青山学院大学のAO(総合型選抜)体験談
SHさんの体験談
- 受験した学部・学科
- 文学部 比較芸術学科
- 受験した入試方式
- 自己推薦
- 受験結果
- 合格
最も大変だったのは、出願書類の作成でした。この学科では「美術」「音楽」「演劇映像」という3つの領域を横断的に学ぶことが特徴で、その中で自分がどの分野に興味を持ち、どんな視点で学びを深めたいのかを、具体的かつ説得力のある形で表現する必要がありました。特に苦労したのが志望理由書です。志望動機や自分の将来像をただ書くだけではなく、過去の経験と結びつけて論理的に説明することが求められました。
志望理由書について教えて
まず私が取り組んだのは自己分析でした。高校時代、演劇部での経験を通じて、舞台の世界に惹かれたことを思い出しました。ただ、それだけでは表面的だと思い、なぜその経験が自分にとって重要だったのか深く掘り下げることにしました。例えば、演出を考える過程で、美術や音楽、映像の要素がどう絡み合っているかに興味を持ち、それをもっと体系的に学びたいと思ったことを記憶の中から掘り起こしました。
筆記試験について教えて
こんなふうに対策しました
筆記試験は、芸術全般に関する基礎知識を問うものでした。試験内容は幅広く、特に「音楽史」や「映像表現の技法」に関する問題が難しかったです。しかし、事前に調べて覚えたキーワードがいくつか問題に出ていたため、自信を持って解答できる部分もありました。
試験当日の様子は・・・
美術、音楽、演劇映像の3領域に関する基礎的な用語や歴史を勉強しました。特に、自分の得意ではない分野(音楽史や映画理論)については、市販の参考書やオンライン資料を活用し、重点的に学びました。あとは、過去に出題された問題や類似問題を解き、問題の形式や難易度に慣れるようにしました。解答後には、模範解答と照らし合わせて自己採点し、理解が不十分な箇所を復習しました。
小論文について教えて
こんなふうに対策しました
筆記試験の後に行われた小論文は、指定されたテーマについて自身の考えを論述する形式でした。私が受験をした年のテーマは「芸術と社会の関わり」についてでした。そこでは具体的な例を挙げて論じることが求められました。
試験当日の様子は・・・
「芸術と社会」「表現と技術の関係」など、過去に出題されそうなテーマを想定し、30~40分で書き上げる練習を繰り返しました。起承転結を意識して、主張→根拠→具体例→結論の流れで文章を書く練習をしました。また、時間内で適切な文字数に収めるためのタイムマネジメントも意識しました。
SHさんの対策バランス
「こうすれば良かった・・・」と思うこと
面接では、予想外の質問に少し戸惑うことがありました。特に「あなたが学びたいことを、他の芸術分野とどう結びつけますか?」といった抽象的な質問に対して、自分の考えを整理しきれず、答えが曖昧になってしまったと反省しています。模擬面接でより多様な質問パターンを試し、想定外の質問にも冷静に答えられる訓練をすれば良かったと思いました。
大学生活について
こんなことを学んでいます!
比較芸術学科では、「美術」「音楽」「演劇映像」の3つの分野を幅広く学びます。私は特に、演劇と映像のつながりに関心があり、舞台演劇が映画や映像作品の表現方法にどのように影響を与えているのかを研究しています。一方で、他の分野にも興味を持ち、美術史の授業で学んだ色彩や構図の知識を、自分の映像作品に取り入れる試みをしています。
課外活動も楽しんでいます♪
映像制作サークルに所属し、短編映画やミュージックビデオの制作を行っています。役割としては、脚本や演出を担当することが多く、自分のアイデアを作品として形にする楽しさを感じています。特に学科の授業で学んだ構図や光の使い方などの知識を取り入れ、視覚的に印象に残る作品を目指しています。サークル内では定期的に上映会を開催し、他のメンバーの作品を観てフィードバックを行うことで、自分のスキルも磨かれています。
受験生のみなさんへアドバイス
まずは、自分が本当に学びたいことや、これまでの経験で大切にしてきた価値観を掘り下げて考えてみてください。この学科は「美術」「音楽」「演劇映像」という多岐にわたる領域を扱いますが、その中で特に自分が興味を持つ分野を明確にし、その理由を整理することが大切です。志望理由書や面接で、この軸がしっかりしていると説得力が増します。