同志社大学 文学部 美学芸術学科のアドミッションポリシー
高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語:美や芸術をめぐる思索は、日本文化の枠内で完結するわけではありません。西洋の美学や芸術を西洋的な視点から学ぶために英語の知識や技能が必要であるのは当然ですが、日本や東洋の美学や芸術の研究をするうえでも、英語で書かれた研究書の読解はとても重要になります。比較的なじみのある身の回りの文化を外からの目で再発見する驚きは、新たな視点をもち、思考力を身につけるために、とても有意義なものとなります。またグローバル化や情報化が進む現代の多様な状況において、主体的に自分の考えや日本の美を海外に発信し表現するために、更に相互のコミュニケーションを通じて協働するためにも、英語力は不可欠のものです。世界に開かれた美や芸術の世界にふれあうために、英語力の基礎を身につけるよう努力してください。
国語(現代文):美学芸術学科での学びでは、高度な国語の知識や技能が求められます。それは研究書や古典的なテキストを正確に読解したり、それを的確に要約したりするためだけではありません。その研究書の論に論理的な乱れはないのか、反論の余地はないのかと考え、さらに思考し判断する力を深めるためにも鍛え抜かれた国語力が必要です。さらには豊富な語彙を的確に用い、確かな根拠に基づいて自分の考えをわかりやすく論理的に表現することも求められます。授業のレポートやゼミ発表、最終的には卒業論文の作成へと至る過程で、複雑な内容を主体的に考え、多様な意見を取り入れる協働性に基づいて表現するようになりますが、そのような言葉との関わりに耐えうるような基礎力を、日頃から鍛えておいてください。
地理歴史(世界史・日本史):西洋や日本・東洋の美や芸術をめぐる思索を深めるにあたって、それぞれの歴史についての素養が必要になります。現代芸術について研究するなら必要ないと思う人がいるかもしれません。しかし現代の芸術や、芸術をめぐる思索は歴史的に積み重ねられてきた文化のうえに成り立つものであり、そのような知識を前提としたうえで、なぜ、どのようにして我々に身近な芸術が生じてきたかを知ることが大切です。また世界の多様性に満ちた美や芸術を知らずに日本の美や芸術の魅力が真に理解できるはずもありません。自分の視野を狭く限定することなく、広範な歴史的素養を身につけ、国際的交流や協働のうえで解決しうる能力を目指し、美学芸術学科での学びを楽しめるように準備してください。
入学者選抜制度
文学部美学芸術学科では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、美学芸術学に対する関心、学習意欲、表現力やコミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、口頭試問、小論文などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。
一般選抜入学試験:高等学校教育を尊重し、高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、文学部の教育を受けるにふさわしい能力と適性を備えたものを公正かつ妥当に選抜するために一般選抜入学試験を実施しています。入試問題の作成にあたっては、全学的に組織された科目ごとの出題委員会において長期間にわたって慎重に審議し、検討を重ね、高等学校での着実な学習努力が報われるように難問や奇問を避け、公平で偏りのない出題に留意しています。とりわけ、本入試においては、マークシート方式ではなく記述式を用いた独自の入試問題による選抜を行うことで、知識・技能のみならず出題意図を正確に理解する力や論理的思考力、正確な表現力の評価にも重点を置き、総合的に審査しています。計算力を問う出題についても同様に記述式解答方法を用いており、結論に至るプロセス等も含め、丁寧に採点しています。
大学入学共通テストを利用する入学試験:入学志願者の高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、文学部美学芸術学科の教育を受けるために必要な学力が備わっているか、大学入学共通テストにより評価しています。
推薦選抜入学試験(公募制):高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、文学部美学芸術学科で学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」および「主体性・多様性・協働性」が備わっているか、小論文では文学部美学芸術学科で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
法人内諸学校推薦入学試験:同志社の一貫教育を通じて、同志社大学の建学の精神を深く理解し、文学部美学芸術学科で学ぶ高い意欲や相応しい学力を備え、学部の核となり他の学生をリードし、ひいては大学全体の活性化にも寄与できるような優れた人物を受け入れるために、出願書類では一定水準の「知識・技能」が備わっているか、小論文では文学部美学芸術学科で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
- ※国際教養コースのアドミッション・ポリシーは、国際教育インスティテュートのウェブサイトを参照すること。
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同志社大学 文学部 美学芸術学科の基本情報
同志社大学 文学部 美学芸術学科の学生数・教員数・定員数
学部学生数 | 282人 |
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教員数 | -人 |
入学定員 | 70人 |
収容定員 | -人 |