同志社大学 政策学部のアドミッションポリシー
政策学部は、グローバル化や情報化が進む現代社会において、多様化・複雑化する諸課題に対し、自ら問題を発見し、解決する能力を備えた自律的人材の養成を目的としています。そのため政治、経済、法律、組織を柱とした政策学の体系的かつ系統的な教育方針に基づき、社会科学横断的な知識と具体的課題を客観的に調査分析する技能を学び、その実践的能力の育成を目指します。そして問題解決に至る政策の理論と方法を学ぶとともに、公的機関や民間企業、NPO・NGOなどの現場を重視した実践的な教育も行います。こうした観点から、政策学部では、次のような学生を求めています。
政策学部の求める学生像
知識・技能:政策学部では、日本国内外で起きている社会の出来事、組織の中の人々の活動など、現代社会のさまざまな現象や問題に対して、日頃から関心をもち、かつ地域やグローバル社会が直面する課題解決に自ら貢献しようとする学生を求めています。
思考力・判断力・表現力:政策学部では、意欲ある学生が互いに切磋琢磨する中で視野を広げ、柔軟で革新的な発想や工夫を生んでいくことが、課題解決に向けた重要なプロセスであると考えています。したがって、物事を判断・主張・批判する際に、常に明確な根拠(理由)を立てて説明することができ、また複雑な状況を整理し順序立てて記述(発言)することのできる論理的思考力がある学生を求めています。
主体性・多様性・協働性:政策学部では、現代社会の諸問題に関心をもち、かつこうした問題の解決に自らが関わり、貢献しようとする主体的で積極的な学生を求めています。問題解決の実践にあたっては、主体性や意欲だけではなく、他者の意見を尊重し、多様性を受け入れ、異なる立場の人とも協働して学ぶ態度を身につけていなければなりません。
高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語:グローバル化の進展の中で、国際共通語である英語力の向上は日本の将来にとって重要であるだけでなく、海外での問題や課題を発見し、その解決を検討する場合はもちろん、世界共通の価値観や世界規模の課題に対応する場面では、英語の能力が極めて重要となります。グローバルに活躍できる人材の養成を目的とする政策学部においては、高い英語能力の習得を目指す人材を強く求めています。望ましい1つの水準としては、実用英語技能検定(英検)2級(あるいはTOEFL®テスト、TOEIC® Testsなどの同等基準)以上を挙げることができます。入学までに可能な限り英語力の向上に努力しておいてください。
国語(現代文):文章の内容を正確に理解し、また自己の主張を明確かつ正確に伝える上で、国語能力は不可欠です。長い文章を苦にせず読み、その趣旨を的確に理解し、短文に要約することができる文章読解能力、根拠と事例を示して自己の考えを説得的に文章化する論理的表現力、複雑な内容を順序立てて文章化する文章構成力、これらは政策学部で学ぶ上で必要となる能力ですから、その向上に努めておいてください。また日頃から、新聞に掲載される社説・評論など、身近なところにある論理的な文章を読むように心懸けることも大切です。
地理歴史:政策学部が柱とする政治、経済、法律、組織をめぐる諸問題には、必ず歴史的な背景があります。たとえば、国際連合という組織はなぜ誕生し、どのような機能を持っているのか、憲法はなぜ必要とされ、国家においてどのような位置づけにあるのか。それらの答えは歴史的背景に求めることになります。もちろん新たに生じる問題や課題も歴史に学べることは言うまでもありません。歴史は単に過去を振り返るものではなく、現在を適確に観察し、将来の「政策」を定めるために不可欠なのです。そして将来を見通す「眼」を養うためには、単に史実を知るだけでなく、いつ・どこで・なぜ、その出来事が起きたのかという、地理的・歴史的背景を理解することが重要です。特に、国内外の近現代史に関心をもって地理的感覚と歴史的思考力の向上を目指してください。
政治・経済:政治経済は政策学部の基礎学力として極めて重要です。現代政治と民主社会、国際政治と日本、現代の経済と国民生活に関する知識はいずれも政策学部が開設する専門科目と深くかかわります。特に、世界の情勢を概観して、国際関係を動かす基礎となる事柄や国際社会における日本の地位と役割について理解しておくことが必要です。また選挙権年齢の引下げは日本社会の在り方を大きく変える可能性があります。日頃から社会情勢に関心をもって政治・経済をめぐる知識の習得に取り組んでおいてください。
数学:政策学部での専門科目の履修や修業に数学が必須ということはありません。しかし、統計学的能力を身につける上では数学の基礎的能力が必要です。経済学、組織論などを中心に統計学は実証分析を伴う分野において必須の学問といえます。社会科学、企業・産業活動を分析し解決策を自ら考える上で必要となります。さらに、数学は論理的思考力を育てる上でも非常に大切な科目です。高校生のうちに数学の基本的知識を身につけるように努力してください。
入学者選抜制度
政策学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、現代社会のさまざまな現象や問題に対する関心、学習意欲、表現力やコミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、口頭試問、小論文などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。
一般選抜入学試験:高等学校教育を尊重し、高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、政策学部の教育を受けるにふさわしい能力と適性を備えたものを公正かつ妥当に評価するため、一般選抜入学試験を実施しています。「地理歴史または公民または数学」の配点を加重することで、多様な学生の受け入れを行っています。入試問題の作成にあたっては、全学的に組織された科目ごとの出題委員会において長期間にわたって慎重に審議し、検討を重ね、高等学校での着実な学習努力が報われるように難問や奇問を避け、公平で偏りのない出題に留意しています。とりわけ、本入試においては、マークシート方式ではなく記述式を用いた独自の入試問題による選抜を行うことで、知識・技能のみならず出題意図を正確に理解する力や論理的思考力、正確な表現力の評価にも重点を置き、総合的に審査しています。計算力を問う出題についても同様に記述式解答方法を用いており、結論に至るプロセス等も含め、丁寧に採点しています。
大学入学共通テストを利用する入学試験:入学志願者の高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、政策学部の教育を受けるために必要な学力を公正かつ妥当に評価するため、大学入学共通テストを実施しています。「外国語」「国語」を必須とし、「数学」「地理歴史」「公民」「理科」の選択科目を組み合わせて、3科目方式と4科目方式という2つの選抜方式を用意することで、本学部の求める明確な目的意識と実現意欲を備えた多彩な学生の受け入れを行っています。
指定校制推薦入学試験:高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、かつ政策学部で学ぶ高い意欲を持つ優れた人物を受け入れるために、学校長の推薦に基づき、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、小論文では政策学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、入学後の勉学における明確な志向及び意欲の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
法人内諸学校推薦入学試験:同志社の一貫教育を通じて、同志社大学の建学の精神を深く理解し、政策学部で学ぶ高い意欲や相応しい学力を備え、学部の核となり他の学生をリードし、ひいては大学全体の活性化にも寄与できるような優れた人物を受け入れるために、出願書類では一定水準の「知識・技能」が備わっているか、小論文では政策学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
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同志社大学 政策学部の基本情報
同志社大学 政策学部の学生数・教員数
学部学生数 | 1,776人 |
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教員数 | 37人 |
- 嘱託講師数 37