馬渕教室は、関西エリアと東海エリアで展開する進学塾です。モットーは「最大の塾ではなく最高の塾でありたい」で、これまでに数多くの中学受験生がサポートをうけてきました。難関校への合格実績が高い進学塾ですが、一方で、難しい勉強についていくのに苦労するお子さまが多いのも事実です。そこで今回は、馬渕教室にお通いのお子さまがクラス落ちしてしまった場合の原因や、今後の対策についてご紹介します。
馬渕教室の特徴について
板書と映像を組み合わせた授業
馬渕教室では、教師による板書と映像を効果的に組み合わせながら授業が進められます。教師の板書をノートに書き写すことで理解を促進する分野と、映像で視覚的に学ぶ方が理解を深められる分野に分けられ、主に複合図形や理科の実験などで映像が用いられています。板書と映像を最適な形で組み合わせることで、ハイレベルな内容でもわかりやすい授業を目指しています。
質の高さにこだわる教師のクオリティ
馬渕教室では、①授業力、②教科力、③成績を上げる力、④生徒からの支持の4つを備えた教師を「理想の教師」としています。
年に数回、全ての教師を対象に授業アンケートを無記名で行い、生徒さんが教師を評価する機会が設けられています。また、担当するクラスの成績を数値化し、指導する力も評価されています。週に1回以上、科目ごとに研修会や模擬授業会を実施したり、最新の入試問題の研究に教師全員で取り組んだりするなど、すべての教師が受験のエキスパートとして養成されています。
ステップアップを確実にするサイクル
馬渕教室では、授業→宿題→確認→フォローというサイクルを確立して、確実なステップアップを目指すとしています。「毎回の宿題チェック」「復習テスト」「確認テスト」で学習内容の定着度合いが確認され、到達度が低い場合には、補習・居残り・再テストで基礎からもう一度やり直しが行われます。一回一回の授業にこだわりながら、わかるまでとことんやり切る学習が徹底されています。
馬渕教室のクラス概要とクラス分けの仕組み
一般クラスについて
馬渕教室の一般クラスは、次のように分けられます。
SSSTクラス
最上位クラスで、偏差値目安は58から上です。関西では、灘中、東大寺学園中、西大和学園中、四天王寺中、甲陽学院中、洛星中など、東海では滝中、東海中、南山中女子部などの最難関中学入試を目指すクラスです。厳しい資格判定基準をクリアした生徒さんが集まり、仲間と切磋琢磨しながら受験対策できる環境となっています。
Tクラス
小学3年生から6年生まで開設されているクラスです。小学3年生から5年生までは上位クラスの位置づけで、小学6年生では中位クラスとなります。偏差値目安は45から55程度とされています。
Fクラス
Tクラスと同じく、小学3年生から6年生まで開設されています。基礎レベルをしっかり学ぶクラスです。
選抜クラスについて
志望校ごとに、専門チームで対応されるクラスです。灘中、開成中、甲陽学院中、神戸女学院中などのクラスが用意されています。例えば灘中受験専用クラスは、灘中入試を知り尽くした専門教師が、灘中受験専門クラスだけの教材とカリキュラムで徹底的に指導を行います。授業後も、時間割に組み込まれた質問対応時間があるなど、万全の学習フォローアップ体制が用意されています。
馬渕公開模試の成績でクラス分けを実施
馬渕教室では、年に6回行われる馬渕公開模試の偏差値によってクラス分けが実施されます。偏差値を、今回2:前回1:前々回1の比率で平均した数値をもとに行われるため、お子さまの今の学力に最も適したクラスで授業が受けられます。
小学4年生から6年生は3科目受験ができるため、3科と4科の平均偏差値をそれぞれ算出し、良い方の偏差値がクラス分けのデータとして使われます。2科受講生は、2科で判定されます。
馬渕教室でクラス落ちしてしまう原因
授業に追いつけていない
馬渕教室の指導システムの根幹は、授業にあります。わかるまで、確実に教え切ってくれるはずですが、成績が上がらないようであれば、1回ごとの授業内容を理解しきれていない可能性があります。授業内容を定着させるために家庭での宿題が出されますが、授業そのものを理解できていないと宿題を進めることも難しいでしょう。
馬渕教室のサイクルがつかめていない
前述のとおり、馬渕教室では独自のサイクルが組まれています。授業→宿題→確認→フォローによって理解を深めていく流れですが、成績が上がらない場合、どこかの工程でつまずいてはいないでしょうか。授業でわからないことがあれば、授業がない日や他の科目の授業の日など、いつでも質問できる環境になっているそうですが、うまく活用できていないかもしれません。
肝心の模試で得点がとれない
馬渕教室のクラス分けは、年に6回行われる馬渕公開模試で判定されます。つまり言い換えれば、この模試で確実に点数が取れれば、クラス落ちすることはありません。馬渕教室のサイクルをしっかりと掴み、毎日丁寧に勉強しているにも関わらず本番で力を発揮できないお子さまは、本番前、プレッシャーに負けていませんか。馬渕公開模試は、小学1年生から6年生の馬渕教室受講生、さらに一般生も対象のテストです。受験本番さながらの空気感に、今のうちから慣れておきたいものです。
