東京の自由が丘、白金高輪、日本橋に教室を展開するフォトン算数クラブは、御三家・早慶以上の中学校に合格することを目標に掲げる学習塾です。算数だけに特化する珍しいスタイルの学習塾であり、低学年から通うことができ、小学5年生の時点では受験算数の学習を一通り終えられるとのことですが、途中で偏差値が伸び悩むお子さまもみられます。
本記事ではフォトン算数クラブに通っていても偏差値が上がらない方に向けて、中学受験における算数の大切さ、偏差値が上がらない理由、偏差値を上げるための勉強について詳しくご紹介します。
中学受験における算数の重要性
算数は、合否を左右する科目
中学受験の算数は年々問題が難しく進化しており、基礎力、応用力、思考力をしっかりつけておかないと難関校への合格は難しくなります。問題文を読み、知識や公式を材料に解き方を予測し、時間内に正しい答えを導く必要があり、理論的に考えて答えにたどり着く力が求められます。公式を暗記していれば解けるような基本的な問題ばかりではないので、大人が見ても一筋縄でいくものではないでしょう。
また算数は学力の差が生まれやすい科目のため、それゆえに「合格のカギになる科目」ともいわれています。算数が得意であれば、中学受験において有利だと言えるでしょう。
中学受験の算数はいつごろから習えばいいか
入試はマラソンのようなもので、決して短距離走ではありません。一般的には小学3年生の終わりまでに、これまでに学習している小学校範囲の算数については不自由なく問題が解ける状態を作ることがひとつの目安と言われています。小学4年生では3年生までにやったことをしっかりまとめ、5年生で一気に広がっていく受験算数の世界に備えなくてはなりません。
一方でこのような考えは学習塾によっても大きく異なり、フォトン算数クラブでは小学6年生の夏前までに算数を強化することが大切だとしています。夏以降は受験生全員が同様に頑張り始めるため、学力が開きにくくなります。6年生の夏までに算数が得意になっていれば、他に暗記科目にも力を入れられ、トータルして受験に有利となるでしょう。
算数が得意な子、苦手な子
中学受験において算数で苦労するお子さまや保護者様は、本当に多いものです。なかなか点数が取れないことで苦手になってしまうお子さまもたくさんいらっしゃいます。
算数が好きで得意というお子さまは、問題を楽しく解いているのが特徴です。算数の問題が解けたことで達成感を得て、自信がついて楽しいからもっと問題を解きたいという好循環が生まれています。一方で算数に苦手意識を持っているお子さまは、算数の問題そのものを避け、問題に接する機会が減るという悪循環に陥りがちです。
算数に苦手意識をつけさせないためには、まず解答できるレベルの問題から解き、解けた達成感を数多く経験させることが大切です。
フォトン算数クラブで偏差値を上げるカリキュラム
授業前半は「算数がわかる」
フォトン算数クラブの授業前半は、理解することを重点に置いて行われます。先生が予習・研究した例題や問いを、子どもたちの様子を見ながら出題し、わかるまで押したり引いたりの授業をすることで、「わかった気」になるのではなく「わかる」ように進めます。
授業後半は「算数ができる」
フォトン算数クラブの授業後半は、オリジナルテキストをお子さまが解いていき、問いごとに先生が丸つけにまわります。難しい問題の場合はヒントや解説も入れながら、自力で「できる」ように力をつけていきます。
授業後は「算数が使える」
フォトン算数クラブでは授業が終わったその日に自宅で20~30分程の宿題を解いて、メールまたはファックスで塾に提出するシステムによって、学んだことをしっかり身につけていきます。翌日からの家庭学習では、授業で使ったオリジナルテキストの問題をもう一度、解き直します。オリジナルテキストを解き終えた1~2週間後にテストが実施されるので、そのテストに向けてまたオリジナルテキストを復習します。とにかくオリジナルテキストを繰り返し解くことで、「使える」力を養っていきます。
期間をあけて「算数を使いこなす」
フォトン算数クラブでは年に3回、ポイントとなる問題を繰り返して復習して挑む大テストが実施されます。解ける問題は何ヶ月後にやっても解けるものですが、解けない問題は何ヶ月後にやっても解けないため、できない問題を重点的に復習します。
この際重要になるのが、出題のタイミングです。記憶が鮮明なころに出題しても、すっかり忘れてしまったころに出題しても、どちらも意味がありません。お子さまたちが忘れかけた頃を見計らって出題することで、しっかりと算数を「使いこなす力」をつけられます。
