同志社大学 心理学部のアドミッションポリシー
心理学部では、心の仕組みに関する知識や技能を基礎から応用まで体系的に学び、論理的な思考とデータによる実証を重視する姿勢を身につけることで、習得した知識や技能を適切に運用し、心理学の成果を社会に向けて主体的に発信できるようになることを目的としています。心理学の専門家として、人の心に関心を持ち、心の問題に科学的にアプローチする能力を備え、現代社会のさまざまな分野において貢献できる人物の育成を目指しています。こうした観点から、心理学部では、次のような学生を求めています。
心理学部の求める学生像
知識・技能:心理学部では、基礎心理学と応用心理学のバランスの取れた教育を通じて、心や行動の仕組みと機能に関する知識と技術の習得を目指しています。そのため、文系・理系を問わず、幅広い基礎知識が求められます。特に、一般的教養知識の習得や心理学の専門知識を身につける上で必要となる、日本語と英語の読解能力・表現能力を備えた学生を求めています。
思考力・判断力・表現力:自らの主張や論理を組み立てる力、現象を客観的に観察・分析する力、そして、得られた実証データについて主体的に発信する力に優れた学生を求めています。これらの能力は入学後に培われますので、すべてを兼ね備えておく必要はありませんが、論理と実証を基礎とした科学的な心理学の探求に強い関心を持つ人物こそ心理学部の求める人物像です。
主体性・多様性・協働性:入学後は、同志社心理の伝統である「少人数教育」に基づいて、教員と学生はもちろん、学生同士もしっかりと向き合って学び合う機会が設けられます。そのため、他者と協働して社会における問題の解決を試みる行動力を持ち、社会のどのような領域でも活躍できるような幅広い関心やコミュニケーション能力を備えた学生を求めています。
高等学校段階までの学習で身につけてほしいこと
英語:英語の基礎学力やコミュニケーション能力は、大学において広い範囲で一般的教養知識を深めるために必要です。また、心理学部では、心理学の最新の知識を得るために外国書や英語論文を読み込む機会も多くあることから、入学時より高い英語力が求められます。国際社会に貢献する人材となるためにも、高い英語の基礎学力や優れたコミュニケーション能力が求められることになります。
国語:国語の基礎学力は、講義やゼミで文献を読んだり、実験レポートを提出したりする際に必要な能力です。論文で書かれていることを正確に読み取り、自らの実験・調査で得られたデータについて正確な解釈を行うためには、高い国語の運用能力が求められます。また、結果を的確かつ正確に発信する表現力にも国語の能力が求められます。このような読解能力と表現能力は、社会のどのような領域においても根幹となる重要な力になります。
地理歴史・公民:現代社会で発生する多様な問題への感度を高め、理解を深めるには、歴史的な視点と社会情勢に関わる基礎知識を有していることが望まれます。このような知識や感性は、キリスト教主義を原点とした国際的な視点と結びつきながら、現代社会の諸問題を把握し、その解決を目指す行動力につながっていきます。
数学:心理学においては、統計学の手法や知識が求められます。必ずしも、これらを入学前に習得する必要はありませんが、数学的な論理的思考力を身につけておくことが望まれます。客観的な観察力や分析力の基盤といえる統計学の手法や知識は、メーカー、金融、商社、サービス、情報、公共など幅広い業界で有益なツールとなるでしょう。
理科:心理学の一般知識には、脳・神経科学、生理学などに関する分野が含まれます。理科、特に生物についての一定の基礎学力を有していることが望まれます。生物に関する知識は、物事の原理・原則を見抜く力、生命に対する倫理観を培うとともに、健康、保健、福祉、医療などの分野で活躍するための応用力につながります。
入学者選抜制度
心理学部では、高等学校で学習する教科の学力のほかに、心理学に対する関心、学習意欲、表現力やコミュニケーション力などを評価する多様な入学者選抜を行うことにより、多様な学生を受け入れています。本学独自の学力試験のほかに、大学入学共通テスト、書類審査、口頭試問などを取り入れることにより、学力の3要素「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」について、それぞれの入試方式において重み付けを行い評価し、志願者の能力や資質等を総合的に審査しています。
一般選抜入学試験:高等学校教育を尊重し、高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、心理学部の教育を受けるにふさわしい能力と適性を備えたものを公正かつ妥当に選抜するために一般選抜入学試験を実施しています。入試問題の作成にあたっては、全学的に組織された科目ごとの出題委員会において長期間にわたって慎重に審議し、検討を重ね、高等学校での着実な学習努力が報われるように難問や奇問を避け、公平で偏りのない出題に留意しています。とりわけ、本入試においては、マークシート方式ではなく記述式を用いた独自の入試問題による選抜を行うことで、知識・技能のみならず出題意図を正確に理解する力や論理的思考力、正確な表現力の評価にも重点を置き、総合的に審査しています。計算力を問う出題についても同様に記述式解答方法を用いており、結論に至るプロセス等も含め、丁寧に採点しています。
大学入学共通テストを利用する入学試験:入学志願者の高等学校までの学習の達成・定着度を測るとともに、心理学部の教育を受けるために必要となる「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」が備わっているかを、大学入学共通テストの評価により審査しています。
自己推薦入学試験:高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、心理学部で学ぶ高い意欲を持つ人物を選抜するために、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、また、小論文では心理学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「知識・技能」とともに「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
指定校制推薦入学試験:高等学校での学習及び課外活動を通じてこれまでに培われた基礎学力、「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」等を備え、かつ心理学部で学ぶ高い意欲を持つ優れた人物を受け入れるために、学校長の推薦に基づき、出願書類では一定水準以上の「知識・技能」が備わっているか、また、心理学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「知識・技能」とともに「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、入学後の勉学における明確な志向及び意欲の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
法人内諸学校推薦入学試験:同志社の一貫教育を通じて、同志社大学の建学の精神を深く理解し、心理学部で学ぶ高い意欲や相応しい学力を備え、学部の核となり他の学生をリードし、ひいては大学全体の活性化にも寄与できるような優れた人物を受け入れるために、出願書類では一定水準の「知識・技能」が備わっているか、また、心理学部で学ぶために必要な「思考力・判断力・表現力」が備わっているか、口頭試問では「知識・技能」とともに「主体性・多様性・協働性」が備わっているかなどを適正に評価しています。とりわけ、本入試においては、「主体性・多様性・協働性」の評価に重点を置き、総合的に審査しています。
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同志社大学 心理学部の基本情報
同志社大学 心理学部の学生数・教員数
学部学生数 | 648人 |
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教員数 | 19人 |
- 嘱託講師数 19