2025/04/11

総合型選抜で狙い目の大学・学部学科ランキング!倍率が2倍以下の私立大学編

総合型選抜入試を検討している方にとって、どの大学・学部が合格しやすいのかは重要なポイントです。本記事では、2024年度の私立大学の総合型選抜入試における、倍率が2倍以下のおすすめの学部・学科をランキング形式で紹介します。ただし、ここで注意したいのは、たとえ倍率が1倍以下であっても、必ずしも志願者全員が合格できるわけではないという点です。これは、総合型選抜で定員に満たない場合でも、大学は一般選抜での補充を想定して合否判定を行うためです。そのため、倍率はあくまで参考値として捉え、実際の受験に向けては十分な準備をしておくことが必要です。また、出願要件が求められる大学・学部もあるため、狙い目の大学・学部に必ず出願ができるとも限りません。本記事で紹介する低倍率の学部・学科の情報を、皆さんの志望校選びの参考にしてください。

総合型選抜で狙い目の私立大学 学部・学科ランキング

本記事で掲載している倍率は、以下のルールに基づいて算出しています。

  • 2024年のデータに基づいて算出
  • 倍率が2倍以下
  • 該当する大学・学部学科のみを掲載
  • 実際の受験者数/志願者数をもとに倍率を算出
    (受験者数が公表されているものは受験者数をもとに算出しています。志願者数しかない学科に関しては志願者数で算出しています。)
  • 割り切れる場合は小数点第1位まで、割り切れない場合は第3位を切り捨て第2位までを記載

実際に志望校を検討する際は、必ず各大学の公式発表を確認することをおすすめします。
データ出典:Kei-net

最上位私大(早稲田・慶應など)

文系学部中心のトップ私大である早稲田大学・慶應義塾大学(早慶)において、総合型選抜での倍率が2倍以下の学部・学科があるのは、早稲田大学のみでした。慶應義塾大学には、今回の基準に該当する学部・学科がなく、ランキングには含まれていません。

また、上智大学は総合型選抜(AO入試)を実施しておらず、独自の入試方式を採用しています。上智大学の入試に関心がある方は、公式サイトで最新の情報を確認することをおすすめします。

早稲田大学

早稲田大学の総合型選抜では、先進理工学部・スポーツ科学部・人間科学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、先進理工学部の「化学グランプリ」方式では倍率が1.0となっており、 スポーツ科学部の「トップアスリート」方式では前年と同水準を維持しています。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
先進理工学部 化学グランプリ 1.0 ※志願者なし
スポーツ科学部 スポーツ科学科 トップアスリート 1.8 1.8
人間科学部 FACT方式 1.21 1.4

※志願者数をもとに算出しています

東京理科大学

理系分野で高い評価を受ける東京理科大学の総合型選抜では、工学・理工系の幅広い分野で倍率が2倍以下の学部・学科が見られます。入試難易度は早慶の理工系学部とは異なる水準となっているため、志望の際は偏差値や入試方式を総合的に検討することをおすすめします。

東京理科大学では、工学部・先進工学部・創域理工学部といった理工系の主要学部の中で、建築学・電気工学・機械工学・情報工学などの多様な分野が該当しており、選択肢の幅が広いのが特徴です。一方で、生命科学系や情報系の一部では倍率がやや高めとなっており、学科によって競争率に違いがあることがわかります。

なお、総合型選抜の出願に際しては、各学科で定められた要件を満たす必要があります。例えば、理工系分野における課題研究やコンテストでの実績、あるいは数学・理科の高い学力を示す指標(各種資格や模擬試験の成績など)が求められることがあります。詳細な出願要件は学科によって異なりますので、必ず大学の公式発表を確認してください。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
工学部 建築学科 1.66
工業化学科 1.0
電気工学科 1.0
情報工学科 2.0
機械工学科 1.0
先進工学部 電子システム工学科 1.0
マテリアル創成工学科 1.0
生命システム工学科 2.0
創域理工学部 建築学科/電気電子情報工学科/機械航空宇宙工学科/社会基盤工学科 1.0

※志願者数をもとに算出しています

GMARCH(学習院大・明治大・青山学院大・立教大・中央大・法政大)

