2025/02/25
2025/11/14

グノーブルでクラス落ちする原因とは?クラス分けの仕組みと対策を解説!

グノーブルは、最難関校合格を目指す中学受験塾です。グノーブルは成績別クラスになっているため、試験の結果によってはクラス落ちをしてしまうことがあります。クラス落ちが心配、クラス落ちをして困っているという保護者様も多いことでしょう。この記事では、グノーブルにおけるクラス落ちの原因や対策を解説します。グノーブルの特徴的なクラス分け方法を把握しつつ、クラス落ちを防ぐ方法を確認してみましょう。

グノーブルのクラス制度とは

​​グノーブルでは、学力や科目ごとの得意・不得意に応じて、細かくクラスが編成されています。「なぜこんなにクラスが多いの?」「αやブロックとは?」と気になる方も多いでしょう。​

​​まずは、グノーブル独自のクラス分け方法と、それぞれのレベル・特徴を整理してみましょう。​

グノーブルのクラス分け方法

グノーブルでは、クラス分けの方法として成績別クラスを採用していますが、それだけではなく、文系科目と理系科目とで別々のクラスに分けられるのが特徴です。

まず4科目の全体的な成績を見て、ブロック分けといわれる大まかな分類が行われます。偏差値の高いほうから、Aブロック、Bブロック、Cブロックと分けられますが、ブロックがいくつできるかは校舎の規模によって異なります。(規模の小さい校舎では、ブロック分けを行わないこともあります。)

次いで、1つのブロック内を成績順に「α」「α1」「α2」「α3」と分けていきます。成績順ではあるものの、同時にここで文理の別も行われているため、「文系クラスはα1」「理系クラスはα2」といった差が出ます。単純に4科目の偏差値が高ければ「α」や「α1」に入るというわけではないのです。グノーブルの1クラスの人数はおよそ10〜15人の少人数で、クラスがいくつできるかは、やはり校舎の規模によるでしょう。

​​また、グノ​​ーブルでは同じ学年であっても校舎によってブロック数やクラス名の構成が異なる場合があります。そのため、「他校舎ではα1だったのに、自分の校舎ではα2」というようなことも起こり得ます。​

​​クラスがどこかだけで成績を比較するのではなく、自分の校舎内でどの位置にいるのかを基準に考えることが大切です。​

各クラスのレベルと特徴

グノーブルでは、クラス別の偏差値を公表していません。文系、理系で分けているところからも一概に言えない部分がありますが、ブロック分けのない校舎の場合、大まかには、最上位クラスの「α」が偏差値65以上のクラスと推測されています。

その下の上位クラスは文系と理系それぞれに「α1」「α2」が設置され、偏差値は60~64程度です。「α3」「α4」は偏差値55〜59、「α5」以下は偏差値55未満のクラスです。ただしこれらはあくまでもグノーブル全体から見た推測値であり、校舎の規模によっても差が出るでしょう。

さらに、大規模校舎では前述のとおり、クラス分け以前にブロック分けが行われています。ブロック分けが行われる校舎の場合、上述の推測値は全く異なるものになるでしょう。なぜなら、Aブロックで偏差値58以上、Bブロックの偏差値が46〜57程度、Cブロックは38〜45程度、Dブロックが38未満、と言われているためです。

Aブロックの中で「α」「α1」……とクラス分けをされ、さらにBブロック以下もそれぞれクラスが分けられているので、外部にはその偏差値がまったくわからないのが特徴とも言えます。

​​上位クラスほど​​授業の進度が速く、扱う問題の難易度も高くなります。一方で、下位クラスでは基礎の定着を重視するカリキュラムになっており、単純な順位よりも「授業ペースが合うかどうか」が重要です。クラスが上がったり落ちたりすることに一喜一憂するよりも、どのクラスでどれだけ理解を深められるかを意識すると良いでしょう。

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グノーブルにおけるクラス落ちとは

​​「クラス落ち」とは、成績やテスト結果をもとに、上位クラスから下位クラスへ変更されることを指します。​

​​グノーブルではテストの種類が多く、どの試験結果がどのように影響するのかが分かりにくいと感じる方も多いようです。ここでは、グノーブルでクラス落ちが起こる仕組みや判定方法を解説します。​

