獨協大学 外国語学部 フランス語学科 自己推薦入試の選考方法( 2025年度入試 )
学力テスト・小論文
2次試験
その他選考
小論文
出題形式 | 非公表 |
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出題内容 | 次の文章を読み、設問に答えなさい。 2022年は、オンライン空間にとって大きな転換点となるのかもしれない。10月、イーロン・マスク氏がツイッターを買収。「言論の自由」を理由に、新型コロナウイルスに関するデマ削除の停止をサイトで告知した。16年以降、アメリカのIT大手がどう誤情報と戦い、どんな対策を取っているかは大きなイシューとなった。同年の米大統領選が、組織的な誤情報の拡散によって、選挙結果が左右されたとみられるからだ。その大きな流れがマスク氏という強烈な個性で逆流しようとしている。今回の騒動で明らかになったのは、ネット時代の公共空間とは一体どうあるべきか、という問いだ。ツイッターやフェイスブック(現メタ)は、政治家や著名人、各国当局が公式見解を述べる、事実上の公共空間だ。しかしその運営が、資本主義の論理に委ねられ、オーナーである富豪の思惑次第で、言論空間が制御されたとしたら。民主主義と公共性と資本主義の間で、強大な力を持ちつつ揺れ動く、プラットフォームという存在のもろさ、あいまいさが改めて明らかになった形だ。国境も人種も言語も関係なく、誰もが自由闊達(かったつ)に意見交換ができる。インターネットの登場以来、多くの人が見続けてきた夢だ。しかし、誹謗(ひぼう)中傷や誤情報が飛び交う現実に、「みんなとつながれるようになんて、ならなくてもいいのかも」と思い始める。これが、小さな分断の始まりなのだろう。ツイッターもグーグルもフェイスブックも、公共性はあっても、公共物ではない。しかし「ネットで議論は無理だよ」と諦めたからといって、すぐに代わりの言論空間が現れるわけでもない。私たちはどうやって、デジタル時代の「公共性」を考えていけばいいのか。悩みは尽きない。(伊藤大地2022年12月3日朝日新聞日刊「メディア空間考:デジタル時代の「公共性」とはツイッター買収で明らかになった課題」)設問オンライン上の言論空間はどのようなものであるべきでしょうか。本文の議論をふまえた上で、あなたの考えを述べなさい。(601字以上800字以内) |
時間 | 60分 |
小論文
出題形式 | 非公表 |
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出題内容 | 次の文章を読み、設問に答えなさい。 2022年は、オンライン空間にとって大きな転換点となるのかもしれない。10月、イーロン・マスク氏がツイッターを買収。「言論の自由」を理由に、新型コロナウイルスに関するデマ削除の停止をサイトで告知した。16年以降、アメリカのIT大手がどう誤情報と戦い、どんな対策を取っているかは大きなイシューとなった。同年の米大統領選が、組織的な誤情報の拡散によって、選挙結果が左右されたとみられるからだ。その大きな流れがマスク氏という強烈な個性で逆流しようとしている。今回の騒動で明らかになったのは、ネット時代の公共空間とは一体どうあるべきか、という問いだ。ツイッターやフェイスブック(現メタ)は、政治家や著名人、各国当局が公式見解を述べる、事実上の公共空間だ。しかしその運営が、資本主義の論理に委ねられ、オーナーである富豪の思惑次第で、言論空間が制御されたとしたら。民主主義と公共性と資本主義の間で、強大な力を持ちつつ揺れ動く、プラットフォームという存在のもろさ、あいまいさが改めて明らかになった形だ。国境も人種も言語も関係なく、誰もが自由闊達(かったつ)に意見交換ができる。インターネットの登場以来、多くの人が見続けてきた夢だ。しかし、誹謗(ひぼう)中傷や誤情報が飛び交う現実に、「みんなとつながれるようになんて、ならなくてもいいのかも」と思い始める。これが、小さな分断の始まりなのだろう。ツイッターもグーグルもフェイスブックも、公共性はあっても、公共物ではない。しかし「ネットで議論は無理だよ」と諦めたからといって、すぐに代わりの言論空間が現れるわけでもない。私たちはどうやって、デジタル時代の「公共性」を考えていけばいいのか。悩みは尽きない。(伊藤大地2022年12月3日朝日新聞日刊「メディア空間考:デジタル時代の「公共性」とはツイッター買収で明らかになった課題」)設問オンライン上の言論空間はどのようなものであるべきでしょうか。本文の議論をふまえた上で、あなたの考えを述べなさい。(601字以上800字以内) |
時間 | 60分 |
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