GMARCHの中で、総合型選抜の倍率が2倍以下の学部・学科があるのは、立教大学・中央大学・法政大学のみでした。

立教大学

立教大学の総合型選抜では、文学部・法学部・経営学部などで倍率が2倍以下の学科が見られます。

経営学部では倍率1.0となっており、募集枠に対して受験者が限定的だったことがうかがえます。一方で、前年と比較すると倍率が変動している学科もあり、年度ごとの募集状況によって競争率が変わる可能性がある点には留意が必要です。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 英米文学科 自由選抜 1.66 2.05
法学部 国際ビジネス法学科 国際コース選抜 1.53 1.31
経営学部 経営学科 自由選抜方式B 1.0 ※合格者なし

※志願者数をもとに算出しています

中央大学

中央大学の総合型選抜では、文学部・法学部・経済学部・商学部・理工学部など、多様な学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、文学部では外国語・歴史・哲学・心理などの人文系学科において、スポーツ推薦を中心に倍率が低い傾向が見られます。 また、経済学部・商学部・理工学部の一部学科でも、資格評価型やスポーツ推薦を含む選考で倍率1.0の学科が複数存在しています。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 国文学科 自己推薦 外国語型 1.15 1.25
スポーツ推薦 1.0 1.0
英語文学文化学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
ドイツ語文学文化学科 自己推薦 外国語型 2.0 1.0
スポーツ推薦 1.0 1.0
フランス語文学文化学科 自己推薦 外国語型 1.42 1.25
自己推薦 専攻適性型 2.0 1.33
スポーツ推薦 1.0 1.0
中国言語文化学科 自己推薦 外国語型 1.66 2.0
スポーツ推薦 1.0 1.0
日本史学学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
東洋史学学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
西洋史学学科 自己推薦 外国語型 1.66 ※志願者なし
スポーツ推薦 1.0 1.0
哲学学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
社会学科 スポーツ推薦 1.5 1.5
社会情報学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
教育学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
心理学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
学びのパスポート スポーツ推薦 1.19 1.22
法学部 法律学科 スポーツ推薦 1.06 1.06
政治学科 英語運用能力 2.0 2.6
スポーツ推薦 1.0 1.21
総合政策学部 政策科学科 スポーツ推薦 1.2 1.2
経済学部 経済学科 高大接続 資格・実績評価型 2.0 5.0
英語運用能力 1.87 1.25
スポーツ推薦 1.07 1.02
経済情報システム学科 高大接続 資格・実績評価型 2.0 2.8
英語運用能力 1.71 1.4
独・仏・中・西語 1.5 1.33
スポーツ推薦 1.0 1.2
公共・環境経済学科 英語運用能力 1.7 1.77
スポーツ推薦 1.25 1.5
国際経営学部 国際経営学科 自己推薦 1.56 1.65
商学部 経営学科 スポーツ推薦 1.33 1.4
会計学科 英語運用能力 2.0 1.0
会計プラス1 英語運用能力 2.0 5.0
国際マーケティング学科 スポーツ推薦 1.11 1.22
金融学科 スポーツ推薦 1.0 1.11
理工学部 物理学科 高大接続型 1.33 1.0
スポーツ推薦 1.0 ※志願者なし
都市環境学科 高大接続型 1.0 ※合格者なし
スポーツ推薦 1.0 ※志願者なし
精密機械工学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
電気電子情報通信工学科 高大接続型 1.5 2.0
ビジネスデータサイエンス学科 スポーツ推薦 1.33 1.0
情報工学科 スポーツ推薦 1.5 1.0
生命科学科 スポーツ推薦 1.0 1.0
人間総合理工学科 スポーツ推薦 1.0 1.0

※志願者数をもとに算出しています

法政大学

法政大学の総合型選抜では、文学部・グローバル教養学部・現代福祉学部・法学部・経済学部・スポーツ健康学部・キャリアデザイン学部・情報科学部など、多岐にわたる学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。特に、文学部哲学科や現代福祉学部の一部では倍率1.0と低くなっています。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 哲学科 グローバル体験 1.0 2.0
グローバル教養学部 グローバル教養学科 GIS自己(春入学A基準) 1.54 2.09
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科 グローバル体験 1.0 1.5
臨床心理学科 グローバル体験 1.33 ※志願者なし
法学部 国際政治学科 英語外部試験利用 1.85 2.9
経済学部 国際経済学科 英語外部試験利用 1.8 2.25
スポーツ健康学部 スポーツ健康学科 自己方式 1.56 3.75
キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科 商業学科等公募 2.0 1.0
情報科学部 コンピューター科学科 公募 1.71 3.4