馬渕教室でクラス落ちしないための対策
日々の授業の理解度と定着度を高める
馬渕教室でクラス落ちしないためには、学習した内容を一つひとつ自分のものにしていくことが大切です。その積み重ねが、学力の向上、ひいては志望校合格につながってきます。
お子さまの理解度と定着度を確かめる方法の一つが、確認テストです。確認テストは、授業で学習した内容がしっかり理解できているかどうかを確かめるテストで、全科目、単元が終了するごとに行われます。クラス分けにも反映されませんし、志望校判定も出ないテストですが、実は成績向上に結びつく、とても大切なテストとされています。確認テストの結果は、クラス替えごとに成績表にまとめて返却されるので、一度しっかりとチェックしてみてはいかがでしょう。弱点を確実に把握し、対策を立てることができるため、成績向上のヒントになります。確認テストの実施回と範囲はカリキュラムで配布されているため、身近なゴールとして目標にするのも良いかもしれません。
馬渕ライブナビで予習する
馬渕教室には、「馬渕ライブナビ」という学習サポートシステムがあります。冒頭に述べた、板書と映像を掛け合わせた授業にも使用されているものですが、自宅学習で活用できるポイントもたくさんあります。
例えば馬渕ライブナビでは、これまでの「授業を受けてから自宅で復習・定着」の流れを反転させ、「自宅で予習映像による事前学習をしてから教室で授業・定着を図る」ことができます。予習映像とは、馬渕教室のトップ教師が、次の講義のポイントを10分程度に凝縮して教えてくれる動画のことです。ただ見るだけでなく、板書された内容をノートに写しながら、わかりにくかったところは一時停止や巻き戻しを使って、自分の頭で理解していきましょう。基礎や基本を理解してから授業に臨めるため、集中力も理解力も高まると言われています。
先生と連携をとって早めに対策を立てる
馬渕教室はクラス担任制で、授業を受け持っている教師が担任となります。担任の先生は保護者懇談や生徒懇談、成績の分析、科目の学習バランスの調整、学校状況の把握など多岐にわたってサポートしてくれます。お子さまの現在の状況をしっかりと把握し、家庭と連絡を取って指導してくれる存在なので、成績が上がらないことやクラス落ちの心配についても相談してみてはいかがでしょうか。お子さまに適した課題克服法を考えてくれたり、塾でできること・家庭で協力できることをアドバイスしてくれたり、お子さまの普段の学習姿勢や様子なども教えてもらえます。
自習室や質問教室を活用する
馬渕教室には、静かで集中できる「やる気になる」専用自習室が設けられています。自宅での学習で誘惑に負けてしまうお子さまは、活用してみてはいかがでしょうか。授業がない日の予習・復習や、テスト前の集中学習にも効果的です。各科目の担当教師などが身近にいるため、疑問もいつでも気軽に解消できます。
また、馬渕教室では全学年のカリキュラムをストップし、校舎ごとに学年やクラスに応じて必要なフォローや補講だけを行う日があります。完了できていない宿題をやったり、日々の学習を振り返ったり、弱点の単元の補強などでも活用しましょう。
個別指導という選択肢
苦手な部分が分からない場合、個別指導塾や家庭教師を利用する方法もあります。お子さま一人ひとりにぴったりのプランを立てて勉強を進めるため、苦手な分野などに注力して成績アップを目指すことができます。学習の目標や目的を持って、自分のペース・レベルに合わせて、無理なく、無駄なく、成績アップを目指せるので検討してみてはいかがでしょうか。お子さまは、解き方だけを聞いて「できたつもり」になってはいませんか。個別指導では一方的に授業を進めることはせず、お子さまの状況に応じて最適な進め方を取ります。例えば、このような取り組み方です。
お子さまの答えが間違っている場合
解き方を解説するだけでなく、どこで間違えたのかを確認します。原因分析から、お子さまの弱点と、どの時点までさかのぼって指導すれば良いかを判断し、ピンポイントで指導してくれます。大きくさかのぼる必要がある場合は、講習会などで指導してくれます。
お子さまの答えが正解の場合
なぜそうなるのか尋ね、本当に理解できているかをチェックします。例題と演習の繰り返しの結果、解き方を丸暗記した上で問題が解けていても、それでは実力につながりません。しっかりと解き方のプロセスを理解させてくれます。
どのように解けばよいのかわからない場合
答えを教えるのではなく、どうすれば気付くか、何から取りかかれば良いかを投げかけて誘導してくれます。お子さまは「自分でもできる」という小さな自信を積み上げ、成績向上へとつなげられます。
まとめ
馬渕教室でクラス落ちにお悩みの方へ、その原因や対策をご紹介しました。中学受験に立ち向かうのは、まだまだ幼いお子さまです。馬渕教室にはさまざまなサポート体制が整っていますが、お子さま一人では活用しきれないのが現状です。お子さまの現状に合わせた一人ひとりの学習法について、必要に応じて個別指導塾や家庭教師を検討してみてはいかがでしょうか。