2025/04/11

希学園で偏差値がなかなか上がらない場合の、原因と対策

関西と首都圏で展開する難関公立・私立中学受験の専門塾・希学園は、目標を掲げて全力で立ち向かっていくお子さまを全力でサポートするという進学塾です。ともに学び、ともに戦い、ともに成長する最高の伴走者であり続けることを目標に掲げ、日々子どもたちの努力に向き合っている塾です。今回は希学園に通っているものの、偏差値がなかなか上がらずに不安を感じている方へ、その原因や対策についてお伝えします。

希学園で自分の学力や偏差値を把握する機会

毎月行われる「公開テスト」

希学園で毎月第2日曜日に実施される「公開テスト」は、小学3年生から小学6年生の塾生と一般生が対象のテストです。学年ごとに学習内容の定着度を理解し、志望校合格の可能性を判定するための模試で、現状の「強み」「弱み」、さらに「偏差値」を把握して次の学習につなげられます。公開テストは出題範囲がはっきり決まっておらず、また、四谷大塚の「合不合判定テスト」などに引けを取らないレベルの問題も出されます。

試験から数日後には、点数や順位、偏差値などを記載した成績データがネットに掲載されます。また、受験者は後日インターネット配信による解説動画を視聴でき、テストの復習に役立てられます。

徹底的に分析された独自の「プレ入試」

希学園では、灘中、東大寺学園中、洛南高附属中、甲陽学院中など、各中学校の入試形式や傾向に合わせた模擬試験「プレ入試」を実施しています。各中学校が「どのような力を測りたいと考えているか」といった出題の狙いを徹底的に分析して問題が作られており、実際の入試で的中することも多くあるようです。また、合格最低点や各科目の平均点などは実際の入試と酷似させるため、「各中学校の入試に最も近いテスト」とも言われています。また、テストを行ったあとは、掲示スタイルで合格発表が行われます。さらに、間違えた問題の直しや分析などを提出必須の課題にすることで、「テストを受けておしまい」とならない学習システムが構築されています。

偏差値に応じて受講資格が得られる「最高レベル演習」

希学園の「最高レベル演習」は、公開テストでの偏差値を基準として受講資格が得られる特別授業です。算数、国語、理科を対象に、最難関校の入試で武器となる難関突破力をつけるクラスになっています。

算数は小学3年生からが対象で、低学年のころから算数力の根幹となる思考力を育み、高学年では最難関校で出題される難問を突破できる対応力を育みます。理科は5年生からあり、最難関中で必要となる高度な思考力とテクニックを身につけ、難問に対応できる力をつけていきます。算数と理科は成績によって受講資格があるので、下記で詳しくご紹介します。

算数

4年生では算数に対する好奇心を養い、灘中や開成中をはじめとした最難関校に合格するための応用力をつけます。講座を受けるためには公開テストで偏差値50以上の成績を取ることが必要です。

5年生では、最難関校に合格するための応用力をつけるため、算数の全分野について勉強し、基本問題の定着から入試問題の演習まで幅広く学習します。6年生の最高レベル演習は、灘中をはじめとした最難関校を受験する人には必須の講座となっています。はじめの4ヶ月は、5年生の最高レベル演習の内容をしっかりと復習し、その後、入試実践向きの演習をメインに学んでいきます。9月からは実力テストと解説講義で問題分析力を高め、より実践的な学力を育てていきます。5年生と6年生は、講座を受けるために公開テストの算数偏差値55以上の成績が必要です。

理科

小学5年生では、全国の中学入試問題や、学年の上位生のために作られた希学園オリジナルの問題に取り組むことで、高度なテクニックと思考力を養成します。6年生では、物理、化学、地学、生物の分野で全国最難関校の入試問題や希学園オリジナル問題を解きながら、高度な論理的思考力、解法のテクニックを養うことができます。5年生、6年生いずれも公開テストで理科の偏差値55以上の資格が必要です。