※受験者数をもとに算出しています

関関同立

関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)では、すべての大学で総合型選抜の倍率が2倍以下の学部・学科が確認されています。また、これらの大学は幅広い学部・学科で低倍率での選考が行われており、本ランキングでも多くの学部・学科が該当しています。

関西大学

関西大学の総合型選抜では、文学部・外国語学部・社会学部・法学部・経済学部・商学部・理工系学部など、多様な学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、外国語学部や社会学部、経済学部などでは、SF入試(9月募集)を中心に倍率1.0の学科が複数あります。また、人間健康学部や安全マネジメント学科でも倍率が低めの傾向にあります。一方で、環境都市工学部やシステム理工学部では倍率が2.0となる学科もあり、学部によって競争率にばらつきが見られます。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 総合人文学科 SF入試 9月募集 1.07 1.15
外国語学部 外国語学科 1.57 2.25
SF入試 9月募集 1.0 ※志願者なし
社会学部 社会学科 SF入試 9月募集 1.07 1.0
社会安全学部 安全マネジメント学科 SF入試 9月募集 1.5 1.0
法学部 法学政治学科 SF入試 9月募集 1.0 1.16
経済学部 経済学科 SF入試 9月募集 1.0 1.09
商学部 商学科 SF入試 9月募集 1.08 1.16
環境都市工学部 SF入試 9月募集 2.0 1.5
システム理工学部 SF入試 9月募集 2.0 ※合格者なし
人間健康学部 人間健康学科 SF入試 9月募集 1.17 1.13
総合情報学部 総合情報学科 SF入試 9月募集 1.0 1.0

※志願者数をもとに算出しています

関西学院大学

関西学院大学の総合型選抜では、文学部・教育学部・神学部・社会学部・国際学部・法学部・経済学部・商学部・理工系学部など、幅広い学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、文学部や教育学部では、探求評価型や学部特色型の入試方式で倍率1.0の学科が多く見られます。 また、法学部・経済学部・総合政策学部・工学部などの一部学科でも、スポーツ推薦を中心に倍率が低い傾向が確認できます。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 文化-哲学倫理学科 学部特色 1.0 ※志願者なし
スポーツ 1.0 1.0
文化-美学芸術学科 探求評価型 1.0 ※志願者なし
スポーツ 2.0 1.0
文化-地理学地域文化学科 学部特色 1.33 ※志願者なし
スポーツ 1.0 ※志願者なし
文化-日本史学科 探求評価型 1.0 ※志願者なし
学部特色 1.0 3.0
文化-西洋史学科 学部特色 1.33 ※志願者なし
総合心理学科 探求評価型 2.0 ※合格者なし
文学-日本文学日本語学科 探求評価型 1.0 ※志願者なし
スポーツ 1.5 1.0
文学-英米文学英語学科 探求評価型 1.0 1.0
学部特色 2.0 2.33
スポーツ 1.0 1.0
文学-フランス文学フランス語学科 学部特色 1.0 ※合格者なし
文学-ドイツ文学ドイツ語学科 学部特色 1.0 1.0
教育学部 教育学科 国際活躍 1.33 1.0
幼児教育学科 学部特色 1.16 1.31
スポーツ 1.33 1.0
初等教育学科 探求評価型 2.0 1.33
学部特色 1.83 1.0
スポーツ 1.42 1.0
教育科学科 探求評価型 1.0 1.0
学部特色 1.43 1.25
神学部 国際活躍 1.0 ※志願者なし
学部特色 1.2 1.66
スポーツ 1.0 2.0
社会学部 社会学科 国際活躍 1.16 2.66
探求評価型 1.52 2.25
スポーツ 1.26 1.16
人間福祉 人間科学科 スポーツ 1.64 1.2
国際学部 国際学科 国際活躍 1.40 1.69
探求評価型 1.92 1.66
スポーツ 1.53 1.18
法学部 法律学科 探求評価型 1.33 1.33
スポーツ 1.3 1.0
政治学科 探求評価型 1.5 1.0
スポーツ 1.0 1.16
総合政策部 国際活躍 1.4 1.2
探求評価型 1.28 1.66
学部特色 1.5 1.4
スポーツ 1.0 1.6
経済学部 国際活躍 1.0 1.33
探求評価型 1.5 2.0
学部特色 1.2 1.6
スポーツ 1.2 1.0
商学部 学部特色 2.0 3.58
スポーツ 1.31 1.06
工学部 電気電子応用工学科 スポーツ 1.0 ※志願者なし
情報工学 学部特色 2.0 4.0
生命環境学部 生物化学科 学部特色 2.0 3.0
生命-生命医学科 探求評価型 1.0 ※合格者なし
学部特色 1.0 1.5
探求評価型 1.0 ※合格者なし
生命-発生再生医科学科 学部特色 1.0 1.0
生命-環境応用化学科 探求評価型 1.0 1.0
建築学部 建築学科 国際活躍 2.0 ※志願者なし
探求評価型 1.66 1.0
学部特色 1.6 2.83