各テストの結果や偏差値が悪いとクラス落ちにつながる

グノーブルにおいて「クラス落ち」とは、上位クラスから下位クラスへとクラスが変更になることを指します。成績によって下位ブロックに移籍になる可能性もありますし、ブロックが変わらなくても、「α」から「α1」へ、などクラスだけが変わる可能性もあるでしょう。いずれにしても、グノーブルで行われるそれぞれのテスト結果や偏差値を見て、適宜、クラスの変更が行われています。

​​​​​​​​ただし、グノー​​ブルでは 「GnoRev(グノレブ)実力確認テスト」での得点状況が、クラス調整の主な基準となっています。校舎や学年によってはクラスやブロックの構成が異なり、複数教科の得点傾向や成績の推移もあわせて考慮される仕組みです。​

​​例えば、理系科目の得点が伸び悩むと理系クラスでは順位が下がるなど、科目別のバランスを重視した運用が行われています。​

​​また、クラス替えのタイミングは校舎によって異なります。毎月のグノレブ結果で見直す校舎もあれば、一定期間を区切って総合的に判定を行う校舎も存在します。そのため、クラス変更の方針は校舎ごとの運営体制に基づくと考えてよいでしょう。​

一方で、文系理系の別があるグノーブルでは、単純に偏差値だけを見てクラスを決めているのではない、とする捉え方もあり、子どもの得意、不得意をみながら適切なクラスに振り分けていると想定できます。

グノレブ(実力テスト)、公開模試すべてがクラス落ちの判定対象となる

グノーブルでは、クラス落ちの判定をするために、グノーブルで行うすべてのテストを判定対象としています。とくに重要なのが、毎月実施している実力テスト「グノレブ(GnoRev)」です。正式名称は「​​GnoRev(グノーブル・レビュー)」で、生徒の理解度や定着度を確認する目的で実施されており、略称で 「グレノブ」 と呼ばれています。

​​グノレブ(グレノブ)は、​​前月の授業内容を中心に出題され、短いスパンで成績の推移を把握できる仕組みのため、クラスの上下に直結しやすいテストです。範囲が直近の1ヶ月分と明確なために、学習の継続度や復習の習慣がそのまま結果に反映されやすいのが特徴です。

またグノーブルでは、12月に学校別診断模試、7月・1月の公開実力テストのほか、サピックスオープンというSAPIXによる模試も取り入れており、これらの偏差値もクラス落ちの判定対象となります。特にサピックスオープンは、レベルの高いSAPIX生が多く受験していることから、グノレブなどの内部試験に比べて偏差値が低めに出る可能性もあり、注意が必要です。

グノーブルでクラス落ちする原因

​​クラス落ちには、いくつかの共通する要因があります。成績そのものだけでなく、日々の学習習慣や復習のやり方が影響しているケースも少なくありません。​

​​ここでは、グノーブルでクラス落ちが起こりやすい原因を具体的に見ていきましょう。​

グノレブで結果が出せていない

1ヶ月分の授業の理解度を問われるグノレブで、点数が取れていないと、クラス落ちの大きな要因となります。なぜなら、グノレブで成績が上がらないということは、その他の模試でも正答率が下がっている可能性があるためです。

またグノレブの試験範囲は直近1ヶ月の授業内容となるため、前の月のグノレブでは好成績が取れても、好成績が取れたことで安心して家庭学習の手を抜いたり、たまたま試験範囲に苦手分野が集中してしまったりすると、偏差値が下がってクラス落ちにつながることもあります。

​​グノレブは、​​グノーブルの授業理解度を測る最も重要なテストであり、「授業→家庭学習→復習→定着」というサイクルがきちんと回っているかを確認する仕組みです。そのため、授業内容をそのまま理解しているだけでは高得点が難しく、「授業中の理解をどれだけ自分の言葉で整理できているか」や「問題演習で応用できるか」といった定着度が結果を左右します。​

復習ができていない

グノーブルでは、毎回の授業でオリジナルテキスト「GNOラーニングN授業」などが配布されています。このテキストの内容が主にグノレブの試験範囲となりますが、授業後の復習ができていないとグノレブの成績も振るわず、クラス落ちにつながる可能性があります。グノーブルでは、他に「家庭学習用テキスト」や、前回の単元を復習する「GNOラーニングT授業」などが配布されるため、クラス落ちが心配な場合は、それぞれの進度を確認してみると良いでしょう。

​​グノーブルの学習​​スタイルは「予習不要・復習重視」が基本です。そのため、授業後の復習を怠ると、授業内容が積み重ならずに次の単元でつまずいてしまいます。また、テキストの問題をただ解き直すだけでなく、「なぜ間違えたのか」を口頭で説明する・ノートに自分の言葉で書き直す、といった再アウトプットを取り入れると、定着効果が大きくなります。​

