です。
自主的な学習計画が立てられない
ほかの塾と同様に、京進トップシグマでもたくさんの宿題が出されます。京進トップシグマはすべての学年が19時までに授業を終える時間割が組まれており、特に家庭学習を大切にする進学塾のため、勉強のリズムを掴むことが成績向上にも大きく関わってきます。
同塾ではお子さま自らが学習に挑む姿勢を大切にしていますが、四谷大塚の教材を効率よく進めるためのスケジュール管理までお子さまに任せてしまうのは少々危険でしょう。中学受験対策はただでさえ、やることが山積みです。塾の先生や保護者様のサポートは欠かせないので、お子さまは勉強に集中させて、そのほかを分担するのがよいでしょう。
京進トップシグマでクラス落ちしないための対策
京進トップシグマでクラス落ちしないよう、ここでは対策について詳しく確認していきましょう。
『リーチング学習手帳』を活用する
京進トップシグマには、学習を最大化できるオリジナルの「リーチング学習手帳」というものがあります。脳科学理論により、科学的に証明された効果を取り入れた手帳になっているので、上手く活用することで学力を高められ、クラス落ちを回避できるかもしれません。
クラス落ちを防ぐためには、ただ授業を受けるだけでなく、「自分が何を目指し、どう行動できているか」を振り返る習慣を持つことが大切です。
リーチング学習手帳をうまく活用し、自分自身の学びの進捗を管理することで、より主体的な学習姿勢が育ち、学力向上・クラス維持につながっていくでしょう。
やる気を湧きたたせる「ルーティンチェック」を活用する
やる気を出すための第一歩は、何ごとも「始める」ことです。やる気がなくても机に向かって勉強を始めてみることで脳の側坐核という部分が刺激され、自然とやる気が高まることが判明しています。
京進トップシグマではルーティン行動を確認できる「目標設定用紙・ルーティンチェック表」を用いて、学習と生活の質を高める取り組みを行っており、これを有効活用することが大切です。これによりモチベーションを維持しやすくなり、クラス落ちの原因になりがちな「やる気の波」を抑えることができます。
毎日のルーティンを意識して、継続的な学習のリズムを作ることが、安定した成績につながるポイントです。
自ら計画を立てる「学習ダイアリー」で学習習慣を整える
京進トップシグマでは、毎週の学習予定や宿題を自分で記入できる「学習ダイアリー」が配布されています。学習ダイアリーのページには一週間ごとに、勉強の計画や宿題の予定などが書き込めるようになっています。宿題の予定をお子さま自身で書き込み、予定通りに実施することで、宿題を確実に済ますことができます。それ以外の勉強予定もお子さま自身で計画を立てて実施することで、日々勉強する姿勢を確立できます。
クラス落ちを防ぐには、塾の授業だけでなく自宅学習の質を高めることが不可欠です。そのためにも、学習ダイアリーを活用して、ただ「与えられた宿題をこなす」だけでなく、「自分に必要な勉強は何か」を考えながら計画を立て、実行していくことが重要です。
ダイアリーをきちんと書く・振り返るという習慣が、安定した学力を支える土台になります。
週実テストを確実にマスターする
京進トップシグマには「週実テスト」と呼ばれる試験があります。これは週ごとに学習した単元の問題が出されるテストとなっており、合格ラインに達しなかった場合は再テストをうけ、合格点に到達するまで繰り返し行われます。中学受験コースでは「週実テスト」と、小さな達成体験を積み重ねる「スモールステップ法」でお子さまたちの学習意欲を引き出し、自ら学ぶ姿勢を育む指導が行われています。クラス落ちしないためにはまず、週実テストを確実に解くことができるようにして、学力アップを図りましょう。
まとめ
京進トップシグマでクラス落ちしないための対策法をご紹介しました。成績アップを確実なものにするためには、大きな目標より目の前の目標に向けてコツコツと力をつけていくことが大切です。わからないところをすぐ質問したい、どこが苦手か明確にして対策をとりたい、勉強をサポートしてほしいという場合は、個別指導という選択も視野に入れてみてはいかがでしょう。中学受験は「自分で考えて解く」ことが必須です。自分で解く力を磨くためには、サポートを受けて型を身に着ける必要があります。外部のサポートも活用しながら、学力アップを目指してください。