※志願者数をもとに算出しています

立命館大学

立命館大学の総合型選抜では、文学部・法学部・経済学部・理工学部・生命科学部・スポーツ健康科学部など、多くの学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、文学部では文化・芸術活動やスポーツ推薦を活用した入試方式で倍率1.0となる学科が多く、合格者数が募集枠を上回るケースも見られます。 また、理工学部や生命科学部においても、スポーツ推薦を中心に倍率が低い学科が複数存在し、幅広い分野で選択肢があるのが特徴です。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 人間研究学科 文化・芸術活動 1.0 1.0
スポーツ 1.0 1.0
日本文学研究学科 文化・芸術活動 2.0 1.0
スポーツ 1.0 1.0
東アジア研究学科 プロポーズ 1.6 3.2
文化・芸術活動 1.0 ※合格者なし
国際文化学科 国際 1.67 1.12
プロポーズ 1.81 1.38
文化・芸術活動 1.0 2.0
スポーツ 1.0 1.0
地域研究学科 文化・芸術活動 2.0 1.0
スポーツ 1.25 1.0
国際コミュニケーション学科 プロポーズ 1.0 4.0
言語コミュニケーション学科 スポーツ 1.33 1.33
総合心理学部 総合心理学科 文化・芸術活動 1.25 1.6
スポーツ 1.0 1.25
産業社会学部 現代社会学科 文化・芸術活動 1.66 1.75
スポーツ 1.0 1.0
子ども社会学科 文化・芸術活動 1.0 1.0
スポーツ 1.0 1.0
人間福祉学科 スポーツ 1.25 1.0
国際関係学部 国際関係学科 スポーツ 1.0 1.0
グローバル・スタディーズ 総合評価 1.37 1.39
アメリカン大学・立命館大学国際連携 ジョイント・ディグリー総合評価 1.0 1.0
グローバル教養学部 グローバル教養学科 総合評価10月 1.13 1.18
総合評価12月 1.62 2.0
法学部 法学科 文化・芸術活動 1.0 2.0
スポーツ 1.21 1.07
政策科学部 政策科学科 文化・芸術活動 1.0 2.0
スポーツ 1.12 1.0
経済学部 経済学科 文化・芸能活動 1.0 1.0
スポーツ 1.07 1.13
国際学科 英語重視 2.0 3.8
経営学部 経営学科 スポーツ 1.17 1.08
食マネジメント学部 食マネジメント学科 文化・芸術活動 2.0 3.0
スポーツ 1.26 1.21
情報理工学部 情報学科-ISSE 1.64 ※志願者なし
理工学部 数理-数学科 セミナー 1.0 1.75
スポーツ 1.0 1.0
数理-データサイエンス学科 セミナー 2.0 3.0
物理学科 セミナー 1.2 1.2
電気電子工学科 セミナー 1.57 2.0
スポーツ 2.0 ※志願者なし
電子情報工学科 セミナー 1.57 2.25
スポーツ 1.0 ※合格者なし
機械工学科 セミナー 1.85 1.44
スポーツ 1.0 ※志願者なし
ロボティクス学科 セミナー 1.5 1.75
環境都市工学科 セミナー 1.4 2.0
文化・芸術活動 1.0 ※志願者なし
スポーツ 1.0 ※志願者なし
生命科学部 応用化学科 スポーツ 1.0 1.0
生物工学科 探求活動評価 1.66 3.0
スポーツ 1.0 2.0
生命情報学科 スポーツ 1.0 ※志願者なし
生命医学科 探求活動評価 2.0 3.0
薬学部 薬学科 課題探求型 2.0 ※志願者なし
創薬科学科 課題探求型 2.0 ※志願者なし
映像学部 映像学科 文化・芸術活動 1.66 7.0
スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 CREA方式(グローバル・アスレティックトレーニング型) 2.0 7.0
スポーツ 1.29 1.21