​​家庭では、授業後24時間以内に軽く復習、週末に再確認、テスト前にもう一度通し演習という3段階の復習リズムを作ると効果的です。このサイクルを守ることで、偏差値の上下に左右されにくい安定した学力が身につき、結果的にクラス落ちを防げます。​

応用問題に取り組めていない

グノーブルでは、外部模試の偏差値などでもクラス落ちをすることがあります。グノレブも外部模試も、応用問題によって成績が左右される面が大きいため、普段から基礎を固めることに注力しすぎて応用問題に取り組めていないと、模試の成績が振るわずにクラス落ちにつながることがあります。

周囲のレベルが高い

グノーブルのクラス分けにはグノレブや外部模試の偏差値が大きく関与しますが、偏差値は自分の成績だけではなく、周囲のレベルによって左右される数字です。同じテストを受ける周囲の子どもの学力レベルが高いと、お子さまの学力やテストの難易度によっては、点数がそれなりに取れても偏差値が上がらないということもあるでしょう。

先述のとおり、外部の子どもが受験するサピックスオープンなどの模試では、偏差値が下がりやすくクラス落ちにつながりやすいため、注意が必要です。

グノーブルにおけるクラス落ちのメリットとデメリット

​​一見、クラスが下がる=悪いこと、と思われがちですが、実はクラス落ちには思わぬメリットもあります。ここでは、クラス落ちを前向きにとらえるためのポイントと、注意すべきデメリットの両面を解説します。​

メリット:下位クラスでしっかり基礎を固められる

グノーブルでクラス落ちをした、あるいはブロックが落ちた場合、より基礎的な面に力をいれた授業を受けることができます。どの科目でも、応用問題に取り組むには基礎を固める必要があります。下位クラスでしっかりと基礎を理解できれば、より高度な応用問題が解けるようになる可能性があります。

デメリット:子どものモチベーション低下につながることがある

クラス落ちは、お子さまのモチベーションを低下させてしまうことがあります。とりわけ、クラス落ちについて保護者様が厳しい評価をすると、お子さまとしては「自分の努力には意味がなかった」「どうせ自分にはできない」などと悲観してしまう可能性があるため、落ち着いた対応が必要です。

もしクラス落ちでモチベーションが低下してしまったり、お子さまがクラス落ちを恐れて過剰にストレスをためてしまったりする場合は、安定した学習が続けられなくなることもあります。このようなときは、講師と1対1でマイペースな学習に集中できる個別指導の利用もおすすめです。

グノーブルでクラス落ちを防ぐためのポイント

​​クラス落ちを防ぐには、テスト対策だけでなく、日々の学習サイクルを整えることが欠かせません。特にグノーブルは復習重視の学習スタイルのため、授業後の取り組み方が成果を大きく左右します。​

​​ここでは、クラス落ちを防ぐために家庭でできる実践的なポイントを紹介します。​

家庭での学習時間を確保する

グノーブルでは、自習環境がないため、授業外の勉強時間は家庭学習に委ねられています。したがってまずは家庭での学習時間を毎日、安定的に確保することが大切です。通塾もあるため勉強時間を確保するのが大変、と感じる保護者様も多いかもしれませんが、朝の短時間や、食事の前後など、決まった時間を学習時間に充てるクセをつけると良いでしょう。

​​特に、授業内容は​​「その日のうちに1回」「週末にもう1回」確認するのがおすすめです。この2回復習の習慣をつけるだけで、グノレブでの正答率が安定しやすくなります。​

​​また、間違えた問題をそのままにせず、「なぜ間違えたのか」「次にどう直すか」を書き残すノートを作っておくと、理解の深まりが早まります。復習の目的は、できなかった問題を減らすことではなく、自分の考え方を整理することです。​

​​焦らず丁寧に見直す姿勢が、クラスアップへの近道になります。​

授業内容の復習を徹底する

先述のとおり、グノーブルでは毎回の授業で新しい単元のテキストが配布されます。つまり予習が一切必要ない反面、復習をどの程度行えるかが成績に直結する仕組みになっているのです。したがって、家庭学習では授業で教わったことをまず復習するようにしましょう。授業を受けた当日にさっとテキストを流し読みしたり、翌日に授業を思い出しながら復習に時間をかけたりすると効果的です。