最後のステップで「算数の実力をつける」
計算や式が使えるようになったら、これまでの定着させるための学習とは異なり、完全に自力で解く最後のステップに入ります。フォトン算数クラブでは、大手塾のテキストを副教材として使いながら自主的に解くことで、しっかりと実力を磨いていきます。
フォトン算数クラブで偏差値が伸びない要因
授業スピードが速くてついていけない
フォトン算数クラブの大きな特長は、前述したとおり先取り学習です。
小学2年生と3年生を対象に飛び級システムを導入しており、中学受験の算数学習を1年先取りして進めます。大手塾の大半は復習主義となっていますが、フォトン算数クラブは大手塾の予習をするという立ち位置になるため、かなり速いスピードで授業が進んでいるといえるでしょう。サピックスなど大手塾の上位クラスのなかには予習のためにフォトン算数クラブに通い、併用して通塾しているお子さまも少なからず存在します。
フォトン算数クラブで偏差値が伸びない場合、先取り学習の意味や方法がお子さまにしっくりきていない可能性があります。
家庭で学習サポートができていない
こちらも前述のとおり、フォトン算数クラブでは授業を受けたその日に提出しなくてはならない宿題も出されます。これはどれくらい学習の定着ができたかを確認するためのものですが、ファックスやメールにて送信するため、どうしても保護者様の協力が必要です。
またフォトン算数クラブには、1日1問ノートというものが宿題で出されます。授業で使ったオリジナルテキストのうち間違えた問題に印をつけておき、その中から1問、毎日ノートに解き直していく宿題です。
解き直すのは近い週に間違えた問題はもちろん、それだけではありません。入試の出題範囲である小学4年生以降のテキストや単元から1問ずつ選ぶので、テキストの管理もとても大切です。お子さまの成績が伸びない場合、ご家庭でのサポートがうまくいっているかを今一度、見直してみましょう。
フォトン算数クラブで偏差値を上げる勉強法
計算力を高める
中学受験の算数は、途中で計算を間違えるとすべてが台無しになってしまいます。ひとつでも多く正解を増やして偏差値を上げるためには、いかにミスしないかが重要です。計算力がないと家庭学習にも時間がかかり、その結果、間違いが多いとやる気がなくなって悪循環に陥ってしまいます。土台となる計算力は、未就学児のうちからトレーニングするに越したことはありません。
途中式を書いて解き方があとからわかるようにする、計算のスピードを上げる、見直しをしてケアレスミスをなくすといった基礎的なことが、算数の偏差値アップにはどうしても欠かせません。
オリジナルテキスト&1日1問ノートを徹底的に解く
フォトン算数クラブの授業で使われるオリジナルテキストは、先生がそのクラスのレベルに合わせて問題を厳選した問題集です。そのため、オリジナルテキストを完璧にこなせるようになれば、偏差値は自然と上がっていくはずです。
テキストで間違えた問題には印をつけておき、毎日1問、5分だけでいいので解き直す習慣をつけましょう。人間の考え方には癖があるので、ミスした問題には自分の癖が関連しています。それらは簡単には修正できるものではないので、間違えた問題を何度も解き直すことが非常に大切です。適切なタイミングで各単元の解き方を思い出すことで、記憶は定着していきます。間違えた問題を単元にかかわらず貯めておき、「使いこなせる算数」を定着させるため、毎日少しずつ解き直しましょう。
まとめ
フォトン算数クラブで偏差値が上がらず悩んでいる方に向けて、学んだことをしっかりと身につけて偏差値アップにつなげるための勉強法についてご紹介しました。
中学受験において算数は、早いうちから手を打って得意科目にしておくには越したことがありません。算数が得意になれば他の科目に力を入れることができるので、中学受験で大いに有利となるでしょう。
偏差値が上がらない場合は、勉強の仕方はもちろん、どの個別指導塾が最もお子さまに合っているのかを見直すなどして、お子さまの成長をサポートしてみてはいかがでしょうか。集団授業のスピードが速くて追いつけないといったお悩みの解決や、お子さまの苦手な項目を把握してスケジュールを組み立てるなど、保護者様の負担にも寄り添ってくれる個別指導塾もございますので、お悩みの方は検討を進めることをおすすめいたします。