※志願者数をもとに算出しています

日東駒専

日東駒専の中では、日本大学・東洋大学・駒澤大学において、総合型選抜の倍率が2倍以下の学部・学科が確認されました。これらの大学は、幅広い学部・学科で低倍率の選考が行われているのが特徴です。

一方で、専修大学では倍率が2倍以下の学部・学科は確認されず、本ランキングには含まれていません。

日本大学

日本大学の総合型選抜では、文理学部・国際関係学部(静岡県)・法学部・経済学部・工学部(福島県)・生産工学部・理工学部・生物資源学部など、多岐にわたる学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、文理学部や国際関係学部では倍率1.0~1.5の学科が多く、工学系の学部でも倍率1.0の学科が複数存在し、比較的受験しやすい状況となっています。生物資源学部や松戸歯学部などの専門分野においても、倍率1.0の学科が確認されており、幅広い分野で低倍率の選考が行われていることが特徴です。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文理学部 中国語中国文化学科 1.42 1.25
英文学科 1.16 1.0
ドイツ文学科 1.25 1.0
地理学科 1.85 1.75
化学科 1.12 1.09
国際関係学部 国際総合政策学科 第1期 1.0 1.0
第2期 1.0
国際教養学科 第1期 1.0 1.0
第2期 1.0
法学部 経営法学科 1.42 2.28
経済学部 経済学科 プレゼン型 1.84 2.14
資格取得型 1.0 1.08
産業経営学科 プレゼン型 1.94 1.35
資格取得型 1.08 1.14
金融公共経済学科 プレゼン型 2.0 1.8
資格取得型 1.0 1.5
工学部 土木工学科 第1期 2.0 1.0
第2期 1.05 1.08
建築学科 第1期 1.4 2.0
第2期 1.31 1.57
機械工学科 第1期 2.0 ※志願者なし
第2期 1.37 1.0
電気電子工学科 第2期 1.0 2.0
生命応用化学科 第2期 1.0 1.0
生産工学部 機械工学科 第1期 1.05 1.37
電気電子工学科 第1期 1.12 1.11
第2期 1.0 1.0
土木工学科 第1期 1.05 1.08
第2期 1.0 1.0
建築工学科 第1期 1.66 1.25
第2期 1.4 1.25
応用分子化学科 第1期 1.0 1.0
マネジメント工学科 第1期 1.0 1.27
第2期 1.0 1.0
数理情報工学科 第1期 1.12 1.58
第2期 1.5 1.28
環境安全工学科 第1期 1.0 1.11
創生デザイン学科 第1期 1.27 1.15
第2期 1.0 1.5
理工学部 土木工学科 1.0 1.04
交通システム工学科 1.06 1.12
建築学科 1.5 1.0
海洋建築工学科 1.13 1.32
まちづくり工学科 1.14 1.22
機械工学科 1.0 1.0
精密機械工学科 1.0 1.08
航空宇宙工学科 1.0 1.14
電子工学科 1.22 1.0
応用情報工学科 2.0 1.0
物質応用化学科 1.69 1.13
物理学科 1.0 1.25
数学科 1.26 1.24
生物資源学部 バイオサイエンス学科 1.08 1.06
動物学科 1.14 1.61
森林学科 1.28 1.4
環境学科 1.12 1.0
アグリサイエンス学科 1.13 1.11
食品開発学科 1.09 1.46
食品ビジネス学科 1.83 2.0
国際共生学科 1.0 1.0
松戸歯学部 第1期 1.11 1.0
第2期 1.0 1.0
芸術学部 写真学科 1.69 1.48
音楽学科 1.7 1.39
デザイン学科 1.3 1.17
スポーツ科学部 競技スポーツ学科 1.55 1.65
危機管理学部 危機管理学科 1.35 1.57

※受験者数をもとに算出しています

東洋大学

東洋大学の総合型選抜では、文学部・福祉社会デザイン学部・国際学部・理工学部・生命科学部・食環境科学部・情報連携学部など、多様な学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。特に、生命科学学部や情報連携学部では倍率1.0の学科が複数あります。