グノワークアウトを積極的に利用する

グノワークアウトは、「G脳ワークアウト」と表記される算数の問題集です。毎週のように配布されますが、内容はおよそ1ヶ月前に授業で習った単元を基にしているため、グノーブルワークアウトが配布された時点でしっかりと利用すると、以前の内容を効果的に思い出し、定着へとつながります。算数の正答率は偏差値に直結し、結果としてクラス落ちを左右することがあるため、前の範囲だからといって手を抜かずに、積極的に利用すると良いでしょう。

グノレブで点数が取れるよう考慮する

クラス落ちを防ぐ、もしくは上のクラスへ上がれるようにするためには、グノレブで点数を取れるような学習をするのが望ましいでしょう。グノレブは先ほど触れたとおり、直近1ヶ月の授業内容を試験範囲とする、毎月行われる内部試験です。偏差値も算出され、クラス落ちの重要な判定基準となっています。基礎問題から応用問題まで出題されるグノレブで点数が取れると、模試類の偏差値も上げられることが期待できます。グノレブの前には1ヶ月分のテキストを見直し、苦手な部分だけでも解き直しておくことをおすすめします。

お子さまを追い詰めない

グノーブルに限らず、お子さま本人よりも保護者様のほうがクラス落ちに敏感になっていることがあります。クラス落ちに対して危機感が強いあまり、お子さまに「クラス落ちしたら大変」「このままではクラス落ちする」と焦らせたり、実際にクラス落ちを経験して「ほらやっぱり」「もっと勉強しなければダメ」などとお子さまを追い詰めたりしてしまうと、かえって勉強に身が入らずますます偏差値に響くようなこともあり得るでしょう。

確かにグノーブルでクラス落ち・ブロック落ちになると、講師陣が変わってしまうため、よりレベルの高い講師の授業を受けさせたいと考えている保護者様にとってはショックかもしれません。しかし、あえてクラスには言及せずお子さまを応援する姿勢を見せたほうが、お子さまのモチベーションを維持できるでしょう。

​​クラスが下がったときほど​​「今回は基礎を固める時期」と前向きに伝えることが大切です。保護者の一言で、お子さまの気持ちは大きく変わります。​

​​「次のグノレブではこの単元を頑張ろう」「今度は得意科目を伸ばそう」と、目標を具体的に共有する声かけを意識してみましょう。家庭の雰囲気が安心できるほど、子どもは本来の力を発揮しやすくなります。焦りよりも、日々の積み重ねを一緒に喜ぶ姿勢が、最終的な成果につながります。​

個別指導を利用する

保護者様だけで毎日の学習管理やお子さまの質問対応をすることは、負担が大きいですよね。少しでもお子さまの受験が保護者様の重荷になっているようであれば、個別指導塾を頼るのも一つの案です。個別指導塾は学習指導のプロ集団なので、責任を持ってお子さまの学習のサポートをしてくれます。

個別指導塾に相談すると良い例
1. 計画どおりに勉強しているのに、なぜか成績が上がらない
2. 習い事を掛け持ちしていて校舎の指示どおりの宿題ができない
3. お子さまがたくさん質問してきて、夜や土日の時間が潰れる
4. お子さまの成績が伸びないことにイライラしてしまう

​​こうした悩みを​​抱えるご家庭では、外部の専門家に一部を任せることで親子関係も安定します。グノーブルのカリキュラムに対応した個別指導塾で、日々の復習やグノレブ対策まで含めたサポートを受けるのもおすすめです。​

まとめ

グノーブルでのクラス落ちは、単に下のクラスになるだけではなく、校舎によっては下のブロックに移動することもあります。クラスやブロックの移動で講師陣も変わるため影響が大きく、ストレスに感じる保護者様も多いですが、日々の復習をサポートしながらお子さまの努力を信じ続ける姿勢が求められるでしょう。

毎月のテストや、それ以外に行われる模試で頻繁に偏差値が試され、クラス落ち判定をされることがストレスになると、お子さまが学習に集中できなくなってしまうこともあります。保護者様もクラス落ちが気になって、ついお子さまの学習に口を出してしまう、といった状況が続いている場合は、講師が丁寧にお子さまの学習に寄り添う個別指導塾を利用することで成績が伸びる可能性もありますので、ぜひご検討ください。

​​トライでは​​、グノーブルのカリキュラムやテスト傾向を熟知した講師が、一人ひとりの理解度に合わせて丁寧にサポートします。「もう一度上のクラスへ戻りたい」「自信を取り戻したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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