希学園で偏差値が上がらない原因

塾のスピードについていけない

希学園は難関校への合格を目標に掲げるため、授業やテキストのレベルが全体的に高めです。また、授業時間が長くて家庭学習の時間が十分に取りづらい面もあります。希学園に通っているお子さまで偏差値がなかなか上がらない場合、塾の授業を理解しきれていない、宿題がやり切れていない、授業のスピードが速くてついていけない、テキストが難しくて解けない、といった壁にぶつかっていないでしょうか。

公開テストになると成績が落ちる

普段はしっかり勉強できているのに、公開テストになるとなぜか急にケアレスミスが増えてしまっていませんか。もしくは、解答スピードが遅くて時間切れになってはいませんか。各模試は、いわば受験本番の練習です。本番は1度きりなので、失敗は許されません。お子さまなりの試験前ルーティンや、問題を解く際の時間配分の計算、会場の雰囲気に飲まれない訓練などが必要でしょう。

何がわからないかが、わかっていない

いま自分が何をわかっていないかが、わからないお子さまは意外と多いものです。ましてや小学生の場合、わからないことがあってもうまく言葉に変換できないお子さまもいます。保護者様が問い詰めると喧嘩になる可能性もあるので、第三者に頼るのも方法のひとつです。

希学園で偏差値を上げるための対策

プレチューター/チューターを味方につける

希学園ではプレチューター制/チューター制を設けて、受験生のバックアップを行っています。小学4年生と5年生はプレチューター制、6年生はチューター制です。勉強方法がわからなかったり偏差値が上がらなかったり、悩みごとを相談できる制度を活用しましょう。

プレチューター制(小学4・5年生)

希学園のプレチューター制は、定期的に保護者様に連絡をしたり、お子さまへの声掛けやアドバイスを行ったりする役割です。ベーシックコースやクラスが変わったとしても担当者はそのままで、成長を一年間見守ってくれます。

チューター制(小学6年生)

成績が振るわずクラス落ちした時でも、「どうすれば志望校に合格できるのか」を最優先に考えてくれます。志望校合格のための学習ペースの調整や、弱点科目の克服といった学習面の管理から受験校選びまで、全てに対して個別に対応します。講師は生徒一人ひとりに対してホームドクターのような意識で接し、万全の体制でバックアップしてくれます。お子さまはチューターノートという連絡ノート、保護者様はマイページ上のトークルームでチューターと連携が取れます。

Web動画補講システムを活用する

希学園には、塾生マイページから入れるWeb動画補講システムがあります。これは、受講している講座のWeb授業動画を自由に見られるシステムです。ただ授業の様子を撮影したものではなく、Web専用に別で撮影されており、いつでもわかるまで、何度でも視聴できます。偏差値が上がらない原因として、前述のとおり、授業についていけていない可能性があります。自分のペースで止めたり進めたりができるので、時間を作って動画で学ぶことをしてみてはいかがでしょう。

モチベーションUPのためのイベントに参加してみる

偏差値がなかなか上がらないと、焦りや不安で受験へのモチベーションも下がってしまいがちです。希学園ではクラス分けや成績順の座席など、競争心を高める工夫が凝らされていますが、別方向からアプローチしてみても良いかもしれません。

希学園では受験から逆算した時期に応じて、具体的な科目別の勉強方法や気持ちの保ち方などについて、子どもたちに語りかける時間を大切にしているといいます。例えば小6灘コースの場合、月2回ある志望校別特訓の日に30分の集会の時間が設けられています。子どもたちは各自で集会用ノートをまとめ、灘中を目指す心構えや日々の取り組みの質などを振り返り、モチベーションを保ちながら効果的な日々を過ごせるようになります。

まとめ

中学受験において、偏差値は切っても切り離せないものです。希学園の志望校別コースなどは、受験するお子さまであれば必須で受講しておきたいものですが、偏差値が足りないと資格が得られず、そもそも受講できないという最悪の事態が生じてしまいます。いざという時に困らないよう、なるべく早い時期から偏差値を意識して、まずは希望する講座を受け、そのまま志望校合格への切符を掴んでください。もし、思うように偏差値が上がらないという方は、個別指導塾や家庭教師の併用もおすすめです。偏差値アップのために応用問題を解けるようになりたい、苦手分野だけを学びたいなど、お子さま一人ひとりの悩みに適切な学習計画を提案してくれるでしょう。

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