社会人や夜間学生向けの第2部(夜間課程)においても倍率1.0の学科が見られ、幅広い入試方式で低倍率の選考が実施されているのが特徴です。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 東洋思想文化学科 自己(小論文型) 1.58 2.12
自己(漢文型) 1.25 1.2
教育学科-人間発達 AO型 1.5
福祉社会デザイン学部 社会福祉学科 自己 1.62 1.72
人間環境デザイン学科 自己 1.36 1.65
国際学部(昼間) 国際学科-国際地域 AO型 ジャンル・セレクト 1.5 1.15
AO型 Web体験授業型 1.64 1.28
理工学部 都市環境デザイン学科 AO型 1.75 1.0
建築学科 AO型 1.85 1.6
生命科学部 生命科学科 AO型 1.66 2.0
自己 2.0 1.0
生体医工学科 自己 1.0
生物資源学科 AO型 1.2
自己 1.0
食環境科学部 食環境科学科 自己 1.55
健康スポーツ科学部 栄養科学科 自己(理系型) 1.16 1.33
情報連携学部 情報連携学科 AO型(INIAD MOOCa型①) 1.0 1.0
AO型(INIAD MOOCa型②) 1.0 2.0
AO型(コンピュータ・サイエンス型①) 2.0 ※志願者なし
文学部(第2部) 東洋思想文学科 自己(小論文型) 1.33 1.0
日本文学文化学科 自己 1.4 2.8
教育学科 自己 1.0 1.6
社会学部(第2部) 社会学科 自己 1.64 1.73
法律学科 自己 1.07 1.63
経済学部(第2部) 経済学科 自己 1.76 1.5
国際学部(イブニング) 国際学科-地域総合 自己 1.33 1.5

※志願者数をもとに算出しています

駒澤大学

駒澤大学の総合型選抜では、文学部・仏教学部・グローバル・メディア・スタディーズ学部・法学部・経済学部など、多様な学部で倍率が2倍以下の学科が確認されています。

特に、仏教学部やグローバル・メディア・スタディーズ学部では、自己推薦型の入試方式で倍率1.0台前半の学科が複数あり、法学部(フレックスB)や仏教学部の特性評価型では、倍率が比較的安定しています。

このほか、文学部・経済学部では自己推薦型入試で倍率が低めの学科が複数あり、受験方式によって競争率に違いがあることが分かります。

学部 学科 方式 2024年度の倍率 2023年度の倍率
文学部 国文学科 自己推薦 総合評価型 1.85 3.1
英米文学科 自己推薦 総合評価型 1.92 1.4
文学部 地理学科-地域環境 自己推薦 総合評価型 1.57 1.83
歴史学科-考古学 自己推薦 総合評価型 2.0 2.25
仏教学部 自己推薦 総合評価型 1.23 1.46
自己推薦 特性評価型 1.07 1.02
グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 自己推薦 総合評価型 1.28 1.42
自己推薦 特性評価型 1.13 1.69
法学部(フレックスA) 法律学科 自己推薦 総合評価型 1.67 1.84
経済学部 経済学科 自己推薦 特性評価型 1.71 1.2
商学科 自己推薦 総合評価型 1.75 2.0
自己推薦 特性評価型 1.91 1.18
法学部(フレックスB) 法律学科 自己推薦 総合評価型 1.06 1.07

※受験者数をもとに算出しています

総合型選抜 倍率が2倍以下ランキング まとめ

総合型選抜入試において、2024年度の倍率が2倍以下の学部・学科をランキング形式で紹介しました。倍率が低い学部・学科には、様々な背景があることに注意が必要です。例えば、出願要件が極めて厳しい場合や、宗教系など特殊学部である場合や、また東京に本部があっても実際の通学キャンパスが首都圏外にあるケースなど、一見するとデメリットに思える要因が存在します。

しかし、これらの特徴は見方を変えれば大きなメリットとなり得ます。厳しい出願要件を満たしている受験生にとっては非常に有利な選択肢となり、例えば宗教系の学部は関連企業への就職や、教員免許を取得して宗教系学校の教員を目指す場合に強みとなります。また、地方キャンパスは、諸事情で首都圏での進学が難しい方にとって、有名大学のブランド力を得られる貴重な機会となります。

合格の可能性を高める志望校選びには、以下の点を考慮することが重要です。

  • 大学ごとの選抜方式の違い
  • 学部ごとの倍率の傾向
  • 人気大学でも新設の入試方式では倍率が低いケースがある一方、初年度のみ異常な高倍率となるケースもある点

自身の強みや適性を踏まえつつ、倍率の低い学部・学科も含めた多角的な受験戦略を立てましょう。総合型選抜の受験戦略については、専門塾を適切に活用することをおすすめします。

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